8/5-6 路傍のボロ雑巾

Taranome一番楽しかった日本ロゲイニング選手権の余韻が薄れ、日に日に自信を喪失しきった自分に還る夏。道端に転がるボロ雑巾と僕が入れ替わる。もう、虚構マトリックスの中で受動的な趣味だけに没頭してりゃいいんじゃないかな。でも、一消費者に成り上がるには貧乏すぎる。結局走るしかないのかな。ほら、SNSの自転車やマラソンクラスタは楽しそうだ。

ずくはどうあれ、月に一度はギターを背負ってジョギング。美鈴湖畔ピラータで練習して帰る。下界より涼しいのが有難い。翌日曜日も、昼は引き篭もっていたから夕方にジョギング。近場だが初めて穴田集落の奥に登ってみると、こんな砂防ダム越しの風景があったんだ。夕立に降られてボロ雑巾になりながら帰宅。

という訳で、昨年お盆の自転車キャンプツーリング「南会津・尾瀬燧ヶ岳そして裏枝折峠へ」編をアップロード。今年も準備に入らねば。

7/15-16 二十四時間戦えました(ロゲイン)

Start支度が遅れに遅れ、大慌てで自転車ヒルクライム。最「近」方参加者の私でも標高差250mを登らなくてはならない場所にあるのが松本青年の家、第1回日本ロゲイニング選手権大会の会場である。勝てば初代日本チャンピオン!?、ゴクリ…。レスキュー等の観点からソロの部は無く、チーム「L3豆戦車」を組んでくれたのがガクさん。ウルトラオリエンテーリングで優勝するなど、抜群の走力と知力が頼もしい。一方少し身体を絞りはしたものの相変わらず重戦車なのが私。いったいこれから何度足を引っ張って「ゴメン」を連発するんだろう。競技内容は制限24時間でどれだけスタンプっぽいのを集められるかという過酷なものだが、女性の参加者が1/3を超えているあたり、体力一辺倒のマラソンレースとは質が異なる。

7月15日正午、82チーム181人が一斉にスタート。ここは私の庭だ、とばかりに最初のコントロール(ポイント)は我々がトップで通過する。あとはチーム「山とヤギ」にじわじわ離され、一条ヶ峰のピストンを終えてからは向かう方角が違った。どのように周るかはチーム次第、自由度の高いナビゲーションスポーツである。僅かながらロゲ経験の多い私の発案で取った戦略は、まず北東の四賀村エリアをぐるり、次に東の美鈴湖エリアもしっかり稼ぎ、夜になって南東の宮入山エリアを総取りしてからハッシュハウス(スタート/フィニッシュ兼休憩所)に戻る。翌朝から北の長峰山エリアと西の安曇野エリアでまとめる。その通りに周れれば勝てるという、無茶な話である。

順調に四賀村エリアを幾つか取ったあたりで、それまで前を引いてくれていたガクさんに異変発生。熱中症だ。これで走力は二人同等となったのだが、本来の力が出せない苦しみは察して余りある。私なんか「脚が痛いよママーッ!」程度のもので、第二ハッシュハウスのペレファカフェで菓子をガツガツ食ってる有り様。歩きを多くし、コンビニ休憩もしっかり取りつつ、美鈴湖エリアに入る。チーム結成の場であったカフェピラータでは、今日はロゲ選手向けにコーラを販売している。これで元気を取り戻し、すっかり暗くなったトレイルを無事クリア。ハッシュハウスに戻るか打診してみるが、行けると言う。その責任感とプライドに甘えるしかない。私はまだ上位への欲に目が眩んでいるのだ。コンビニ休憩ではモンスターエナジーを投入。これ飲むの、群馬で遭難した時以来だ。吉と出るか凶と出るか。

Nightいつ脱出できるか想像もできない、最難関の宮入山エリアに突入開始が22時頃。凄い非日常感! こんな無茶をしているのは我々くらいだろう、と思ったら数チームと行き合うあたり、もしかしてこの大会って強豪ばかりじゃね? コントロールフラッグはライトを当てると強く反射するので、昼間より分かりやすいくらい。しかし林道からトレイルへの入口などは難しく、常に現在位置を正確に把握しながらのナビゲーションになる。使って良いのは配布された地図と自前のコンパスのみ。スマホでGPSを…なんてもってのほかだ。いつしか深夜0時を跨ぐ。ハッピーバースデーとは何だったのか。最高標高地点の宮入山三角点1530mに至り、最高得点コントロール(134)となる大和合ピストンも決行。スコアに見合った見付けづらさで、運と勘が試された。

私の大腿四頭筋が悲鳴を上げていたことと、気絶を繰り返すガクさんの様子を見て、下山はトレイルでなく林道を歩いた。夏の大三角形が西に傾き、白んでくる空。そして沢の音。人里に降りれば野良仕事が始まる時間である。西南の空港エリアはもちろん切り捨て、中山トレイル経由で松本中心市街地へ。終盤のルートを何度も何度も練り直して、出た結論は「今さらハッシュハウスには戻らない」というもの。長峰山エリアのアップダウンにも脚が耐えられないだろう。入賞への最後の望みとして、安曇野エリアでコントロール数を稼ぐことにした。朝の涼しさで再び元気を取り戻したガクさんが、その意図を汲んで前を引いてくれて、地図読みも冴えている。

1000しかし私のペースがどうしても上げられない。あと2.5kmばかり北にあるコントロールを諦めた時点で、入賞の目は消えたと確信した。時間制限の正午が近づくにつれ、のん気でおめでたい顔してる太陽が確実に体力を奪う。果たして間に合うのか、完全にストップしてしまわないか。膝がもげそうゲージがMAXなのに、最後に標高差300mを登らなくてはならない場所にあるのが松本青年の家、フィニッシュ地点である。こうして23時間48分26秒にわたる旅を終えた。信じられない、本当に無事終わったんだ。

結果、得点2081/3000、獲得コントロール34/50。男子チーム及び総合4位で、惜しくも入賞は逃した。しかし限界を越えた体力、知力、チームワークを発揮でき、かつてない満足感がある。それに裏打ちされた自信も確実に血肉となるだろう。移動距離132km、積算標高差4,740mという数字も自分がやったとは思えない猛烈さで、とうてい一人では成し得なかった。そして、一気に肩の荷が下りた。シャワーを借りて24時間の汗というか泥を落とす。

E競技中は一睡もしなかった。さすがに眠くなって少し目をつむり、交流会の時間が来る。唐揚げを食べない人種に唐揚げメインとは、喜ぶのは私だけでは? 食べ残しはとても悪いことだから、目の前のオードブルだけは平らげておく。酒は自転車で帰りたいからやめておく。交流会とは言え皆疲れ切って移動しないから、せいぜい隣りのグループと話す程度。全員1分程度の紹介があるのは良かった。

やがて解散、無事帰宅。シャカリキに駆けずり回った後はアイスクリーム。またコンビニに寄って、ハーゲンダッツを買い食いして寝る。寝る。寝る。

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↓GPSトラッキングサイトで我々を追うなど、熱心に応援してくれた@F4jiHNsoA1WMkoaさんが動画を提供してくれました!Mov

追記: Facebookアルバム「第1回日本ロゲイニング選手権大会in松本24時間」

7/8-9 カルボナーラ・チャージ

Corona土曜、昼前にうだうだとジョギング出撃。山田集落周辺の、未走破だったトレイルを埋めに行く。問題は芥子望主山の北北東にある868ピーク。北側はイバラ廃道で、トヨペット・コロナが棄ててあるのは味わい深いが、体じゅうクモの巣だらけになって何とか新田集落に脱出できた。もう帰りたい…けれどようやくの、夏らしい蒸し暑さは貴重だ。暑熱順化ってやつをするべく、もうひと頑張り、北洞からの美鈴湖へ。途中で会ったランナー曰く、数年前まで諏訪湖を十周するマラソン大会があったんだって。ひー。

ピラータでカルボナーラを頂き、うだうだしているうちに雷鳴が近づく。あまり雨雲が広がらないうちに、もりの国から妙義山古墳へ下りるトレイルで帰宅。

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Nature日曜こそは早起き。中央西線の始発で木曽福島まで輪行し、王滝村へチャリで向かう。今回は御嶽山の方ではなく、西へ西へ王滝川を遡る。やってきました、通称「自然湖」。昭和59年大災害の副産物で、趣は異なるけれど湖に沈んだ朽木といい諸行無常感といい、夕張のシューパロ湖を彷彿とさせる。あまり変わらないうちに、今度はカヌーしに来られたらいいな。

信州最西端の集落である滝越は山奥ながら空が広く、とても長閑。かつて岐阜県側から鞍掛峠を越えてこちらへ来たことがあるけど、今は閉ざされているのだろうか。ここで引き返し、村の中心部から少し御嶽山の方へ登る。清滝の様子を見に来たけれど、報道の通り先月の大きな地震で滝壺への遊歩道は通行止になっている。道中の石碑群も一部倒れてしまったのが見受けられる。

Ontakeまた木犀舎で昼食とする。カルボナーラも美味しい。そしてひめやの朴葉巻、まだ扱っていて良かった。実家などへガッツリ発送を頼んでおく。御岳百草丸の店でもちょっと買い物をして、今の私に出来ることはこれくらい。自然災害と言えば九州北部が現在進行形で心配だが、王滝村も泣きっ面に蜂なんてレベルじゃない状態が続いている。スキー場は次の管理業者が見つからず、日増しに閉鎖の可能性が高まっているらしい。

木曽町三岳も地震の被害が大きく、ビーズベーカリーというパン屋は店舗が壊れ、店主宅の玄関で逞しく営業中。3つ買って、特急しなの号の車内で食べながら松本に戻る。

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という訳で第一回日本ロゲイニング選手権大会in松本24時間まで残り数日。チーム「L3豆戦車」を組むガクさんは生活をだいぶ犠牲にしながら取り組んでくれているようだし、私も一番大切なものを失って折れてしまった心で、何とか最小限の練習を積んできた。丸一年以上風邪を引いてないので免疫がないのが心配。寝冷えに気をつけて、疲労回復と読図力アップに努めて本番を迎えたい。

もし入賞できたら、ぼろぼろになった輪行袋とフロントバックを新調するんだ。

7/2 地図に載ってない道を僕は走りたくて

ロゲイニング日本選手権in松本24hが二週間後に迫り、チーム「L3豆戦車」を組むガクさんと合同練習をすることになった。前半は私が地形図「豊科」から、後半はガクさんが「松本」からそれぞれ東半分に10ヶ所ずつコントロールを出題し、回答者側のナビゲーションで周る形式だ。

Hirase浅間温泉の野球場をスタートし、まず北へ向かう。3つ目のコントロール「伊深城山」から、地図にない北尾根をつたい安土集落へ下りたり、「一条ヶ峰」からこれまた地図にない鉄塔巡視路で馬飼峠を経由したりと、解き明かしたかったルートを探索してもらう。おかげでこの辺りの土地勘はそうとう補完された。いったん田沢に下りて「平瀬城跡」、ロゲのメイン会場となる「青年の家」を経由し、ファミマで一休みしてから後半へ。

平地のナビゲーションなら不安なし。「梶海渡集落」〜「村井駅」など最善ルートを探すのが楽しい。しかし今年のウルトラオリエンテーリングでダントツ優勝しているガクさんがいくら走っても衰えないのに対し、私はフルマラソン程度の距離を過ぎてしまうとみるみるペースが鈍ってくる。時間も無くなってきたので、南端の2コントロールは諦めた。「米澤神社」から中山尾根をつたい、「八坂神社」が最後のコントロール。美ヶ原温泉で解散とした。

Geトレイルに入る度にタイツが種子だらけになるのは、仕方ないけど悩ましい。油断して序盤からあちこち怪我をしたり、曇りなのに全然水分補給が足りてなかったり、スパッツが無くて靴に砂利が入ったり、夜間のナビゲーションが未経験だったりと残った課題も盛り沢山。集合場所へのアプローチを含め、本日走行距離65km、積算標高差1,440mを10時間掛けたが、本番は倍以上走らないと勝ち負けにならない。火事場の馬鹿力で頑張ろう…。

6/24-25 霧中に鞭打つ美ヶ原

とうとう一回も試走しないまま、ツールド美ヶ原の週末を迎えた。自転車ヒルクライムのトレーニングと言えば、先々週に王滝村の御嶽山二合目半〜七合目を登っただけ。せめて体重が減っていればワンチャンだが、逆にこの一週間の暴食っぷりがヤバい状態。という訳で記録は目指さず、無事完走無事下山できればいいやと。土曜日の午後に大会受付を済ませ、ジョギングで薄川ルート17kmを走っておく。

S雨音が憂鬱な日曜の朝。しかし出かける頃には霧雨程度に落ち着き、開催も大丈夫そうだ。野球場あたりを軽く小走りした所で、周囲の人々のスマホがキュイキュイ音を立てる。地震? 不穏ながら、大会は進行していく。カフェピラータ仲間や乗鞍仲間と雑談しているうち、自分らの男子Dクラスもスタート。去年までCだったのになぁ。

例年以上に踏めない激坂。もっと軽いギア無かったっけ?とシフトレバーをぐいぐいしてしまう。ああ、シャーロック・シェリンフォード(の痛ジャージ)がどんどん遠ざかっていく。三森すずこ、もとい美鈴湖を過ぎると同時スタートのライバルが前後に存在しない「一人旅」となる。これはこれで楽でいいや。にしても各チェックポイントの通過タイムが遅い。あれれ…。

Fog思い出の丘からのハイスピードバトル区間も一人旅。路面は乾いているが視界が悪く、急カーブは念のためブレーキを軽く効かせてから進入する。ラスト坂は呼吸マックスで必死にゴールへ突っ込む。結果はどうあれ、ちゃんと力を出し切った後にゼェゼェ言うのがとても爽快だ。人生で数回しかないような「生きている実感」がここには毎年ある。(なんか、他のレースとは違うんだ)

仲間の一人が内科的なトラブルで棄権したとのこと。容態を気にしつつ、自分は下山誘導協力員というお手伝いへ。先導係だとえっれー神経がすり減るものだが、仕事を割り振る係員がいないし、なし崩し的に下山グループ中団に入る。おそらく我々は、運営が警察に「これだけの警備人員・コストを掛けましたよ」という書類を出すときの数合わせに過ぎないのだろう。それでもグループの途切れ目で単独走になってる人についたりと、自分なりに役割を考えてこなす。これで報酬のリンゴが旨くなる。

Soupちゃっかりピラータのトマトスープ振る舞いも頂いて、無事下山終了。完走証の発行を受けてみると、記録は1時間26分25秒。この歳になると練習しようがしまいがそんなに変わらないだろ、と高を括っていたけがまさかの1:25'オーバーは悔しい。また今年の運気は確変中、なんて思ってるけど抽選会は何も当たらなかった。出店で唐揚げ&ポテト、クレープ、さつまスティック…と食い過ぎたので、帰宅してから田溝池〜浅間温泉12.5kmジョギングに出る。浅間温泉はすっかり祭りのあと。

えっ、王滝村で地震あったの?

6/10-11 こおろぎ'17

土曜の午後、怪しい天気なれどジョギングで旧善光寺街道の刈谷原峠に登る。さらに北へ下りる予定だったが、少し気が変わって西の1070mピークへ。一応踏み跡はあるし、そのままバイパスの馬飼峠直上まで行けた。ここから北へ下りていく。それにしても馬飼峠北側の道は荒れるに任せてる感じで、個人的には便利な抜け道なんだが廃道寸前な状況。一応鉄塔巡視路として残るだろうけど。

832次に鷹巣根城山へ。前回は迷いに迷ったが、今回とりあえず南尾根からの表参道?で早々に山頂到達。ここから西尾根を下りていく。明瞭な踏み跡はなく、やはり逆からだと見付けられないだろう。さらに西の832mピークも恐る恐る目指す。あれ、何年か前に山火事でもあったのかな。広く伐採されてて見晴らしは良い。

旧豊科町と旧四賀村を分ける尾根を北へ進むと、豊科町域が房状に張り出した境界がある。この謎を解くべく探索してみるが、地滑り対策工事のしてある斜面が広がっているだけだった。後で調べたら虫へんに車で「こおろぎ」という、4軒のみの集落があったらしい。尾根から四賀側の展望が効く。

光城山北の遊歩道を駆け下りた所で雨が本格化。田沢駅までにしようかと思ったが次の電車は当分先で、結局自走で帰った。31.5km。

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2240日曜、寝過ごして始発列車とか無理だし、クルマに頼って木曽福島経由王滝村へ。ヒルクライムイン王滝村コースの途中、二合目半あたりの駐車場からチャリで登り始める。始めちょろちょろ中ぱっぱ、センター2〜3速で石碑群のスピリチュアルロードを行く。心洗われる気分だ。八海山を過ぎおんたけ2240スキー場地帯は微妙にキツい気がする。もう間近と思ったゴンドラ山頂駅がなかなか近づかない。標高差1,160mを1時間26分30秒かけて七合目の田の原天然公園に到着。今回はゴンドラ山頂駅まで寄り道してみる。今も火山灰を降らせる御嶽山が間近なのはもちろん、隣りの乗鞍岳、さらに穂高岳など北アルプス。木曽谷を隔てて中央アルプス。遥か彼方に蓼科山や浅間山もうっすら見える。緑のゲレンデも美しい。

急ぎ気味に下山するが、道沿いから見えない新滝だけは遊歩道を少し歩いて拝みに行く。御嶽教の白装束さんがいるし滝の裏に回るのは止めておく。あとは「木犀舎」のピザと「ひめや」のほうば巻というコンボをキメる。これがしたかっただけかもしれない。とにかく美味しい。

あとはクルマで無事帰宅し、むらよしギムナシオンに去年のツールド美ヶ原参戦記をアップ。微妙にPB更新したやつ。今年はランニングと自転車どっち付かずというトレーニング状況で、あまり記録は期待できないかも。

6/3-4 水色シャツの時

土曜は翌日にハーフマラソンが控えているが、動かない訳にもいかないのでチャリで林道湯ノ原線をゆっくり登る。未だ取り壊しが始まらない慰霊塔までにして、ピラータでうだうだして下山。

Parkという訳で日曜。今の走力だと単に自己ベスト更新だけならゆるふわ系ヌルゲーなので「会場までジョギングで行く」という縛りを付けた。7.3km、まぁウォーミングアップだと思えば。豊科南部総合公園に五千人余が集まっているが、過半数が参加賞の水色シャツを着ているので何か宗教じみている。二台の仮設トイレにつき一列という動線が作られているなど、ストレスを感じさせない運営力は感じる。埼玉県三郷市と奈良県三郷町(さんごうちょう)から祝電が打たれているあたり、かつての三郷アップルマラソンの後継イベントなんだなと嬉しくなる。

とは言えここは初参加、緊張してスタート。Aブロックゼッケンに恥じないキロヨン(4分以内/km)ペースを意識して、失速ランナーを次々かわしていく。涼しいが微風という絶好の条件下、坂も少ない高速コースだ。北アルプスの稜線は曇りがちで、スッキリ見えるのは爺ヶ岳くらい。あと南には南アルプス。沿道の応援は人口規模なりだが暖かい。終盤に若干失速したがラスト1km、無理しすぎない程度のスパートで取り戻し、1:23'41"でフィニッシュした。10年前の大町アルプスマラソンで出ていたPBをようやく塗り替え、ハーフでは初のキロヨン達成である。いつかはちゃんとフルで・・・。

21km順位95位(女子含めると96位?)と二桁に入れたのも意外で嬉しい。フィニッシュ直後に渡されるオシボリがキンキンに冷えてやがる。額の汗を引かせたり、脚のアイシングにも使えて便利。嵩張るタオルなんかよりずっと良い。おにぎりやスープ、菓子等のふるまいも有難い。ローカル感満点だった三郷アップルとは趣がずいぶん異なるが、都市マラソン並みの運営を田舎でやったらそりゃ快適だよねという信州安曇野ハーフマラソンだった。

出店の辛口ケバブを食って帰路もジョギング、だが自宅とは逆の北へ向かう。参加者シャトルバスに何度か抜かれつつ、御法田経由でファーマーズガーデンあかしなまで10.5km。今日は38.9km走った計算だ。参加者特典の値引券で玄米等を買い込み、えべや製の焼きおやきをかじりつつ明科駅まで歩く。JRで帰松。風呂の値引券もあるので、夜はクルマで豊科温泉湯多里山の神へ。って結局クルマ出すんかい。

5/27-28 フルより長いハフジョグ

土曜はギターを担いで美鈴湖畔ピラータまでジョギング往復定期。新プロジェクトが始動して、モチベーション再上昇。上手く時間を作って練習していこう。

Hafu日曜、始発列車で松本から長野へ。さらに長野電鉄で須坂駅に降り立つ。いよいよ今年も毛無峠への道が開通して、ツイッターの毛無峠クラスタ(?)が賑やかになった。私も行かなくちゃ。高山村まで路線バスに乗るつもりだったが、調子が良いのでここからジョギングを開始することにした。バスに抜かれつつ、ゆるゆる登って行く。県道を右に逸れ、福井原という開拓地の坂はキツい。しかし湯沢林道が始まると、未舗装だが坂は緩く、一定ペースで淡々と走れる。

カロメゼリーを摂りつつ閻魔橋を渡ると、それまでの雲霧が一気に晴れ渡った。峠方面の視界も良くなる。よーし、あとちょっとだ。しかし道はあくまで緩く、つづら折りを繰り返すのでちっとも近づかない。この林道は車両通行止状態が続いているが、オフロードのオートバイはがんがん入ってくる。熊鈴いらんかったかな?

Kenashi4時間15分で毛無峠に到達、カロメブロックを摂る。行列が出来る程ではないが、次々と記念撮影に訪れるライダーやチャリダー。今やすっかり群馬イチの人気観光スポットと化した。

向こうの谷で死んだ自分の半分に手を合わせつつ、もうちょっと登って破風(はふ)岳1999mの頂に立つ。ものすごい風景だが、墓参りより見飽きた感。同じ道を戻っても面白く無いので、峠とは逆方向、五味池破風高原の牧草地を駆け下りる。ここは初見だと迷うだろうが、乳山三角点の短絡路はマスター済み。

Toyooka県道五味池高原線に出れば一安心。あとは舗装路を下りて行くだけだが、これも長い長い。いつになったら人里に降りられるのか。涼しくて水分不足には陥ってないが、道沿いの水場は有難い。眼下に青い豊丘ダム湖を見て、だんだん坂は急になり、80のカーブを数えてやっと豊丘集落に出る。集落内も急坂は続き、駅前市街地に戻ってきて「かねき」で時計を止める。7時間40分で距離50km、累積標高差1,720m。自転車でもキツいであろうボリュームをビビらずやり遂げたが、ロゲ本番を考えるとまだまだ足りない。

かねきの名物オムライスは確かに巨大だが、今の自分ならペロリ。トレーニング後は胃が収縮してるもので、平常時なら大盛りも行けそうだ? あとは長電とJRで松本直帰。むらよしギムナシオンに昨年6月のヒルクライムイン王滝村参戦記をアップした。ああ、やっぱり王滝村も行きたい。

5/20-21 国は異人のある奈良井

土曜、せっかくの晴天なのに自室カンヅメ。という訳でニコニコ動画にグランフォンドKOMOROのチャリ載動画ダイジェストをアップした。まぁだいたい、先にアップされた方と似たような構成になるわな。ヨドバシカメラ路線図は関東人にしか分からないネタ。見掛けたアニメジャージを列挙するところでは早速ツッコミを頂いているが、じっさい自分には何のキャラか分からないのも多かったし修行不足を感じている次第。BGMは媚び媚び、自分のチャリが映るのは一瞬にとどめた。蛇足も多々あり、さらっと観られるよう3〜5分にまとめるつもりが何だかんだで10分近くになってしまった。今は反省している。

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Maruyama日曜、JR奈良井駅を下車しジョギングスタート。GWにアートスポーツで買ってきたバックパックとソフトフラスク(水筒)をようやく初使用する。独特の飲み方に慣れておきたい。奈良井宿の街並みを抜けると鳥居峠トレイルに入る。かつての中山道を歩いている人々は、今やほとんど外国人。日本人はイベントを用意してやらないと外に出ないからな。

Kisobbp藪原に下り国道19号の巴渕信号から、野上経由で木曽駒高原に登る。木曽古道って言うのかな。チャリでも訪れたことがなく長年の課題だったエリアだが、今回走ったルートに関しては木曽駒ヶ岳がドーンっていうビューポイントは無い。森に囲まれた別荘地で、御嶽山や乗鞍岳は霞んで見えた。キビオ峠を越える。

下りに入って脚が動かなくなり、歩くのも辛くなる。またハンガーノック? いや補給食ならバリバリ食ってるよ。低血圧症か熱中症か。高原とはいえ30℃近い気温が出てるからな。30km超に対し、500mlフラスク2ヶじゃ足りなかったか。自販機を見つけ復活し、木曽福島駅に辿り着く。芳香堂でよい香りの朴葉巻を入手しベンチで頂く。また王滝村のも食べたいなぁと思いつつ、JRで帰松。すっごい喉かわくよ。

5/5-7 初鹿野馬鹿力

(前日の松本→甲府ジョギングからのつづき)

疲れ過ぎてろくに眠れなかったのは想定内。内臓は元気で、ホテルの朝食をいつものように爆食いする。脚も歩くには支障ないが・・・走り始めると痛い。特に右膝、次いで左膝や両足の裏も。昔駅伝の選手だったと言うおっちゃんに声を掛けられ、旅の経緯、そして行き先を告げる。「できたら大月まで」。あれ、東京を目指して最低でも高尾までは行く予定だったのに。すっかり下方修正済みだが、それすらメドが立たないのだ。

Sasago今日は午前中から暑く、いくらスポーツドリンクを飲んでも足りない感じの、勝沼じわじわ坂。痛みなんて気絶する程じゃなければ気にするなと簡単に云うけど、推進力や心肺能力、つまり持久力が尽きてはどうにもならない。徐々に歩く割合が増えていく。岩崎から甲斐大和・初鹿野(はじかの)への坂で、走るのはほぼ諦める。武田勝頼のようにここで終焉を迎えるか? でも時間だけはあるから…大和発進! さらば甲斐駒ケ岳よ。で、旧笹子峠へ登る気力なんてないから国道20号の新笹子トンネルに突入した訳だが。

安全対策として、自転車用の点滅テールランプを持ってきたから完璧ダイジョーブ。と勢い500mほど進んで激しく後悔する。路肩は無いに等しく、本当に逃げ場がない。かと言って今更引き返してもそれが原因で事故ったら最悪だ。自分の横で大型車同士のすれ違いが発生したら、高い確率で汚い死に方をする。こうなるともう走れないはずの脚が、不思議と何の痛みもなく走りだす。火事場の馬鹿力ってやつだろう。時にトンネルの煤だらけな壁にへばりつきながら急ぎ、残り2500mを生きて抜けた。こんな命懸けはもういやだ。

新緑に鯉のぼりが泳ぐこどもの日。下り始めこそ少し走ってみるが、すぐ歩いてしまう。笹子、初狩…あと2駅の距離がすごく長い。やはり大月駅までにして40.9kmを8時間8分。大月といえばデイリーヤマザキの豆大福〜。という訳で松本→東京ジョギングは失敗に終わった。だが七月の24時間ロゲイニングに向けて、二日目の体の変化を知るには良い経験だった。もうちょっと長距離耐性を付けないと、惨めなことになりそう。

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Katsupla電車で実家へ。着替え等は予め宅配便で送っておいたんだ。翌土曜、ひねもす大の字になってくたばってる予定だったが、走れなくもなさそう。まだちょっと膝が痛いけど、ゆっくりジョグ30分で「葛飾区郷土と天文の博物館」に到着する。駅から遠い半端な位置にあるので、バスや電車を乗り継ぐよりは速い。たしか子供の頃は無かったから初見参で、目玉は評判の高いプラネタリウム。番組は全て専属プラネタリアンが魂を込めて作ったオリジナルもの。光学式の美しさとデジタル式のダイナミックスさ、そして特注の音響システムが奏でるクラシック。それらが融合し、まるで銀河英雄伝説の提督になって宇宙を手に入れた気分に浸れる。これは年間パスポートが欲しいレベル。他の展示もキャサリン台風など興味を引く。復路は亀有駅前を経由して、計10.2km。

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Artspo日曜、もうさすがに走れない。だが松本への帰りがてら、上野御徒町のアートスポーツOD BOXに寄っていく。トレイルランニンググッズならここが日本一揃ってそうだったから。8年前に買ったドイターのバックパックがぼろぼろなので、ここで色々比べて更新することに。レースに特化するならアルティメイトディレクションに手が伸びるが、ツーリングも考えてノースフェイスに決定。専用の水筒や、首筋日除け付きのキャップも買っておく。賑わう店内、店員は飄々と質問に答えてくれる。(まさか二日後にアートスポーツが破産するなんて夢にも思わなかった。)

秋葉原からJRに乗る。松本までは東京近郊区間なのでSuicaで行けるが、途中下車をするなら北松本までのきっぷが必要になる。4円高くなるが、それで自由が買える。実際高尾で途中下車して買い食いしつつ、無事帰松。こうしてゴールデンウィークは終わる。

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