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5/4分 めいほうからの霊峰

夜中に突風で何度もテントごと飛ばされそうになったが、何とか朝を迎えた。ゲリラキャンプだしケチが付かないうちにさっさと退散。

岐阜県中部は川が南北に走るので、東西の移動は峠を越えるかトンネルを抜けるかになる。まず飛騨川から新日和田トンネルを抜けて馬瀬川に下り、清見を経て坂本トンネルを抜けると吉田川源流に入る。

Meihouここからが地味ながら旅の最難関、水馬洞(みずまぼら)林道。ランドナーだから少々のダートは大丈夫だと思うが、荷崩れや熊の出没が心配だ。しかしめいほうスキー場からの展望は開放的で、昨日見えなかった御岳がくっきり、乗鞍岳も垣間見える。上機嫌のうちに中央分水嶺の山中峠を越える。水芭蕉園があるが、他の観光客が「昔の面影が全くない」と言うほど数が少ない。

樹林の隙間に白山を眺めつつ、国道158号まで降りればクルマやバイクが多い。道の駅荘川は金管四重奏で盛り上がっている。遠くの地でフェスティバル気分に包まれる。これが、旅だ。

国道156号を南下すると、ひるがの高原でまた中央分水嶺を越える。ようやく他の自転車乗りも見かけるようになるが、まだまだライダーに比べれば超少数民族。自転車ブームとか聞くけど、誰かに決められたコースではなく自由にツーリングする、という点では発展途上だろうか。

Shouga長良川鉄道の終着駅である北濃まで下りて、駅舎の軽食堂でおはぎを頂く。かつてここから越美北線の九頭竜湖駅に線路を繋ぐ計画があったらしく、その夢を自転車で繋ぎに来た。少し引き返して峠道に入る。日本の棚田百選の正ヶ洞(しょうがほら)棚田や日本の滝百選の阿弥陀ヶ滝が脚を止める。それにしても急な峠路、なるほど鉄道敷設が断念されたわけだ。

桧峠でまたまた中央分水嶺を越え、本格的な登りは終了。満天の湯というつるつる系の温泉でリフレッシュし、福井県側に下りる。が、石徹白(いとしろ)集落はまだ岐阜県。昔いろいろあって境界が替わったようだ。福井県に入ると川べりの道なのにガードレールが無く狭い。

九頭竜湖駅併設の道の駅でちょうど17時、親子恐竜の像が首を振って吠えている。ダムを見に行く時間と体力は残ってないなぁ。ここからの国道158号は、険しい九頭竜峡の地形にスノーシェッドが連続する。大野市街地まで頑張って走行距離137km、獲得標高1930m。またスーパーで買い食いし、適当な公園でテントに身を隠す。

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