« 8/11分 旅は紙かカンに限る | メイン | 8/13分 どこ どこ どこから来るのか黄金道路 »

8/12分 襟裳の夏は何も見えない夏です

Shizunai 夜行急行はまなすで北海道入りを果たし、苫小牧で途中下車。すっかり体が痛いので、少し早朝の市内を散歩しよう。寒さに震えながら食堂目当てで3km離れた港町の卸売市場まで行くも、今日は日曜でお休みだった。朝食はコンビニで済まして日高本線の単行気動車に乗り、さらに東を目指す。車窓は本州に比べると極端に人家が少なく、サラブレッド牧場や昆布の天日干しが連続する。なんちゅー所まで来てしまったんだ。「とにかく遠い所へ」という旅心をかなり久々に刺激する。

昨年末に配られた職場カレンダーに長いお盆休みがあるのを確認してから、「もしかして北海道ツーリングをするラストチャンスかも」と構想を練り始めた。ところが5月の遭難で自転車やキャンプ用品、そして自信を失った。一旦は諦めたものの、ギリギリの金策と機材繰りでどうにか出発に漕ぎ着けたのである。新しいランドナー『丸石エンペラー』でする初めての旅行。途中で音を上げることがありませんように。

さいはての駅、様似に11:19着。逆にここで走り終えた人と情報交換をしつつチャリを組み上げ、いざサイクリングを開始する。ライダーさん達が手を振ってくるので振り返す。そうか、ここは北海道なんだ。テンションがグングン上昇する。さっきまで晴れていた空は雲行きが怪しいが、磯の香りの濃さを感じながら徐々に脚の回転が良くなってくる。

Erimo えりも町のコープで買い出しし、国道336号から岬へ向かう道道34号に入ると、進めば進むほど森林のない丘が美しい道。これ、無料で走っていいの?ってくらい。しかし霧も深くなってくる。旅の第一目標だった襟裳岬に到着し突端まで歩くも、辛うじて眼下に波しぶきが見えるくらい。…目を閉じれば犬吠埼が見えるし、岬に背を向けて両手を広げれば「こっからこっちが北海道〜」。

100hama 岬の東側を少し北上すれば百人浜。かつて大量の遺体が流れ着いたことから付いた地名で心霊スポットとされるが、キャンプ場はそんなイメージとは違って浜から離れ緑に囲まれたところ。今日はまだ46kmしか走ってないけど、ラン初日から疲れてもロクな事がないからここまででいいや。まったりしよう。コンロやコッヘルまで持参する本格キャンプツーリングは3年振り。ごはんはまあまあ美味しく炊けた。おかずはレトルトカレーですが何か。

コメント

職場の同僚がこのお盆休みにエンジン付きの方で北海道一周して来まして「自転車の人がいっぱいイタ!」と、話していました。もしかしたらむらよしさんと行き会ってるかも知れません。レトルトでも外で食べる食事は最高ですよね。

天気が悪い日でも、大きく手を振ってくれるライダーさんがいると気分だけは快晴になります。旅人の垣根が低いのが北海道の良い所ですね。
レトルトでも一工夫、ご飯にエンドウ豆を混ぜて炊いていました。

コメントを投稿

つぶやき

最近の投稿動画

相互ブックマーク

勝手ブックマーク

更新ブログ

他の所有アカウント

Powered by Six Apart
Member since 05/2005