8/12分 鹿島臨終鉄道
今日も早朝からサイクリング開始。上砂川町には美しいピラミッド形をした、石炭のズリ山がある。今でも自然発火が起こり、あちこちから煙が上がっているのが見える。観光客は接近不可?わるにゃん。さて峠を超えると石狩平野の奈井江町、ナイエエエ。直線国道を南へ進むと茶志内(ちゃしない)駅がある。姉ちゃんおチャしない?
三笠市もかつて炭鉱で栄えたが、人口1万人を割った。そのくせ道道の交通量が多いのは、札幌〜富良野間の動脈だからだろう。今日もまた東の山に入って行くと、幾春別地区に奔別(ぽんべつ)炭鉱の遺構が残る。立入禁止?わるにゃん。巨大な立坑櫓は鉄骨むき出し、奥の長大な建物は運炭列車が入線できるようになってたようだ。うんたんうんたん♪と楽しげに走っていたのだろうか。もう廃鉱巡りはお腹いっぱい。それよりあーいーすー。街には「あいすの杜」なんていう洒落た店があり、黒蜜サンデーを頂く。
学生時代の合宿で泊まった桂沢ダム湖の国設野営場、それに卓球や食事も可能だった温泉施設は消滅した。ここから夕張国道に入ると交通量は激減。お盆休みだし、酔狂なクルマやバイクが時々通るので熊の心配はなさそう。やたらとキツネはエサ欲しそうに出没する。むろん近寄るとエキノコックス感染の恐れがある。
三夕トンネルを抜けると夕張市の鹿島地区に入る。かつて1万9千人がこの谷に密集して暮らしていたのだから、それは大変賑やかだったろう。みんな、どこかへ行っちゃった。新しい夕張シューパロダムによって完全に水没していたらつまらないと思ったが、水位が下がってかつての区画や廃線跡が出現している。それに枯れた木々が広範囲に、独特の色彩を放って次の水没を待っている。美しくも退廃的な、なんという光景だろう。これが、北海道だ。
ブレーキワイヤーが切れて応急修理などしているうちに、さっきから対岸で光っていた雷がついに自分の近くにも落ちてくる。土砂降りになるし、生死を賭けた猛ダッシュでシューパロトンネルに逃げ込む。助かったぁ。近くの南大夕張駅跡にホームと列車が保存されているので、そこで寒さに震えながらしばらく雨宿り。いかつい表情のラッセル車が魅力で、客車の中は暖かい。保存には大変な努力がなされているようだが、十年二十年先はどうなっているだろう。
小康状態になってようやく出撃。南清水沢のスーパーで買い出しして、雨がしつこいしどこかで駅寝するつもりで北上。途中、軒下のある公園を発見する。超緊縮財政の夕張市にしては珍しくトイレも水道も使えるし、テントを張らせてもらおう。
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