8/3-4 ガタガタ言うなよ これが山形
土曜。バカに余っているJR東日本ポイントを消化すべく、何度か目の「どこかにビューーン!」利用。指定された行き先は山形新幹線赤湯駅となった。今年デビューしたばかりの最新鋭E8系つばさに乗れるのが嬉しい。福島でE5系やまびこと切り離され、秘境めいた板谷峠区間もなかなかスピーディーに越えていく。
せっかく南陽市赤湯に来たのだから、ラーメンくらいは食っておこう。いもせ食堂、なるほど良い雰囲気のお店に美味しいラーメンで、エネルギーと塩分補給はバッチリだ。輪行で持ってきた小径自転車カラクルSを駆り、北へ行こうランララン。国道13号の旧道を辿りつつ、上山市へ。
中心市街地を探訪する予定だったが「!?、あれは何だ」。その威容に惹かれ、東側のバイパスを進む。そう、ネットミームめいた田んぼにぽつんと建つタワーマンションはここにあったのだ。スカイタワー41、良い写真が撮れた。
道路の気温計は35℃と容赦ない。国道を右折し東へ、県道14号のヒルクライム区間に入る。標高190mから850mなら大したことはないと思っていたが、日陰の少ない尾根道が続きオーバーヒート。何度か休憩を余儀なくしつつ、爆裂火口壁に囲まれた蔵王温泉を望む樹氷橋へ。もう一息だ。
鴫の谷地沼(しぎのやちぬま)に寄ると、子供のイノシシが何匹か逃げていく。個人的には熊よりレアな存在、野生で見るのは初めてかも知れない。もう少しだけ登って、温泉街のロッヂスガノにチェックイン。一休みのち、気さくな宿主から入浴券を頂いて外湯巡りに繰り出す。やや混みの上湯、熱い下湯、湯船の下から湧く川原湯の3つを堪能した。酢川温泉神社を経て温泉街の北端あたりに、かすかに見覚えのあるエコーハウス。中学一年時のスキー教室で泊まった宿ではないか。
ロッヂスガノ併設のレストランで山形ピザを頂き、すっかり夜。意外と雲がすっきり晴れて、新月に近いお日柄で星景写真を撮るシャッターチャンスだ。チャリで鴫の谷地沼に行き、APS-Cレンズ交換式カメラα6700を空に向ける。沈みかけのさそり座から天の川が立ち上がるさまが肉眼でも分かる。しかしどこかのホテル?がサーチライトを放っており、下品に振り回してはいないのだけど、夏の大三角あたりを避けて撮影しなければならない。すなわち、星景撮影には不適であった。宿の温泉に入って就寝。
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日曜。コンビニパンを朝食とし、西へ山を下りていく。悩ましい暑さが続くなかでこの涼しさがたまらない。山形市街地の南を掠め、富神山の麓からは県民の森に向かって今日も登り坂だ。脚の筋力を鍛えるとかじゃなく、いかにオーバーヒートを抑えるかが最優先事項だから、あまりヒルクライムのトレーニングにはなっていない。
伝説の礫石(つぶていし)を経て、大沼へ。ここらは他にも無数に沼があるけど、熊に逢いたくないから県道17号を離れず進む。いつの間にか登りは終わり西黒森山の西側に回れば、最上川が刻む谷の向こうに朝日連峰の山塊を望みつつの下り基調となる。風光明媚な快走路、やがて白鷹町の市街地へ。食堂が開く時間ではなく、スーパーで早めの昼食を摂る。
せっかく赤湯に来たのだから、旅に山形鉄道フラワー長井線を絡めたい。という訳で最果ての荒砥駅からフラワー!なラッピングの単行気動車に乗り込む。カーテン全閉で車内はちょっと暗い。置賜盆地の車窓風景もそこそこに、宮内駅で途中下車(完乗は21年前にやったはず)。かつてウサギの駅長で名を馳せた有人駅で、ウサギの絵をあしらったグッズを2点ほど買っておく。
いくら水をがぶ飲みしても足りない暑さに苛まれつつ、日本三熊野と云われる熊野大社へ。南陽市役所ラーメン課とコラボしているラーメン大好き小泉さんのポップがここにもある。本殿裏にはウサギが三羽隠し彫りされていると云うが、滝のような汗を流しつつ目を凝らして、見つかるのは一羽のみ。写真を拡大すればもう一羽…。
自転車で少しの距離を移動し赤湯に戻ってきた。元湯が休み時間のため湯こっとで入浴。観光センターで土産を買えば、あとは帰りの新幹線に乗るだけ。E3系は秋田新幹線の運用で乗ったことはあるかな。空いているせいか冷房が効きすぎで、猛暑ながら羽織るものを持ってきておいて助かった。また暇を見つけて利用したいどこかにビューーン、一度くらいは盛岡以遠を当てたいものだ。
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むらよしギムナシオンに「せきやどチャリロゲ2023」参戦記を追加。あの時は寒かった。
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