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3/19-21 三国の四方を走るべし

Station生活や職場の変化と、昨夜の急な冷え込みに身体が反応しているのか、土曜の朝からちょっと熱っぽい。とはいえ怠さは無いしすこぶる元気だ、大丈夫。東京から新幹線ひかり号で豊橋下車、名鉄を乗り継いで愛知県豊田市に降り立つ。パークサイドホテルにチェックインし、小径自転車カラクルSを輪行状態のまま持ち込む。ここに泊まるのはこの一年で4度目、夕食も毎度台湾ケンさんのニラレバ定食な気がする。

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Oiden日曜は体調良好、バイキング朝食が旨い。カラクルなら路線バス輪行もこっそり問題なく、北へ30分余、終点の藤岡支所で下車する。あれしまった、乗り継ぎのコミュニティバスも存在したのか。私が情弱だったのだが、欲を言えば大会プログラム等で交通案内があると良い。いくらマイカー信仰の総本山たる愛知県とは言え、現地に至る公共交通機関が無いからと参加を諦めた人もいるんじゃないかな。場合によっては(去年の朝日村ロゲにあったような)参加者用シャトルバスがあれば…というのは贅沢を言い過ぎだろうか。

そのちっちゃいバスにはイベント参加者らしきが2人乗ってる。まあいいやチャリで追いかけよう…って距離4km、標高差150mの結構なヒルクライム! 汗だくになりつつ、受付にギリギリ間に合った。他の145人はクルマで来ていると思われる。

Fureaiフィールドディスカバリーゲームの最終戦はチャンピオンシップと銘打って、ここ藤岡地区でいつもより1時間長い6時間ロゲイニング形式で行われる。初戦こそ総合優勝したものの、最近は辛うじて表彰台にすがり付くような不甲斐ない結果が続いている。今度こそ過程ではなく結果を求めたい。ごちゃごちゃ言い訳無用!

配布された地図は予想通りの範囲で、小原地区も少し入る。まるで平地のない山間部だがルートのバリエーションは豊富で、面白いテレインだ。やはり三国山(三河・尾張・美濃の境)は行きたいし、登るなら道不明瞭な南側からと決めていた。その前に折平山エリアを攻めるとして、右回りで手のひら三つぶんの行動範囲で戦略を立てる。

Mikuni9時30分スタート、始まりの刹那から天狗像がなかなか見つからずタイムロスが発生する。高い所で風を受けると少し寒いが、マスク無しで森を走れる喜びが大きい。ヒトはこうして免疫力を維持する生物。都市部に居るとなかなか出来ないことだ。

次はいよいよ三国山。地図にある道はやっばり無いし、代わりの尾根筋もやがて踏み跡がなくなる。それでも急斜面をハイハイしていれば頂上まで着いてしまうのが、登り坂の利点だ。展望台から四方の絶景もそこそこに下山、有利なショートカット小路を発見しつつ人里へ。時間の読めない山岳を前半のうちに終わらせるという、自分にしてはスタンダードな作戦だった。

Routeただ、想定より時間が掛かっている事に対して、当然なすべき戦略変更が柔軟でなかった。元の作戦に固執して中途半端にカットし「👺判断が遅い!」と後悔を繰り返す。まるで得点が伸びないのだ。また前半のうちに脚が終わっており、競技というよりジョギングペースに落ちている。脳内にはずっと「時間が止まれば〜いいのになって思うよ♪」なんて歌がふにゃふにゃ流れている。時間は止まらない。終盤、藤岡支所からの登り坂は身に覚えがあるのでしっかり走り、制限6分前にフィニッシュ。走行距離ざっと47km、標高差1500m。

結果は男子3位、男女混合2チームにも敗れ総合5位に終わった。例年より3kg太っている重身で良く踏み止まったとも言えるが、目方で男が売れるならこんな苦労もしない。年間全7戦中6戦に出場してシリーズ男子二位にも、顔で笑って腹で泣く。確かに思うのは、ポイントランキングに一喜一憂の一年間が最高に楽しかったってこと。

毎度お馴染みのY本さんや、去年のウルトラオリエンテーリングで序盤だけ競ったY越さんと話せたのは幸い。運営さんから次シリーズの優待券を頂いたけど当面は生活がばたばたしそうだし、スポット参戦の形になると思う。その時、上位陣を脅かす存在になれるよう成長して帰って来たい。

Gifuさてここからも本番。松本に向かうとして、豊田市街地まで戻ったら交通費がバカにならない。チャリで三国山近くの峠を越えるヒルクライム250mUPを敢行する。疲労困憊、なかなかしんどい。奮闘努力の甲斐もなく、今日も涙の日が落ちる。笠原鉄道の廃線跡サイクリングロードを見付けつつ、岐阜県の多治見駅で輪行。特急しなの号に乗り長野県の松本駅で下車、駅前の飯田屋ホテルに輪行自転車ごとチェックインする。松本在住時代はイイダヤ軒のかき揚げそばをよく食べに来ていたが、併設のホテル利用は初めてだ。

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Alps月曜は春分の日。ホテルに荷物をあらかた預け、チャリで安曇野を回る。GW最終日に行われる信州サイクルロゲイニング2022_安曇野Stageの地図は、プランナーの脳内ではほぼ完成している。だが一部写真が用意できていない場所等があり、今日は最終調査に来た。道の駅堀金で常念天丼を食べ、ホテルに戻って輪行、特急あずさ号で東京に下る。良い地図が出来上がりそうである。

とりあえず、正直疲れた。ブログ等の更新は次の週末にゆっくりやろう。

→Facebookアルバム: フィールドディスカバリーゲーム in 藤岡 2022(得点証明となる全通過スポットの写真ほか)

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また、去年5月のウルトラオリエンテーリング・元善光寺-善光寺(176kmソロ)参戦記をむらよしギムナシオン臨時サイトにアップ。長くて御免。

2/25-27 どんなことが起こるのかな 期待のカラクルS

Ara金曜、葛飾区の北端から江戸川区の中ほどまで10kmちょっとのジョギング。そこに自転車店サイクルステーションハヤシさんがある。「カラクルSを下さい!」。テック・ワン社の猛虎参號さんが営業していて乗鞍仲間にも広まっており、ずっと気になっていたモデルである。どちらかと言えばやや軽量なスポーツ仕様が欲しかったが、在庫切れなので標準仕様(税込145,200円)でいいや。生産が追いついてないと聞いていたし、あるだけラッキー。店頭に赤と白の完成車があり、赤を選択。Cf気候の国に住んでいるからにはまずしっかりした泥除け装備が最優先事項なので、その場で取り付けて貰う。加えて専用の輪行袋と適当なボトルケージを購入し、リアキャリアは取り寄せとなった。折り畳みのコツなどを親切に教えて頂いたし、ジョギングで来たので乗って帰れる!

FoldさてこのカラクルSは、小径車とかミニベロとかフォールディングバイクとか言われるものであり、つまりタイヤ径が小さくて折り畳みが可能な自転車である。普段乗っているランドナーに比べるとやはり直進安定性は欠けるので最初は戸惑うが、すぐに慣れた。意外にスポーティな走りをするもので、電動ママチャリなんかよりよっぽど速い。それでいて、ロードバイクだと遠慮してしまう歩道通行も許されてしまうような可愛さがある(あくまで例外です)。都内自転車乗りの鬼門である環七総武陸橋も、簡単に歩道階段を…いや期待したほど持ち易くはない。

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Tannhau土曜、さっそく輪行だ。「慣れれば10秒」という謳い文句のようには行かないが、30秒もあれば折り畳みが完了する。この畳んだ姿が非常にコンパクトで無駄がないという機能美こそが、カラクルSを選んだ最大の理由である。一緒にクラシックギターも担いでいるが、このギターケースとサイズ感は大差ない。ランドナーだとギターと一緒に列車旅ってのは、かなり無理に近いだろう。常磐線、山手線を経て中央本線の特急あずさで松本へ。ああ、懐かしい…。

Alpsもちろん組み立ても工具要らずですぐ完了。ランドナーだと何だかんだ30分掛かることもあるが、カラクルSだと3分でもう走り出せる。東横インにギターだけ預けてから安曇野へ、5/8に開催するサイクルロゲイニングの地図作成に必要な調査を詰めていく。つまり1分でも惜しい訳だ。走行性能的にも、小径車としては大きめの20インチタイヤが頼もしい。つーかこれより小さいとやってられない。

ホテルに戻って、また折り畳んで部屋に持ち込むのも良いが、そこまではしなかった。

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Jinniku日曜はギターを持って出撃。まだキャリアが無いので、バックパックに重ねてギターケースを背負う形なのがちょっとキツい。浅間温泉から神宮寺の坂を美鈴湖へ登っていく。この「輪行してギター背負って走る」というのが、カラクルSで一番やりたかったことなのだ。ギアはフロント50の1段、リア11-32の9段で、過不足は感じない。

サイクルカフェピラータで、室内楽サロンに参加する。と言ってもあまり練習をしてきておらず、ここで今まで弾かせて頂いた曲のやり直しばかりになってしまう。ショパンの雨だれ、宵待草、城ヶ島の雨…。今後も時々行われそうだし、次は新曲を用意したい。東京への帰りも特急あずさを利用。あ、輪行袋の中にヘルメットも一緒に収まるのね。

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Pirataという訳で、私のやりたいことを叶えてくれているカラクルS。何かしらダメ出しをしようにも、四世代目にあたり製造技術も十分に枯れている為か、全体的にしっかりした作りで悪いところが見当たらない。もちろん小径車に過度の期待はしないのが前提であるが。敢えて言えばヘッドマークのシールが弱くてすぐ外れること(もう別のシール貼ったわ)、取扱説明書が誤字やレイアウト崩れなど雑であること(従業員の家族とかにDTPに強い人いないかな?)、ネット上の噂ではキャリアを付けると専用輪行袋に入らない?可能性があること、そもそも輪行袋が華奢なことか(転がして移動する用に底が抜ける機能付きだが、泥除けがあると無理だし無駄)。つまり本体設計と金属加工技術だけ優れた、典型的な日本の工場らしさを感じる。トータルでの顧客満足を目指すならまだまだ伸び代はあるはずだ。

などと、つい偉そうなことを書いてしまった。かく言う私も次の職場が決まったので、いろいろ叩かれながらやっていきたいと思う。通勤には引き続きランドナーを使うが、カラクルSも貴重なバックアップとなるのだ。

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