5/29 塩嶺王城でえっれー大雨
部屋で大の字になってくたばっていたい1連休。しかし指と腕と腰が痛いことを除けば、すこぶる体調は良い。行くぞ。「ここ一番で気持ちが負けてはいけない」と思うのは、サイクリング部キャンピング班の先輩で現トライアスリートhoya_tさんの影響もある。それに雨だからといって棄権するとそれが癖になりそうだし、来月のツールド美ヶ原を今年のぶっつけ初戦にしたくない。
「雨の峠越えは趣味じゃないんだよなぁ」とブツブツ思いつつ、合羽を着てチャリで出撃する。クルマなら少しは楽だろうが、駐車許可を貰わなかったから仕方ない。塩尻峠を越え、岡谷市の鳥居平やまびこ公園に到着する頃には既に全身ずぶ濡れ。体の冷えをこらえつつ、午前10時の号砲を待つ。
やってきました塩嶺王城パークライン10マイルマラソン大会。上位陣総棄権なら入賞あるかも…、という妄想を打ち砕かんばかりの熱気に包まれている。土砂降りの痛みの中を、傘もささず走ってゆく数百人の坂馬鹿ランナー達。自分は中団からスタートし、はじめ1kmの激坂登りは控え目にして、勝弦峠を越えてからの長い下り坂は呼吸の苦しさだけをメーター代わりに徐々にポジションを上げていく。塩尻市のチロルの森前を通過し、辰野町にある小野駅の裏が中間点で30分余。
ここからがキッツい登り返しだ。呼吸を4拍子から3拍子に替え、女子のトップ(有名な水谷選手だったらしい)を抜くが、いよいよ脚が重くなってきた。やはり練習量が減っているから、会場までチャリで来たのが尚更応える。それでも後半型の選手数人に抜かれる程度なのは、皆キツいってことなんだろう。しだれ栗公園を右手に見つつ、精一杯頑張らなきゃと呼吸を2拍子にする。終盤のアップダウン繰り返しになるといよいよ脚が売り切れ、呼吸も困難。勝弦峠まで帰ってきて、ラスト1kmの激坂下りは身の危険を感じるほど転がり落ちるようなスピードが出る。
16.0934kmを駆け抜け、タイムは1時間6分45秒。昨年より2分落ちだが、今の力は出し切れたという充実感がある。順位もだいぶ落ちちゃったなぁ。
クールダウンのストレッチとかより、防寒最優先でまず着込む。それでも乾いてない服では寒い。ザバスアフターゼリーを飲んだり参加賞のチロルの森石窯パンをかじったりしつつ閉会式を眺め、最終ランナーのゴールも見届ける。
ところで今回は東日本大震災・長野県北部地震チャリティーマラソン大会と銘打っているが、どこら辺がチャリティーなのかよく分からない。後で書類を見たら、一人1円のほか計測チップ回収毎に10円寄付されるとのことだった。日本赤十字社云々の募金箱は置いてあるので、帰り間際に千円ぽっちブチ込んで行く。こういうのは額じゃなくて気持ちなんだよ? 中止となった長野マラソンの参加費が強制的に義捐金化されたのを除けば、人生初募金かも知れない。まぁ自分は働く場所があるだけラッキーだろう(ザ・ブルーハーツ「イメージ」より)。
乾きたい…。ますます激しくなる雨に打たれながら、どこにも寄り道せず真っ直ぐ松本へ。街中でアルプスあづみのセンチュリーライドの隊列を見掛けつつ、無事帰宅。参加賞の金元酒造そばかりんとうをバリバリ食いつつ、ネット巡回の日常に戻る。もうひとつの参加賞小野酒造店の清酒夜明け前もこれから飲もう。
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