8/24-25 暑さ寒さも乗鞍から
土曜、臨時E257系あずさで松本に上り、アルピコ交通の往復券を買って電車とバスを乗り継ぐ。稲核付近の車窓に若い熊を一頭見た。乗鞍高原観光センターで下車、標高1460mは期待したほど涼しくない。小径自転車カラクルSの輪行を解き、乗鞍ヒルクライムの受付と荷物預けを済ませる。さすが乗鞍はツールド美ヶ原よりずっと賑やかで出店もたくさんある。昔ほどでは、とは言うけれど。
ここから付近を散策しつつ番所地区にある宿に降りて行く訳だけど、断続的に通り雨があるのであまり遠回りはしたくない。案内地図を見ると六兵池くらいなら寄れそうだ。誰も利用しないのにシッカリ整備されているサイクリングロードを進み、池を一周。池と言うより草地だが、まだまだ知らない乗鞍があった。
定宿の寿家に到着。チーム乗鞍連盟の元気な面々が二十名集まっている。久々に少し酒を飲む。
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日曜、実はメンバーの半分しかレースに出場しないと言う状況。年齢的に仕方ないのかな。私もここ一週間続いた腹痛でDNSも覚悟していたが、当日ようやく治った。さらに二ヶ月前の美ヶ原直前に腰を痛めてから、レースに向けたトレーニングらしいことも出来ていない。まぁ毎年そんなもんだよ。
スタート会場まで登って、間もなくゼッケン6000番台のスタート。「俺が一番楽しむんだ!」…脚力や呼吸との折り合いを探りつつ、序盤の緩い坂をライバルたちと競い合う。今年から乗鞍連盟ウェアをチーム員がみな着ているので、すぐに発見して声を掛け易いのは良い。第一チェックポイント23'42"、去年より7秒速いぞ。
でも苦しいなあ。今日も断続的に降雨があり涼しく、タイムアタックには好条件のはず。だが中間地点以降、ライバルに置いて行かれるシーンが多くなった。九十九折りはいつものようにインコースを攻めるのだけど、ちょっと無理をしているように感じる。第二CP1:01’36”、逆に去年より22秒遅くなり、自己ワーストペース。しまった中弛みした!
いよいよ脚が売り切れている位ヶ原ハイマツ帯。こんな状況だからこそ、諦めが付かず楽しめてはいる。力押しよりケイデンスを意識すると調子が上がる、気がする。乗鞍岳剣ヶ峰は雲に隠れ、大雪渓の残雪はどんなものか、それすら確認出来ず。残り1kmでスパートを試みるもすぐに呼吸が売り切れ万事休す……いや、まだ終わらんよ。ボルテージ最高潮でもがくだけもがく。
ハンドルを投げるように標高2716mフィニッシュ。これが全力を出し切った後に観る畳平の絶景だ。すぐに路肩で記念撮影中のI川さんと合流。以前ならレース中に追いつけていた筈なのに、彼の方ばかり年々速くなっている。タイムで逆転されないようにするのも今後のモチベーションになりそうだ。
ゴールエリアで預け荷物を受け取り急いで着込むのだが、そのタイミングでまた雨がザーッと降ってしまい十分に乾けなかった。以降ぶるぶるぶるぶる、やっぱり晴れて欲しかったー。かじかんだ手指で補給食を摂り、少し生気を取り戻す。チーム全員の合流を待てず、下山待機列に加わる。ちょうどチーム幹事のM輪さんがフィニッシュするシーンを見届けて、後はスタート会場まで一目散。ブレーキシューをだいぶ消耗する。
完走証を受け取るとタイム1:27'03"。終盤盛り返したものの去年より10秒遅く、自己ワーストはギリギリ回避。要するにカラクルSで出場し始めたここ三年間は誤差程度の違いしか無い。シンシュウエナジーなどの振る舞いを受け取り、寿家に急行して温泉にとんとんと突進。やっと指がまともに動くわ。
昼食後、後ろ髪引かれつつ宿を離れスタート会場まで登り返し。バス輪行に間に合わせると、同志の者十二名。全国的な運転士不足の折り、新島々駅直行の臨時便を出してくれているのが有り難い。それにしても、とんでもない深山幽谷に道路を通したものだ、と車窓を眺めて思う。松本のクリエでケーキセットを頂き、E353系あずさで東京に下る。車内はとても寒いけど、関東平野はまだまだ暑い。
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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に去年12月のフィールドディスカバリーゲームin知多をアップロード。今は足首痛のためランニング系のイベントはエントリーも見合わせているが、そろそろトレーニングを再開したい。
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