7/18 ピーカンとピークハント
また排気ガスで森林をモクモクと覆いながら、乗鞍高原にやって来た朝。第1駐車場は満杯で、たまたまタイミング良く開いたので駐められた。富士登山競走に向けた最後の高地トレーニングを8時に開始。ここ数日の頭痛が残っており、痛みが引くまではゆっくりジョグになる。
鈴蘭大橋手前から登山道に入る。そろそろ真面目にトレーニングしなくちゃいけないし、道が安全であればとにかく走ろう。摩利支天バス停を境に、走れる箇所は激減するが。車道がつづら折りになって登山道が出たり入ったりしてるあたりは自転車野郎と良い勝負になるので、負けじと息が上がる。
位ヶ原山荘から、前回は避けた“雪渓のある登山道”を進む。今年は迷わないぞ。靴をガッガッと足場の雪を固めながら登攀し、2ヶ所の難所をクリア。自転車野郎には置いて行かれたなぁ。宝徳霊神からは沢沿い歩き。何度か沢に足を突っ込むが、冷たくて気持ち良い。大雪渓でまた雪渓歩き。
肩の小屋からは、これまでの人気のない登山道と打って変わって、畳平までシャトルバスを利用した大群が鈴なりになっている。自分が渋滞の一員になる事ほどマヌケな話はないが、対富士の日程的にどうしても今日か明日になっちゃうんだよなぁ。私の異常な呼吸近接音を聴いて道を譲ってくれる人も多いが、皆が甘やかしてくれる訳じゃない。せいぜい絶対に落石を起こさないよう慎重に登ろう。蚕玉岳からもう一息。
という訳で2時間26分余で剣ヶ峰3026mに登頂。天気良好で松本市街をハッキリ見下ろせるが、雲が発生しだして槍穂や御岳は見えず。5日後に登る富士山も確認できない。少々ゆっくりして、復路も肩の小屋まで渋滞。
標高2700m以上地帯をさらに駆けずり回るのも良いトレーニングになるだろう。今回は大雪渓を降りずに、まず摩利支天岳へ。山頂は国立天文台の敷地で入れないが、ここからの景色もある。
続いて定番の好展望地である富士見岳を登り降りし、畳平のお花畑遊歩道を速歩で一周。魔王岳ではコマクサや雷鳥に出会い、締めは桔梗ヶ原を望む大黒岳。通行可能な乗鞍岳6ピークを全て制覇した。もうだいぶ脚が言うことを聞かないや。
下りは県境から車道を走る。しかしマイカー規制路とはいえそれなりにバス・タクシーの排ガスを被るので、位ヶ原山荘からは登山道に隠れることにする。冷泉で硫黄の味がする水を補充しつつ、乗鞍高原まで下山。距離29.5km、獲得標高差2030mを6時間56分余。
今日こそは湯けむり館で汗を流す。微細な切り傷の多いスネ周りに沁みる。あとはクルマでの帰路だが、乗鞍高原の気になるパン屋さん『ル・コパン』に寄ってみる。狭い車道の、こんな奥地にあったのか。惣菜パンは売り切れてて食パン類しか残ってないが、一つ買っておく。
クルマは町に降りてから大渋滞。う〜ん、マヌケだ。しかも自分のオンボログルマは夏の渋滞に滅法弱い。エンジン温度計が危険域まで上がり、ボンネットが白煙を吹くし大いに焦った。ギリギリのところで帰宅し、あとは放っとけ。
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