8/27 僕は自転車に乗る形 バームクーヘン食べよう(マウンテンサイクリングin乗鞍 当日)

Kotobuki見上げれば乗鞍剣ヶ峰までスッキリ晴れた朝、宿から少し登った大会会場へ。ステージで乗鞍出身のシンガーソングライター高橋あず美による激励歌あり。競技者たちのテンションとずれてる気もするが、個人的には嬉しい。さてレース展望は、ろくにトレーニングしてないのは毎年のことで、結果はおよそ体調に左右されている。今日は上々、1:20'を目標に男子D2組のスタート号砲を受ける。クロモリ重戦車エンペラーにコウテイペンギンちゃんのチャーム、公開予定は無いが一応アクションカメラも付けている。

暑さを感じ第1チェックポイント三本滝でアクエリアスを頂く。「美ヶ原ではランドナーさんに負けたんで、今日は勝ちたいっす」と言う同時スタートの人にじわじわ離されていく。心折れかけた所で、さらに一つ前スタートの人にも色々話しかけらる。それは光栄なんだが、、、話がずいぶん長くなった。脚に溜まったパワーを一気に解放すると中間スプリント状態となり、さっきの人までぶち抜く。おかげで勢いが付いたと言うべきか、徐々にクラス内順位を上げていく展開。

Snow何だかんだでペース配分は悪くないのだが、今年の貧脚っぷりは如何ともしがたい。体重は変わらなくても体脂肪率が一月半前の14.9%から19.9%まで上昇しているのだから、それだけごっそり筋肉が落ちているのだ。第2チェックポイント位ヶ原山荘から挽回!…なんて軽々しく出来るものじゃなく、周囲のサイクリングに飲まれがち。脚も腰も肺も目一杯に位ヶ原を走り抜け、フィニッシュは手元の時計でグロス1時間21分59秒となった(公式ネット1:21'36")。絶景の中しっかり力を出し切った気持ち良さは何物にも代えがたく、1:20'切りが目安のチャンピオンクラス出場権を喪失した悔しさとかは後回し後回し。

Hotakaこの晴天なら、久々に富士見岳に登ってみよう。JR東京駅で京葉線から中央快速線に乗り換える程度の位置関係、と言いたいが空気薄いしちょっとキツい。標高2818mから北を見渡すと、笠ヶ岳〜槍ヶ岳&穂高岳〜常念山脈のシンメトリーがとにかくカッコ良い。車道地べたより一枚上の景観は、下りるのが名残惜しい。

待ち行列でトラべゾーンの人に会う。車体は微妙に華奢だが、やっぱスタイリッシュに見える。良く維持されているなぁ。さて今年も下山誘導協力員をやるのでオレンジ色のジャケットを着用。自分なりに役割を考えつつ下山していく。三本滝より下は、坂も緩けりゃ気も緩む超危険地帯。今年も、カーブでも何でもない所で血まみれになって倒れている人あり。サイコンかスマホに気を取られていたのか? 既に係員が対応済みで人だかりもあるので、スルーさせて貰う。それより自分のブレーキ部品に整備不良が発覚。猛省しつつ、応急処置で騙し騙しスタート会場に戻る。サービスのリンゴ大好き。今年は乗鞍バウムクーヘンもあるんだ。計3種配布のアミノバイタルさんにも感謝。

宿の温泉に入り、昼食後にチームで記念撮影してお別れ。渋滞なくスムーズなぶん、早く自宅=現実が近づいてしまう。自走往復は楽しいが年々、身体への負担が重く感じられるようになってきている。今年はとうとう、帰宅するなり体調が急激に悪化。明るいうちに床に伏せてしまった。悔しさ、来年に繋がるか。

8/26 トンネル遊ぶ(マウンテンサイクリングin乗鞍 前日)

Tunnel雨具を持ってかなくていい乗鞍なんていつ以来だろう。土曜の午後、快適な暑さのもと自転車でトンネル街道へ向かう。ところが奈川渡ダム手前から、ほんの少しずつしか動かない渋滞の一員となる。トンネル内でスリ抜けは困難だし、無理にすればインターネッツでフクロにされかねない。空気も景色も悪いけど、じっと堪えるしかない。

国道158号からようやく県道84号に入っても動きは変わらない。受付時間に遅れるんじゃないかという不安が高まっていく。最後のトンネルを抜けて少し進んだ、いつもなら岩肌を流れる水の冷気が伝わってくる所。そこが崩れてしまったのか、片側交互通行になっていた。山道でよくある無人の自動信号が、下りてくる車は少ないのに、上りも下りも同じ間隔で切り替わる。たぶん法的効力を持たないタイプだが、律儀に残り0秒になって青になるのを待つ人は多いだろう。あるいはスマホでもいじってるのか、一回の青で通過できる車は5〜10台とばらつきがあった。信号停止中でもスマホなんていじるもんじゃない。それで後続車をイラつかせてるのを通勤時に毎日3回は見掛ける。ついでに言うと、会食中にスマホなんていじるもんじゃない。SNS越しの相手の好意を惹くために、蔑ろにされた目の前の相手の敵意を買っては本末転倒だ。いわゆる「インスタ蝿」が社会問題化しつつある?が、料理の写真をアップロードする作業なんて、米一粒残さず食べ終わってからすれば良い。

Flag話が脱線したが、クルマがウンカの如く押し寄せてくるのを知っていながら、片側交互通行というボトルネックをそのままにしたのは、明らかに大会運営の落ち度である。にもかかわらず「渋滞は道路工事の影響」と他人事のような公式アナウンスを飛ばしたのは、来場から帰宅までの参加者の満足度をトータルで考えていない、「最高の舞台を用意してやってるんだから勝手に人は集まるだろ」という驕りさえ感じる。夕方になってようやく交通整理員を送り込んだ上、受付時間延長という措置はとったようだ。上り側の青信号を長めに設定するだけでも良かったんじゃね? 何の罪もない、国道を通る路線バスの乗客がいたたまれない。

ともかく受付を済ませ、定宿の寿家へ。さあ食って寝て遊ぼう。しかし酒には弱いので、夕食時のビールコップ1杯にとどめておいた。宴会も酒は控えるが、私にしてはべらべらしゃべる。寝る前に外を散歩すると、月明かりのない満天の星空! 最近は乗鞍観光の目玉になっている。カシオペアから北十字、さらにもう沈んだサソリに向かってはっきりと天の川が流れている。銀河をぐるぐる周る自分の位置が分かった気になる。実際に太陽系が銀河系を一周することがあるのかは知らない。そんな星々のスケールに比べれば、自分の生涯など、線香花火から出る一瞬の火花のようなものだ。

8/14 看過できない寒霞渓

Olive大峠という小さな峠を越えると、たくさんの実がなっているオリーブ公園がある。レベッカのオリーブが脳内をぐるぐる流れる。「毎日がキャンプしてるみたいで♪」…それより菅野よう子のOLIVE WINDEの方が長閑な雰囲気出るか。昔乗ってたランドナーがオリーブ色だったけど、今何処にあるのだろう。

草壁港から小豆島ブルーラインを北上。21年前のサイクリング部合宿では雨で断念した寒霞渓に、ようやく登りに来ることができた。漫画「サイクル野郎」の聖地でもある。イメージに反して坂はゆるく、エンジンブルブル絶好調。クルマがあまりやって来ない時間帯、自転車キャンプツーリングの父娘を追い抜き、道は尾根を東に巻いて北側へ。

Hoshi分岐をもうちょっと登って、駐車場から10分も歩けば瀬戸内海最高峰、星ヶ城山816.6mを極める。城跡の遺構も残り、東峰からは大鳴門橋を遠望。そして西峰の岩場からは右に寒霞渓の断崖、眼下に草壁、海の向こうに高松の街。海と島が織りなす絶景をしばし堪能する。自分の足で登ってきたからこその感動は、忘れない。

自転車に戻ってロープウェイ山頂駅付近の展望所も周り、北の大部港へ豪快に下りる。東へ向かうと砕石場地帯。これも島の一面と言えよう。入るつもりだった吉田温泉はまだ営業時間ではなく、福田港の食堂でのんびりメシにした。ぶっかけうどんとミニ穴子丼セット。やっと瀬戸内らしいものを食う。

Tangaフェリー出航、さよなら小豆島。右手に通り過ぎる家島諸島は、地形を変える程の砕石現場が凄い。西と東から削っている男鹿島(たんがしま)は、真ん中に旗でも立てて「倒したほうが負けー」ってやって欲しい。「瀬戸内海は多島美」と云うが、人々が生きる為にいろんな現実があるんだ。姫路城を遠望しつつ島巡りの船旅は終了。兵庫県に上陸して、暑いけれど無心で東へ急行する。

東経135度まで突っ走り、また来てしまった明石天文科学館。月曜だし閉まってるかと思ったが、夏休み特別営業で賑わっていた。プラネタリウム最終上映回に間に合い、現役日本最古のレトロな投影機「イエナさん」が映す優しい星空に吸い込まれる。特集は探査機カッシーニについて。間もなく土星の大気圏に突入させて、長年の使命を果たすそうだ。切ない。

Jenaまた来るよ。「赤い目玉のサソリ♪」と宮沢賢治の星めぐりの歌を口ずさみつつ、さらに東へ急行し神戸市須磨区へ。あてにしていた地図上の温泉マーク地点に何もなく、風呂難民化。スマホがあればすぐに見つかるのだろうけど、公衆電話の電話帳や駅前地図を見て探し出すプロセスも楽しめばいいじゃない。スマホ所持によって得られるグルメ情報やレジャー情報は、それも経済だから否定はしないけど、自分には不要。それより糸が切れた凧のように、日常と切り離された旅に集中できるのが良い。置いてきて良かったと思う。

長田区に銭湯を見つけて、最後の汗を流す。ジェットバスにつかりながら今日あったことを順番に思い出していくと、記憶は泡と消えていく。

夜また公園でキャンプするが、ストーブ(コンロ)が壊れ、半煮え飯がマズい。もう、こういう旅は引退しろってことかな。それとも直るのかな。就寝は遅くなったが、小雨に気付きテントにフライシートをかぶせることが出来た。暑い・・・。

8/13 四十二のひとりみ

Akinada約束通り朝6時にはキャンプ場をずらかり、蒲刈大橋を渡って下蒲刈島へ。石畳道は風情あるけどスピードは出せない。最後の橋は安芸灘大橋。輝く朝日を浴びつつ、本州に上陸。さよならとびしま海道。ここまで来たなら呉の街も寄って行きましょ。かつて「提督の決断」にハマっていたので圧倒的母港感ある。哀愁のあるBGMがずっと脳内を流れる。また言わずと知れた「この世界の片隅に」の聖地だが、竹原同様ここも予習しないで来てしまった。あのシーンってこの辺だっけな…眼下に大型造船所を望む。戦争の悲惨さ云々より、戦艦大和や海上自衛隊の勇壮さが観光資源という印象の街だ。俺はどっちでもいいけど。

Kure

早くも今日のサイクリングはほぼ終わり輪行。初めてJR呉線に乗り、広駅で末期色105系2両ワンマンに乗り継ぎ。先頭車両の一番前でしか下車出来ないことを知らずに、大慌てのすえ次の駅まで乗ってしまう客が複数あり。1時間に一本もない路線でかわいそうだが、これが國鐵廣嶋クオリティ。海の色も山の姿も、昨日に続く車窓風景。

Ishima

三原、岡山、茶屋町で乗り換えこれも初めての宇野線、ワンマン列車。ICOCAで下車出来ないことを知らずに、時間をかけて証明書を発行してもらう客が複数あり。どんどん遅れるが、まぁ急ぐ旅じゃない。かつて宇高連絡船で栄えたという宇野港で自転車を組み立て、フェリーをゆっくり待つ。やがて「てしま丸」出航。右手、鉱工業が盛んな直島も見応えあるが、目を引いたのは左手の井島。死の島ともいうべき禿島の尾根に送電線が走る。群馬の小串鉱山跡と同様、冒険心をそそられる。(後で調べたら大きな山火事があったらしく、また航路からは見えない谷にちゃんと集落は存在している。)

猛暑だけど、クーラーの効いた客室より展望デッキで嬉々として写真を撮り回る。フェリーは豊島(てしま)の二箇所に寄港しつつ、香川県小豆島の土庄(とのしょう)港に到着。二十四の瞳の銅像「平和の群像」がある。この世界の片隅にの流れでこれもアニメ化してくれないかな。浜辺の歌といえばこの映画だ。せっかくだから小豆島産100%のエクストラヴァージンオリーブオイルを買っていこう。45.5gで1,200円の瓶、これが精一杯。

Murou世界一狭い海峡を渡り、大型スーパーやコンビニもある街を抜けてふるさと村オートキャンプ場に行ってみる。「今日はもういっぱいだよ」…ラッキー、その方が言い訳が立つ。道の駅にある公園でまたゲリラ気味にキャンプ。北十字星からサソリの尻尾にかけて雲の筋のようなもの、あれが天の川だろうか。まどろむ頃、やっぱりやって来る花火ファミリー。涙がでるのは、さっき虫除けスプレーを目に入れてしまったせいだ。

8/12 うつくしまとびしま

三原市内の公園で迎えた朝。ここまで西へ来てしまえば、あこがれの「とびしま海道」も視野に入る。その東端、岡村島へはフェリーで大崎上島を経由するルートもあるが、かつてサイクリング(2006年)ジョギング(2010年)で「しまなみ海道」を旅していながらスルーしていた大山祇(おおやまずみ)神社も宿題である。忠海(ただのうみ)港から大三島に渡ることにした。

Takehara自転車に家財道具のパッキング完了。さあ朝イチのフェリーでと思ったが一本遅らせ、内陸路を竹原に急行する。まだ人の少ない町並み保存地区を散策。そして駅へ向かう「あいふる通り」(サラ金じゃねえよ)は、今でもアニメ「たまゆら」推しが凄い。そこかしこにももねこ様やぽってちゃんなどが居る。聖地巡礼をするならもうちょっと予習しておけば良かった。4年前に第二期を観てOP・ED曲はお気に入りだけど、背景の記憶は薄れている。竹原港にも等身大ポップやグッズが。

「ぽってぽって、ぽってクラブ♪  誰にも会わずにご契約〜」と長野県ローカルCM「ポッケクラブ」の替え歌を口ずさみながら、やっと忠海港に到着。超ローカル航路と思いきや、浮き輪を抱えたファミリーが長蛇の列。ほとんどの乗客が途中経由の大久野島目当てで、うさぎの島として大人気らしい。やたら背の高い送電鉄塔(後で調べたら日本一だった)や、毒ガス工場も興味を惹く。

Ooyama愛媛県大三島の盛港で下船し、まず西回りで宮浦へ。かつて島の玄関として賑わった港に定期航路はなく、街は寂れている。しかし大山祇神社はさすがにクルマ、オートバイで大賑わい。ヘルメット用のお守りを入手したので、こんどこれを付けて美鈴湖畔の大山祇神社にもお参りに行こう。三村峠を越えて島の東側、多々羅大橋あたりは「ろんぐらいだぁす!」の聖地。しまなみ海道の大動脈として、ロードバイクやレンタサイクルがひっきりなしに行き交う。

Munakataその道と別れ、南岸路はまた静かなサイクリング。左手に海・島・橋梁群、右手にミカン畑。「みかん風味の優しさで〜アソーレ♪」などと口ずさみながら宗方港に到着。今度こそ超ローカル航路の佇まいだが、お盆休みだし待合サイクルスタンドがいっぱいになるくらいの利用客がある。西へ、岡村島に向け出航。もうすっかり当たり前の旅情。島から島へ渡る一期一会の片道旅。島々と海は当たり前にそこにある。穏やかな時間、風が気持ち良い。

手持ちのツーリングマップルが11年前の、とびしま海道が完成してない頃のものなので、現地で入手する地図が頼りだ。まずナガタニ展望台へ。フル装備の自転車ではキツすぎる激坂の果てに、展望台は立派だが景色は想像通りのレベル。

Okamura安芸灘諸島連絡架橋なんてたいそうな正式名称もあるが、実態は長閑な広域農道。岡村大橋が県境で、ここから広島県呉市だ。続く中の瀬戸大橋、平羅橋で大崎下島に入る。遠回りだが南岸へ、御手洗(みたらい)の古い街並みにも迷い込んでみる。芸妓が百人いたとかいなかったとか。豊島(とよしま)に渡る豊浜大橋は、しまなみ海道には無いタイプのトラス橋。夕方5時に気温は34℃を指す。昼間どんだけ暑かったんだ。

2008年に架かった豊島大橋で上蒲刈島(かみかまがりじま)に渡り、恋ヶ浜キャンプ場へ。僕「受付はこちらですか?」管理人「予約はしてあります?」「いえ」「(あちゃー…)朝早くに出ますか」「6時には出ます」「それなら、どうぞ」お、無料かラッキー。オートキャンパーがうるさくても、襲われることなく朝を迎えられるであろう安心感。近くの温泉「やすらぎの館」で風呂、そして夕食が済んだら星を見て寝よか。

7/8-9 カルボナーラ・チャージ

Corona土曜、昼前にうだうだとジョギング出撃。山田集落周辺の、未走破だったトレイルを埋めに行く。問題は芥子望主山の北北東にある868ピーク。北側はイバラ廃道で、トヨペット・コロナが棄ててあるのは味わい深いが、体じゅうクモの巣だらけになって何とか新田集落に脱出できた。もう帰りたい…けれどようやくの、夏らしい蒸し暑さは貴重だ。暑熱順化ってやつをするべく、もうひと頑張り、北洞からの美鈴湖へ。途中で会ったランナー曰く、数年前まで諏訪湖を十周するマラソン大会があったんだって。ひー。

ピラータでカルボナーラを頂き、うだうだしているうちに雷鳴が近づく。あまり雨雲が広がらないうちに、もりの国から妙義山古墳へ下りるトレイルで帰宅。

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Nature日曜こそは早起き。中央西線の始発で木曽福島まで輪行し、王滝村へチャリで向かう。今回は御嶽山の方ではなく、西へ西へ王滝川を遡る。やってきました、通称「自然湖」。昭和59年大災害の副産物で、趣は異なるけれど湖に沈んだ朽木といい諸行無常感といい、夕張のシューパロ湖を彷彿とさせる。あまり変わらないうちに、今度はカヌーしに来られたらいいな。

信州最西端の集落である滝越は山奥ながら空が広く、とても長閑。かつて岐阜県側から鞍掛峠を越えてこちらへ来たことがあるけど、今は閉ざされているのだろうか。ここで引き返し、村の中心部から少し御嶽山の方へ登る。清滝の様子を見に来たけれど、報道の通り先月の大きな地震で滝壺への遊歩道は通行止になっている。道中の石碑群も一部倒れてしまったのが見受けられる。

Ontakeまた木犀舎で昼食とする。カルボナーラも美味しい。そしてひめやの朴葉巻、まだ扱っていて良かった。実家などへガッツリ発送を頼んでおく。御岳百草丸の店でもちょっと買い物をして、今の私に出来ることはこれくらい。自然災害と言えば九州北部が現在進行形で心配だが、王滝村も泣きっ面に蜂なんてレベルじゃない状態が続いている。スキー場は次の管理業者が見つからず、日増しに閉鎖の可能性が高まっているらしい。

木曽町三岳も地震の被害が大きく、ビーズベーカリーというパン屋は店舗が壊れ、店主宅の玄関で逞しく営業中。3つ買って、特急しなの号の車内で食べながら松本に戻る。

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という訳で第一回日本ロゲイニング選手権大会in松本24時間まで残り数日。チーム「L3豆戦車」を組むガクさんは生活をだいぶ犠牲にしながら取り組んでくれているようだし、私も一番大切なものを失って折れてしまった心で、何とか最小限の練習を積んできた。丸一年以上風邪を引いてないので免疫がないのが心配。寝冷えに気をつけて、疲労回復と読図力アップに努めて本番を迎えたい。

もし入賞できたら、ぼろぼろになった輪行袋とフロントバックを新調するんだ。

6/24-25 霧中に鞭打つ美ヶ原

とうとう一回も試走しないまま、ツールド美ヶ原の週末を迎えた。自転車ヒルクライムのトレーニングと言えば、先々週に王滝村の御嶽山二合目半〜七合目を登っただけ。せめて体重が減っていればワンチャンだが、逆にこの一週間の暴食っぷりがヤバい状態。という訳で記録は目指さず、無事完走無事下山できればいいやと。土曜日の午後に大会受付を済ませ、ジョギングで薄川ルート17kmを走っておく。

S雨音が憂鬱な日曜の朝。しかし出かける頃には霧雨程度に落ち着き、開催も大丈夫そうだ。野球場あたりを軽く小走りした所で、周囲の人々のスマホがキュイキュイ音を立てる。地震? 不穏ながら、大会は進行していく。カフェピラータ仲間や乗鞍仲間と雑談しているうち、自分らの男子Dクラスもスタート。去年までCだったのになぁ。

例年以上に踏めない激坂。もっと軽いギア無かったっけ?とシフトレバーをぐいぐいしてしまう。ああ、シャーロック・シェリンフォード(の痛ジャージ)がどんどん遠ざかっていく。三森すずこ、もとい美鈴湖を過ぎると同時スタートのライバルが前後に存在しない「一人旅」となる。これはこれで楽でいいや。にしても各チェックポイントの通過タイムが遅い。あれれ…。

Fog思い出の丘からのハイスピードバトル区間も一人旅。路面は乾いているが視界が悪く、急カーブは念のためブレーキを軽く効かせてから進入する。ラスト坂は呼吸マックスで必死にゴールへ突っ込む。結果はどうあれ、ちゃんと力を出し切った後にゼェゼェ言うのがとても爽快だ。人生で数回しかないような「生きている実感」がここには毎年ある。(なんか、他のレースとは違うんだ)

仲間の一人が内科的なトラブルで棄権したとのこと。容態を気にしつつ、自分は下山誘導協力員というお手伝いへ。先導係だとえっれー神経がすり減るものだが、仕事を割り振る係員がいないし、なし崩し的に下山グループ中団に入る。おそらく我々は、運営が警察に「これだけの警備人員・コストを掛けましたよ」という書類を出すときの数合わせに過ぎないのだろう。それでもグループの途切れ目で単独走になってる人についたりと、自分なりに役割を考えてこなす。これで報酬のリンゴが旨くなる。

Soupちゃっかりピラータのトマトスープ振る舞いも頂いて、無事下山終了。完走証の発行を受けてみると、記録は1時間26分25秒。この歳になると練習しようがしまいがそんなに変わらないだろ、と高を括っていたけがまさかの1:25'オーバーは悔しい。また今年の運気は確変中、なんて思ってるけど抽選会は何も当たらなかった。出店で唐揚げ&ポテト、クレープ、さつまスティック…と食い過ぎたので、帰宅してから田溝池〜浅間温泉12.5kmジョギングに出る。浅間温泉はすっかり祭りのあと。

えっ、王滝村で地震あったの?

6/10-11 こおろぎ'17

土曜の午後、怪しい天気なれどジョギングで旧善光寺街道の刈谷原峠に登る。さらに北へ下りる予定だったが、少し気が変わって西の1070mピークへ。一応踏み跡はあるし、そのままバイパスの馬飼峠直上まで行けた。ここから北へ下りていく。それにしても馬飼峠北側の道は荒れるに任せてる感じで、個人的には便利な抜け道なんだが廃道寸前な状況。一応鉄塔巡視路として残るだろうけど。

832次に鷹巣根城山へ。前回は迷いに迷ったが、今回とりあえず南尾根からの表参道?で早々に山頂到達。ここから西尾根を下りていく。明瞭な踏み跡はなく、やはり逆からだと見付けられないだろう。さらに西の832mピークも恐る恐る目指す。あれ、何年か前に山火事でもあったのかな。広く伐採されてて見晴らしは良い。

旧豊科町と旧四賀村を分ける尾根を北へ進むと、豊科町域が房状に張り出した境界がある。この謎を解くべく探索してみるが、地滑り対策工事のしてある斜面が広がっているだけだった。後で調べたら虫へんに車で「こおろぎ」という、4軒のみの集落があったらしい。尾根から四賀側の展望が効く。

光城山北の遊歩道を駆け下りた所で雨が本格化。田沢駅までにしようかと思ったが次の電車は当分先で、結局自走で帰った。31.5km。

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2240日曜、寝過ごして始発列車とか無理だし、クルマに頼って木曽福島経由王滝村へ。ヒルクライムイン王滝村コースの途中、二合目半あたりの駐車場からチャリで登り始める。始めちょろちょろ中ぱっぱ、センター2〜3速で石碑群のスピリチュアルロードを行く。心洗われる気分だ。八海山を過ぎおんたけ2240スキー場地帯は微妙にキツい気がする。もう間近と思ったゴンドラ山頂駅がなかなか近づかない。標高差1,160mを1時間26分30秒かけて七合目の田の原天然公園に到着。今回はゴンドラ山頂駅まで寄り道してみる。今も火山灰を降らせる御嶽山が間近なのはもちろん、隣りの乗鞍岳、さらに穂高岳など北アルプス。木曽谷を隔てて中央アルプス。遥か彼方に蓼科山や浅間山もうっすら見える。緑のゲレンデも美しい。

急ぎ気味に下山するが、道沿いから見えない新滝だけは遊歩道を少し歩いて拝みに行く。御嶽教の白装束さんがいるし滝の裏に回るのは止めておく。あとは「木犀舎」のピザと「ひめや」のほうば巻というコンボをキメる。これがしたかっただけかもしれない。とにかく美味しい。

あとはクルマで無事帰宅し、むらよしギムナシオンに去年のツールド美ヶ原参戦記をアップ。微妙にPB更新したやつ。今年はランニングと自転車どっち付かずというトレーニング状況で、あまり記録は期待できないかも。

6/3-4 水色シャツの時

土曜は翌日にハーフマラソンが控えているが、動かない訳にもいかないのでチャリで林道湯ノ原線をゆっくり登る。未だ取り壊しが始まらない慰霊塔までにして、ピラータでうだうだして下山。

Parkという訳で日曜。今の走力だと単に自己ベスト更新だけならゆるふわ系ヌルゲーなので「会場までジョギングで行く」という縛りを付けた。7.3km、まぁウォーミングアップだと思えば。豊科南部総合公園に五千人余が集まっているが、過半数が参加賞の水色シャツを着ているので何か宗教じみている。二台の仮設トイレにつき一列という動線が作られているなど、ストレスを感じさせない運営力は感じる。埼玉県三郷市と奈良県三郷町(さんごうちょう)から祝電が打たれているあたり、かつての三郷アップルマラソンの後継イベントなんだなと嬉しくなる。

とは言えここは初参加、緊張してスタート。Aブロックゼッケンに恥じないキロヨン(4分以内/km)ペースを意識して、失速ランナーを次々かわしていく。涼しいが微風という絶好の条件下、坂も少ない高速コースだ。北アルプスの稜線は曇りがちで、スッキリ見えるのは爺ヶ岳くらい。あと南には南アルプス。沿道の応援は人口規模なりだが暖かい。終盤に若干失速したがラスト1km、無理しすぎない程度のスパートで取り戻し、1:23'41"でフィニッシュした。10年前の大町アルプスマラソンで出ていたPBをようやく塗り替え、ハーフでは初のキロヨン達成である。いつかはちゃんとフルで・・・。

21km順位95位(女子含めると96位?)と二桁に入れたのも意外で嬉しい。フィニッシュ直後に渡されるオシボリがキンキンに冷えてやがる。額の汗を引かせたり、脚のアイシングにも使えて便利。嵩張るタオルなんかよりずっと良い。おにぎりやスープ、菓子等のふるまいも有難い。ローカル感満点だった三郷アップルとは趣がずいぶん異なるが、都市マラソン並みの運営を田舎でやったらそりゃ快適だよねという信州安曇野ハーフマラソンだった。

出店の辛口ケバブを食って帰路もジョギング、だが自宅とは逆の北へ向かう。参加者シャトルバスに何度か抜かれつつ、御法田経由でファーマーズガーデンあかしなまで10.5km。今日は38.9km走った計算だ。参加者特典の値引券で玄米等を買い込み、えべや製の焼きおやきをかじりつつ明科駅まで歩く。JRで帰松。風呂の値引券もあるので、夜はクルマで豊科温泉湯多里山の神へ。って結局クルマ出すんかい。

5/13-14 あのグランフォンドで待ってる

Penguin土曜、本降りの雨だが輪行する方が面倒だ。松本から三才山トンネルを抜け、小諸までサイクリングする。雨はほぼ止み、とりあえず懐古園。今回は城跡より動物園が目的かも。ライオンちゃんの咬傷事故で長らく休園してたが、再開して良かった。フンボルトペンギンふるる〜やイグアナのフレンズなんかも居る。続けて丘を登り、小諸高原美術館のみんなだいすき「ろんぐらいだぁす!」展を観覧。原画多数やポンタ君の実車など。劇中チーム・フォルトゥーナのゼッケンクリップを買っておこう。

Bingoもう少し登って第1回グランフォンドKOMOROの受付&前日祭へ。出店のクレープやケバブで腹を満たし、お楽しみの「ゆるふわビンゴ大会」に挑む。敵は会場内の百数十名。妙に幸先良いなと思ったらそのまま、まさかの第1位ビンゴ! 賞品は買えば高そうなフォルトゥーナジャージ等が目玉だが「あの夏で待ってる」地酒を選択。ろんぐらいだぁす!でパカさんを演じる声優の東城咲耶子=サンの手渡し&記念撮影&握手付き。「運は使い果たすものではない、乗るものだ」といつも力説している私だが、この時ばかりは一生分の運を使い果たしたと思った。そもそも声優さんをこの目で見るのさえ初めてだったのだ。

どこかでゲリラキャンプの予定だったが、会場隣りのキャンプスペースに張って良いとのこと。ラッキー。ただし水道は止まっているけど。空荷のチャリで街に下り、ファミレス食事とスーパー買い出しを済ませテントに戻る。

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日曜、グランフォンドKOMORO本番。浅間山麓一周113.4km、獲得標高2,399mを謳う。レースではないが、10時間の制限がある。まぁ日常クルマに頼り切ってる人ならともかく、チャリ通をしてる俺らなら「ゆるふわ」でしょ。そこで申込時の意気込み欄に「フル装備で頑張ります。」と書いておいた。そう、キャンプ装備など荷物の全てを積んだまま走るのだ。自炊用具までは持ってきてないのでフル装備とは言えないかもという罪悪感もあったが、昨日ゲットした地酒も積んだので実質フル装備と言えよう。よりによって一番重い景品を選んでしまった訳だ。

Gunmaスターターを務める水木一郎=アニキの掛け声に送られ、250名の旅が始まる。通称1000m林道を東へ進むと、早くも軽井沢千ヶ滝温泉エイドがある。ここから最初の山場、万山望・峰の茶屋越え。霧雨のなか、群馬県に侵入する。北軽エイドはチーズが旨い。

1405m

一旦長野街道に下りて、県道112号「大前須坂線」に入る。ここを歩いて下った記憶はあまりにも重いが、それも束の間でバラキ湖登りに入る。コース中一番の高低差で、そろそろ脚に来ている。まだスッキリ晴れてくれないが、湖やコース最高点の眺望は素晴らしい。嬬恋エイドまでくると、同日開催のグランフォンド軽井沢の連中とだいぶ一緒くたになる。というかGF軽井沢に便乗して「MODE ANIMATION」化したのがKOMOROなのだ。どちらの参加者なのかはゼッケン色の他、アニメジャージを着てるかどうかで見分けが付く。自分はクロモリフレームの自転車なので、ガルパン黒森峰ジャージだ。もう一つ同日に、ここを発着点としたグランフォンド嬬恋もあるが、行き交うことはなさそう。

つまごいパノラマラインも広大なキャベツ畑の眺望。「愛妻の丘」で何か叫ぶと良いらしいが、嫁は百人いても妻はいないんだ。すっかり晴天になるなか鳥居峠で群馬を脱出し、豪快に下りると真田エイド。GF軽井沢に参加中の和製悪魔おじさん=サンと旅の話が出来て良かった。付近は真田氏ゆかりの史跡が多く、またぶらぶらしに来たい。

Tobuあとはちょっとした坂が二つくらいだろう、と高を括っていたが意外にアップダウンが多く、リュードヴァンからは何故か湯の丸方面へ激坂。しかし下りに入ると、八ヶ岳や美ヶ原を背景に見事な一直線道路が現れる。なるほど、これを魅せたかったんだ。

Hishino

さらに東へだらだら登り、菱野温泉への坂がキツい。エイド食はどこも若干控えめで(うまい棒だけ食べ放題)、ハンガーノック気味なのかそれとも単に持久力不足か、腕がしびれている。インナーローで耐えに耐え、温泉前のコークスクリューを立ち漕ぎでしのぎ、辛うじて足付き無しで最終エイドに辿り着いた。高を括っていたこの区間が一番苦しかったのだ。他の人々もすっかり死屍累々としている。ポニーのポンタ君かわいい。

あとはほんの少し下れば、ちょうど8時間でゴール。そばと「シャカリキにペダルまわした後はアイスクリーム!」が待っている。間もなくゲストライダーの影山ヒロノブ=サンも到着した模様。大勢の運営スタッフ、そしてエイド毎に話し相手になってくれたニコ動仲間のボヌール=サンにも感謝したい。さすがに帰りまで自走とはいかず、輪行して列車で帰松。さらにアイス〜

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