10/1分 湯沢の男
松本から越後湯沢まで鉄道で行くのは意外に遠い。長野から新幹線乗り継ぎが最速だが高すぎるので、直江津から北越急行ほくほく線を使うことにした。特別急行はくたか5号は長大トンネル群を時速160kmでぶっ飛ばし、越後湯沢駅に到着。高速道路でやって来たサイクリング部時代の友人3人と落ち合い、昼食をとってからクルマで苗場山林道へ。
苗場、ナエバ、Naeba。とんでもなくミーハーな響きだが、登山の対象としては相対的にマイナーだろう。いざ、かぐらスキー場のゲレンデから祓川コースで歩き始める。初級向けだが時々小雨がぱらつき、装備の選択には迷う。道は沢登りに近い様相で、展望もなくやや単調。私の使い古しトレッキングシューズでは足元に油断するとすぐ浸水してくるから困る。下ノ芝など木道が良く整備された湿地帯もあり、そこは快適。また、この天候では行き交う人が滅多にいない。
さすが(かつての)体力自慢が揃ってるだけあってハイスピードで神楽ヶ峰まで登りつく。ここから稜線を一旦下って、最後のキツい登り返しはバテたものの、十分明るいうちに山頂の湿原に到着。晴れ間に喜んだのも束の間、また雲に覆われた。自然体験交流センターにチェックインしたら、もう外に出る気はしない。
新潟県側から登ってきたが、この山小屋は長野県側にある。8月のツーリングではあまり果たせなかった「大震災に遭った栄村にお金を落とす」という目的はこれで達成かな。天水による蛇口はありえないくらいチョロチョロとしか出ないが、水の有り難みを思い出すいい機会だ。ただし夕食のカレーはこれでもかってほど頂く。これでもかっ。苗場山域にはキャンプ地がないし、生まれて初めての山小屋泊である。団体さんがいて賑やかだが、夜行フェリーの二等よりは広いテリトリー。
酒も少々飲み、20時前には消灯。
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