7/11 位ヶ原で嘆きクライム
富士山は空気が薄いので、駆け登る前にある程度高山に慣れておいた方が良さそうだ。松本市内で手頃な三千メートル峰と言えば乗鞍岳。という訳で、クルマでだけどやって来ました乗鞍高原、標高1450m。夜な夜なネットでツールドフランス中継を観ている影響で寝坊し、10時半という山行にしては遅い時間にジョギング開始。鈴蘭橋手前のゲレンデから登山道に入り、傾斜がキツくなってくるがなるべく走っている状態を維持するよう頑張ってみる。摩利支天で一旦車道に合流・分流してから先は傾斜に加え足場も悪くなり、ただのハイペースな登山になるが。
位ヶ原に至ると、まさかの雪渓が登山道を覆っている。滑落しないよう何とか横断した所で、赤目印を見失ってしまった。でも先を急がねば、がんがんずんずんぐいぐい。・・・あれ、ここドコだ? とにかく沢を登ってみよう。しかし千手のような低木が体にまとわりつき行く手を阻むし、もはや後戻りも出来ない。もしかして遭難した? そうなんですか? それでも体を枝の間にひねらせつつ進み、沢を登った所で小さな滝が立ちはだかる。これどーやって登るんだよ。登山における悪いパターンだな。途方に暮れてもいられないので四肢を駆使してクリア。するとまた雪渓登り。アイゼン無しではちっとも思うように進まないし、足下は沢だからいつ踏み抜くか分からない恐怖もある。ごめんなさい登山を甘く考えてました。
運良く登山道に合流し、車道に脱出。ここから先は車道を走ろう。「2時間で登頂出来るようなら富士登山競走を完走出来るかも」とか考えてたけど、もはやどうでも良いわ。大雪渓では夏スキー真っ盛り。ここからまた登山道に入り雪渓歩きになるけど、人がいっぱい居るから遭難はしないだろう。肩の小屋でのんびり補給食を食べ、元気を取り戻したのでラストの登山道を駆け登る…が疲れているせいか空気が薄いせいか、やっぱり歩きになる。それでもなるべくハイペースで進み、標高3026mの山頂に到着。ここまで3時間掛かってしまった。空は曇りだが、わりと遠くまで見通せてなかなかの景観だ。
下山路は、魔の位ヶ原はもちろん車道を走り、あとは来た道と一緒の登山道。鈴蘭橋から下はゲレンデの草原地帯を蛇と戯れながら駆け降り、16時にゴール。あとはお楽しみの白い温泉にゆっくり浸かる。もう登山はいい、という気分だがあと2回位は本格的な登山道で練習しないと、大会ではリタイアになる可能性が高いと実感した。
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