6/28-29 ツールド美ヶ晴れ

土曜は雨が小康状態になってからジョギング。Softbank934SHという5年前の機種を知人に譲ってもらったので、初期化に必要な操作(FeliCaメモリクリア)をしてもらうため松本駅ビルのSoBaMoショップへ。ただしGPS非搭載なので、また群馬で遭難とかしたら今度こそ死んじゃう。山へ入る場合は904SHという8年前の機種を再登板させるだろう。まだまだ捨てられない。

女鳥羽川沿いに浅間温泉まで上り、ツールド美ヶ原の前日受付を済ます。会場で乗鞍仲間のiwaさんi川さんに会い、雑談してから帰宅。

Start日曜はいよいよツールド美ヶ原当日。今年の私は自信を持って晴れ男と言えよう。暑くなりそうだ。kinottyさんボヌールさんと挨拶してから、軽くジョギングしておく。こういうウォーミングアップができるのは、ランドナー&トークリップ&マラソンシューズの強み。やがて我らがロードC3組がスタートラインへ。天候がどうあれトレーニング状況がどうあれ、二千人の中で一番レースを楽しむのはこの俺だ…!

序盤の激坂からやや強気で美鈴湖へ。平坦区間で先頭交代を回してくれた選手が有り難く、1CPで軽く20分を切る。が、ここまで頑張りすぎた。置いてかれてからは他にペースの合う選手もおらず、我慢の展開。メカトラの兆しはないか、身体は最後まで持つのか、…どうやら集中力は十分だ。

Finish終盤のハイスピードバトル区間は単騎になってしまったものの、多分追い風にも助けられて一矢報いる走りが出来ている。晴天で気分最高。死ね死ねぇっ!とスパートしてフィニッシュ、1時間22分32秒。自己ベストより51秒遅く、去年より11秒遅い。練習量の少なさは裏切らないわ。でもゴール後のトマトは格別。

信州スカイパークランでも戦ったトムさん、乗鞍仲間でここでは運営スタッフのk原さんにも会う。一人欠けてる。

Miev今日の本番はここから。柄にもなく下山誘導協力員を仰せつかったので、レンゲツツジ色のスタッフジャケットを着て、待機場所へ。最終組まで待つことになったが、まぁいいや。下山誘導車MiEVに続けて自転車列の先頭を走る…はずが、早撃ち野郎ども数人が追い抜いて車を煽りまくっている。これはマズい。二つ目の登りで何とかそいつらを抜き返し、また出そうになる奴をハンドサインで制す。ルール上は車と20m空けなければいけないが、この状況では無理っぽい。キッチリ2〜3車身を保つようにして、ゆっくりゆっくり下山する。残念ながら別の組で事故があり、その救急車に続くように走る我々は、不謹慎ながら葬送行列の如しと思った。

また自分らの組も、存在しないはずの対向マイカーが現れた時はかなり危険な状況が発生した。たまに振り返って、キープレフト出来てないガキを怒鳴りつける必要があっただろうか?

はるちゃん5のロケ地、枇杷の湯ヤレヤレ下山を終えた。例年は一旦帰宅して昼食やシャワーを済ますが、今回は遅くなったのでブース出店でメシにする。ケバブロールは冷めてるがそこそこ、タンドリーチキンは味付けが濃くてレース後には良い。ブルーベリー生クリームチョコクレープも旨い。幸運続きの私だから抽選会も何か当てるつもりでいたが、空振りで解散。大会参加者には温泉入浴の割引券が配布されているので、夜になってから枇杷の湯でぽかぽかになる。

次戦の乗鞍、赤城、大阪マラソンを見据えて、来月からは、来月からは頑張ろう。頑張ろう。

6/21-22 空気圧ガール

ツールド美ヶ原のコースは、レース直前の週末を迎えた。土曜の貴重な晴れ間はやはり自転車が多い。だが、なかなかまともに挨拶できないくらいずっと息を切らせて登っていた。タイムアタックの結果1:26'50"。あれ、悪くない。

Utcow強さの源にするはずだった朝練を殆どサボっているが、プチ夕練をぷちぷちやってたのが少し力になったのか。いやそれより、フロアポンプでまともな空気圧をタイヤチューブに与えることが出来るようになったのが大きいだろう。去年までよく携帯インフレーターのゆるゆる圧で走っていたものだ。これでロードレーサーにまた一歩近づいたぞ。

日曜も雨はさほど降らず、定番の田溝池ルートをジョギングしておく。先々月までのようなスピードやスタミナは遠い過去のようになってしまったし、来月から頑張ろう。あとは引き篭もり。

で、やっと去年のお盆休みに行った自転車旅の記録「津波の爪痕と賢治の足跡」編をむらよしギムナシオンにアップした。ダークツーリズムなる言葉を旅よりだいぶ後になって知ったが、いずれにせよ重い印象があってなかなか手が付かなかったのだ。あとはサクサクと去年分を片付けられる、かな。

同時に今年のお盆休み計画も考え中。津軽海峡を挟んでどう走るか、ブルートレインには乗れるのか、そこらへんを軸に。北へ行こうランララン、今が一番楽しい。

6/15 You know 誘導?

どこでヤバいウイルスを拾ったのか、水曜から腹痛をこじらせて、仕事と通勤以外は寝込んでいた。自慢の強力な胃腸むなしく、とうとう金曜の夕食を抜いてしまったくらい。土曜安静、日曜も午前中までは動けず。

午後、ようやく楽になってきた。治りかけに無理をすれば症状がぶり返すリスクもあるが、走りたいという欲求が勝った。ツールド美ヶ原コースのタイムアタックに行く。暑くて脱水症状が心配、ボトル水の減りが早い。ギア比は、いつもより1段軽くしてやっと回せる感じ。

Takeshigk結果、1:33'59"。先月までやれ自己ベストだの1:20'切りだのと息巻いていたのに、本番2週間前にこの数字はショック。でも病み上がりとしては頑張りすぎたかも。脚がつりそう。

今日無理して登ってきた理由は、ダウンヒルにある。ツールド美ヶ原実行委員会からねんがんの(?)下山誘導係を仰せつかったので、それをシミュレートしたかったのだ。舗装の荒れなど危険箇所は知り尽くしているつもりだが、安全だと判断した場所はシュトゥーカよろしく急降下爆撃をする癖がある。ブレーキが勿体ないけど、ヤジが飛ばない程度に抑えなくては。

スピードメーターが無いので帰宅後に計算した結果、風穴(3CP)〜美鈴湖(1CP)区間で平均34km/h…まだちょっと速いか。とりあえず今日はお腹が急降下しなくて良かった。練習の遅れは、もう、明日から頑張るとしか言えない。

5/31-6/1 濃いも碓氷も数ある中山道

Happyv土曜日。小諸からジョギング開始の予定だったが、気が変わってしなの鉄道を終点の軽井沢駅まで乗り、そこから走り始める。ジョン・レノンゆかりの石畳「幸福の谷」に寄り道してから木陰涼しい別荘地の坂を登り、遊歩道に入ってもうひと頑張り。

中山道旧碓氷峠の見晴台は長野・群馬の県境で、ガスってるもののかすかに安中市街地が見下ろせる。峠は安政遠足(とおあし)という日本最古のマラソン大会の決勝点で、両県の神社が敷地や階段を共有しながら立っているのが面白い。日本武尊が「あづまはや」と嘆いた場所でもある。こんな所にレンタサイクルがうっかり登ってきたら大変だからか、少なくとも旧軽から自転車で来るのは禁止されている。それにしても最近、しょっちゅう群馬に足を踏み入れてるような。

ここから横川に下りるのも面白そうだが、取り敢えず予定通り西に戻る。旧軽井沢の賑わいは素通り〜、のつもりが定番ミカドコーヒーのモカソフトは食っちゃう。上品なコーヒーの風味と濃厚なのに滑らかな口当たりは絶品!

Asamasky峠の上り下りですっかり足が痛いけど、もう少し頑張ろう。国道18号は軽井沢駅より若干標高を上げ、1000mを超えたところで追分宿に入る。「右は越後 へ行く北の道 左は木曽まで行く中山道♪」と歌うコスモス街道を頭の中で流しながら右へ。シャーロック・ホームズの像を見てさらに右へ、浅間サンラインを少し走って左へ。要するに中途半端な所を走る県道80号だが、佐久平や浅間連山の雄大な景色は良好。

小諸ツルヤで昼食を買い食いしさらに西へ、北国(ほっこく)街道旧道を進む。もう走っている状態を維持するのがやっとという疲れっぷり。なんでこんなにオレ弱ってるんだ? 今日は信州循環ジョギングの最終章として篠ノ井まで走る予定だったけど、とてもじゃないが無理っぽい。30km手前の上田までにしよう。

スポドリをガブガブ飲みながら田中宿・海野宿を抜けて、富士アイスでじまん焼きとソフトクリームを買い食いして、上田駅で終了。駅前の気温計は30度を表示している。ずっと変な悪寒がしていて暑さに気付かなかった。距離51.7kmは良く走ったと言えるかな…目標未達は悔しいけど。車坂峠ヒルクライムのとき買った4枚綴りの信州特急回数券を無事期限内に使い切り、松本に帰る。

ジョギングはやれマラソンの順位だタイムだを気にして励むこともあるけれど、自分にとって、基本的には旅の手段。

Junmsz日曜日は体中ひどい筋肉痛。でもヒメヒメなどと口ずさみながら自転車を漕いでいれば、多少の体調不良はどうにかなるものだ。近所では緩めの坂と言える林道湯ノ原線のタイムアタックに行く。使う筋肉がジョグとは違うけど、使う肺は一緒だから無理は掛けられない。ラストスパートをせずに、TA区間22分48秒。美鈴湖まで下りてバンク建設予定地の様子だけ見て、来た道を引き返す。美ヶ原温泉白糸の湯とさくら食堂に寄って帰宅。

バタンキュー。明日から頑張ろう。

5/23-25 ぜんしん渋 イェー!

金曜の夜。ステーキガストで大飯食らいをして景気を付け、まえばし赤城山ヒルクライムの“予選”に挑む。コツは長野マラソンと同じだし、あっさりネットエントリーに成功。20分余りで締め切られたという、びっくりするほどの人気大会なようだ。群馬県って、すごい。

土曜の朝。始発列車で長野に向かい、さらに長野電鉄に乗り換える。終点の湯田中まで運んでもらいたいが、接続が悪いので標高376mの信州中野駅で下車し輪行を解く。食品スーパーに寄ってから、国道292号を渋峠に向けてサイクリングスタート。群馬側からは学生時代に登ったことがあるけど、より標高差のある長野側からは初めてだ。

概ね正午までに峠に着けばいいや。ループ橋や澗満滝展望台、名水公園など、下りだとスルーしがちなポイントで脚を止めつつ登っていく。秋山郷方面への分岐で標高1490m、まだまだ先は長い。ほんと、この山域のボリューム感は美ヶ原などとは段違いだ。それだけ登り応えがあって、人輪一体自由自在、幸せはここにある。左右の池沼群にだんだん残雪が多くなって、横手山の裾に建物が見える。ようしあれが峠だな、もうひと頑張り!

と思ったら横手山ドライブイン…!? まだまだ登りは続くじゃん。予期せぬロングスパートになってしまった。右手の絶景を写真に収める余裕もなく、惜しくも正午を20秒過ぎて県境の渋峠ホテル前に到着した。呼吸いっぱい、良いトレーニングになった…。

292ここまで来ればもう急ぐことはない。標高2172mの日本国道最高地点からは草津温泉街の向こうに榛名山、赤城山まで遠望する絶景。右に左に景色が素晴らしすぎて、写真の意味が無い。まだ残る雪壁を抜け、国道を離れて万座温泉へ下りる。

登り返しで長野県に戻り、やって来ました毛無峠。ここから群馬県に入っちゃいけないんだよ。私の自転車を飲み込んだ谷に手を合わせる。あの記憶はだいぶ薄れてきた。戒めを込め、なんか先祖の墓より熱心に通っている気がする。

Kenashin廃索道の下を通り、登山道を少し歩く。御飯岳は遠いので、手前の小ピークまでだが。道中からの毛無峠や小串鉱山跡、浅間山の風景もまた良い。日本離れした未開感がたまらない。ずっと、ずーっと眺めていたい。

あとは高山村・須坂市方面に下るだけだが、途中に工事通行止があるので、山田温泉側の中日影林道に迂回する必要がある。登り疲れた身とランドナーに距離7.3km、標高差600mダウンの未舗装路はキツかった。せっかくだから山田温泉に寄ると、スポーツ自転車用のスタンドが用意されてて嬉しい。共同浴場の大湯は洗い場蛇口の構造が面白い。

山岡家でラーメンを食い、長野駅でサイクリング終了。特急で松本に帰る。

日曜は引き篭って頼まれてた作業に没頭。それを投函がてら、ジョギングに出たのは夜になってから。あがたの森はもうクラフトフェアが片付いていて、すっかり祭りのあと。薄川の金華橋で引き返す11.6km。しばらくこんな調子の週末が続きそうである。

車坂峠ヒルクライムのチャリ載動画について、等倍速版もYouTubeにアップニコ動5倍速編のような紹介要素もなく、需要はやはり限定的と思う。

5/17-18 あの動画で篭ってる

3shirosky少しでも多く動画を作る時間が欲しい。という訳でサイクリングは短時間でパワーを付けられる桜清水坂を登る。タイムアタック開始まもなくまた脱チェン。洗浄が甘かったかなぁ。20秒程度のロスで片付け、延々15%坂をヘタレながらゴールへ。区間34分19秒。車坂峠の反省から、ラストスパートを吐く寸前まで追い込めたのは収穫。

新緑が美しく、とても天気が良い週末なのに。あとはひたすら部屋に引き篭もる。日曜の日が落ちてから、辛うじて浅間温泉方面へジョギングに出たくらい。長野マラソン翌日に膝を痛めて以来久々に走ったが、まだ楽しいと思えるくらいの力は残っていた。

という訳でちょっと日を跨いでしまいつつ、先週末に参加したサイクリングフェスティバルあさまの動画を1日日「なつまちサイクリングスタンプラリー」と2日目「車坂峠ヒルクライム」に分けてニコニコ動画にアップロード。江島大橋動画の影響でお気に入り登録ユーザーが激増してたから制作当初は緊張したんだけど、ハード・ソフト環境の問題のほうが大きく、とても疲れた。6年前のMacBookで編集するのはもう限界…。

5/11分 あさま完走事件

ランチパーティーの会場ともなる信州青少年の家の隅っこに、テント一式やキャリアをこっそり置いておく。そこで当日受付の様子を眺めていると、味噌など見慣れぬ参加賞を配っている。聞けばスタンプラリーでの同時受付では渡し忘れていたらしい。二日連続の自転車イベントは初めての試みで、なかなか完璧に連携を取るのは難しいようだ。

Start600余名の参加となったサイクリングフェスティバルあさま・車坂峠ヒルクライム。ここの登り坂「チェリーパークライン」は学生のころ長野県出身の先輩が勧めていたので憧れていた。大会を知り数年前から出場を計画していたら、たまたま第十回記念に重なり前日イベントも開催された。そちらも楽しめたし、今日も頑張るぞ。エンジョイの部の出発を見送り、坂を少し下りた所がフルクラスのスタート地点。

8時35分にロード男子Bクラスが号砲を受ける。今期ヒルクライムレースの練習といえば美ヶ原に1回登った程度だし、ウォーミングアップもあまりしてないのでゆっくり始動。あっという間にトップ集団が見えなくなる。ざっくり55分という目標があるし、ぼちぼち負荷を上げていこう。距離12km、標高差1005m。平均斜度8.3%はあの富士山国際ヒルクライム(あざみライン)に次ぐレベルの急坂レースだが、斜度の変化が少なく激坂は無い。

中間点手前に乙女スロープと呼ばれる緩い坂があって、エンジョイの部の面々がそこで休憩がてら観戦する仕組み。これは気分が良い! 一気にスピードを上げ、また急坂に入ったのでフロントディレーラーを操作したところだった。

ガチャ!…あ、チェーンが内側に落ちちゃった。あるある、ちょっと逆に回せば…直らない。仕方なくランドナーを降り、指で何とか…あれ、めっちゃ食い込んでる。これは甚大なタイムロス。やっと直ったと思ったら変な癖が付いててまた内側に落ちちゃうとか。計5分近くかけて、やっと再出発する。最近粘度が高いオイルを吹き付けてたのが原因だろうか。

傷だらけの指が油で真っ黒。クイックではめ直した後輪がちょっとブレてる。フロントインナー封印でセンター縛り。一旦下がってしまった心拍。全てを諦めてしまいたい悪条件だが、レースは半分残っている。もう、誰よりも楽しんでやる! 全員抜き返すつもりで、必死になって追う。追う。やがて峠が見えてくる。凄くいい天気だ。

練習不足による低パワー感は否めず、ただ呼吸が苦しくてラストスパートは不完全燃焼っぽく、群馬県境の車坂峠にフィニッシュ。電波チップではなく係員がストップウォッチで計測する方式は、今や大会名物だ。ただし今年までかも知れないとのこと。59分17秒、どうにか大台には間に合った。

Saku長野県側は富士山や八ヶ岳を背景に佐久平を見下ろす。昨日巡った御牧大池も発見。ゴールエリアからの展望の良さは、これまで参加したヒルクライムレースの中でピカ一だ。具だくさんの豚汁やバナナ、コーヒーのふるまいがあり、お腹も膨れる。

下山後はお楽しみのランチパーティー。800円分のクーポンを出店で自由に使う仕組み。トマトスープ(無料)、コロッケ、フランクフルト、焼き鳥、ジェラートダブルで50円不足したので現金を追加。参加賞忘れの件がアナウンスされてたけど、皆気が付いたかしら。

閉会式。「日本一ダセー大会を目指している手作りの大会なんで、多少の不手際は許してね」とのこと。表彰式では、なんと8歳で完走した選手が登場。並の精神力じゃねーな。最後は抽選会。抽選箱に券を入れておきながら帰っちゃったバカヤローが多すぎで全賞品の配布は諦めるムードになったが、抽選役の県議が「せめてそのヘルメットは誰かに渡そうよ」と引いた番号が私のだった。次の選挙じゃアンタに投票するぜ! って選挙区違うけど。

End小諸駅前に下り輪行、少し時間が空いた。前日受付特典のクーポンが1000円分残っているので、ティーサロン寿徳で使う。絶品生クリームの小倉パフェとコーヒーで丁度1000円、かと思ったらセットで800円だった。釣りは要らないと言ったが「損はさせないよ」と言って300円分のトマトをお土産に付けてくれた。素敵。それにしても二日連続パフェなんて、普段しない食生活が出来るのがクーポン制の魅力か。虫歯になっちゃうぞ。

さよなら浅間山。しなの鉄道線と篠ノ井線で帰松する。日焼け止めの足りなかった顔が赤い。メカトラで実力通りの結果が出せなかった悔しさと、抽選会で9870円の値札が付いたメットを当てた幸運と。このリベンジと恩返しをいつの日か。

5/10分 あの町屋館で待ってる

Rallyop松本から篠ノ井線・しなの鉄道線を乗り継いで、まもなく到着。あ、神出鬼没のハイぶりっ子ちゃんが電車に手を振ってる。という訳でやってきました小諸の街。明日の車坂峠ヒルクライムが第10回を迎えるということで、記念の前日イベント「なつまちスタンプラリー」が開催される。痛いウェアや機材がぞろぞろと、サイクリングの部とウォーキングの部を合わせて百人はいるだろうか。

14時過ぎに出発。コースはショート16kmかロング24kmでほぼ決められているが、みな思い思いのペースでばらけていく。最初のポイントは布引観音下の駐車場。アニメの聖地なら渓谷を登って参拝する所だが、既訪なので次へ行く。

キャンプ装備のまま参加してるので、南の台地への登りはちょっときつい。ロングコースの二番目は御牧大池。ここは初めて巡礼するので嬉しいし、天気絶好で景色も最高

Pref139キービジュアル「あの県道139号」を経て、乙女湖公園が三番目。まだ通過人数の少ないことをスタッフが心配していたので、道の右側に案内矢印があると見逃してしまうかもよと答えておいた。

市街地に戻り、ほんまち町屋館と佐藤青果前でスタンプ五つ。あとは指定店のどれかで認証印を貰えば完成する(ラリー参加者クーポン500円×2枚使用可)。目当てのラーメン屋が支度中じゃねーかと町屋館に戻った所で、颯爽、登場、キクミミさんだー。皆の人気者。初めて言葉を交わせて良かった。

そば七で豆腐が乗ったみぞれそばを頂いてからゴール。完走賞はステッカーだが、チャリに貼るには大きいな。あと缶バッチは何に付けよう。制限の17時を過ぎ、解散。

Mitsu車坂峠ヒルクライムの受付会場はずっと坂の上だし17時までだからヤバいのでは、と懸念していたらスタンプラリー参加者は同時受付だって。ツイッターで返信くれたから知ってたけど、公式アナウンスは無いんだよなぁ。ともかく前日受付特典のクーポンが500円×4枚あるので、とりあえず若い女性に大ヒット中の甘味処みつばちでカレーうどんとモカパフェとコーヒー。至福の一時。

小諸市といえば長野県最強の食品スーパー「ツルヤ」の総本山。明日の朝食を買って、夕暮れの北アルプスを左後ろに見ながら坂を登る。受付会場近くの総合運動場で、いつものようにゲリラキャンプ。

5/5分 行程300km、夢幻の如くなり

サイクリング最終の三日目は、まさかの雨。体調も今ひとつなので、あわよくば日本海までという強気案は取りやめ、観光メインでいいや。

「地図からの脱却」が最近のテーマだが、限られた日程では完全に自由というわけにはいかない。予めルートを頭に叩き込んでおき、旅行中は地図を封印してカンに任せるという方法で擬似的に実現している。それも昨日までで、今日分のルート考察はとうとう手持ちの地図を開いた。

まずは大野市街地の観光から。七間朝市は、まだ始まる時間じゃなかった。御清水(おしょうず)で水分を補給し、チャリを置いて越前大野城のある亀山を登る。こちらも登閣時間ではなく、展望は限定的だった。

Asakura国道158号の旧道は快適。稀に越美北線のキハ120形を目撃しつつ、少し南側に寄り道すると一乗谷がある。良く覚えていないがソフトバンクCMのロケ地になっていたらしく、それ以前に言わずと知れた朝倉氏遺跡、栄華を極めた小京都である。復原町並はGW中は入場無料とのことで侵入するがまだ客は誰もおらず、深緑の上下合羽に茶色のバンダナ姿の私は関係者と間違われて、他のスタッフにやたら挨拶されまくる始末。付近は義景館やいくつもの庭園跡が高低差ある遊歩道で繋がる。これだけの町を灰燼に帰すとは、おのれ信長め。

Eihei来た道を少し戻って今度は北上。急坂を登って宇坂トンネルを抜けると、曹洞宗大本山の永平寺が大勢のガチ信者を集めている。私も父方が曹洞宗だから無関係ではないが、「宗教とは心の安寧を商材にした経済システム」と割り切っているので信仰は薄い。拝観料を払って本堂に賽銭を投げてちゃっちゃと済ますつもりだったので、靴を脱いで説法を聞いて回廊を歩く参拝形式は、ちょっと面倒に思えた。心に余裕を持てれば面白かっただろうに。そもそもここは観光地ではなく厳しい禅修行の寺。理解を深めて、また来よう…。

最後に越える峠は越坂峠。短いながら、山深げな雰囲気が良い。福井市街地の国道8号をちょっと南下して、国道158号の起点を見に行く。そこにはあの信長書店があった。おのれ信長め。ちなみに国道158号の終点は松本市にある。

正午に福井駅到着。本日の走行距離59km、獲得標高差460m。とりあえず駅ビルの飲食店で福井名物ソースカツ丼を食うが、満足度はキャベツのある駒ヶ根に軍配かな。あとは列車で松本に帰る。あこがれの特急サンダーバードで富山までワープし、鈍行で大糸線を経由する。まもなく北陸新幹線が延伸開業したら、このへんの使い勝手も変わるだろう。

こうして、テントを乾かすための予備日を残してGW旅行は終了。人気の少ないルートは地味そうだという予想を裏切って、多彩で充実したサイクリングだった。ずっと家でふて寝してようかとも思ってたけど、やっぱり出発して良かったな。

5/4分 めいほうからの霊峰

夜中に突風で何度もテントごと飛ばされそうになったが、何とか朝を迎えた。ゲリラキャンプだしケチが付かないうちにさっさと退散。

岐阜県中部は川が南北に走るので、東西の移動は峠を越えるかトンネルを抜けるかになる。まず飛騨川から新日和田トンネルを抜けて馬瀬川に下り、清見を経て坂本トンネルを抜けると吉田川源流に入る。

Meihouここからが地味ながら旅の最難関、水馬洞(みずまぼら)林道。ランドナーだから少々のダートは大丈夫だと思うが、荷崩れや熊の出没が心配だ。しかしめいほうスキー場からの展望は開放的で、昨日見えなかった御岳がくっきり、乗鞍岳も垣間見える。上機嫌のうちに中央分水嶺の山中峠を越える。水芭蕉園があるが、他の観光客が「昔の面影が全くない」と言うほど数が少ない。

樹林の隙間に白山を眺めつつ、国道158号まで降りればクルマやバイクが多い。道の駅荘川は金管四重奏で盛り上がっている。遠くの地でフェスティバル気分に包まれる。これが、旅だ。

国道156号を南下すると、ひるがの高原でまた中央分水嶺を越える。ようやく他の自転車乗りも見かけるようになるが、まだまだライダーに比べれば超少数民族。自転車ブームとか聞くけど、誰かに決められたコースではなく自由にツーリングする、という点では発展途上だろうか。

Shouga長良川鉄道の終着駅である北濃まで下りて、駅舎の軽食堂でおはぎを頂く。かつてここから越美北線の九頭竜湖駅に線路を繋ぐ計画があったらしく、その夢を自転車で繋ぎに来た。少し引き返して峠道に入る。日本の棚田百選の正ヶ洞(しょうがほら)棚田や日本の滝百選の阿弥陀ヶ滝が脚を止める。それにしても急な峠路、なるほど鉄道敷設が断念されたわけだ。

桧峠でまたまた中央分水嶺を越え、本格的な登りは終了。満天の湯というつるつる系の温泉でリフレッシュし、福井県側に下りる。が、石徹白(いとしろ)集落はまだ岐阜県。昔いろいろあって境界が替わったようだ。福井県に入ると川べりの道なのにガードレールが無く狭い。

九頭竜湖駅併設の道の駅でちょうど17時、親子恐竜の像が首を振って吠えている。ダムを見に行く時間と体力は残ってないなぁ。ここからの国道158号は、険しい九頭竜峡の地形にスノーシェッドが連続する。大野市街地まで頑張って走行距離137km、獲得標高1930m。またスーパーで買い食いし、適当な公園でテントに身を隠す。

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