8/12 旅ゆけば駿河の湾に梅昆布茶の香り

Ferry昨日スーパーで買ったおにぎりを朝食としホテルをチェックアウト、すぐに清水港に着く。存続が危ぶまれている駿河湾フェリーだけに数日前ウヤが発生した時はヒヤッとしたが、写真映えを狙い過ぎて海へ還った人がいたらしい。今日は元気に運航決定。静岡県民のほか甲信越からの客も半額になる「お願いですから、乗ってください。」キャンペーン、ラッキーだけど何だか申し訳ない。

出航時の汽笛を聴くと涙が出るのはなぜだろう。客室内は冷房が強烈で寒いので、ホットコーヒーを頂く時以外はほぼデッキで過ごす。やっぱり人類は調子に乗りすぎてるのよ。東へ進むフェリーの左手にうっすらと富士山を眺めながら、やや雲のかかる伊豆半島の土肥(とい)港に到着する。少し南に回って西天城高原道路から攻める予定もあったが、季節柄と時節柄、無理はしたくない。直接土肥峠に向かう。

さっそく全身から汗が吹き出し、手持ちのドリンクでは足りなくなるかなと思った所に自販機があって助かった。標高が上がれば涼しくなると信じて国道136号、途中からは旧道を登っていく。通り抜けできませんみたいな標識もあったが、一部倒木を処理した跡があったくらい。緩い斜度で日陰も多く、快適に土肥峠に到着した。

Skylineここから北へ「一生に一度は走りたい」とずっと憧れ続けた西伊豆スカイラインを行く。まだしばらく登り坂が続くが、標高900mあたりがハイライト。なるほどこの標高にして長野県のビーナスラインにも劣らぬ絶景ワインディング! 富士山がもっとはっきり見える季節だとなお良いだろう。自転車乗りもそこそこ往来している。

写真を撮ろうと謎駐車帯に寄る段差でズシャアアアアアア!! 派手に転倒した。左肘に自分史上最大級の擦過傷を負う。貴重なボトル水と疫病用アルコールで流し、放っとくしかないわ。「いたいのいたいのとんでけ〜」とルビィちゃんのゲームボイスを何度も脳内再生すれば、ほら、痛くない!・・・こんな爽やかなサイクリングをしてます的なツイートをしているが、現実はめっちゃ痛みをこらえているのである。

Ose達磨山登山をスルーしてしまったし、いつかまたリベンジに来たい。戸田(へだ)峠からの急坂を西へ下り、道の駅くるら戸田で鞠莉ちゃん缶バッジと寿太郎みかん飲むヨーグルトを購入。町のスーパーで昼食を買い食いし北へ進む。戸田湾の絶景を背に、西伊豆らしい豪快なアップダウンだが距離は短い。間もなく大瀬崎(おせざき)に到着。

これほど賑やかな場所を見るのも久々という海水浴場を横目に、入園料を払って奥の遊歩道へ。不思議な淡水池である神池沿いの内周と、富士山を望む海沿いの外周を歩く。神々しいビャクシンの森でも暑さでへろへろ、戻って海水浴場の自販機が有り難い。あとは東へ海沿いにゆるゆるサイクリング。内浦はもう何度来ただろう。帰ってきたーって感じがする。辻宗商店でおやつを調達し、もう少し北へ走る。本日距離80km、標高差1,370m。

Cafe東横イン(沼津駅北口2)にチェックイン。GoToトラベル還付金は後で国に申請する方式でちょっと面倒だけど、まぁ使い慣れたホテルだし梅昆布茶に癒やされる。街へ出て沼津駅縦断フェア3店(ヌーマーズ・雄大フェスタ・プレミアムショップ)で買い物や食事をし、ちょっと切ない千歌ちゃんブロマイドをゲット。ラブライバーはどうしてこう、多々買いが終わらないのだ。

8/11 東栄りんこうまつり

飯田インター近くのホテルで迎えた朝。やはり疲れは全然取れていないが、とりあえずバイキング朝食はしっかり摂る。今日は単なる移動日で全部鉄道でも良いのだが、飯田線に豪雨災害による運休区間がある。仕方がない、走ろう。今日も良すぎる天気だ。

Anan南へ続く国道151号「祭り街道」が下條村、阿南町と無数にアップダウンを繰り返す。清流和知野川を渡ると「はかりまきループ橋」地帯で一気に標高を上げていく。身も心もからからになる頃、突如開ける桃源郷が新野千石平である。かつてここの道の駅でゲリラキャンプしたものだが、今回は昼食を頂いて行こう。

さらに南へもうひと頑張りすると標高1,060mの新野峠。「県境を跨ぐ移動は慎重に」…禁断の愛知県入りである。ここからはがんがん下り坂で表定速度は上がるが、心は既に折れている。午前中に一雨降ったのか路面から水蒸気が上がっていて、却って蒸すわ。

Toei豊根村を経て、東栄町の南外れにある飯田線東栄駅でチャリを降りる。TOEIだけにランドナーが似合う駅? これは丸石だけど。豊橋まで走れれば運賃を節約できるが、猛暑と交通量を考えると苦行でしかない。輪行して、ちょっと車内でゆっくりしようや。

豊橋で新幹線特急券をポンして静岡県の静岡駅で下車。からやまで夕食を摂りつつ清水まで走り、本日走行は計92km、標高差1,100m。ホテルマイステイズにチェックインすると、スポーツ自転車の客は初めてなのか駅の駐輪場に駐めてくれと言われる。じゃらんの謎ポイントでただ同然の宿泊だから文句は言うまい。それより部屋の風呂とトイレが分かれた造りで、座って身体を洗えるのが有り難かった。

8/10 木曽の谷には牧伸二

お盆休みは今年も九州!…という時勢ではなく、計画は大幅縮小。3日目になってようやく、松本をチャリで出撃する。「私は旅人です」みたいな格好で走っていたら何が飛んでくるか分からず、ましてゲリラキャンプは危険すぎる。いかにも近所をゆるポタしています的に、軽装ホテル泊でのツーリングとする。GoToトラベルで税金から35%補助は正直ありがたい。

Tsumago向かい風を気にしつつ南へ木曽路に入り、まばらに観光客がいる奈良井宿を抜けて鳥居峠はトンネルで抜ける。狭くて交通量の多い第一関門を無事通過。この先はなるべく中山道の旧道を選びながら走る。昼食は木曽福島ジャスコで菓子パン。宿場町ごとに水場が豊富なので、水分補給には困らない。塩分は毎度定番の梅チューブで摂る。基本的に先を急ぐが、寝覚の床はじっくり岩場を探検する。弁財天の持つ楽器がウクレレに見える?

信州の山の中とはいえ、道路の気温計は34℃を指す。灼熱で知られる多治見に近づくほど暑くなるのは当たり前か。こちらも観光客まばらな妻籠宿を抜け、いよいよ中央アルプス越えの清内路峠。もちろんトンネルを利用するが、すっかりへろへろペース。ドリンク自販機を発見する度に休んでしまうわ。

Heven国道を外れもう一頑張り、横川峠を越えると園原インター。長野県歌「信濃の国」で「尋ねまほしき園原や」とも歌われる、古代よりの和歌の里である。畜光式の星座歩道をとぼとぼ歩いていると、名古屋圏や関東圏のクルマが次々とやってきて、ロープウェイで天空に召されて行く。いいなあ、日本一の星空ツアー。

走行ルートは元々ゴールデンウィークに計画していたものだが、緊急事態宣言を受け延期した。ようやくの実行だが、今は酷暑が過ぎる。昼神温泉は残念ながらスルーし、19時過ぎにようやく飯田市の殿岡温泉湯〜眠に到着。食堂で夕食を摂り温泉に入り、和室の部屋で大の字になってぐったり。初日から走行距離150km、標高差1,640mと力を使い過ぎた。明日は計画通りに走れそうにない。

8/1-2 雨と崩落の後に

Geki長梅雨が終わりもう8月。最初の土曜はカフェピラータでのギターサークルから。いつも浅間の激坂をジョギングで登っていくが、「令和2年7月豪雨」による路肩崩落で通行止になっている。もし徒歩すら通れないようだと引き返しで大幅に遅刻してしまうので、念のため大音寺山遊歩道に迂回して美鈴湖方面へ登る。走るにはキツいトレイルで、ギターを担いで登る坂じゃないわ。

帰りは、その崩落現場を偵察に行く。去年の台風19号で崩れかけた時にちゃんと補強しておけば、と後悔してしまいそうな壊れっぷり。問題は来年のツールド美ヶ原までに修繕する予算が付くかどうか。現市長は選挙公報にマウンテンサイクリングin乗鞍の写真を使ってスポーツ推進アピールをしていたくらいだから、やってくれそうな気もする。とりあえず徒歩では通過出来たが、人にはお勧めできない。

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Misato日曜も暑くて良い天気。行きたい所はあちこちあれど、パソコンをいじる時間も欲しいので、手近な安曇野市の三郷スカイラインを自転車ヒルクライムする。熊が怖くて遠慮していたので、実に十年ぶりの走行になる。猿が出没するくらいだから、熊の心配は少ないのかも知れない。北小倉信号からの計測で、全盛期より4分程遅い49分余で展望台に到着。キツかった〜。景色はもちろん最高である。三郷ジャスコや梓川カインズで買い物しつつ帰宅。

むらよしギムナシオンに去年5月の中央アルプスヒルクライム(宮田&駒ヶ根)参戦記をアップ。今年は設備破損でロープウェイの営業再開が遅れ、オマケに疫病騒ぎもあってか公式から何のアナウンスもない。来年の復活を願う。

で、お盆休みはどこ行こう。あまり県外には出られないだろうか。

6/27-29 ルーズ・ド・美ヶ原高原自転車レース小会2020

Gekizaka土曜の朝、浅間温泉庭球場の駐車場に7人で集合。乗鞍ヒルクライムの際に同宿する仲間で、ESCA(東日本学生サイクリング連盟)の流れを汲む、皆私より年上の方々だ。本来はツールド美ヶ原が今日受付、明日出走で行われる予定だったが、大会は中止になってしまった。現状、大勢を狭い所に集めてのイベントは批判を浴びやすいことは理解できる。ならば少人数で、勝手に登ってしまおうという訳だ。

タイムを測る必要はなく、自転車もランドナーに前後キャリア、フロントバッグ、ママチャリ用の耐パンク激重タイヤなど、およそレース仕様とは言えない装備だしゆっくり登る。序盤の激坂をクリアして、一旦は必死こいて先頭を追ってみるものの、姿が見えず心が折れた。やっぱりゆるポタにする。なにせゆっくりなら、腰が痛くならなくて良い。ほとんどだべりっ放しである。

Finish上の方は薄曇りではあるが、レンゲツツジが咲き乱れる広々とした高原を突っ走る楽しさを存分に味わえる。浅間山、乗鞍岳、穂高槍連峰なども良く見える。結局レースタイムの倍、3時間近くを掛けて自然保護センター前にフィニッシュした。「このコース初めて」という3人も満足そう。

慎重に下山し、メンバーたっての希望で千石という店で山賊焼定食を頂く。ワークアウト後のたんぱく質補給マジ大事・・・いやこれ多すぎだろ。1枚でもボリューミーと云われる山賊焼が、オードブル用の皿に2.5枚分はぶち乗せてある。まぁ適度に酸味が付けられており、無事完食できた。皆はクルマで関東圏関西圏に帰る。私はバタンキュー。

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Komagoe日曜、相当ダルいのだが雨が止むのを待ってジョギングスタート。入山辺地区の中村・千手(せんぞ)・駒越集落からさらに奥地へ、熊鈴を付けて進む。去年の台風災害による崩壊から、だいぶ復旧工事が進んでいる。市道終点に美ヶ原高原入口を示す標識があり、いよいよ駒越林道に入る。マップによれば「一般車両は通行できません」との案内だが、徒歩での通過なら問題ないとの解釈だ。かつて路線バスを通すために開削された道なので、舗装と未舗装を繰り返しながらも斜度はとても緩やか。そのぶんつづら折りが延々と続くのが難。道の雰囲気はとても良いのだけど。

Takeshiエネルギーゼリーを摂りつつ、やっとの思いで稜線のツールド美ヶ原コースに合流する。自然保護センターに向かうのは諦めて、まず武石峰1973mに登頂。続けて思い出の丘へ。ここらへんは美ヶ原ロングトレイルの一部で、疲れが吹き飛ぶような爽快ランニングが楽しめる。右に左に絶景が続く。

今日は涼しくてスポドリを温存できてるし、また女鳥羽川源流の水場が有り難い。あとは美ヶ原スカイラインの舗装路を駆け下りていくだけ。美鈴湖を過ぎサイクルカフェピラータまで来ればもう安心。この店の提唱によれば今日は「ルーズ ド 美ヶ原2020」とのことだが、朝の天気が生憎だったか、上まで登った人は少ないようだ。ともかく遅い昼食を頂く。また小雨が降り始めるなか浅間温泉まで下りれば、ほぼフルマラソンの距離を以ってラン終了。やっぱりバタンキュー。

3dmap/

月曜は有休。映画でも観に行こうと思ってたが、そんな元気ないわ。部屋に引き篭もり根詰めて、土日分をまとめた動画をニコニコにアップロード。Mac miniのSSDが残り少なく、さっさと仕上げて編集ファイルを削除する必要があったのだ。BGMは美ヶ原動画の定番にしている「風になる」と、昔録った下手くそなオカリナ演奏によるラピュタがたまたま時間ピッタリなので使用。

元々サイクリング動画の構想だったのが2日目のジョギングも入れて半々。互いにいけ好かない趣味であり誰得にもならない編集だが、人気を気にするより自分のやりたいようにやる。つーか根詰め過ぎて頭痛い。

→ニコニコ動画: 【サイクリング】勝手にルーズド美ヶ原2020【ジョギング】

6/20-21 日食に吠えろ!

Tanohara土曜、年一回のロングドライブで王滝村へ。クルマを二合目半の駐車場にとめ、自転車ヒルクライムスタート。登るにつれ曇り空となり、案外寒い。ヒルクライムの楽しさを思い出すようにしながら、八海山を過ぎるといよいよキツい坂が増えてくる。腰痛がなければもっと楽しいんだけどな。ロープウェイ山頂駅の裏側がゴールなのだが、なかなか近づく感じがしない。へろへろになってラストスパートもままならないが田の原駐車場フィニッシュ。標高差1170mを1時間30分弱、ほぼ例年通りのタイムなので、心配していたほど体力は落ち込んでいないようだ。御嶽山などは雲に隠れ、居合わせた自転車乗りと共に残念がる。今回は三笠山などの散策はやめておこう。

Lala_2ダウンジャケットを着込んで下山、やっぱり下は晴れている。隠れ家的な木犀舎でランチにしようかと思ったら混んでてびっくり。いつも私以外に客なんていないのに。県を跨いだ移動が解禁されたばかりなので、愛知や岐阜の人々が押し寄せているのだ。松本・長野に見放された王滝を支えてくれる中京民、有り難いことだ。駐車場前に蕎麦屋跡をリノベーションした「ララカレー」なる店がオープンしているので、そちらで食べることにした。浜松系スリランカカレーで面白い味である。限定?のプリンもとろけまくりで、大満足。

この季節、王滝村と言えばやっぱり「ひめや」のほうば巻も絶対欠かせない。店舗は近々産休に入る様子で、その間電話による発送注文は受け付けるのだろうか。りんごたっぷりのアップルパイを食べつつ、クルマで松本に無事帰る。ほぼ例年通りのルーチンワークだが、今年いっぱいで廃車の予定なので、来年以降は難しくなりそう。

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Sun日曜は前日のダメージをゆっくり癒しつつ、夕方前からジョギング開始。3年前の日本ロゲイニング選手権で取りこぼしたコントロールのうち、南西エリアを今更ながら拾いに行く。内田公民館あたりから、月と太陽が部分日食を演じ始める。毎度のように、古いCD-ROMで透かしてデジカメで撮影。しかし雲が多くなってきて、安曇野から松本にかけてゲリラ豪雨の様子が見て取れる。

日食の観測を続けるには、南へ進み続けなければならない。ロゲの反省ランはまた今度にしてほっぽり出し、雲の南下と競走状態になる。塩尻市街地まで来るとだいぶ観測し易くなったが、もう終わる頃。ともかく松本にとどまらず南へ走って日食を追えたのはラッキーだった。電車で帰ろう。次回の日食は十年後だという。みんな、生きてるか?

5/22-24 藪漕ぎしたらスライム沈殿池だった件

3mine金曜、有休をとってチャリで松本から北へ。明科から国道403号ルートを進む。昼食は筑北村「月路」の灰焼きおやき2個。旨さがパワーアップしてる気がするし、生坂勢に遜色なし。これが食える土地に住んでるって幸せなことだ。

麻績村の聖高原に登り着く。いつもは猿ヶ馬場峠を素通りするだけの場所だが、今回時間があるので軽く聖湖を一周してみることに。すると航空機の展示場があって、それに惹かれるように東へ進むと夏山リフトが営業中。観光客激減の折り申し訳ないが、標高差130m程度なら歩いて登る。三峯山展望台からは、横一線の北アルプスや、善光寺平の大絶景。明日登る山を見定め、スキー場を下りる。

Mutsuもう一つ、聖博物館はちゃんと入場して室内展示を見ていく。善光寺街道の資料や五百羅漢、航空機のエンジンも迫力もの。無料の室外展示は戦闘機やSL、戦艦陸奥の主砲!「平和を欲するのなら、戦争を理解せよ」という重い格言も。それにしても何でこんな山奥に、ユニークすぎる博物館。

あとは403号を急行して屋代松代、そして須坂市に到着しサンシャインエイトにチェックイン。古めいたホテルだし、もっと安くて朝食付きのビジホが長野市内ならよりどりみどりなのだが、明日早朝に発ちたいのでここに素泊まりする。ボリュームありまくりな「かねき」のオムライスを夕食とし、ジャスコで買い出しして就寝。

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Gunmaとは言えあまり早起きできず、土曜6時半の出撃となる。里は良い天気。チャリで須坂から高山村へ、さらに牧集落からは激坂登りとなる。周辺の山岳路は去年の台風でずたぼろだが、この県道112号は奇跡的に健在で、昨日の15時に冬季閉鎖が解除されている。標高差1600m余、かなり体力を使い果たして毛無峠に到着。例の群馬県巨大標識で記念撮影。

栄養補給を済ませ、合羽・長ジャージ・トレランシューズ・ゲイター・藪漕ぎ用の軍手・熊鈴・水食糧・地形図・コンパス・GPSログと万全の準備をして10時過ぎに作戦行動開始。不要不急の県境跨ぎを控えよとの政府通達を無視して群馬県に侵入する。まぁ誰も居ないから完全に無問題だろう。と思ったら第1群馬人発見(いや多分長野県民だけど)。息子が小串鉱山に向かったと言う。確かにつづら折りのジロー坂を歩いているのが見える。しまった先を越されたか。こちらは遊歩道を急行し、御地蔵堂には先着する。

Senko御地蔵堂の東側は土石流の跡。これも去年の台風かしら。さて今回最初の宿題は毛無隧道。車道が大きく切れ落ちている所を巻いて来た、さっきの若者とすれ違う。ジロー坂の方は問題なく通れるそうで、有り難い情報だ。うろうろ迷うってようやく藪の向こうに毛無隧道を発見。かつて様々な人間ドラマがあったであろう、長野県側に通じるトンネルだが、今は完全に塞がれている。

小串鉱山の探訪はこれで何度目だろうか。だが東側のエリアはまだなので、次の宿題は選鉱所。ズリ山を下りたり沢を渡ったり、ザ・ブルーハーツの「旅人」さながらに冒険している。斜面に沿った遺構は迫力があり、巨大遺跡の趣。頑張ってよじ登る。またさっきの若者とすれ違う。半袖短パンでよくやるわ。

Slime最後の宿題は東エリア最深部のスライム沈殿池、略してスラ沈。遠くから見たことさえない魅惑の理想郷。DVD「記憶〜雲上のまち小串鉱山〜」でも紹介されており、是非この目で確かめたかったのだ。平坦な道跡を進むとほどなく眼下に現れる。さらに笹薮を漕ぎ、池のほとりに立つ! ちょっとググった限りでは湖畔まで下りた例は見つからず、秘境中の秘境。スライムとは細かい砂の意味だったか、鉱山の廃棄物なのでろくなもんじゃないんだろうけど、しばしその美しさに見とれる。

Kaisenスラ沈を一周して宿題は完了、選鉱場に戻る。もう主要な遺構は行き尽くしたと思うが、変化が気になる所もある。ズリ山を砂走りのように駆け下りて小中学校へ。小串鉱山跡の象徴だった回旋塔は、ネットで伝え聞いた通り崩落している。風雨か、雪の力も相当なものだろう。諸行無常。

もうひとつ、山神社を探すが激しく迷う。ここまで脳内地図だけで行動してるから、今更かばんから地図を取り出すのが面倒なのだ。ぽつぽつ雨が降ってきて気持ち焦るが、どうにか鳥居を発見。ひどい藪を進むと、祠はひっくり返ったまま。5年前もそうだったし、より激しく損傷している。もっとも御神体は御地蔵堂の所に移転しているから大丈夫だ。

Jiro今から西エリアの最深部、職員クラブは無理。5年前に行ったからいいや。右に左に彷徨いながら藪を登り、車道に戻った所で三人組に会う。「この下に何があるんですか?」と驚いた様子。それにしても実質解禁日の今日を待ちわびてた人が私を含め5人いたことになる。あとはゆっくりジロー坂を登り、14時過ぎに毛無峠に帰着すれば、疲労困憊で冒険はここまで。ああ楽しかった。小串鉱山探訪はこれで一段落だが、また来る日もあるだろう。

先程の雨で路面がウエットなので、チャリでの下りは慎重に。長野駅まで走って輪行、駅ビルの明治亭でソースかつ丼を夕食とする。たんぱく質が心身に沁みる。スーパーやホームセンターはどちゃくそ激混みなのに、飲食店はガラガラで可哀想。やはり自粛(ニッコリ)=悪魔なんだな。

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日曜は身体じゅうが筋肉痛。夕方遅くにやっとジョギングに出て、アルプス公園近くの展望所へ。水星を見たかったが、西の空は雲が多くて断念。まだチャンスはあるかしら。

→Facebookアルバム: 毛無峠・小串鉱山2020

5/10 マスカレードサイクリング

同調圧力に負けるなんて最悪の屈辱、何とか県内だけでも…。とGWサイクリング旅行を画策したものの、キャンピングは治安の良いことが絶対条件。他県ナンバー狩りが横行するサツバツとしてマッポーめいた世情、「私は旅人です」なんて格好で自転車を漕いでりゃ、何が飛んでくるか分からないしネット私刑に遭う。軽装ホテル泊にしても、例えば飯田では市外からの宿泊受入れを自粛せよとの通達が出ている。これは楽しくない。

Omachi旅で訪れただけの縁もゆかりもない松本にそのまま住み着いているのだから、ここに居ながらにして旅をしているようなもの。と自分を言い聞かせ、結局はステイホームタウンすることにした。ゲームの消化、部屋の片付け、ギターの練習、ゲームの消化、ゲームの消化…、やることは沢山ある。軽いサイクリングに出ることはあっても、原則としてマスクをしながら遠くて大町まで。つまり松本盆地から出ていない。ジョギングに至っては半径10km圏内で、だいたい夜間に行う。身近にもちょっとした発見がいろいろあるけど、やっぱり消化不良で連休は終わった。7日(木)から通常出勤。働く場所があるだけラッキーだろう。

相変わらず更新が滞っているむらよしギムナシオンのページに、去年5月のGW房総ツーリング、そしてグランフォンドKOMOROの記録をアップ。グランフォンドKOMOROは今年中止となった代わりにズイフトイベントをやってるけど、そんな恵まれた環境がなけりゃアウトオブモスキートネット。もちろん努力してやれるだけのことはやってるのだから陰ながら応援する。今後、自粛という言葉が忌み嫌われる世の中になることを願いつつ、もうちょっとだけ我慢が続くんじゃ。

4/10-12 高遠城 高くて遠い 花見走

Fukuyo金曜は有休をとってチャリで南へ、善知鳥峠を越えて伊那谷に入る。バイパスの箕輪ジャスコを過ぎて天竜川を東側に渡り、さらに東の坂を少し登ると福与城跡というのがあって、寄ってみる。河岸段丘を利用した平山城で空堀などの遺構が良く残り、しかも広い。黄色い水仙とピンクの桜が見事な花の競演で、もうお腹いっぱい。他に訪問者はパンクっぽい兄ちゃん1人だけだった。

View伊那市高遠の友人宅が目的地だが、連絡違いがあって面会できず。勝手な輸送任務だけ果たしたからまあいいや。天下一の桜、高遠城址公園の遠望ポイントを巡ることにする。定番の鉾持神社近くからは仙丈ヶ岳も良く映える。さらにローズガーデンにチャリを駐め、歩いて登って行くと展望ポイントがある。眼下にはピンクに染まった城址公園、奥には中央アルプスの絶景。実は去年のロゲイニングのチェックポイントで、参加してなければ知ることもなかった、穴場中の穴場。

一応城の入り口も寄るが、時節柄閉鎖されている。土産屋はやっているので高遠まんじゅうを買って、伊那北駅から電車で帰る。

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土曜は毎月のピラータギターサークル。ジョギングで通うのに良い季節となった。

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Asahi日曜は引き篭もるつもりだったが、先日の朝日村ジョグで心残りがあった場所にチャリで向かう。桜坂公園、だがここはまだ一部の木が開花したばかりで、見頃はまだまだ先のよう。当然他に誰もいない。薬師堂や山崎公園、沓沢湖跡などをぶらぶらして、スーパーで買い物しつつ帰る。世の中めちゃくちゃだけど、どうせ単独走、自分のやってることはあまり変わらない。

むらよしギムナシオンに、去年の高遠フォトロゲの参戦記をアップ。協力して優勝に導いてくれたチームメイトらに改めて感謝している。落ち着いたら、また結集したい。

3/28-30 善光寺への道は悪行への道か

Asahi先週は朝日村へ行きたかったが、激しい土埃が観測されたため諦めて美鈴湖方面のトレイルを走っていた。この土曜、改めて朝日村方面へジョギングに出る。信州スカイパークを過ぎてからは地形図を片手に、道選びを楽しみながら進む。かつて東日本を救ったあの巨大変電所を経て、朝日村役場のファミマで小休止。先週ここで行われる筈だったロゲイニングは中止になったが、やっぱりこの村を走りたいのだ。来年やると言うが、自分が参加できるかは判らん。

Kannonもっと奥地へ登りかけた所で雨がぽつぽつやって来た。経験上、谷に入るほど降りが強くなることが多い。装備不十分のためカットし、アイススケート場を経て塩尻へ向かう。少し南の山側に入り、埋立工事中の沓沢湖跡を経て観音路隧道へ。中信地方有数の心霊スポットとして知られる狭いトンネルの中を走ると、足音が幾重にも反響して人の声に聴こえる。コワイ!

無事に塩尻市街地へ抜け、もう夕方前で焼き立ておやきは売り切れてるだろうけど、ラブライバーとしてスルーは出来ない旬菜花へ。ルビィ祭壇は相変わらず。冷凍モノを買いつつ、35km走り終えた塩尻駅から電車で帰る。これで3月も先月に続きジョギング300kmを達成。月初はモチベーションを大きく落としていたけど、良く立ち直ったと思う。ここで腐ったら大事なものを失う気がするんだ。

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日曜は結構な積雪のため、夕方に近所を軽くジョギングする程度。

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Iku月曜は有休。久々に自転車で長めの距離を走るべく、国道19号をずっと北へ進む。青看の、目的地までの距離表示がぐんぐん少なくなっていく感覚も久々だ。曇り空だが雪景色が眩しい。さすがに無補給は厳しく、一旦補給食を摂りつつ長野市街地へ。約80km走り、ファミレスのココス尾張部店が目的地。ガルパンおじさんとしてスルーは出来ない、キャラクターポップ(西住まほ)設置店である。デザートにキャンペーンメニューの戦車ケーキも食べて気力回復。善光寺をお参りして長野駅まで。今の脚力だと松本までの復路自走はキツいので、おとなしく輪行で帰る。整備がずぼらなので、たまに輪行することによって各パーツの状態を把握するのだ。

Zenさて東京都などでは不要不急な外出を控える要請が出ていて、長野県においても県外への往来を控える要請が出ている。ツイッターでは「五月蝿くないことを大前提に」楽しく役に立つ情報をくれる方をフォローしているが、そんな安心と信頼の我がタイムラインでさえ、外出行為を非難する声が聞かれるようになった。これは重い。そんなにいらいらぴりぴりしてたら免疫力が下がるよ、なんて言えば神経の逆撫でにしかならない。

一応「COVID-19を乗り越えるサイクリストとしての行動」の指針に沿った行動を心掛けるが、皆が皆節度を持った行動を取れる訳じゃないので連帯して自粛すべきだ、ということも解る。正直SNSでのワークアウト報告はやりづらくなった。だがストレスを上手に解消し、激し過ぎない程度の運動で抵抗力を維持することは理にかなっている。正解が見えない悩みの日々、走っている時くらいは思いっきり楽しもう。

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