3月に参加した塩尻ワインロゲイニングの朝、駅前の観光センターに「塩尻ワイナリーフェスタ2016」のチケットを求める行列が出来ているのを見た。コンビニ端末での販売も瞬殺だったらしい。そんなプラチナチケットを連れが確保してくれていた。という訳で土曜はワインの飲み歩きへ。例年酒を飲むのはマウンテンサイクリングin乗鞍の前夜にコップ1〜2杯だけという超下戸の私だが、この日のために最近はなるべく毎日泡盛を飲んで、少し慣らしたんだ。
参加者は土・日各2,500名。ロゲの時「このワイナリーいいなぁ」と思った城戸ワイナリーについては従業員3人で非常に生産量が少なく、各日96名しか買う権利が与えられない。買う権利と言ってもオプーナじゃないよ。その抽選箱に半券を投入し、いざ駅前会場スタート。まず意外性と品質を併せ持つワイナリーであるイモ高(志学館高校)に…と思ったがシャトルバス待ちの行列が悩ましい。あれに乗って正規の左回りルートを辿ると、常に混雑と闘うことになりそうだ。
という訳で逆回りに歩き出した。駅裏にサントリー塩尻ワイナリーがあり、敷地に入れるのはフェスタの日だけ。施設を見学したり専用の漆ワイングラスで試飲したりおつまみを買い食いする。ここでは無料試飲の他、有料試飲で岩垂原メルローの赤を頂く。なるほど濃い気がする。岩垂原を「いわだれっぱら」と発音するのは私だけでいい、と思ったら次の人もそうしていた。つられたのか、ガチのジモティなのか。つまみに信州鹿肉のミートボールと、開田高原アイスクリームも食す。フェスタの常連たちは自前のおつまみを持ち込んでいるようだ。
さらに南西へ長々と歩く。平出遺跡あたりの長閑な風景を堪能しつつ、憧れの城戸ワイナリーに到着。有料試飲が出来るってだけでも有難いらしく、人気集中を避けるためここだけはシャトルバスが通じていない。道中前後に人が歩いていなかったので不安だったが、正規ルートをすっ飛ばしてきた人々でやはり賑わっている。二人で1杯ずつ、ピノグリとシャルドネを頼んで飲み比べ。シャルドネの方が馴染むな。普段非公開な貯蔵庫の中は神聖な雰囲気で、代表がマニアたちに何やら説明している。あ、家族経営でもタイムカードがあるのね。他グループの記念撮影に応じたら「お兄さんにきっと好運が訪れるよ!」と言われた。
各務製粉でお茶を貰いつつ一休み。続いて桔梗ヶ原のワイナリー集中地帯に突入する。シャトー・メルシャンは巨大な樽が並ぶ地下セラーが、城戸とは対照的に良い意味で枯れている(後日注:現在は使われていないそう)。試飲所ではナイアガラ四重奏団がモーツァルトやムソルグスキーを演奏している。ずっと聴いていたいが、次へ行かねば。
隣りの井筒ワインは有料・無料ワインの他にジュースの試飲も旨い。地下セラーはダンジョン気分。ここでは土産にぶどうジャムを買っていく。斜向かいにはロゲの入賞賞品だった五一わいん。トラクターの荷台に乗れるやつが面白そうだが行列なので諦める。有料の竜眼にごりワインが、今日の試飲で一番飲みやすかった。これくらいの度数の低さが自分にはお似合い。
奈良井川が形成した河岸段丘を2段降りると信濃ワイン。遅い昼食としてピザやジャンボフランク、ミノリヤアイスクリームを注文し、また名物の生ぶどうジャムがクラッカー付きで自由に食べられて良い。地下セラーは撮影禁止。ここの有料試飲(何だったか記憶が飛んだ)でシメ。ここまで7km余りの歩行距離だった。帰りはシャトルバスに乗ろう。周れたのは全11ヶ所のうち6ヶ所。だがロゲイニング競技じゃないから、勝ち負けなんてない。
駅前会場で抽選結果を確認すると…よっしゃ勝った! 当選率4%をくぐり抜けた。「お兄さんにきっと好運が訪れるよ!」と言われたはこの事だったか。今年はクジ運が半端無く好いから、年末ジャンボも買っちゃおうかって勢い。こうして「城戸ワイナリーオータムカラーズ ナイヤガラブリュット2015」を1,944円で購入する。私なんかには豚に真珠だろうが、きっと意味があると思いたい。
各務製粉の出店で旬菜花おやき、あと観光センターでチロルの森ソフトクリームやフォンビィコーヒーを頂き、人波が引いた駅前はすっかり祭りの後。自分らもリーブ。電車や階段で酔いが回り、松本駅でしばらく動けなくなってしまった。今日救急車の出動を2回見たことが脳裏をよぎるが、どうにか復活して無事帰宅。
翌日曜日、僅かに二日酔いを感じつつ自転車で高ボッチにアタック。度々ギアがインナーローに入る急坂続き。終盤ヘタレたのはMTB用クランクのせいにしよう。左右幅が広いので、輪行にも支障がありそうだ。崖ノ湯口信号から高ボッチY字路まで48'49"。今回も鉢伏ピストンは諦め、ゆるゆるともう少し登って高ボッチ駐車場へ。新緑と初夏のような陽気が昨日に続く今日でした。少し歩いた山頂1664.9mからは諏訪盆地を見おろすも、富士山は霞の向こう。
下山は塩尻峠方面へ。国道に出ると、昨日行きそびれたサンサンワイナリーがある。出来たばっかりピカピカである。今日のフェスタ参加者たちに混じって中を見学するが、さすがに試飲はしない。丘の上なので風景も良好。
中山の松川パン商店で遅い昼食にし、帰宅。すぐにクランクをランドナー用に戻した。こうして塩尻色の週末が終わる。買ったワインはいつ飲もう。
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