5/3 なんとなく、クリスタルライン
「GWは山梨県の大弛峠に行こう!」と決め計画を立て、出発前夜遅くに周辺スポットを調べるつもりで検索を掛けたら、まだ冬季閉鎖中と判明。ええええ! 混乱と土砂降りのなか松本駅から輪行し、小海線のJR最高地点駅、野辺山で下車。チャリを組み立ててる間に雨は止み、青空も覗く。とにかくサイクリングは始まった。初日はなんとなく予定通り進もう。
川上村から南下し、緩い坂を登って行く。周囲はレタス畑か、あとたんぽぽがデカい。間もなく長野県と山梨県を隔てる信州峠を越えるが、展望は特にない。少し下りると黒森集落。クロモリな自転車なので反応してしまうが、黒森鉱泉は休業中の模様。
ここから、いくつかの林道を繋ぐ「クリスタルライン」に入る。舗装されているが、狭く急でゆっくりゆっくり。瑞牆という漢字をソラで書けるようにしようとか気を紛らわつつ、瑞牆山荘の鞍部を越える。昼食を摂ってまた登り。大弛をルートから外すなら、ここが今回の旅のハイライトになる。坂は一部ゆるい箇所もあり、新緑を楽しむ余裕も出てくる。
標識のローマ字表記を見るまで読み方さえ知らなかった木賊峠に到着。トクサだと。富士山を望む東屋があるけど、まあこんなものか。と、よく見たら展望台へ通じるらしい遊歩道があるので、当然行ってみる。これが後悔するほどけっこう登るんだけど(比高85m)、袴腰1755mと記された板が落ちている山頂からは、疲れが吹っ飛ぶほどのパノラマ大展望。特に八ヶ岳が雄大で、雲が掛かってない時にまた来たい。
チャリに戻り東へ、木賊平越しの瑞牆山〜金峰山も素晴らしい。いったん黒平に下りて、4つ目の登りが始まる。標高差340m、370m、420mと来てここは580m。こりゃ、明日に脚が残らないかも。どうにか乙女高原まで登り切り山梨市入り。焼山峠に増殖する子授け地蔵をみて、クリスタルラインと別れて南の激坂を下りる。旧牧丘町の谷に、三分割屋根の中央がせり上がった民家を多く見掛ける。(後で調べたら突き上げ屋根とか言うらしい、養蚕農家の名残り。)
塩山までの予定だったがもう一つ思い付いて、東山フルーツラインのアップダウンを南下。笛吹川フルーツ公園からのエグい坂を登れば、ほったらかし温泉に到着する。また「ゆるキャン△」の聖地に来てしまった。とりあえず温玉あげを2つ食ってタンパクを補給し、あっちの湯へ。混雑しているが順番待ちって程でなければ良い。今日2000m登った脚に癒やしを与える。
盆地に下り、万力公園の一部がキャンプ場仕様になっていてラッキー。例年GWは自炊しない軽キャンプだが、今年はストーブ(コンロ)を新調したばかりだし米やコッヘルも持つフルキャンプ装備で来た。どうりで重かった筈だよ。炊事と言ってもレトルトパックを温めるばかりだけど。
沢山のけたたましいサイレンを聞きながら、眠りに入る。(後で知ったが、近くの踏切で電動車いすが立ち往生し…とのことだった。)
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