7/11 テンポの改革

先週土曜日に起こした軽い脱水症状が尾を引いたのか、しばらく頭痛を発症してフラフラになっていた。今週こそガンガン走るんだと思ってたのに体調が付いてこない。
そんな中、iPod用のゲーム“ソングサマナー”を購入してみた。スクエニもので遊ぶのはファミコン版ドラクエIII以来20年振りだし、今時のRPGのシステムを理解するのにまず苦労する。それでも夜通し明け方まで遊んでしまったあたり、そこそこ楽しめているのかも。ちなみに20年間RPGは何やってたのかと言えば、ブライだったりルナだったり・・・。

というわけで今日は仕事がまたも振替休日。昼にもそもそと起きてゲームの続きだ。これぞ休日の正しい過ごし方なのだが、そういえば頭痛が引いたし「ただの五月病だったかも?」と不思議に思いながら、夕方には一応ジョギングに出る。
Tempo それに先立ち、新しいジョギングシューズとして入門用モデルにあたるアディゼロTEMPOを店舗で買って来た。LSD用に使ってて寿命となったアディゼロCSを買い替えるつもりだったのだが、最近の増加した体重では入門用の方が膝が楽だろう。それに上級シューズは底に空気穴が開いているので砂利道を走れば石が挟まるし、水たまりを踏めば靴下までビショビショになってしまう欠点があった。何よりホワイトにシルバーのラインが、ちょっとしたカジュアル靴よりかっこいい気がしたのである。

その実力を試すべく、トレイルラン風に城山公園からアルプス公園、さらに北へ続く遊歩道を走る。おろしたての靴はやはり初め硬く感じるが、だんだん沈み込むような柔らかさを感じられるようになる。前には進まないが、オフシーズンはこれで充分だ。野辺山ウルトラマラソンも前半のトレイル部はこれで走っておけば良かったなぁ。

途中大きな足跡を見た気がするが、気にしないでおく。しかし芥子坊主山の山頂にたどり着くと意外な張り紙がしてあった。
『5月17日夕方にここで熊が目撃されたので注意して下さい 松本市役所農政課』
えーっ! ここは絶対安全な山域でオレの為のフィールドだ、と思い込んでいたから凄いショックだ。雷と熊は大っ嫌いだし、今後どうしたら良いんだ。仕方ないので下山は遊歩道ではなく車道を走ることにした。ゲッ、今度は雨が降って来やがった。くわばらくわばら。
下界に下りてしまえば雨も止み、走行13kmで帰宅。源太で山賊焼定食を平らげればとりあえず大満足の一日である。

7/5 ザ・中村

ドンキで98円のヴァームゼリーをダース買いするついでに、ばったもんの度付き水中ゴーグルとスイミングキャップも買ってみた。今のところ入手しただけで満足で、いつどこへ泳ぎに行くアテは無い。

帰路に市中心街を通ると、ちょうど平成中村座の“お練り”をやっていた。私は中村勘九郎と中村勘三郎の違いや塚本高史と笹野高史の違いが良く分からないほど芸能界には疎いが、とにかくそういう有名どころが人力車に乗ってやってくる、松本では初のイベントだ。通り過ぎた後にぞろぞろと付いて行くといつしか城内の本丸庭園に入り、歌舞伎長期公演の開幕挨拶が始まる。じっとしていても汗が噴き出す程の炎天下だが、笹本高史(だっけ?)がお約束の禿ネタを繰り出すとオーディエンスはますますヒートアップ。楽しい物を見させて貰った。
その後会場となる市民芸術館へ寄ってみる。中に入るのは初めてだが、凄い建物だ。建設にあたっては相当の反対があり、結果として前市長は失脚した。しかし建設は強行されこんなものが出来上がってしまった以上、先人への恨みの火を絶やさぬようにしつつも出来るだけ有効活用するのが市民の責務と言えよう。どうせ運営赤字額は市民が負担するんだ。

とか思いつつ何も買わずに帰宅。あまりに暑いのでバタンキューし、ジョグに出たのは夕方遅く、涼しくなってから。田溝池〜浅間温泉12.5kmをやや元気な5分30秒/kmペースで。
Kanzaburou Sasano

7/4 おっかやびっくり旧峠

「7月から反転攻勢を」などとどうせ優勝出来ない野球チームみたいなことを考えていたのだが、早速何もせぬまま三日間が過ぎ、また振替休日を迎えた。せめて今日くらいはヘトヘトになるまで走らないと、とレーパンレーシャツに身を固める。これでどこにも出掛けない訳にはいかないのだ。

Suwamirror 強烈な日差しと強烈な向かい風に悩まされながら塩尻峠を越え、釜口水門に到着。ここにチャリを置いてパワージェルを補給する。既にヘトヘトだが、走り出せばなんとかなると諏訪湖一周ジョギングをスタート。去年同時期に来た時は左回りだったので今回は右回りだ。ジョギング専用の柔らかい舗装があったりして非常に走り易いコースなのだが、なっかなか進まない感じ。パッと見そんなでもない諏訪湖は実走してみると意外に広いのね。残り3kmの表示でやっと元気が出てスパートし、計16kmを1時間44分。

Kyuunakasendou 帰路は、確かに「いちにちじゅうやまみち」とも読める旧中山道を見つけ出し、激坂と云われる旧塩尻峠岡谷側をアタック。大したことないなーと油断していると、だんだん道が強烈な壁になってくる。激坂度は浅間の激坂より上だろう。しかも暗峠に劣らない歴史性がある。ただし岡谷インターチェンジ付近から峠までを最短で結んでいるだけあって、短い。御野立公園展望台で景色を楽しんだ後、峠を越え悪化する天候にびびって家まで急行する。干しておいた布団は無事だった。本日の獲得標高差は750mほど。

6/30 スツールと美ヶ原

仕事先が今日も振替休日。遅く起きて、朝食前に田溝池〜浅間温泉12.5kmをジョグっておく。今日はいい天気だな(怒)っと。美ヶ原が山頂まで実にスッキリ見渡せる。
Kobojune 体調が少し夏風邪っぽいので、長袖を着て外出。脈絡も無くクルマを転がしてモスバーガーとスターバックスをハシゴしたり、弘法山古墳に登ったり、ニトリでスツール(笑)を衝動買いしたりする。いや、部屋でどんな姿勢をしているのが腰痛を和らげるのか、いろいろ試しているのよ。
そういえば最後にガソリンを入れたのは2月だった。そのあと安くなったり高くなったりしてたみたいだけどどこ吹く風。でもまた高くなるみたいだし、まだ1/3残っているけど満タンにしておこう。次に入れる時は200円を越えているかな。
ドライブ趣味は資源の無駄遣いと環境破壊で悪とか恥とか言う時代が来る前に、単に高くて使い物にならない時代が来てしまった。下品なサブウーハー音をボコボコ鳴らしながら、気分良く農道を流すのが好きだったのになぁ。

6/28 雨の夢のまえに

今週はついにトレーニング無し。せいぜいチャリ帰宅時に3回、大口沢経由の山道を使ったくらい。おまけにまた布団を敷き忘れて眠ることが多く、腰痛が引かない。
それとは関係ないけど、明日のツールド美ヶ原本番は大荒れの天気となりそうだ。今年2月に30km走れる脚を作れないまま青梅マラソンに向かったけど、降雪で中止になったのを思い出す。無理に走っていたら体を壊して、4月5月の快進撃は無かったかも知れない。でも今回は去年より大幅に落ちるけれども一応1時間30分を切れる脚は残してるつもりだし、中止にはならないで欲しい。むしろランドナーはあらゆるスポーツバイクの中で最も雨に強いのではないか。私のための恵みの雨と考えれば、その夢のような状況が凄く楽しみである。特に最初の激坂は面目躍如のごぼう抜き・・・いやトレーニング自体が不足しているから無理はしないが。

Asamaparking 大会受付会場で、使うあては無いけれど普通のレーパンを買っておく。腰が痛いからレース前日恒例の稲倉峠試走はせず、軽く自宅〜浅間温泉間9kmを夕方ジョギング。あちこちの宿に、軽さ自慢のロードレーサーがいっぱい停まっている。私はあいつらと、闘えるのかなぁ。心拍を上げるために所々ダッシュしつつ帰宅。心臓がおかしくなる症状は再現しなかったが、明日のゴール直前、死ぬ気でスパートを掛けられるのかまだ心配だ。とにかく雨雨降れ降れ。でも雷は大っ嫌いだから、鳴ったらすぐ逃げよう。逃げ足の速さなら負けたくないんだ。

6/22 酒と煙草とマラソンとサイクリング

朝起きてもまだスッキリしない。そういえば特にチューハイは、ビールに比べて美味しく感じるからゴキュゴキュ飲んでしまうので、結果的に悪酔いし易かったんだった。いずれにせよこんだけ酒に弱いのは飲む習慣がないからで、それは遺伝的に弱い上に「無理矢理飲まされるもの」という印象が頭を支配したからであろう。その点で酒はマラソンに似ている。中高生の頃に「無理矢理走らされた」人はまずジョギングを習慣にすることなんてない。たまに「マラソンなんて何が楽しいんだか理解できない」と言われると寂しい気持ちになるが、それは私が酒をいやがって幾人かの友人につまらない思いをさせてきた応報である。酒は人生の友と言う人あり。マラソンは人生だと言う人あり。どちらも適量なら心身に良い影響を与えるが、度が過ぎると体を壊す。ああ、早く心臓治らないかなぁ。

ついでに煙草についても書こう。私が初めて吸ったのは小学生の時だ。愛煙家の父が「これを吸えるのが大人なんだぞ」と言って一本よこしてきたのだ。吸い込んで当然むせる。以来一本も吸っていない。
何があっても禁煙しないはずのそんな親父が数ヶ月前、入院したのを機についに止めた。同じ病室に煙草で肺を患った人がいて、そのあまりに凄惨な苦しみっぷりを目の当たりにしたらしい。煙草を吸おうが吸うまいが人は死ぬ。しかし「死に方が全然違う」という真実に今更ながら気付いてしまったのだ。あるいは自分一人の体ならどう死のうと勝手だが、遺す家族に断末魔の叫びを聞かせたくないのだろうか。

なぜ多くの人が15〜20歳くらいで喫煙を始めるのか、そのメカニズムを恥ずかしながら私はなかなか解明できないでいる。背伸びなのか甘美なのか。代償のむごさを考えると、無理に理解しようとは思わない。
ただし今の職場は喫煙率90%を誇るローソの巣窟。みんな借金をしてでも切らすことはない。その中にあって互いに理解し合うのが私の仕事だ。難しいけれど私も吸って理解する必要があるのかも知れない。最近ひたすら耳にする話題と言えば戦々恐々に「一箱千円になったらどうするか」。低所得層ばかりをさらに崖から突き落とすような政策に、関係ない筈の私も少し恐怖を覚える。次にむしられるのは俺だと。

話題が逸れたが、今日は雨なので傘をさして歩いて街へ出る。買い物のついでに、また飲もうかと酒類コーナーに立つが、見るだけで胃が逆流する。今日はもうだめだ。無理せんとこう。
一旦帰宅し、また歩いて街へ。ツールド美ヶ原に備えて石井スポーツにパワージェルを調達しに行ったのだが、何故か熊鈴とLEDヘッドライトまで衝動買い。ちょっとまた山に登りたくなってきたのかも知れない。あと災害に備えて乾パンも買っておく。

街へ二往復で計10kmと良く歩いたが、雨が小康状態なので平地だけならチャンスと思いジョギングにも出る。しかし田溝池あたりからまた降り出して、浅間温泉あたりでついに本降り。人は太古の昔から雨とともに生活して来たのだから恐れることはない、のだが西の方で大量の放射能が漏れてそうな時節柄、控えておいた方が良かったかも。
12.5km走行後、シャワーを浴びる前にツールド美ヶ原前“最後の軽量化”としてセルフ散髪をしておく。体重も増えた分の半分は戻りつつあるが、そのあと乾パンをバリボリ食ってしまった。ことごとく食料の備蓄なんてできない自分だ。

6/21 六月はツールド美ヶ原で酒が飲めるぞ

昼前に浅間温泉〜田溝池12.5kmルートをジョギング。カラッとした気候の松本にしては湿度が高くてジトジトするけど、ようやく走ることが楽しく思えるようになってきた。でも未だに秋に何らかのマラソン大会に出ようなんて気が起こらない。成長という魔法が効かなくなることを恐れているのかな。もうマラソンの数値目標は達成してしまったけれど、実は精神面で本当の闘いはこれからなのかも知れない。

Parkmisuzuko 昼食をとり今日はこれでおしまい。のつもりが明日は雨(クロマティ)との報に接し、せめて美鈴湖まででもと思いチャリで浅間温泉から登る。集中力を切らさぬよう頑張ってみて21分余。良いのか悪いのか分からない。登る程にすっかり雨になってしまったので、やはりここまでにして山を下りる。

午後のおやつと一緒に缶チューハイも買ってきた。普段「アルコールなんてこの世に必要ないのだ」と思っているような私が自主的に買ってくるなんて何年振りか。しかも昼間っから。
飲んだ後いつの間にか眠っていて、起きたら気持ち悪くてしょうがない。胃薬〜。格好良く酒が飲めるのが大人だと云うのなら、あたしゃ永遠に子供のままでいいよ。ただ子供は成長し続けなければならない存在だから、それは肝に銘じる。

6/14 わがし馬鹿よねぇ

今週も平日のトレーニングは一回だけだったか…、と落胆気味の週末。追い打ちを掛けるように姉の和菓子屋から小包が届く。姪たちに土産を上げた礼なのか、大量の和菓子が入っているのだ。年々甘い物には目が無くなっている私。わらび餅、大福餅、サーターアンダギー、三食団子、あられetc...。ああ、お菓子だけでお腹をいっぱいにする幸せ。うう、っもう吐きそうだし鼻血が出そうだ。

このまま堕落の限りを尽くした週末を過ごすわけにもいかぬ。効率的にカロリーを消費するにはやはりジョギングだろう。というわけで城山公園から遊歩道を走り、アルプス公園を経てさらに遊歩道を上り下りしていく。ウッドチップ路もあって走り易いお気に入りのクロカン的ルートだ。それを決して急がないペースで、好き放題に寄り道をしながら芥子坊主山、田溝池へと降りて行く。この街に住んでいる幸せを噛み締めながら、とても気分は爽快。ただ、アップダウンが多いとやっぱり膝が痛くなってきてしまうな。距離12.5kmを1時間40分ほどかけて一周。
まぁ、この程度じゃ今日採り過ぎたカロリーはチャラにならないけど。

Noberesult 野辺山ウルトラの記録証が届いた。10km毎のタイムや順位も載っていて、前半の飛ばし過ぎ、中盤の休み過ぎ、後半の登りで巻き返すも限界を越え、終盤は苦しかった─。あの悪夢が一ヶ月を経て夢に昇華しつつあるが、もう過去の栄光になってしまったとも言える。
ちなみに100kmの完走率は男子68%、女子56%なんだとか。記録集には非情にも(?)途中リタイア選手の分まで10km毎タイムが載っていて、やはりその多くが馬越峠手前までの通過記録となっている。噂の富士登山競走ほどじゃないにしろ、死屍累々な大会だと思う。

さらにツールド美ヶ原の参加証も届く。トレーニングが全然間に合ってないので、赤紙が来た気分だ。ついに自己記録ラッシュが途絶える日が来る。それでも大勢でわああっと登るのは楽しみなんだ。

6/6 朝四暮二

今日は仕事先の工場が振替休日。代わりにどこかの土曜日が出勤になってしまうので、それがレース受付日にあたるとDNSになってしまう。今月は絶対に休めない立場なので、工場の稼働状況によってはツールド美ヶ原に出られるか微妙になってきた。そん時ゃ応援だけ行こう。

というわけで朝三暮四から朝四暮二に変換されたような気分だが、それでも休みはありがたい。長めに睡眠を取った後、ウルトラマラソン以来のジョギングに出る。4月5月の快進撃が嘘のような無力感があるけど、今は走りたいときに楽しく走れれば良い。見ろよあおいそら白い雲、緑の山に続く路。田溝池〜浅間温泉の基本ルート12.5kmを1時間10分。
しかし、たったこれだけで膝が悲鳴を上げてしまった。ウルトラ以来サプリメントも止めていたのに急に高低差のあるルートを走ったせいか。チャリを漕ぐ分には影響は少ないけど、真っすぐ歩けない。

5/18 ウルトラのキチがいる ウルトラの馬鹿がいる

始めに断っておくとウルトラマラソンは仙人の嗜みではない。修羅と呼ぶには勿体ないガキどもの気違い沙汰である。相部屋の方々の夜中の落ち着きのなさで特にそう感じた。

Am400kaijo というわけであまり眠れぬまま朝食ご飯3杯平らげて未明の会場に集合。第14回星の郷八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソンは、千人の気違いの他に71kmの部や42kmの部も朝5時に同時スタートとなる。前の方を確保したのでスタートラインを跨ぐまでわずか6秒。まずは足慣らしに野辺山高原をぐるりと回るコースとなる。左手にまんまる赤い朝日が、右手にパラボラアンテナが映える。
が、平坦らしい平坦路はここまで。八ヶ岳中腹への登りに差し掛かると横一面の雄大な連峰に感嘆するのも束の間、路面は砂利道となる。期待していたよりガレていて、シューズのスポルティーフとも言うべきアディゼロLT3では不安定の極みである。それでも登り坂では負けたくないし下り坂でもあまり抜かれたくない、と我がまま気分でつい飛ばしてしまうのだった。
走りにくかった林道が終わると今度は苦手な下り坂。予想外のアップダウンに、42km地点まででかなり脚を消耗してしまった。3時間35分で到着したが、まだ走らなきゃいけないの? ここの着替えエリアで薄着モードにチェンジし、ウルトラへの旅立ちとなる。

55km地点までは調子良く、サブナインつまり9時間切りもいけるんじゃないかという勢いだったが、これ以上の距離は未体験。それに合わせるようにペースがガクンと落ち、あっさりサブテン狙いに下方修正。つまり相当苦しい。エイド(給水所)の度に腹がたっぷんたっぷんになるくらい飲み食いしてるのも問題だが、この楽しみがないと精神的に持たないからいいのだ。
それにしても本当に平坦路がほとんどない。南牧村・小海町・北相木村と旅をして南相木村に入ると、遥か向こうの壁のような山容に峠の切り通しが見える。まさかあれを登るんじゃないんだろうな。誰しもが信じられない気分になるだろうが、延々登って71kmの部のゴールを過ぎるといよいよあの馬越峠に取り掛かるのだ。71kmの部の存在意義がいまいち分からなかったが、なるほどと頷くしかない。

しかし登り坂だけなら得意な私の脚質はまだ生きていて、歩きを入れたくない一心でゆっくりでも走っていれば後続を突き放せるし順位も少しずつ上がる。ただしペース的にはサブテンが厳しくなってきた。だからといって頑張ろうとすると終わってる心臓が悲鳴を上げる。だから記録の事は置いといて黙々と、走っている状態を維持するしかない。俺は馬なのだ、馬鹿なのだ。だから馬越峠を越えるのだ。
長い登りもやがては終わる。もうエイドごとにまったりしている時間的余裕は無いのですぐリスタートを切るが、ここから苦手な下り坂も長い。膝上の筋肉の痛みをこらえてちんたら下っていると、まるでストライドが違う面々が追い抜いて行く。僕にもあんな脚があればサブテンなんて余裕だろうなぁと羨望する。
川上村多目的センターが最後の大エイド。あまり長居は…と思ったが先に到着している選手の「ここのうどん美味いよ! もうサブテン確定だしゆっくりしていこうよ」の声に負けてすすることにする。ああ、パワーがみなぎる。けれどさんざんエイドのWGHプロ粉末を貰ったり自前のアミノバイタルプロ粉末も飲んだりとサプリの薬漬け状態なのだけど、もう効かなくなっていた。

ここから向かうは、さすがJR最高所の野辺山高原。線路沿いを走っていても登りがキツいが、ハイブリッドトレインが通りかかったのが少し嬉しい。登り坂でライバルから逃げても平坦になると抜かれる、の繰り返しで残り10km、そして5km。前半の林道で痛めた右足首が炎上しているし、とにかく両足裏が疲れで痛いし、脚の推進力も終わっている。どうか安全に、脚が壊れないようにスローペースを維持するのが今の私に出来る精一杯。ずりずり落ちる順位は気にせず、ぎりぎりでも10時間を切れるよう残り時間から計算してペースを作ろう。でないとここまでの作戦失敗が全て後悔に変わってしまうから。

こんなキツい思い二度とするものか。そう思わずにはいられない100kmだったが、両手に十本の指を立ててついにゴールテープを切った。記録は9時間52分52秒で25位。割とギリギリだったけど、日本屈指の難コースと言われる野辺山での初ウルトラ挑戦は、何とかサブテン達成で飾れた。ウルトラ完走の重々しいメダルを掛けてもらえたのも嬉しい。しかもゴール後すぐに、42kmの部に出ていたタダノブさんが私を見つけてくれてハイタッチ! 喜びの瞬間を伝えられる人がいて、今回はラッキーである。で、やっぱりここでもエイド食を食い漁る。
体育館で預け荷物を受け取って、その重さにふらふらになって「もうダメだ」とつぶやいて大の字に倒れる。高い天井の鉄骨や明かりが降り注ぐ。ウルトラマラソンが捕虜の行軍と違う点はこれだと思った。

100km_goal 立ち上がってタダノブさん御一行にも顔見せをし、ゴールシーン等の写真撮影もしてから近くのいこいの家でひとっ風呂。野辺山からの帰りの気動車は座れて助かった。しかし全く未体験だった苦しみの産物、筋肉痛はもうバリバリ始まっていていつ治る事やら。フルでサブスリー、ウルトラでサブテンの実績を手に入れて思い残す事は無いし、もうしばらくジョギングは止めて休養したい。

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