2016年を迎えた場所は、熊本駅前の東横インだった。駆け足ながら熊本城も見て回り、大勢の市民が初日の出を待っている姿が思い出される。わずか四ヶ月後に容赦無い大地震の連続に見舞われ、変わり果てた姿になるとは、夢にも思わなかった。心痛むが、遠く離れた我々が普通に出来ることは少々の義捐と、経済をなるべく回すことだけだ。尤も長野マラソンの開催日があと数日後だったら、中止になったかも知れない。今は松本の自衛隊が急遽、祭典を中止にして現地に向かった段階。物資やボランティアの支援体制が整うのはこれからだし、勢いで大会を開催している感はある。
土曜、自宅で早めに昼食を済ませ鈍行で長野に移動。足とシューズ(アディゼロ匠練)の調子をみるためビッグハットへの往復は歩きにする。う〜ん…。受付後、パワーバーセットやアミノバイタルセットを買って、長野駅の明治亭でヒレカツ丼を食って、スーパーで夜食を買って、東横インにチェックイン。いつの間にポイントが貯まってて今回無料。
日曜、列車と歩きでアクアウイング前のスタート会場に到着。ゼッケンは当大会10回目の参加ということで初めてのシルバー、かつ初めてのBブロックで852。確か実績2:56'、予想2:58'で申請していた。A〜Cゼッケンはウォーミングアップに陸上競技場が使える。あれ、チャリティーエントリー特典のリストバンド、強風でどっか飛んでってしまった…。ともかく走力は去年よりも高いという希望と、前線通過による強い逆風レースという絶望が入り交じるなか、熊本地震への黙祷のあとスタート。今年から記録証明方式となり前方に虚偽申請の鈍足が並ぶことがなく、ロスが少なくなったのは感激。わずか15秒でラインを通過する。
ゴール地点は直線距離にして10.5km南西で、風の予報は南西10m/s。つまり大部分が向かい風区間となるが、集団に乗って前半はサブスリーペースを組み立てた。一部ある追い風区間で今ひとつスピードに乗れないのを気にしつつ。そう、先週末に痛めた足首を庇って真っ直ぐ走れず、膝から下がブレブレで相当な負担が掛かっているのだ。やがて降り出した雨に冷やされたせいではないだろうが、力が入らなくなる。30km地点から3kmほど、不本意ながら3時間ペースランナーとゆかいな仲間たちに食らいついてみるも、そこで終戦。ジョギングペースが精一杯という終盤となった。
3時間02分47秒でフィニッシュ。今年から再来年まで3回連続サブスリーすると表彰楯が貰えるのだが、その挑戦権を得られなかった喪失感が大きい。故障の遠因は2月の練習量が少なすぎたせいだろう。今年は3月の春ラン信州スカイパーク、塩尻ワインロゲイニングに続いて、またも悔しい結果に終わった。それでもこの嵐のような状況下で滞りなく運営したスタッフや、沿道の大勢の応援には本当に感謝する。長野びんずる祭りの日にも嵐が訪れる予定というから、市民は大変だ。連れの車で松本まで送ってもらい、帰宅。
大抵は敗戦からも得られることは大きいが、今回は失ったものも大きい。ちょっと、次のレース云々というモチベーションは考えられない。むらよしは、倒れたままなのか?
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