5/4 そとぼーい!

Sotobo大多喜駅の駐輪場にチャリを置き、いすみ鉄道の始発に乗る。単行列車に客一人の旅情。終点の手前でやっともう一人乗ってくる。

大原駅で乗り換え。JR外房線は生まれて初めてだろうか。車両は房総色の209系つまり京浜東北線のお下がりだが、先頭車両はセミクロスシートに改造されていて、きらきら眩しい海を眺めながら南へ進む。安房鴨川駅からは内房線となり、館山から北へ向かう。こちらの海もなかなかだ。工業地帯が見えてきて、君津でスカ色のE217系に乗り継ぎ。

Nakano五井駅で房総ちらし弁当と房総横断乗車券を買ったら、さぁ小湊鐵道。昔の京成電鉄のようなカラーリングのキハ200形が3両編成で運行される。都会の近くながらドローカルっぷりが味わえるし、さすがGWという盛況で鉄子や立ち客も多い。トロッコ列車の始発駅である上総牛久で若干降りるが、養老渓谷を経て終点の上総中野駅まであまり状況は変わらなかった。

銚子で買ったぬれ煎餅をふにふに食べ、もはや懐かしい感じすらする菜の花カラーのいすみ350型に乗り継ぐ。こうして房総の南半分を鉄道でぐるり一周、昼過ぎに大多喜に帰って来た。いつかマンドリン・ギター列車とやらにも乗ってみたいね。昨日寄ったショッピングセンターではBOSO娘という【ろこどる】がライブをやるらしいが、一応これはサイクリング旅、うしろ髪ひかれ隊思いで先を急ごう。

2f昨日成田空港あたりで見掛けた風景ポスターが気になっていた。調べると大多喜町にあるようなので、養老渓谷にちょっと寄り道する。やってきました共栄・向山トンネル。2階建てトンネルとも言われ、出口が上下二段になっているという奇景である。さらに近くの遊歩道を進むと弘文洞跡という、これまた奇景が拝める。いわゆる映えるのはこの二つだが、夕木川沿いに国道に戻る道が狭いの、地層剥き出しな素掘りトンネルが3つありの、猿の群れが出現しいのと秘境感バツグン。思わぬ旅のハイライトとなった。

Tatsuta久留里線終点の上総亀山は、なんでこんな所に駅があるのかしらという風情。ここから南へ、いつの間にか峠を越える。鴨川市も何かアニメの聖地だった気がするが激しくスルー。明日の旅程がタイトなのでなるべく先へ進みたい。南房総市に入り、道の駅和田浦で夕食とする。せっかくだからクジラ料理を食べよう。肉と魚の中間のような味? 商業捕鯨再開ってこの街に恩恵はあるのかな。

降水確率0%とは何だったのか、雨が降ってきた。雨雲レーダーを確認すると、当面は激しい雷雨が断続的に襲ってくるようだ。もう、ここでいいや・・・。雨をしのげる場所を見つけてテントを張り、次の朝を待つ。

5/3 今すぐイスミー

99テントを叩く雨音に目が覚める。晴れる筈では? ほどなく止むが、濃霧スタートの一日となった。眼鏡がすぐ曇るから困る。内陸の芝山町に入り、成田空港A滑走路を望む「ひこうきの丘」で一休み。霧の影響か7時を過ぎてようやく離着陸の音が聞こえるようになったが、風向きが悪くこっちからはさほど見えない。

芝山はにわ道を飛ばし猿尾トンネルを抜けると、下総台地から九十九里平野に出る。道の駅蓮沼でも一休みして、砂浜へ。あぁ〜九十九里浜〜♪ 長らく長野県に住んでいると、こんな景色が有り難いのだ。県道30号を南へ、前を走るロードを追っているうちに白子温泉街、宗教都市長生を抜け一宮町に入る。

Hadashi玉前神社(たまさきじんじゃ)も香取神宮のように黒い拝殿でカッコいい。奥に「はだしの道」という砂利敷きがあり、靴と靴下を脱いで三周すると御利益があるとのことでチャレンジ。これがとんでもなく痛くて、本当に三周するのがやっとだった。上総一ノ宮と言えばこれ、強烈な印象を残した。

佐原市から100kmあるが、坂らしい坂がないため昼過ぎには目的地の大多喜町に到着してしまった。ここを舞台にした「アクションヒロイン チアフルーツ」というアニメがあり、濁点のないタイトルのためか存在感は今ひとつだが、豊作と言われる2017年でもトップクラスに面白い作品だったと思う。私は佐賀より先にここに来る必要があったのだ。

Sankuchi今すぐいすみ鉄道に乗りたいが、それは明日のお楽しみ。鉄道社員の一人がアニメに理解があり、聖地巡礼マップを制作・配布してくれている。これを頼りにまずは三口橋で城と列車の写真を撮り、続けて大多喜城に攻め込む。初代城主が本多忠勝とのことで、そこに藤岡弘、が居そうな雰囲気。天守閣は鉄筋コンクリート製だけど。

房総中央鉄道館も見ていく。採算は取れないだろうが、趣味でこういう展示ができたら最高だろうな、と思わせる模型群が楽しい。町を一回りしても、まだまだ夕方前。駅前の食事処「番所」の行列が捌けているし、早めの夕食にしちゃおう。猪十六丼が旨い。最終的にはビビンパのような食べ方をする。

4x416しかしこの店、近々バイパス沿いに移転するという。諸事情あるのは理解できるが、駅前から活気が無くなるのは悲しいな。今は何でもかんでもおクルマ様、おクルマ様だ。

そのバイパス沿いにあるショッピングセンターで時間を潰し、暗くなってから公園でゲリラキャンプ。

5/2 銚子をそろえてペダリング・ペダリング・ペダリング

Ckd実家近くの常磐線金町駅から輪行スタート。輪行袋とフロントバッグを新しくしたのだけど、同じ型番でも昔のより余裕を持って作られている感じがする。キツキツじゃない。

千葉県に入り、我孫子駅からの成田線はたぶん初乗車。スマホなんて弄ってる場合じゃない非日常空間が始まる。10両編成は単線を突っ走り、だんだん水郷めいた車窓に変わっていく。成田駅で6両編成に乗り継ぐと、ますます鄙びていく。銚子駅でいよいよ銚子電気鉄道の2両編成に乗り継ぐと、車内はレトロだしアナウンスは面白いし、やれるだけの努力は感じる。ぬれ煎餅を購入していこう。

Inubou終点の外川駅で下車し、自転車を組み立てサイクリングスタート。犬岩で屏風ヶ浦を遠望してから、最東端の犬吠埼へ。青空に映える白い灯台だが、中は混んでそうなので入らず。一人旅は淡白なのだ。少し進むと、ゆうなぎという食堂を発見。ここで近海まぐろ丼を頂く。たっぷり満足、空いてて良かった。港の観光地あたりはどこも大行列で大変そう。

Ootone利根川河口を背に、西へ走る。途中から大利根自転車道があって、広々とした景色が気持ち良い。自分のサイクリングの原点って江戸川だったから、それに近い感覚が蘇る。右手には鹿島工業地帯、正面には筑波山がうっすら近づいてくる。

下総国の一ノ宮、香取神宮へ。クルマの人は駐車場待ちの列。境内もまるで初詣?ってくらい賑わっている。もしかして令和の初詣ってノリなのか。黒漆塗りの拝殿は、今まで見た神社の中で一番カッコいいかも。そう言えば昔ピッチャー鹿取っていたよな、関係ないけど。

Katori佐原市街地に入ると古い町並みと、舟運を模したミニ客船が人気を集めている。そういえばここ観光地だった。伊能忠敬記念館はもう閉まる時間かあ、下調べしておけば急いで来たかもな。柳湯という昭和レトロ過ぎる銭湯に入り、スーパーで夕食と朝食を調達して近くの公園でゲリラキャンプ。自炊用具のない軽装備サイクリングで、今回の旅は千葉県(下総・上総・安房)の一ノ宮巡礼を名目とする。

11/22-25 宇宙よりも有乳湯温泉

木曜の仕事を終え、美鈴湖畔へ向かう。近頃はジョギングばっかりで、チャリで登るのは久々。こんなに重いの・・・。んでピラータ八周年記念の夜にちょっとワイワイ、食事とウイスキーを頂く。自分が酒を飲むのは、年間に片手で数えるほどしかない。寝袋で雑魚寝する。

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金曜祝日の朝、外は小雪が舞っている。冬が来たのだ。間もなく晴れてきて出撃。武石峠を越える予定だったが冬期閉鎖期間に入ったのがちょっと気になるのと、それ以上に頭がズキズキするのが問題。帰宅するか迷いつつ一旦集落に下りて、三才山トンネルを上田へ抜ける。鹿教湯温泉の外湯にゆっくり浸かり、回復を図る。

Planet最近無料化した平井寺トンネルを抜け、上田創造館に到着。プラネタリウム11時の回を観ていく。客は自分の他に親子2組。まずオリジナル番組の星座解説、続いて配給番組のミラクルプラネット(声優に瀧本富士子さんの名が)、これで終わりかと思ったら生解説もちょっとやってくれたのは嬉しい。投影はフルデジタル化されていて、ドーム中央に鎮座している光学式投影機GX-ATはもう動かないのだろうか。館内には小規模ながら民俗資料館などもあり、よくある科学館とは違う独自性を感じる。

相変わらず北風が冷たいので、ニュータンタンメンで大辛を食べていく。自分がラーメンを食うのは酒を飲むよりレアな出来事だったりする。緩い坂を登って青木村に入り、先日スルーした大法寺三重塔を拝観。別所温泉にあるやつと記憶がごっちゃになりがちだが、どちらも国宝に指定されている。大昔の木造高層建築が全く崩れてないのは凄い。田沢温泉有乳湯(うちゆ)も初訪で、人気に見合ったアルカリ泉質が心地よい。

Uchiyuゆっくりしすぎて、せっかく修那羅峠(しょならとうげ)に登ったが石仏群を見ていく余裕がなくなってしまった。JR聖高原駅まででサイクリングを終える。下りでドン冷えの身体に輪行作業が辛い。けれどもう連休を満喫した気分。

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土曜は近所の田溝池〜浅間温泉ジョギング12.5km。ラン趣味を始めた頃からの基本ルートで、急登は負荷が掛かるし下りの500m直線はぶっ飛ばすから、インターバルだのフォームだのと面倒臭いことを考えなくても勝手に走力が付く。

Joyama日曜もあまり遠出する気にはならず、とりあえず玄関を出てから行き先を考えている始末。喉が渇いたからまず松本城付近の湧き水を飲みに行き、新村〜梓川村(昼食休憩)〜梓橋〜城山公園展望台とジョギングして21km。そろそろ冬休みの予定を立てたい。佐賀に行くのか函館に行くのか。

11/3-4 チャリでカチコミ上高地

Taheiばたばたした10月が終わり、さて念願の大弛峠へ行こう…と思ったらもう冬期閉鎖だって。そういえば自転車の前照灯を少し強力にしたので、じゃあ上高地国道を走ろう。という訳で昼前に松本市街を出撃。乗鞍不参加だったので今年初めてのトンネル街道となる。沢渡からははっきりと上り勾配のトンネルが続き、体力精神力をごっそり奪われてから登場するのが「ラスボス」釜トンネルである。歩道を行けるので「旧釜」よりは楽になったが。ラスボス後の小ボスみたいな上高地トンネルを抜け太兵衛平の右カーブを曲がると、どーんと正面にそびえる穂高連峰! この感動は健在である。雪を少しかぶり始めている。

Konashi市街からざっと50km1000mUPほどで上高地バスターミナルに到着。松本に住み始めた頃は毎年のように来ていたのに、もう十年以上ご無沙汰だった。釜トンネルからはマイカー規制、そしてここからは自転車も規制されるが押して歩くことは出来る。「芥川龍之介の河童」の元ネタの元ネタである河童橋を過ぎ、今年最終営業日となる小梨平キャンプ場に到着。岳沢が見える位置にテントを設営し、米をうるかす。すっかり冷えた身体を小梨の湯で温め、ご飯を炊いてレトルトのカレーとハンバーグが夕食。

Swan暗くなってテントを出ると、まだ目が慣れないうちからはっきりと、はくちょう座からカシオペヤ座にかけて天の川が確認できる。地上の梓川と競って流れているかのよう。谷あいのため360°満天とはいかないが、どこまでもどこまでも奥へ続く星々はプラネタリウムの平面とはスケールが違う。すごく遠いのに、本当に重力で引かれあっているのか? 様々な宇宙論が思い出される。自分のへっぽこ視力でもアンドロメダ銀河がぼうっと分かるようになり、プレアデス星団もきらきらと昇ってきた。しかしいかんせん寒いし、少しガスってくる。赤い大きな流れ星を見たところで満足し、テントに戻る。おやすみ。(写真ははくちょう座付近)

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Kasumi出来るだけ重ね着をしたうえでシュラフに入ったが、足の防寒が不十分だった。懐炉があれば良かったかな。夜中に何度も目を覚ましつつ、どうにか朝5時を迎える。気温-2℃の外はまだオリオン座が見える。パワージェルだけ摂っておもむろにウォーキングを開始し、少しずつ空が白むなか下流の田代池へ。焼岳、六百山、霞沢岳が世界中で崇められたどんな絵画より美しい。対して穂高連峰を隠す雲は厚くなってくる。7kmほどで戻り、朝食。

Myojin撤収してもすぐには発たず、今度は上流に向かって左岸道をジョギング開始。明神館より先に進むのは初めてで、シューパロ湖上流域のような未開感がありながら、登山者が多く歩いているので熊の心配は少ない。いつかはもっと先の槍ヶ岳あるいは蝶ヶ岳へ結びたいが、徳沢園までにして引き返す。明神池・穂高神社奥宮はもう外国人でいっぱいだが、それだけ魅力溢れる風情がある。右岸道を河童橋まで下り、14kmでキャンプ場に帰着。

Sakamakiカロリーメイトと売店のカレーパンを食って、名残惜しく上高地を離脱。釜トンネルを過ぎて少し進んだ坂巻温泉に寄り、再び冷えた身体を温める。国道っぱたにありながら秘湯感があり、ずっと憧れていた。沢渡ナショナルパークゲートという謎施設にも寄り道しているうち、雨が強くなって路面がすっかりウエット。より精神力を削られつつ、新島々から波田高速にエスケープすれば一安心。スーパーで日常の買い物をしつつ無事帰宅。今までで一番、上高地を満喫できたように思う。

それにしても今年のキャンプは、イベントのついでを含めて8ツーリング(14泊)と例年の倍以上となっている。ぜんぶゆるキャン△のせいだ。

10/13-14 伊豆の登り子

Kuon土曜朝、松本駅から輪行し甲府で身延線の特急ふじかわ号に乗り換える。身延駅で途中下車すると、パネル展示があるなど意外に「ゆるキャン△」一色で嬉しい。せっかくなのでジョギングで片道5km、久遠寺をお参りする。菩提梯という287段の階段を歩き登ると、さすが日蓮宗総本山の威厳ある伽藍。えーと南妙法蓮華経とお題目を唱えれば良いのかな? 明日無事生還できますように。土産屋で「しまりんだんご」を見つけ、さらに駅前で「みのぶまんじゅう」も購入。早くも荷物がいっぱいいっぱいだ。バラ買いのまんじゅう3つは一瞬で胃袋へ。ほんのり醤油風味。

Aquaまたふじかわ号に乗り、富士で東海道線に乗り換え沼津駅で下車する。チャリを組み立てAqoursマンホールをいくつか見つけつつ、観光客で賑わう港エリアへ。沼津バーガーで深海魚バーガーセットを食い、深海魚水族館に入る。形や色の多様さに驚かされるし、深海のプラネタリウムも神秘的。シーラカンスの冷凍展示もある。シーラ、カンス!

淡島の前でGPS位置情報を拾い(スクフェサーには重要任務)、三津坂ヒルクライムを経て道の駅伊豆のへそへ。植物園の中をえらい歩いた先のMERIDA X BASEが、「第一回伊豆スカイライン国際ヒルクライム」の受付会場だ。壮大なBGMに整然と並ぶ200台のメリダバイクは一見の価値があるが、これ五年十年と維持できるのだろうか。

Spa伊豆長岡温泉で今日の疲れを癒し、ちっちゃいジャスコで食料を調達。スタート会場近くのキャンプ場の予約が取れなかったので、街中で堂々のゲリラキャンプ。

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日曜未明、テントを叩く夏の終わりの雨音にテンションだだ下がり。DNS?…だめだ、雨ニモ負ケズ(略)そういうものに私はならないと。という訳でずっしり重くなった荷物を積んで、日本サイクルスポーツセンターまで登る。雷鳴も聞こえる状況で600人くらい?、みんな頑張って参加するんだなあ。半袖の黒森峰ウェアでガタガタ震えるが、直前まで軒下で待機できたのは幸い。代わりにスタートは第1ウェーブの最後尾からとなる(チャンプと第2ウェーブの女子以外は申し込み順の配分と思われる)。空には虹が掛かり、ようやく天気が回復してきた。オーバー・ザ・レインボー! 場所柄「ラブライブ!サンシャイン!!」の痛ウェアが多いが、第1ウェーブには見当たらず。

Veloはじめはまったりパレード走行。登りに入り計測開始するが、なにぶん最後尾なので周囲はまだまったり空気。いかんいかん、踏まないと。調子良く順位を上げながら山伏峠に至る。ここからが、普段は自動車専用というふざけた伊豆スカイライン。右に相模湾、左に駿河湾を見下ろして、駆け抜けるのがもったいない景色。とにかく、肋骨のひびをおして強行出走して良かった。

Takichi最大標高差は500mに満たない。玄岳(くろたけ)を過ぎると下り基調のハイスピードバトルが始まる。雨に強いランドナーもここは苦手か、とうとう女子トップに抜かれる。奮励努力するも追い付けないまま熱海峠フィニッシュ、手元の時計で40分06秒。ああ気持ち良かった!

10koku十国峠レストハウスからは淡島を遠望。晴れて富士山が見えるともっと良かったなぁ。どんどん下がる体温、参加者チケットで海老かつバーガーセットを食うなどなるべくエネルギーを摂る。時間あるのでケーブルカーに乗るべきだったか。

一番の不安だった下山も無事済み、晴れ間にテントを広げて乾かしたりトイレで着替えを済ませたり。記念品を受け取り(順位198って言われたっけ)、表彰式を待たずに伊豆ベロドロームを後にする。修善寺駅まで下山し輪行。

Kariya伊豆箱根鉄道の踊り子号(駿豆線内は特急料金不要)で三島へ。のっぽパンを買い食いしてこだま号の下りに乗る。新幹線の各駅停車ってこんな感じなんだ。という訳で三河安城乗り換え、刈谷駅で途中下車。「夢と学びの科学体験館」16時の投影に間に合わせる。大きなお友達も結構入ってるね。もう何度も観たプラネタリウム版「planetarian」だが、投影館ごとに展示の工夫が違ってて、作品愛を競いあってるかのよう。ここではショートバージョンで、代わりに今夜の星空解説がしっかりしている。やはり光学式投影機の凛とした星空は良いものだ。

名古屋からしなの号に乗って松本まで、ぐるり一周の旅を終える。疲れは相当だが明日は有休を取ってある。これで今年のレーススケジュールはおしまい。けれど次まで間が空きすぎるなあ?

8/16 砂に還る人の群れは誰も雄弁で

朝日が昇るー、私は旅するー♪…ってキャンプ場晴れてるじゃん。雨予報とは何だったのか。でも開聞岳は分厚い雲に覆われてるし、一度諦めるとずくが出ないから登山は止めた。それなら、昨日スルーした場所に全部寄ってやるんだ。という訳でまず南麓の周回路を行く。海岸の花瀬望比公園には、フィリピン戦線から帰れなかった兵士を鎮める碑や像がたくさん並んでいる。居合わせたライダーさん曰く、昨日台風が来てたけどもう日本海側に抜けたよと。

Nagasakiスリル満点な細長いトンネルを抜けると川尻集落。民家にラブライブの痛車が駐めてある。薩摩半島最南端の長崎鼻は、崩れたコンクリ歩道が岩場に続いているのが冒険心をそそる。海が時化てて怖いけど。おまけにまた土砂降りがやってくる。今日も目まぐるしい天気になりそうだ。激坂を下りて高波が洗う道を決死の思いで駆け抜けると、山川砂むし温泉。やっぱり指宿市まで来たからには、これをやっていかないと。浴衣姿で砂に埋められ、やがて全身の脈拍が全部触覚に跳ね返ってくる。

Power市街地にある施設より穴場な気がするけど、掲示物によれば「三月のライオン」の聖地らしい。なるほど、明らかにそれ目当てという挙動をとる兄さんが居るわ。さつまいも蒸しが安くて旨い。あっ、開聞岳が一瞬晴れた。このタイミングで山頂に居た人は歓声を上げたろう。またすぐ笠雲に覆われた。続けて九州電力の山川発電所を無料見学。そこかしこに張り巡らされたパイプが萌え。謎映画を観たり内部見学ツアーに参加したり、おまけに記念ハンカチまで頂けた。地熱発電バンザイ!

Ikedaさてゆっくりし過ぎて、午後の予定がタイトになってしまった。枚聞神社(ひらききじんじゃ)をお参りして九州最大のカルデラ湖、池田湖へ。どしゃー、また雨宿りだー。頴娃(えい)から茶畑の広がるシラス台地を北へ、知覧武家屋敷に到着。「Chiran Samurai Residence」という標識があちこちにあったもんで、それだけでカッコ良かった。時間なく、石垣の通りをさっと抜ける程度だが。

知覧特攻平和会館に間に合い、中へ。数多の遺書絶筆に胸が締め付けられる。館内撮影は禁止だが、これだけ記憶した。

「決して泣いてはいけません。私は名譽ある特攻隊員です。ほめて下さい。笑って下さい。」

Chiran実は私の祖父も特攻隊員だったらしい。いよいよ特攻機に乗り込む順番が回ってきた時が73年前の昨日、玉音放送。わずかにタイミングが異なれば、私の母さえ存在しない世界線だった。

このサイクリングもそろそろ終戦としよう。南西に向かって最後の脚力を振り絞り、枕崎市に到着。本日走行90km。駅前の銭湯で汗を流し、ゲリラキャンプも最後。スーパーの惣菜だけど、枕崎産かつおのたたきを食べる。グルメグルメ。

8/15 奇奇開聞

地面からも熱気が伝わる夜でほとんど眠れなかったが、朝になったから出発だ。新幹線もある川内駅で一休みしてから、国道3号を南へ向かう。ゆるゆると昨日の疲れを回復させながら…なんて出来るかなぁ。串木いちき野市だったかいちき串木野市だったかを過ぎ東へ、薩摩半島横断は県道24号を選択。美山という陶芸の里があり、あと謎の廃線跡と交差する(後日調べたら南薩鉄道が枕崎まで通じていたらしい)。伊集院駅前のローソンで早くも大休止。馬鹿力は出そうにない。

Sakura鹿児島市に入る。きっぷ販売機の駅名検索で「まつも」まで入力するとサジェストされることで松本市民には有名な(?)薩摩松元駅がある。この辺りで、朝から時々ぱらついていた雨が本降りになってきた。少しなら涼しくて気持ち良いけれど、土砂降りは雨宿りしてやり過ごす。峠を越え、鹿児島中央駅前に到着。すげえ、巨大かつ賑やかな駅ビルに観覧車まである! ここは九州の果てではない、中心にしてやるぞという気概を感じる。大河ドラマによるフィーバーもあろう。国道終点の碑(3号10号225号)や西郷隆盛像を見て、フェリーターミナルに寄り道。「昔走った道」とこれで接続。ばかばかと距離を稼ぐような走り方をしたのはこのため。自転車乗りのロマンなんだ。

桜島山は雲をかぶっているが、行き交う客船と意味もなく手を振り合うのが楽しい。うーん、ボクも種子島に渡ってみようかな。時化てそうだからやめとくべ。昼食は元ダイエーで…あっドムドムがある。鹿児島まで来てドムドムかよと思うが、これを逃すと一生食いっぱぐれるかも知れない。チキンバーガーセットを注文。旨くも不味くもない。午後のランもゆるゆると開始。路面の黒い砂は火山灰だろうか。産業道路を南へ急行するが、空は土砂降りとカンカン照りを繰り返す。昨日まで酷暑が続けば潰れていただろうから恵みの雨だけど、お肌には優しくない。

Chirinずっと錦江湾を左に見る国道226号。スタミナ切れのため道の駅喜入、さらに指宿市に入って道の駅いぶすきで休憩。特産オクラの刺さったソフトクリームがシュール。それにしても向かい風が妙に強いのだが、まさか台風が来ているのだろうか。一個前の台風が過ぎたタイミングで九州入りしたからヘーキヘーキと思っていたが。ああもう時間がない。田良岬の砂のかけはしも遠目に駆け抜け、指宿の温泉もスルー。スーパーで買い出しついでにテレビを見ると、画面隅に明日は降水確率80%と出ている。

Nishioo火山台地のアップダウンをこなしていくと、ついに目前に現れる開聞岳。後方羊蹄山みたいなのをイメージしていたが違う、ちゃんと南の果ての雰囲気がある。そう、あれに登るつもりで準備してきたのだが、天候次第で無理かも知れない。最終判断は明日の朝に行う。JR最南端駅の西大山(にしおおやま)はさすがの人だかり。サクッと撮ってもうひと登り。夕方6時きっかりに、かいもん山麓ふれあい公園キャンプ場に到着。本日走行125km。

ミニゴルフ場を兼ねた、芝生の素晴らしいサイト。せっかく有料のキャンプ場を使うんだからレトルトじゃなくて、ちょとはマシなキャンプめしを作ろうぜ。ひき肉をたっぷり炒めて、豆腐ともやしをぶち込んで、麻婆豆腐の素をぶち込んで…これが私の精一杯。

Campこんなにだらだらでも、日常の象徴であるスマホをいじくり回しながらの旅とは異次元の密度を感じられるようになった非日常。クラウドに預けていた時間軸が、自分の背骨に戻ってくる。

8/14 天草道草

Hondoああ寝坊、キャンパーが明るくなってから起床するとは何事だ。でも朝食とインスタントコーヒーというルーチンをこなしてから出撃、ロザリオラインを西へ進む。天草上島と下島を分ける本渡瀬戸には大きなループ橋の他に歩道橋があり、船が通行する際に中央部がせり上がる昇開橋方式。珍しいので動く所を見たかったが、船の気配がなく断念。国道266号を内陸へ、デッカイジャスコ、亀川ダムを過ぎて南へ。

Sakitsuピストンになるが羊角湾を西に道草。トンネルを避けて小さな半島を回ったところで、さらに小さな湾の向こうに﨑津集落が見えてくる。一月半前に登録が決まったばかりで出来立てほやほやの、ワールドヘリテージな世界遺産である。道の駅の係員もこれから忙しくなるぞーという体制。天主堂は昭和時代のものだが集落のシンボルで、中に入ってみる。キリスト教の教会は初めてで勝手が分からん。手はこうやって合わせるのか?賽銭は5円でいいのか?…。頭の中は賛美歌312番「いつくしみ深き」ががんがん流れているけれど。記帳を見ると、昨日も長野県松本市からの来訪者がいるな。杉ようかんを食ったり、長野県民ならスルー出来ない諏訪神社をお参りしたりして、さよなら﨑津。

Eboshi島南端の牛深に辿り着き、まず防風壁が眩しいハイヤ大橋を登る。これ、べた踏み坂だ。橋の途中で下須島(げすしま)に渡り、またいくつかアップダウン。発汗がすさまじく意識が遠のいてきたところで、ハッと我に返る光景。明治期の炭鉱「烏帽子坑跡」だ。まるで海中ダンジョン入口を思わせる坑口は今にも崩落しそうで、美しくも物悲しい。天草観光はいろいろ省略してしまったけれど、ここだけは外せなかった。牛深に戻って郷土菓子「こまきちゃん」を頬張りつつフェリーに乗り、熊本県を離れる。船旅特有の、この染み出すような旅情がたまらない。

(この日、牛深では気温38.2℃を記録したそう)

長島の蔵之元港で下船。せーので、かごしまっ! しかしいきなりの坂道続きに、むりー! 道の駅に逃げ込み、島みかんアイスを食いながら茫然とする。暑さには人一倍強いつもりだが、もはやこれまでか。でも先は長いからゆっくりでも進まないと。心拍が上がらないよう気を付けて、しつこく続くアップダウンをこなしていく。島南部の段々畑が美しい。ぼよよん、ぼよよん。黒之瀬戸大橋に至り、もうスポーツドリンクはケチらず飲みたいだけ飲む方針に転換。リットル単位で減っていくし、自分史上最大の消費量だろう。

Ningyou九州本土に復帰しさらに南へ。きまぐれに肥薩おれんじ鉄道の単行気動車が通り過ぎて行く。阿久根市街地に入ったが、明るいうちからキャンプしても暑いだけだし、さらに次の街を目指そう。向こうに見えるのは川内原発か。こちらが先にメルトダウンしそうです。国道3号の333km地点を過ぎて夕暮れ、川内市街地に到着。今日はとうとうスポーツ自転車を一台も見かけず。こんな日は走っちゃダメでしょうって時に150km余り距離を稼いだ。良く走ったと思うが、明日が心配。

白和温泉という銭湯を探し当て、さっぱりする。公園でゲリラキャンプ、でも米は炊く。

8/12-13 今すぐミスミー

Nakatsu「ぼーっとしている時間が一番の贅沢なんだよ」…古い友人の言葉だ。今年の夏休みも輪行して遠くへ旅に出る。ケータイ・スマホの類は持たないから、本当にぼーっとしているしかない。うとうとと大事なことを思い出しては、ふと気づくと忘れている。そんなことを繰り返して、松本駅から岡山駅まで来た。鈍行は一旦打ち切り、山陽新幹線に乗換える。青春18きっぷだけで九州上陸するのはキツいのと、どうせ今は豪雨災害で不通箇所が多いのと、東京発の「のぞみ」はこの辺りで地獄の混雑が解消されるからである。

小倉駅からまた鈍行で日豊本線。海沿いに大分県に入った所の中津駅で下車、自転車を組み立てる。からあげが名物らしいがもう飲食店は居酒屋しか開いてないし、スーパーの惣菜でいいや。いちおう福沢諭吉旧居や黒田官兵衛ゆかりの合元寺(ごうがんじ)赤壁を見て、中津城近くでゲリラキャンプ。

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Yabakei明くる朝、早速蒸し暑い。山国川に沿って南下し、スゴイデカイジャスコを過ぎるとメイプル耶馬サイクリングロードに入る。耶馬溪鉄道の遺構も残る、走り易くて楽しい道だ。青の洞門にも寄り道。パスタソースではない。このへんは昔走ったっけ。

サイクリングターミナルとやらには、屋外にトイレと自販機くらいはあって欲しかった。ここから県道28号でさらに南へ登って行く。耶馬溪には本耶馬渓、奥耶馬渓、裏耶馬渓、深耶馬渓、椎屋耶馬溪とあって、ここはシン・ヤバケイ。「一目八景」は紅葉は素晴らしいだろうが、夏場は深くもない谷底から岩場を見上げるだけって感じだ。

Mori標高480mの峠トンネルを抜けると、玖珠町の市街地に入る。まもなく豊後森機関庫が見えてきてテンションアップ。ラブライブサンシャインの聖地で、もう頭の中はHAPPY PARTY TRAINが流れまくり。まるであやとりの箒のような線形の転車台と車庫で、ガラス窓の割れっぷりが廃墟チックで激萌えである。まだ朝方なせいか、聖地巡礼の同業者等は見かけなかった。

さてどっちへ走っても魅惑的な観光スポットが目白押しだが、ここから汽車に乗って旅立つのが良い。輪行して、豊後森(ぶんごもり)駅10時発の久大本線に間に合わせる。日田〜光岡(てるおか)間は豪雨災害から先月復旧したばかりで、バラストが真新しくここだけ乗り心地が良い。

Nishiko久留米駅で鹿児島本線の電車に乗り換え、さらに南へ。8分遅れを解消せんとする回復運転がエキサイティング。熊本駅で無事に三角線の気動車に乗り換え、島原湾の向こうに雲仙普賢岳を眺めながら最果ての駅、宇城市の三角(みすみ)に14時半到着。教会風の駅舎、あと謎ピラミッドがある。それにしても暑い。日の高い時間を鉄道でやり過ごしたのは正解だった。

せっかくだからワールドヘリテージな世界遺産、三角西港に寄り道する。まぁ写真を撮るくらいだが。いよいよ天草五橋に取り掛かり、まず天門橋で上天草市の大矢野島に入る。買い出しでスーパーに寄ると、BGMにWATER BLUE NEW WORLDのインストが流れてて、ラブライバーにっこり。天草四郎の像は同じポォズで写真を撮り、大矢野橋を渡った永浦島ではシオマネキが見られるらしいので海岸に下りてみる。この浜ではなかったようでシオマネキとは別種だが、先を急いでいることを忘れてしばし蟹とたわむる。

5bridgeあちこちにサイクルラックを設置してあるのだが、続く中の橋、前島橋、松島橋…どれも自転車では渡りづらい設計なのが勿体無い。上島の天草市に入り、道の駅有明あたりで今日のラン終了。走行合計94km。米を炊いてレトルトカレーを流し込み、併設の温泉「さざ波の湯」に入る。休憩室のテレビで天気予報を見ると、今日三角で37.7℃を記録するなど熊本県各地で史上最高を更新。明日も同様の暑さが続くとのことで、サイクリングは命懸けの特攻になりそうだ。

はるか島原半島の海岸に横一線の灯り。空には夏の大三角からさそり座に向かって天の川。すっかり遅くなった、寝よう。

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