4/30分 白雲台ブルー

Toki両津湾に日が昇り、早朝便のフェリーが出港してゆく。新潟県最大の湖である加茂湖はカキの養殖が盛んで、向こうには大佐渡山地の稜線が雲に見え隠れ。トキの森公園は開園時間前だが、近くを通ってみると「アオ!アオ!」の鳴き声とともに数羽のトキが飛来する。見られる可能性は低いと思ってたから、ラッキー。

Osado島の中心から北へ、大佐渡スカイラインを登坂開始。これがキツい! 16%のコンクリ坂が延々と続き、心が折れた。ほぼ登りきった所の白雲台には交流センターがある。ブルーヒーターにあたりながらコーヒーとビスコッティを頂き、しばらく悩む。佐渡最高峰の金北山(きんぽくさん)に通じる防衛省管理道路は予め通行許可を取ってあったが、山は濃霧に包まれているし…登山断念。ここからだって国仲平野を見下ろせば左に両津湾、右に真野湾、それと加茂湖と水を張ったばかりの田が水面を繋げている絶景が拝める。店員の話によれば、昨日5歳児が親と自転車で登って来たんだって。

Warito標高942mがスカイラインのピーク。浮島がある乙和池に寄り道しつつ、西へ降りて行く。二見半島の俯瞰が凄い。眼下には佐渡金山の象徴、道遊の割戸が大きく開いている。白雲台以西はアスファルトながらやはり急斜面で、万人に勧められるサイクリングルートじゃないな。楽しかったけど。

Senkoという訳でいざ島観光の中枢、佐渡金山跡へ。黄金週間だけあって客入りもゴールデン。時間はあるし、明治以降の道遊抗と江戸時代の佐太夫抗の両方を巡る。過酷な労働に幸せはあったのか。けれど鉱山は男のロマン。少し金箔をまぶしたソフトアイス(店頭ではソフトクリームと誤表記)を食い、更に里へ降りるとシックナーや超巨大選鉱場の跡に圧倒される。

相川のワイドブルーで温泉に入り、南の二見半島周回へ。里は雨気味なのに、金北山の霧は晴れてらー。今日は大手資本の店舗が揃う佐和田の街まで。弁慶という回転寿司の店で地物を中心に頂き、モスで時間を潰して海岸ゲリラキャンプ。

4/28-29分 両津チャリ吉

木曜の仕事から帰宅し、すぐ支度、ばたばたと出発した。JR松本駅から輪行で新潟県に向かい、しなの鉄道北しなの線、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインで真夜中の直江津駅に到着する。チャリを組み、少し走ればフェリーターミナル。佐渡汽船は自転車の航送料金が異様に高いので(※後日注:人の運賃も含むので勘違いでした)、また分解して輪行袋に詰める。これなら手回品切符で済む。早朝便の乗船まで待合室で過ごそうというハラだったが、夜間閉鎖。仕方ない、軒下で野宿しますか…。

Akane翌、昭和の日。高速カーフェリー「あかね」出航。期待に胸が高まったのも束の間、低気圧の影響で海は時化、揺れが大きい。これは吐きそう…。逃げ場なんて無いし、祈るような気持ちでこらえ続ける。どうにか小木に入港、佐渡島に初上陸を果たす。ゴールデンウィークに入ったがまだ観光客の姿は少なく、たらい舟は暇そうだ。私は、しばらく舟はカンベンかな。チャリを組んでサイクリング開始。

Watatsuまずは島の南西部、小木半島の周回から。矢島・経島、宿根木(しゅくねぎ)集落など細かく観光をこなす。沢崎灯台をまわり、北側の鄙びた海岸は波が高く洗われそう。火山の名残という岩が多いのが意外。それにしても寝不足と船酔いで体調が良いわけなく、ちっとも脚に力が入らない。内陸に入り、にわかに雨宿りしたところでカロリーメイト昼食。

Akadom佐渡国一ノ宮たる渡津神社(わたつじんじゃ)をお参りし、心機一転。羽茂(はもち)から島の南岸に出て、海の向こうにうっすら越後の山々を見ながら北東へ急ぐ。集落ごとに村社が異なるのが面白い。白山、熊野、松前、小田原、諏訪、八幡、住吉、etc...。まだふらふらながら追い風に助けられて姫崎をまわり夕刻、両津の街に行き着いた。新潟行きの船が出ているが、まだ帰らない。食品スーパーが見つからずやたらうろうろした後、定食屋でトンカツを食い、ゲリラキャンプする。

4/23-24 美鈴湖がピーチクパーチク

フルマラソン後の肥立ちをこなし、土曜は新ランニングシューズのシェイクダウン()をする。ティゴラとかいうアルペンPBだが、ぱっと見普通のスニーカーなので抵抗なく電車に乗れそう。左足首がまだ完治しないので、ゆっくり短距離に抑える。例年長野マラソンが終わるとほとんどジョギングしなくなるが、7月にロゲイニングを予定している以上、チームに付いて行けるよう最低限の走力維持はしておきたい。

Misuzuko日曜はカフェピラータのゆるゆるイベント、美鈴湖がピークス。美鈴湖に登る八方の道を自転車で登るだけ。獲得標高差2000m近くになるが、生真面目に全部制覇する人は少数派で、あらかた店で賑やかにピーチクパーチクしている。春日のうららかな日差しのもと、久々に坂を登る楽しさが蘇る。個人的に渋池までの登りを追加したが、さすがにもっと上まで行くという人に付き合えるほど足腰は丈夫じゃない。あと美鈴湖周回がロードバイクでも出来るようサイクリングロードが整備されたので、試しに通ってみた。う〜ん、今後のバリエーションルートになるかな…。

GWは佐渡ツーリングを予定している。3日も掛ければ金山観光などじっくり回れるだろう。

1/16-17 ツルツル・ド・美ヶ原

3jiroきっかけは、パルコの好日山荘に掲示されてた冬季美ヶ原への登山図。スノーシューやアイゼンが必要と書いてあったが、記録的な雪不足だしヘーキヘーキ。百戦錬磨のヤマヤか王ヶ頭ホテルの送迎を利用できる金持ちだけが到達できる夢の世界へ、いざ乗り込む。快晴の土曜、まずは自転車でアプローチする。いつもの桜清水坂は冬期閉鎖中だが、牛立からの市道は行ける。ローディーを追い抜いてからついペダルに力が掛かり、三城牧場に着く頃にはへろへろになってしまった。ヒルクライム練習が不足している。ここまで自宅から800mアップである。

残り600mアップはダテ河原コースを徒歩で登る。大部分は秋山のように歩きやすいが、一部凍結路もあり特に最後の0.2kmがツルツル。登山口から1時間余りで標高2034mの王ヶ頭を極めると…美ヶ原台上はうっすら雪が積もっただけという風情。向こうに見える浅間山や富士山もまるで雪が少ない。超本格装備で散策に来ている人達も物足りなそう。私としては楽に夢を果たせて良かった。

松本市街を見下ろす王ヶ鼻にも寄る。ここから桜清水に降りる八丁ダルミコースもあるが「冬山未経験者が足を踏み入れてはならない世界に単独で来ている」というイレギュラー感があるので、一番安全な「来た道を引き返す」という選択をとる。主流のダテ河原なら万一の際に通行人も期待できるし。無事に三城牧場まで下り、あとはとめどない鼻水と闘いながら自転車で帰宅。一応持参していた簡易アイゼンが活躍できず拍子抜けもあったが、久々に自分らしい無茶をしたという充実感は残った。

RouteDaijoHana

日曜は安曇野へジョギング25km。曇天だが北アルプスは昨日よりハッキリ見える。スピードを意識して平均5'03"/km、これが今の精一杯。さて今夜から雪模様とのことで、通勤どうなるかな。

来年の10月1日に第1回松本マラソンが開催されるらしい。スタート地点は現在の自宅から歩いて15分の総合体育館。序盤の道幅が狭いのは大きな空襲がなかった街の宿命か。コース設定最大の問題であろう国道19号越えはエプソン橋(またはエプソン大橋)と呼ばれる陸橋が有効活用され、馴染みの信州スカイパークがゴール。これは無視できない大会になる。新聞に載ってたアバウトなコース図から詳細を予想、ルートラボに投稿してみた。

10/24-25 練習量がぴーくす

Tobiradam土曜の早朝、ジョギングで薄川ランニングコースに出る。今更ながら急にトレーニングするようになったが、まだ走力に乏しく疲れもある。スピードが付かないまま山辺の谷を遡っていく。夜明け前の山の端は美しく、それだけで遠くを旅している気分になる。扉温泉街の奥、標高1,100mの扉ダムまで登って引き返す。たっぷり走行33km。

帰宅してまもなく午前10時。長野マラソンの一次予選、クリック合戦が始まる。と言ってもきっかりに押したらジタバタせず待つ正攻法で、8分で繋がった。あとは2分ちょっと事項を打ち込んで確定。今年は34分でネット申込定員9千人分が締め切られたらしい。震災中止回を含めて10回目の参加だとゼッケンの色が銀色になるはずで、一つの区切りにしたい心境。三年以内ベストタイムを2:56'53"として予想タイム2:58'と一見弱気だが、そんなに頑張れるか…?

午後はクルマでほりでーゆ~温泉に行き、適度に水風呂も利用して疲労回復を図る。

日曜はカフェピラータの[”美鈴湖”がぴーくす]というイベント。下界から美鈴湖に至る7つの道路を全部自転車で登ろうというもの。まず現地に行くまでのルートもカウントに含めて良いし、タイムや順位もない緩いルール。朝8時集合だが遅刻しても無問題で、都合14名の参加があったようだ。各ルートのスタートとゴールを写真に撮るフォトロゲイニング風にするなど、自分なりに俺ルールを設けてスタート。

Bank激坂(休工中)、御射神社(人肉坂)、浅間峠(裏)、ゴルフ場(距離最長)、番場池(裏)と攻める。特に山の北東側は長閑で良い。林道湯ノ原線(標高差最大)はもう空腹でヘロヘロだが、マラソントレーニングを意識して何とか登り切る。ピラータに立ち寄っておにぎりを頂き、最後に一ノ瀬〜美鈴湖自転車競技場ルート。建物内部に入ってみるのは初めて。余力があればピストを借りてバンクを走ってみたいが、もう脚を使い切ってしまった。11時、店に戻ってフィニッシュ。たっぷり獲得標高差1,700m。

時間はたっぷりあるし、久々に漫画サイクル野郎を読み進める。33巻まで。こうしてここ数日は良く走ったとはいえ、11/1の富山マラソンは相当な練習不足で迎えることになる。去年の大阪マラソン(3:17')とドッコイかな。

9/19-20 佐久 The Art of Hillclimb Stage

Eveasama寝坊してだらだら支度してから松本を出発。特急しなのと新幹線あさまを乗り継いで佐久平で下車する。輪行を解き、野沢地区へ急ぐ。ぴんころ地蔵をお参りし、「ヒルクライム佐久2015」の前日受付に到着したのが制限ギリギリの17時直前だった。サイトの記載によれば前夜祭があるはずだが、何も始まらない。聞いてみたら中止、その代わりに明日ゴール地点で振る舞いがあるとか。

まあいいや、おかげで佐久グルメ巡りが出来る。近くの麺処八峰(はっぽう)で安養寺ラーメン。安養寺みそを使った、ピリ辛アッサリなスープにミニトマト等野菜の天ぷら。次に喫茶明正堂(めいしょうどう)でフルーツタルトを頂く。佐久市は日本三大ケーキのまちを自称しているようなので。

Startゲリラキャンプで迎えた朝。学生時の合宿で泊まった場所なので少し安心感はあったが、睡眠という人間にとって最も無防備な時間を無事終えた有り難みは、原始的な感情と言えよう。また、乗鞍以降ずっと体調が不安定で、昨日まで悪寒と頭痛に苛まれていたのだが、テントで寝たら蒸発したようにスッキリ治った。これなら普通に走れそう。集合会場で乗鞍仲間のkikai41さんに会い、パレードランをご一緒する。彼はカラクルという小径車、私はランドナー。

8時15分に男子Cクラスがスタート。直後にキツい坂が立ちはだかるが、あとは緩やかで道幅も広い。斜度の変化に対応するため、しっかり前を見たい。涼しい割に汗が多く出るのは、まだ100%の体調ではないせいか。コースは全長23.0km、標高差1325m。残り距離表示とペースを計算しながら、これなら1:20'切りを目指せるのではと、パワーの維持に全力をあげる。しかし空腹を感じてから終盤の急坂が攻略できない。薄皮つぶあんぱん1袋の朝食では足りなかったようだ。何とかスパートの真似をして力は出し切り、1時間21分53秒で蓼科仙境都市にフィニッシュ(全体105位/完走549名中)。トップとのタイム差18分で見れば、まずまず。振る舞いのおにぎりと豚汁、プルーンが有り難い。これならハンバーノックによる下山事故は激減するだろう。

Oogawaraここから大河原峠は1.7km先。ヘロヘロと小走りしていると「自分は双子池まで行くんだ」と言って抜いていく方が一人。タフだなぁ。峠は蓼科山の登山基地で、天気良好。佐久平や浅間山の眺望を期待したが、その方面は雲が多かった。せっかくなので売店でレースの様子を話しつつ、名物?のおしるこを頂いていく。うまい。他に参加者は誰もここまで来ないし焦り気味にゴール地点へ戻るが、予定時刻になっても集団下山は始まらない。棄権者収容バスの到着遅れが原因らしい。初開催のイベントだからもっとグダグダするものだと思ってたが、この点を除けば概ねしっかりした運営だった。下山も救急車沙汰なく終了。

Hibrikko隠れキャラ化している松本市長に比べれば、佐久市長は民衆の前に出てくる。彼らによる表彰式が終われば、お楽しみ抽選会…は当たらなかったけど、スタート地点でもぶりぶりしてた佐久市非公認のご当地キャラ「ハイぶりっ子ちゃん」が謎ダンスを披露してくれた。これだけでも参加料を払った価値あるわ。本日は二両編成なり。

終了後、急ぎ中込駅で輪行。土産を買う時間が無かったのが心残りで、小海線キハ110形に揺られ野辺山高原を越えて小淵沢へ。普通列車で松本に帰る。これで今年の自転車ヒルクライムレースは多分終了。おっくうだけど、ジョギングを始めようか。次戦は11/1の富山マラソン。

9/12-13 貧血クラクライム

Sanjiro9乗鞍以降、不安定な体調はまだまだ続く。特にここ数日は貧血気味でフラフラ。それでももうヒルクライム佐久直前。土曜日のトレーニングは美ヶ原山頂までのフルボリューム、とはいかなくても三城牧場までは登っておきたい。例の激坂、桜清水坂をタイムアタックする。ゴール後に吐きそうになっがこらえた。タイム34'33"。今年は34分を切れなくてちょっと寂しいが、ガタ落ちと言うほど悪くはない。ファーマーズガーデンやまべで野菜等を買って帰宅。メーヤウのカレーとロイヤルホストのパフェで回復を図る。

日曜はジョギング。まだ距離を稼ぐ気にはならないが、長野マラソンの好記録に結びついた標高差ランにはこだわりたい。芥子坊主まで300m登って、浅間温泉を周る12.5km。標高の高い所から少しずつ木々が赤や黄に色づき始めている。夏、終わらないで。

去年9月のまえばし赤城山ヒルクライム参戦記をアップ。次に行ける機会があれば、前日イベントから全部堪能したいものだ。

8/29-30 雨に走れば

Hataden土曜の午後、晴れたり雨が降ったりするなか自転車で、松本市街から乗鞍高原までトンネル街道を登る。道の駅で小休止しつつもタイム2時間半弱と、調子は上々だ。全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の受付を済ませ、民宿の寿家に下りる。今年もここを定宿とするチーム寿に入れてもらうことができた。夕食はしっかりご飯3杯。アルコール苦手な私にしては珍しく、飲み会でも酒を少々頂く。

Center日曜の早朝、しっかりご飯3杯。外は強い雨が止まない。大半の仲間が宿に留まったまま棄権するが、大会本部から下山誘導協力員を承った身としてはその選択肢が許されない。コース状況はやはり悪く、距離1/3の三本滝レストハウスまでという短縮コースでの開催となった。まさかの3年連続短縮だし、2009年を最後にフルコース1:20'切りが出来てない年がまた続く。しかしスタッフ達もきっと「最悪」と思っている状況下で、30回記念大会という事情もあるだろうけど意地でもレースをしてもらうんだという意気込みを感じる。有り難いことだ。自分にとっても何か意味があると考えよう。本降りレースなんて新鮮!…

スタート時間は1時間繰り下げ。これですっかり身体が冷え切ってしまった。グループほぼ先頭からスタートするが、序盤で自分でもびっくりするほど順位を落としてしまう。呼吸ばかり苦しくて、全然脚が回らない…。みな条件は同じなのに、どうしてそうガンガン行けるんだ。夜泣峠付近からようやくリズムが出てきて逆襲に転じるが、時すでに遅し。去年の三本滝レストハウス「通過」21分に対し、1分遅い22分02秒でのフィニッシュとなった。

3fallまぁ、今日は参加できただけでも良しとしたい。知人で棄権しなかったのは会社商品宣伝の都合で走らないわけにいかなかった(?)猛虎参號さんと、その撮影サポート(?)のnorikura1059さん、あと会えなかったが後輩のN君だけだった。全体でも完走2032名/エントリー4388名=46%と、かつての富士登山競走なみの低率。

さて本番の下山誘導は、また先導車に付く先頭係。この雨ではほとんどの後続が慎重過ぎて距離が離れてしまい、待つべきか悩む。しかし一匹だけ先導車を煽るアホなオッサンが居るのでそうもいかず、怒鳴る。仕事をさせてくれてありがとう。心置きなく、報酬の果物を楽しみにできるわ。

Midono会場に戻れば、サービスのりんごはどうせ余るので食い放題。宿に戻るまでに身体は冷えっ冷えで、温泉で何とか生き返る。昼食のカレーを大盛り2杯食って、お別れ。雷雨中止だった6月のヒルクライムin王滝村では、木曽福島への帰路も降り止まなかった。今回もそう。「止まない雨も、あるんだよ。」…そんな言葉を思い浮かべながら、山を下りていく。自転車ではあぶいと言う人もいるし、心配して頂けるなら有り難いが、自動車よりは安全だと思う。テプコ館(閉館)でトイレを借り、道の駅でソフトクリームを食べつつ、波田高速を使って無事帰宅。やっといろいろ乾かせる。体温変化が激しかったので、当面風邪に気をつける必要がありそうだ。

8/14分 大洗電撃作戦

Domap北海道に居たのは5泊5日(夜行列車で上陸したため)。仮の予定を立てる時に欲張ってあれこれ詰め込み、結局それをほぼ踏襲した。毎日早朝から夕方遅くまで駆けずり回るキツいサイクリングとなったが、お陰でワイドかつディープな旅を楽しめた。夕張を忘れない。

それにしてもこのフェリー、エコノミーしか空いてなかったから仕方なくそれにしたが、部屋は暑いしイビキはうるさいし隣と肘が当たるしで、「これは無理」と諦める。エントランスのソファーの方がマシ。もうずっとネットもテレビも見てないし、こうなると備え付けの新聞さえ読みたくない。世の中の動きを知るのは帰宅してからでよい。今しばし、非日常を続けたい。0時を過ぎても眠れないので、本棚にある弱虫ペダルの外伝でも読む。

やがて眠ったが、キャンプ生活どおり4時過ぎには起きる。外の天気は今ひとつ。西に浮かぶのは三陸海岸だろうか。朝食はまたバイキング形式で、ポテトフライ超盛るぜー。限界まで腹に詰め込み、太る。その後うたた寝をしているうちに、福島第一原発の沖は通り過ぎてしまった。見たかったような、見たくなかったような。昼飯は持ち込みのコンビニおにぎり。

Oarai憧れたイメージとはちょっと違ったけれどありがとう、さんふらわあさっぽろ。14時、待望の大洗港接岸。フェリーターミナルからしてガールズ&パンツァーの垂れ幕が掛かっている。そう、大洗町はアニメによる町おこしとしては世界最大の成功例として知られる。まる一日かけてじっくり聖地巡礼したいが、今日中に松本へ帰るための乗り継ぎがタイトだ。電撃作戦で街を駆け抜けるしかない。クロモリ製自転車なので黒森峰学園重点な。いざ、ブリッツクリーク!

鹿島臨海鉄道の大洗駅も楽しい。一回の旅で4回目の輪行ともなると、チャリを分解する手際も良くなった。水戸まで乗車して、あとはJR北海道&東日本パスの最終日利用。鈍行旅で上野東京ライン経由、中央本線方面へ。もう疲れは限界で、修行の様相だ。まつもとー、まつもとー。自転車を組み立て終える頃には日付が変わり、8日目? まっすぐ帰宅してバタンキュー。燃え尽きた。

不在中にこれと言って連絡もなかったし、私が生きていようがいまいが世の中回ってるんだなという感想。溜まった新聞に目を通して、大きな扱いは上海爆発と川内再稼働くらい。ツーリング中に撮った写真は1388枚。反省。

ーーー

そして気がつけば全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が目前。このタイミングでようやく、短縮コースだった去年の参戦記をアップ。間に合ったー?

8/13分 廃鉱めぐりヤリキレナイ

最終キャンプで使ったコッヘルは洗わない作戦で、さっさとチャリに積み込み出撃。幸福の黄色いハンカチ広場は入場時間前で、中に入らないとハンカチは見られない。でも若菜メインストリートには左右に黄色いハンカチがあしらってあり、高倉健さん気分を味わえる。さいはての駅、夕張の小さな駅舎の裏には大きなホテルがある。マウントレースイだ。ここを買収したことが市財政破綻のダメ押しになったと伝わる。今は加森観光系が運営しているが、外資が興味を示してくることを待っている気がする。早くしないとここも廃線になっちゃうよ。

Advfami寂れつつも名画看板の数々が楽しい本町を抜け、「石炭の歴史村」に入る。かつて泊まったキャンプ場はどこ? 建物もほとんどが閉鎖され、石炭博物館のみが意地でも維持されている。奥に進むと廃遊園地「アドベンチャー・ファミリー」がある。ここは立入禁止じゃないから、詳細をブログに書いても大丈夫だよね? 園内トロッコ列車跡は草ぼうぼう、夢の世界の入口だったゲートは雪で押し潰され、お化け屋敷は今の姿の方が怖い。極めつけはプールのウォータースライダーで、バリバリに崩れ落ちている。「バリバリ夕張♪」という楽しげなCMの成れの果てが、…なんという光景だろう。

廃校の窓が割れまくっているのも悲しい。ドラクエ4のアッテムト鉱山にもよく例えられる夕張の破滅は、他人事なのだろうか。それとも日本自体が夕張化しつつあるのか。一応土産物は買っていくが、やり切れない思いで西へ、ヤマを下りる。上を向いて走ろう。そこに現れるのが、夕張郡由仁町の一級河川「ヤリキレナイ川」。小さな流れだが、ネタ的に寄ってみたかった。同じく夕張郡の栗山町は道が広く駅舎も立派。ゴーゴー夕張こと栗山千明さんと関係あるのかは不明。

Utonaiレンガ壁が美しい岩見沢駅まで走って輪行、街の食堂で昼食をとってから列車に乗る。なかなか乗る機会がない室蘭本線の岩見沢〜沼ノ端間を体感してみたかったから。晴天の下さっきの栗山、由仁と南下していき、沼ノ端までで目的を果たしつつ千歳線に乗り換える。美々(BiBi)駅に降り立つと、駅ノートにはラブライバーによるイラストが。美々川を少し下ったところがラムサールなんたらのウトナイ湖。これは北海道のイメージらしい広々とした景観だ。ハスカップソフトクリームを食って、いよいよ北海道ラストラン。苫小牧フェリーターミナルまでがんがんペダルを漕ぐ。

Sunflowerもう何日か駆けずり回りたいけれど、北海道&東日本パスの期限と、それに合わせて帰りのフェリーも予約してあるから仕方ない。さんふらわあさっぽろに乗船してまず風呂を済ませ、18時30分出航。先月末に同航路のさんふらわあだいせつが火災で大変なことになったからビビったが、こちらは予定通り運航してくれて助かった。

徐々に離れていく苫小牧の街並みと北海道の山々。またこの島に来られるだろうか。あとは文字通り大船に乗った気分だし、ディナーバイキングで限界まで食いまくる。

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