10/12-14 塩山塩尻塩不足
秋晴れ予報の三連休、まず土曜は特急あずさを山梨県の塩山駅で下車する。小径自転車カラクルSの輪行を解いて9時過ぎサイクリングスタート、北へ行こうランララン。恵林寺前のコンビニで買い出しして、山梨市牧丘町のクリスタルラインに入る。早くも心が折れそうな急坂が続き、強そうなロードバイクが追い抜いて行く。
標高差1100mを登ると琴川ダム湖。普通のヒルクライムルートなら試合終了だが、ここはまだ半分ちょっと。一休みして川上牧丘林道に入り、さらに先を急ぐ。残り距離表示があるのは助かるが、あと1kmって所でいよいよエネルギーが枯渇し腕がじんじんに痺れまくる。立ちゴケの恐怖と闘いながら、峠の路駐群が見えて来た。塩山駅から四時間弱、小さくガッツポーズして大弛峠に到達し、すぐに補給食を貪る。標高2365mは日本一高い車道峠なんだそうな。
暗い雲が被りつつあるけど、徒歩15分と云う「夢の庭園」は見ておきたい。一気に標高差2000mを登って来たのが良く分かる絶景がスゴイ級。自転車乗りとして他ではなかなか味わえない感覚だ。下り階段で攣りかける脚を引き摺りつつ峠へ戻るとありゃ、お天気雨が降って来た。合羽を装備する。
ここからが最難関! 長野県側に下りる道はガレガレの未舗装路。ここぞとばかりにオフロードのオートバイたちは元気だが、なぜか押し歩きで登って来るロードバイク一台、私もライディングを諦めて押し歩くシーンが多い。下るほどにかろうじて乗れるようになるのだが、腕力がすぐに悲鳴を上げる。休み休み、一体どこまで続くのか。
ようやく舗装路に出て、ぶっ飛ばす。川上村のナナーズで一休みしたいという予定もぶっ飛ばして、信濃川上駅1555発ハイブリッドトレインに何とか間に合わせた。輪行で佐久市に向かう。これがカラクルS標準仕様の機動力だ!と言いたいが、折り畳み自転車に掛けて良い負荷ではなかったと思う。タイト過ぎる計画もそろそろ身体が付いて行かない。
滑津駅で降りて、麺匠佐蔵で安養寺ラーメンを頂く。この全身疲労困憊では何を食っても美味い。安養寺みそ最高、ツマヨウジ助かる。中込のホテルナカジマで一泊。
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日曜、朝食を摂らず北へ行こうランララン。夏待ちの聖地「あの道」を走ってみるが、浅間山は雲の中。小諸駅から戸倉駅まで輪行する。
上山田の千曲観光局で500円の参加費を払い、サコッシュを受け取る。チクマサイクリングクエスト4、今年はスイーツスタンプラリー形式で実施中だ。早速回りたいが、近くにある店は10時からの営業が多く、空腹のまま長めの作戦タイムとなる。
サコッシュ提示で特典を受けつつラパンエレガントでジェラートを、フロスタでフローズンヨーグルトを頂く。かめ乃湯入浴券が付いているので温泉も堪能、これだけでほぼ元が取れちゃうね。
北上しつつメリメロカフェでカラメルバナナチーズケーキとコーヒー、地図が読めず迷ってミミでカヌレとアイスティー、杏花堂で杏アイスを頂く。もうだいぶ血糖値が上がっている気がするので、歴史公園に自転車を置いて森将軍塚古墳と有明山将軍塚古墳を散歩。すっかり良い天気、来て良かった。
ちゅら雲でアフォガードを、主催店であるカフェ自転車屋で洋梨タルトと紅茶を頂く。聞けば全16店を達成した参加者もそれなりにいるのだとか。私はその半分で良い。最後に栄泉堂で杏プリン等を買い、棚田をひいこら登って姨捨駅の待合室で頂く。
どの店も優しい接客、味わい深い工夫を凝らしたスイーツで、すっかり千曲市スイーツ博士になった気分だ。好みで言えばメリメロさん、甘さ控えめで苦味が旨かった。ただ二箇所押すべきスタンプを片方忘れたのが心残り。あとスイーツラリーをやるならマイ塩を持参しないと、深刻な塩分不足に陥るとの知見を得た。
南の塩尻駅まで輪行、ビズホテルに宿泊。彗星は…見えないか。
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何の日だっけ、祝日の月曜。朝日村の朝日が眩しい。信州朝日村サイクルロゲイニング2024に、安曇野ステージより多い参加者が集まっている。サイクルロゲが徐々にだが軌道に乗っていることがまず嬉しい。コンビニでカラムーチョを飲むように貪って、塩分不足はようやく解消。松本ぽたりんぐクラブのM重さんとNaviTabiアプリのテストコースを回れば準備万端? 今回自分は順位の付かないエンジョイクラスで一般参加、作戦なんて臨機応変でいいや。ツーリングの荷物も全部背負ったまま。人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し…。
10時30分に一斉スタート。それからカメラのレンズ交換作業をするし、のっけから大迷いしている有り様。みんなどこかへ行っちゃったが、慌てず風景写真を撮り回る。果樹園や信州の山々がもう有り難き幸せなのだ。だいたい一昨日の疲れが癒えてる訳がないし、急ぐべからず。
フィールドは朝日村域は少なく、山形村・松本市・塩尻市に広く跨っている。コントロールはプランナーの百戦錬磨なセンスが面白い。さて一番離れた辺りで昼食を摂ろうとしたらちょっと遅くなった。のまどさんでたこ焼きを食べたかったがもう終わったと言う。向かいの蕎麦屋も、近くのパン屋も同じ返事。すっかり意気消沈して、もうちょっと進んでやっぱり空腹がキツいので、昨日のスイーツの余りを口にする。
気が付けばあと一時間。写真を撮るにも飽きて、もう頑張るしか無い。限られた時間でいかに高得点を目指すかに全力集中している時が、ロゲイニングで一番輝く刹那。結局五時間制限を目一杯使って帰還するのだった。もちろん得点は上位勢に及ぶべくもない。安全教育を重ねて来たここのシリーズで事故などの問題はなく、和やかに閉会。次回の松川村ステージは別予定を立ててしまい、参加出来ない。後で地図だけ見せて貰おう…。
塩尻駅まで戻り、特急あずさで東京に下る。イベント続きだった怒涛の三週間、最後の三連休も怒涛だった。回復できるのかこれ。
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