5/2分 AKH1600
松本から始発ベースの列車輪行は、飯田線の飯田で特急(ワイドビュー)伊那路に乗り継ぐ。眠たがってる場合じゃない秘境駅の数々を過ぎて、静岡県の水窪に到着。灼けるような陽射しのもと自転車を組み立て、昼の買い食いをしたらサイクリングスタート。県道389号を東に、山桜の吹雪を浴びつつ山住峠に登れば、背後に恵那山が霞む。家康ゆかりの山住神社で一休み。
「天竜スーパー林道なんて体力がある人が走るところで、自分には関係ない」。そう思って20年、ようやく登って来られた。ただし北端が通行止なので、ここから南への行程となる。舗装はキレイだが落石が多く、時々ゴツゴツと崩れる音もするから、降ってくる落石にも注意だ。フフフ、怖いか?
左右にたまに展望があるアップダウンが続く。グライダー発射台からは、南に向かって標高を下げる山々と、それを縫う河川の地形がよくわかる。そして赤石山脈南端の秋葉山に座す、秋葉山本宮秋葉神社の上社。火防(ひぶせ)の神様で、日本人なら一度は訪れたい神社の一つだ。東京にある秋葉原の地名由来にもなっている。長野県茅野から高遠、遠山郷を経て浜松に至る国道152号を秋葉街道と呼んで何度かサイクリングしたが、神社はずっとスルーだったんだよね。ちなみに今まで「あきばかいどう」と濁って読んでいたが、正しくは「あきはかいどう」らしい。
境内から南の展望が素晴らしい。天竜川河口や浜松の謎タワーなどを見おろす。そうこうしてるうちに16時を過ぎ、売店が閉まってしまった。しまった、もみじマークのかっこいい御守りが買えないじゃないか。急ぎ山を降り、ダメ元で下社に駆け込む。売店は閉まっているが残業(?)してる人が居て、頼んだら納めさせてくれた。近くのキャンプ場でテント設営。自炊用具は持参せず、パンやおにぎりの買い食いで繋ぐ旅である。
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