8/15 奥裾花を走行した話 略してスソバナ
テントにフライシートを被せたおかげか、単に疲れているのか、また夜中に冷え込んだけど前日より寝付きは良かった。
ここから先は自転車も入れないので、ジョギングで進む。場所的に戸隠連山の裏側にあたり、乙妻山、高妻山が朝日に映える。奥裾花自然園内は外周を走行。手前側の池が多い辺りは熊避けのフライパンが設置されているが、奥の方はない。鈴を持参しといて良かった。誰にも会わぬままキャンプ場に戻り、8km走行。また水芭蕉の季節にゆっくり歩きたい。
朝食後さっさとずらかって、国道406号に戻る。遷都伝説による西京(にしきょう)、東京(ひがしきょう)という地名があるが、東京のど真ん中でもケータイは圏外だ。ここから西へ、国道とは思えない狭い田舎道を登って行く。残念ながら鬼無里の湯は営業時間前。
「トンネルを抜けると、そこは白馬連峰であった」と云われる景色を初めて目の当たりにする白沢峠。稜線こそ雲に隠れど、やはり北アルプスのインパクトはさすがだと思う。ここから県道33号に繋いで峠を越え、ぽかぽかランド美麻で温泉に入る。すっきりしたし、早めに昼食も済ませてしまおう。奮発してぽかぽか御膳ご飯大盛り1600円。ずっとおにぎりやパンだったから、やっとまともな物が食える。これだけ食っときゃ家まで持つだろう。
暑さに苦しみつつ、県道31号で大町市の中山高原に登る。スキー場は閉鎖されてしまったが、朝ドラ「おひさま」のロケ地として一躍脚光を浴びている。鹿の食害によって菜の花は全滅したらしいが、いまは蕎麦の緑がしっかり根付き、期待以上に見応えがあった。
松本盆地に入り、まっすぐ飛ばせばあと一時間余りで…、と思うが蛇足として安曇野の西縁にある「山麓線」を走る。おひさまのロケ地をあと二つ観ておきたい。ひとつは中房川堤防、だがこれはよく分からなかった。今日も少し雨に降られつつ、もうひとつは須砂渡入口近くのロケセット。ここは中山高原同様に巡礼客が多く分かりやすかった。道祖神と小さな水車小屋があり「ここはあのシーンで使われてたね」などと会話が聞こえてくる。
帰路フィナーレはあづみ野自転車道で松本まで。長野県北部の一部を走るだけでも壮大だった二泊三日のサイクリングは無事完了し、あとはいろいろ乾かすのみ。これだけ楽しめたんだから、輪行不可しばりがあって良かったかな。でもいずれ直さなくては。
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