6月16日 フレンチバルブ

朝は雨。午後に止む見込みであるから、わざわざ午前中にトレーニングに出る道理はない。昼にはほぼ止んだので、予定通りチャリに乗る。今日こそはガッツリと鉢伏山に登りたい、が、山の方は雲がかかっており、おそらくあの中は雨だ。とりあえず牛伏寺(ごふくじ)に寄り道。これもけっこう登る。年始には大勢の初詣客が訪れるこの寺だが、平日はほとんど人影もなく、山奥にひっそりと大きく構えている。松本に大地震をもたらすとされる牛伏寺断層の、名の由来としても有名だったりする。
franceゆっくりとお参りしたあと、鉢伏山は諦めて(すっかりヘナチョコだ・・・)もうちょっと道なりに登る。急峻な沢に、フランス式階段流路が造られている。大正時代の構造物で、なるほど独特の美しさがある。見物中に雨が本降りになってきたので退散。俺のタイヤチューブもフランス式だぜ。

で、今夜はサッカーのコンナンタラカップである。朝型生活の定着を目指しているのに、キツい時間帯に放送しやがる。ゆえに、先に寝てしまおう。

6月15日 赤いグラブ

朝練を習慣化、の野望は疲労感と降雨でついえた。難しいもんだな。雨がほぼ止んだスキに銀行巡りや日用品の買い物を済ませ、某ハンバーガーショップでパオチキンを食べる。したらまた本降りになってしまった。傘がないので止むまでボケボケと待つ。
ウチに帰って、チャリの整備をちょっとだけやってみる。気分が乗って来たので、汚れを磨いたり、異音のする箇所を分解して直してみたりする。というかよくよく調べると、こんなにも破損箇所だらけのチャリンコになっているとは思わなかった。先代の同型チャリの部品も利用して、オーバーホールを施した気分。
shinaguraent気がついたらもう夕方6時。せっかくサイクリング用の赤いグラブを新調したところだし、近場で楽な稲倉峠へ向かう。で、登り始めて気がついた。「ここって先日、熊の足跡のあった場所じゃないか!」・・・昼間ならともかく、夕闇に特攻む場所じゃない。かといって引き下がる訳にもいかず、携帯電話のミュージックプレイヤーをガンガン鳴らす。滅多に使わない機能だが、メモリにはRie fu1曲とCECIL数曲が残っていた。音楽を聴きながらチャリを漕ぐのはいい気分だが、森を見上げるとそこに熊が居るんじゃないかと不安になり、ブルブル震えながら峠に達した。

さて、どっちに下りる??

しばらく葛藤した後、足跡の目撃箇所を避けてそのまま向こう側に下りることにした。が、その時である! 「ガサガサッ」…おいおい勘弁してくれよ、茂みに何か居る。鳥肌を立てながら、来た道を引き返すことにした。ベルを鳴らしたり、音楽に合わせて歌ったりしながら。女声にキーが合わないが・・・。たいした距離じゃないのに、人里の有り難みをたっぷり味わう羽目になった。

6月14日 ガキの使いだった

夜通し起きてた後、チャリで浅間の激坂へ。これまで「重いギア比で登るロードレーサーの方々に申し訳ないから」という理由でほとんど使わなかったランドナーのインナー1速を、ついに本気で解禁。戦いの為には、もはや手段を選ぶ余裕はないのだ。するとどうだろう、目論み通りタイムが早くなった。無理をせず中間地点(700mUP)で終わりにしたが、今日のペースで走り切れれば良い記録が出そうだ。それでも究極目標である“クラス内10位以内入賞”は絶対無理。ガキの使いみたいなトレーニングをしてる場合じゃなかったかな…。
asamaview引き返し途中まで下りて、数年前の山火事の影響でまだ禿げ山になっているポイントに行く。ここから箱庭気分で松本市街を見下ろせるのだ。午前8時半。みんなあくせくと出勤や登校をしている頃だ。まったりと座って自動車の羅列とかを眺めながら、どうしたら自分、この街でうまくやっていけるのだろうかと想う。まぁ今は考えるべきことじゃない。
昼は動画ファイルでも眺めながら、うだうだと体力の回復を待つ。夕方前に今度はジョギングへ、いつもの田溝池コース(10km)をゆっくりと。朝練夕練をこなしたことになる。ぜひ習慣化したいのだが。

6月12日 踏切の涙

「チャリで白馬までの往復なんて余裕だ」なんて昔公言したことがあったが、未実行なので今日やってみることにした。行きはLSDを意識してなるべく停滞しないように、木崎湖・中綱湖を華麗にパス。後立山連峰や雨飾山を背景とした青木湖はさすがに美しいが、それをも横目にしながら佐野坂峠を越え、2時間40分で白馬駅前に到着した。帰りのことを考えると、さすがにここは遠いと感じる。ジャスコのベンチでレモンコークをあおりながら、昨日買ったポッキーを貪る。
shirouma帰りは、普段見慣れない山々の写真を撮りながら進む。白馬の語源となった「代かき馬」の雪型もはっきりわかる。青木湖では岬の湖面に降りてみたりもした。さらに中綱湖をへて木崎湖に向かう。
その時である。周りに田畑しかない小さな踏切で、乗用車が脱輪しているという非常事態を発見。現場に駆けつけてみると、踏切を塞いで私の交通を妨げたことを詫びてきた。「押しても動かせないんですか?」と聞くと「はい、いま人を呼びましたし、列車も止めました」。…そんな、一生に一度あるかないかの不幸を、実に冷静に言ってのけるものである。まだ30代と思われるヤンパパで、幼い娘2人が事の重大さを理解せずに周りでぴょんぴょん遊んでいる。私はしばらくそこに留まることにした。いざ持ち上げるって時に男手が必要になるかも知れないことと、野次馬根性半分である。やがてJRのライトバンとJAFのトラックが到着して、ジャッキアップ。さて、どうやって前へ動かすの?
そこへ近所のオッサンが、営農サンバーを駆って鉄製のハシゴを持ってきた。これがGood Job!! 脱輪していた車輪がうまい具合にハシゴに乗り、乗用車は脱出成功。JR職員はケータイで列車運行再開を指示していた。私は退散。となりの海ノ口駅に寄ってみると、まだ出発できないでいる列車の中で、乗客たちが退屈そうにしている。もうちょっとだけ我慢してね。
アルプスの夕陽に見とれながら帰路を急ぐも、途中からナイトランになってしまった。スキヤでキムチ牛丼セット特盛を食らってから帰宅。

6月10日 雨と風呂のあとに

今シーズン初めてヘルメットを冠った。気合い充分、ツールド美ヶ原のレースコースでタイムアタック。はじめから飛ばす。浅間の激坂ですぐ呼吸が上限を突いた。これすなわち修行不足なり。腕力で登ろうにも、そっちに酸素が回らない。次第にペースはまったりとしたものに。それでもスプリットタイムを気にして時々頑張ってみる。特に後半に現れる長い急坂は、毎度ここで精神的にプッツンして大きくペースダウンしてしまうので、そうならないように気をつけた。
終盤のハイスピードバトル区間になると、霧雨が降ってくる。長野県に梅雨のはじまりを告げる雨だった。とたんにウエットコンディションになり、下り坂ではブレーキングも余儀なくするが、本番も雨の可能性があるので、ライン取りなんかも重要な課題だろう。
最後にひと登りして、ゴールの天狗の露地へ。タイムは1時間30分14秒。先月のデータより10分早いが、自己記録更新には至らなかった。そういえば足も呼吸も全然使い切っていない。今日の凡走は、多分に私を弱気にさせた、腰痛によるものだ。まずこれをもうちょっと何とかしないと、勝ち負けにならないよー。
rainUTそんなことより、今日ここまで登って来たのには訳がある。自然保護センターに入館し、熊情報板を見るのだ。それは「くまっぷ」とかいうふざけた名前が付いていて、熊や糞、足跡のポイントが印されている。この山域にもツキノワグマが棲息してやがることが判明。林道や山道に入る時は気を付けよう。
退館する頃には霧も深く、本格的な雨。ウインドブレーカーはすぐにびしょ濡れになり、体感気温が急降下。人里に下りる頃には指がしびれてしまった。すぐに風呂に入って溶かす。

6月9日 カントリーロード

意外に高気圧が頑張ってて、まだ梅雨入りしない。しかしぼちぼち最後の晴れ間になるかも。というわけで昨夜、「チャリで日帰り軽井沢」という計画を立ててはみたが、今の体力じゃ無理と判明。それじゃ何処に行こうかと地図を眺めたりサイトを巡ってるうちに、ひどい夜更かしをした。
例によって大寝坊で起きたが、昨日まるまる休んだにしてはダルい。おい、梅雨前にバテルなよ。で、アクティブレスト(?)として隣り町の明科へ出かける。そろそろ名物のアヤメが咲いてるかな、と思ったら全然まだだった。そのまま旧四賀村に入り、ゆっくり坂を登る。普段あまり通らない田舎の道をチャリで流すのはいい気分だ。
urashinagura仕上げに裏稲倉峠も登る。まずクルマの来ない、静かな峠である。それを越えて半分下りると、稲倉城址への遊歩道を発見。本郭まで600mとあるので立ち入ってみる。が、とても急な坂でキツい。ほどなく、熊の足跡らしきものを発見。この山域にも居るのか…? 念のため、ここは敗退することにした。次は鈴を持って来よう。

6月7日 さよなら釜トンネル

のたうち回るように早起きして、7時には出撃。今日は日本山岳観光地の筆頭、上高地に行くのだ。天気予報によれば午前は晴れ、午後は雨になっている。どうか間に合ってくれ! 自ずとペースがアップする。
guardrail上高地なんて同じ松本市内だし、たかだか片道50km、1000mUPで辿り着く。なのに行くのはかなり久々だ。それは地図を見るだけでもゾッとするほどの長いトンネル群が行く手を阻んでいるからである。ドライバーがうとうとしていて、暗いトンネル内でチョコマカ動くチャリに気付かずドーンと来たら私は命を落とす。後ろから大型車の轟音が近付いてくる時の恐怖感に、精神力は大きく奪われるのだ。それでも余計な観察力が働き、ついに「ガードレールの金属片」を発見。感激。…で、これって通報した方がいいの??
中ノ湯三叉路に到達すると、いよいよ最後の難関、釜トンネルである。マイカー乗り入れ禁止なので、通行は自転車の特権とも言えるが、内部は15%の登り坂で岩盤むき出し、漏水がしたたりとても狭い。そんな名物坂も、来月には“新”釜トンネルの開通によって使われなくなるので、自分が通るのは最後になるだろう。ズバリ、その登り納めのために今日こうやってのこのこやってきたのだ。感触を味わうように、ペダルを踏みしめる。後ろから路線バスが襲ってくる。やむなくチャリを降りて壁にへばりつき、通過を待つ。これが釜トンネルの醍醐味!
トンネルを抜けても、続く釜上洞門の激坂。後輪がホイルスピンしやがった。しかしそれをも抜けると、もうこっちのもの。地獄から天国とはこのことだぜ。まずは丸っこい火山の焼岳がお出迎え。そしてカーブを大きく右に曲がると、大正池の向こうに巨大なU字谷を包む穂高連峰が、まさに穂高連峰のように穂高連峰している。「来たーーーー!!」「来たーーー!」を思わず連発。丁度うちを出てから3時間後であった。奥穂高岳の山頂が雲に見え隠れしてよく分からないのが残念だが、残雪がまだ多く残る季節に来るのは初めてなので、そのコントラストによる衝撃もかなりのものだった。
kappabashiあとは写真を撮りながらバスターミナルまで走り、さらに押し歩きで定番の河童橋へ。穂高がグッと近い。ああ、このまま登りに行ってしまいたいなぁ、と思いつつ菓子パンを3つかじる。鳩と鴨が寄ってくる。何でこんな甘ったれてるんだ? 野生動物にはひとクズたりとも与えませんよ。
山頂はさらに雲が厚くなって来てしまったが、時間もあるし明神池まで散策。上高地の特徴である瑞々しさを存分に楽しめる遊歩道になっている。ただし今日は荷揚げのヘリコプターがうるさかった。明神橋を渡って引き返すころになると空の雲がどんより。やばい、雨が降り出す前に脱出しなければ。
チャリでたった3時間ならまたいつでも来る気になれる、かな…。上高地に、そして釜トンネルに別れを告げ、トンネル街道を下りて行く。頼みのダイナモライトが消えた時は焦ったが、ただの接触不良だった。帰りに要した時間も3時間。よっぽどヘロヘロだったんだな。うちに着いてまずしたことは、目・顔・体に付着した排ガス粉塵を洗い流すことだった。

uguisu

6月6日 あと一日

2ndCP天気がいいのに、寝坊。梅雨に入る前の好天はせいぜい明日の午前中までだろう。仕方ない気持ちで浅間の坂をチャリで上がっていく。疲労が蓄積していて、あまり頑張れない。こういう時こそ「負けてたまるか」と前を見る。ちょっとはガッツを出せるように成長したかな。中間地点の第2チェックポイント、700mUPで終了。明日たっぷり走れますように。

6月5日 L.S.D.

持久力を鍛える方法としてLSDが良いと聞いたことがある。Lucy in the Sky with Diamondsの略ではない。Long, Slow, Distanceの略で、長い距離をゆっくりでいいから時間をかけて走るんだそうな。ならば、たまには近場の山ではなく遠出をしてみようと思った。
松本からだと、平坦な道で距離を稼ぐには安曇野を縦断するのがベストだ。なるべくチャリを止めないようにしながら、その北端、木崎湖にちょうど2時間で着いた。LSDと呼ぶには短かかったかも知れないが、ともかくポタリングモードに切り替えて、写真を撮りながら湖周回に入る。稲尾駅では列車に手を振ってる集団がいて、女子高生らしきも2人混ざっている。友達の見送りだろうか。しかしそのまま近付いてみると…コスプレだった。多分それは男だったかも知れないが、何かちょっとある意味感激した。
kizakiNコンビニでパンを買い、木崎湖をもう半周してそこで食べる。北風が強く、天気晴朗なれどもさざ波が立っている。あとはひたすら帰るのみ。下り基調だし追い風だし、松本まであっという間。オマケで城山展望台に登り、帰宅。

滅多にテレビ映画を観ない私だが、何となくシルミドという韓国映画を観る。体を鍛えるってのは、大変なことなんだな。

6月3日 エレキマシーン

そろそろ軽自動車税を納めなきゃいけないな、と思い出し通知をみると、納期限5月31日までとあるではないか。あわてて銀行に持って行く。3日遅れではあるが、特に延滞金とかなしに出納してもらった。一ヶ月以内なら大丈夫なんだっけ?
トレーニングはチャリで毎度の浅間−美鈴湖ルート。パナウェ←◎以来のミステリー、“ガードレールの金属片”が刺さってないかな〜なんて探してみるが、そのうちどうでも良くなった。昨日ゆっくり到達した第2チェックポイントまでは急ぎ目に、そこからは頑張らずにほんのちょっと延長してみる。浅間の激坂(15%)に準ずる14%坂があるが、短いのでキツくはない。道をなるべく覚えるようにしながら、800mUP、烏帽子岩バス停で終了。烏帽子岩という岩自体は直線距離で3kmほど北東にあるのだが、ここからは望めない。ネーミングが謎のバス停である。
ともかくこの坂の道をなるべく体に覚え込ませたい。次のポイントまでいくつくらいカーブがあるのか、とか分かれば、スピードメーターだの回転計だの心拍計だのを搭載したチャリと対等に戦える気がする。私のチャリだってダイナモ式ランプというエレキなマシーンを搭載しているけどさ。
今日でようやく、チャリトレーニング開始からの累計UPが1エベレストを達成。5月中の予定だったので、3日遅れではあるが。

さて今夜は「雨と夢のあとに」とサッカーですよ。

yamadadam
(写真は前日撮影のもの)

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