1/15 シベリア超鈍行
二度寝をしてしまい、気付いたら予定列車の発車20分前。大急ぎで着替え、朝食サービスのおにぎりを一コ掴んで札幌駅へ走る。間に合ったー。
そんなわけで青春18きっぷの旅二日目は、北へ向かう学園都市線(札沼線)の気動車から始まる。折しもビルの間からは日の出が。サッポロなのにアサヒとはこれいかに。しかし市街地を抜けると、ひたすらだだっ広いばかりの石狩平野が強烈に輝いているのみ。乗客は二人だけ。ようやく「旅をしている」気分になってきた。列車は浦臼駅から先、一日3往復しかなくて希少さを増すが、5人ほど乗り込んできた。何だか安心もする。
さいはての新十津川駅で下車。ここまで内陸部に来ると、さすがに松本なんかとはレベルが違う寒さを体感出来る。天気はいいのに、歩いてるだけで耳が痛い。石狩川を渡る橋では、ファンタジーの世界のような風景にしばし足も凍る。そうだ、ここはロシアかシベリアか。
4kmほど歩いて函館本線滝川駅に連絡。駅前再開発ビルにあるそば屋で、かしわうどん230円を食べる。ラーメンよりよっぽど旨い。
昼過ぎには日本最北の中核市、旭川に至る。次の列車まで時間があるが、話題の旭山動物園に寄れるほどじゃない。せいぜい歩いて街を一回りする。なかなか活気があって楽しそうだ。こんな極寒の象徴のような都市でも、人間という生き物は頑張って社会を形成している。
大雪山系を遥かに、石北本線特別快速きたみ号は道東へ行く。寝不足でうとうとしているうちに、外は真っ暗になった。点在する電灯だけがスクロールする。ぼくらは実際には地べたを這っているわけだけど、もしあの灯りが恒星の数々で、汽車は闇を抜けてアンドロメダに向かっているとしたら・・・。いやもう、ここまで遠くに来てしまえばどっちでも同じことだ。
北見駅に到着し、今日も東横インにチェックイン。夕食は「らしい」店が見つからず、デパート6Fの中華食堂にした。高い所から北見の街を見下ろせることに価値があった。
おぉ。なんか「旅してる」って感じですなぁ。
良いよ♪
投稿: ポールK | 2006-02-19 13:35
※右の「最近のコメント」欄が溢れると読む方の参照に支障をきたすと思うので、いくつかのエントリーをまとめてレスさせて頂きます。
◆エントリー: 1/13 ソクリョウヤマノボレ0113
> う。これの元ネタ、わかりそうでわからない。
ニイタカヤマノボレ1208。12月8日に真珠湾を攻撃せよ、という日本軍の暗号だったと思う。
ジョン・レノンの命日でもあるな。
◆エントリー: 1/14 北斗の券
> 「岬めぐり」って元ソルティシュガーの山本コータロー?
> いい歌だよねぇ。
中学の頃、他のクラスが合唱コンクールで歌ってた曲として覚えたような。
「心の旅」を歌ってたクラスもあって、「男子校でそれ歌うか?」と脳内ツッコミ入れてた。
◆エントリー: 1/15 シベリア超鈍行
> おぉ。なんか「旅してる」って感じですなぁ。
> 良いよ♪
ありがとう。あのままカムチャッカまで旅をしたかった。
投稿: むらよし | 2006-02-20 01:45