8/7-8 夏汗に 嬉しからずや 高烏谷山

Utou土曜の午後にチャリで、松本から善知鳥峠を越え伊那市へ。高遠城下に入ると少し雨が降り、暑さが和らぐ。ヒルクライムに対応するためランドナーのフロントキャリアを外して来たが、荷物をザックに背負ったので腰が痛い。到着してから外せば良かったな。

みすゞ食堂でカツカレーを食い、さくらの湯でサッパリ。友人H邸に、彼の愉快な仲間たちと共に泊めさせてもらう。

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台風が危ぶまれた日曜だが、天気は回復傾向。霧雨もほぼ上がり、チャリで伊那ヒルクライムレースの会場へ。まずスタート地点に寄ると「自走で来たの!?クルマじゃないと賞品持って帰れないよ!」とスタッフに怒られる。私は自転車に乗るために自転車に乗っているんだし、クルマなんて面倒臭いわ(半年前に捨てた)。一方で「高校を卒業したらチャリなんか乗らない」という長野県民の常識も知ってはいる。

まぁ仮に米10kgくらい当たっても何とかなるでしょ、と思いつつ少し離れた受付会場へ。うわぁ確かにケース入りビールなど凄そうな賞品が盛りだくさん、極め付けは子供の背丈ほどもある鉢植えとか。一般参加賞だけでもTシャツ、1リットルりんごジュース瓶、煮豆瓶などエントリーフィー2000円を軽く超えそうな内容。何でそこまで頑張るのか。あらゆるイベントが中止になる世情にあって、恐らく地元のお祭りの代替として開催されているのだと思う。初開催で運営は見るからにグダグダだが、それを克服し改善していく過程がコミュニティの維持に不可欠なのだ。

Start荷物預けは頂上行きとか無く、受付会場のスタッフ車に入れておく形となる。利用者は私だけ? さてスタート会場に戻ろうとすると、数年使っていたトゥストラップがブッちぎれる。しまった、引き足が使えなくなる。ゼッケン留め安全ピンの下二つを使って応急手当てするが、嫌な予感しかしない。参加者が縦一列に並ぶ。長野県民限定で100名の枠は募集開始2時間40分で埋まったという。ほぼロードバイクだが、私の前後に限ってそれ以外の小径車、クロスバイク、ママチャリが並ぶ。

参加者は二週間前からレース五日後まで体温報告義務あり。また密を避けるため15秒毎の時間差スタートとなる。ニコ動ジャージでお揃いだったかも知れない?某氏がDNSとのことで、ゼッケン17番の私は16番目にスタートを切る。さぁ待ちに待った2年ぶりの自転車ヒルクライムレース、全力で駆け抜けよう! 半年間チャリ通勤をしてないので脚力は落ちていたが、ここ二週間の特訓でだいぶ持ち直したんだ。余裕があるうちは新山地区民の応援になるべく手を振り返す。

序盤平坦のあと、中盤からはなかなかの急坂。道もだいぶ狭くなり、ディレイラー操作が多くなる。慎重にやってるつもりだが、とうとうフロントでチェーンが内側に落ちてしまう。迂闊! すぐに直してリスタートするが、また落ちて今度はチェーンが食い込んでしまう。あたふたあたふた。正常に走れるようになるまで、1分以上のロスとなった。致命的…。

Finishだが上位を争う立場でもなし、残りの距離を最大限頑張るしかない。先にスタートしたライバルを一人ずつ捉え直しながら新山峠に至る。コースは最終盤、右の尾根道に入る。互いのスパートでなかなか追い付けなかった小径車を何とかパスし、呼吸をマックスの二倍にして精一杯もがく。そこにだいぶ後のスタートから追い付いて来たロードバイクが並びかける。「よっしゃゴールスプリント受けて立つぜ」そのときふしぎなことがおこった! 限界だったはずなのにさらにグンと加速したのだ。そのまま形だけは先行してフィニッシュ。もちろん大敗だけど。

6.5km540mUPのコースを、手元の時計でタイム33'06"。脱チェントラブルが悔やまれるが、それも含めての実力なのだろう。いやあ楽しかった! 呼吸を整えながら、止まることなく狭い林道で下山していく。が、せっかく高烏谷山(たかずやさん)に来たんだから高烏谷山に行こうぜ。左に分岐する砂利ダート0.8km50mUPへ寄り道する。最後は担ぎも入り、高烏谷神社奥宮に手を合わせる。

Takazuya「わー!」思わず声が出る。標高1331mの展望所から西一面に、伊那谷と中央アルプスの大パノラマ。あの陣馬形山に準じる絶景である。木曽駒ヶ岳の山頂などは夏らしい雲に隠れているが、それも丁度良いと感じる。晴れて良かった。やはりヒルクライムで一番のご褒美は高所からの景色だと思うのだ。他の参加者も何人か来るだろうと思っていたが、来たのはハイカー1組だけ。何で? ぼくさみしいよ。

無数に洗い越しのある下山路を慎重に通行し、受付会場に帰還。かき氷などを頂きつつやがて閉会式、優勝者は23分台とのこと。また、30分を切って当たり前のH君たちに敵うはずもないわ。無事、妙な賞品が当たることもなくイベントは終了。(現時点の暫定リザルトにスタート時刻のズレが計算されておらず、私の場合15秒速いタイムになっているのが気になる。)

高遠で食事のあと帰途に就く。いちおう輪行袋を積んで来たが、その作業もだるそう。のんびり自走で、矢彦・小野神社をお参りしつつ善知鳥峠を越える。こうして、今年はもう夏が終わったような気分だ。

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ICレコーダーが作動してないなど一部問題はあったが、映像は概ね撮影に成功していたので、いつもの5倍速編集。それにいつものゆっくり独白スタイルでニコニコ動画にアップした。

→ニコニコ動画: 【5倍速】伊那ヒルクライムレース #イナヒル

7/23-25 灼熱のレヴュー “ワイ(ル)ドテレイーーーンバトル” 走って迷って奪い合いましょう。

金曜祝日、チャリを駆って信州スカイパーク南端へ。朝7時集合、もう汗だくに暑い。「信州空の道サイクルロゲイニング」…ここらで地形図を使う本格的なサイクルロゲイニングは初めてではないだろうか。そのプランナーとしてスタッフ参加できることは光栄である。イベント名も私の発案で、信州スカイロードを単に和訳しただけ。

Sky株式会社未来図さんが運営するサイクルロゲとしても初めてとのことで、今回は試行として30名のこっそり募集。結局20名ちょっとのエントリーとなったが、猛暑の時期、表彰もないのによくこれだけ興味を持ってくれたと思う。神奈川県などの遠方からの参加もあり、エントリー者は全員集合。なかなかない事だ。私はサイクリング用のウェアにヘルメットとグローブも付けた「正装」でプランナーとしての挨拶を行う。ランナーがサイクルロゲも作っちゃいましたではなく、自転車乗りの自転車乗りによる自転車乗りの為のロゲであることをアピールしている、つもり。

9時にスタートすると、残されたスタッフは暇。私はちょっとテレインの見回りに出掛ける。現時点で「ぼくがかんがえた さいきょうのサイクルロゲイニング」…皆楽しんでくれているだろうか。暑いけど、自転車は風を受けるぶんランニングより快適だ。にしても曇り予報だったのに何という夏晴れか。もし雨だったら相当数のDNSが見込まれ試行大会どころじゃなくなってたので、本当に幸運だ。

Park12時までにフィニッシュ、のはずが半数近く帰ってこない。サイクルロゲ自体珍しいので、距離感覚が難しいだろうか。途中棄権の連絡があった方を除き、まもなく全員帰還。事故や熱中症による救急車沙汰が無かったのが何より助かる。「楽しかった〜」との声が多く聞こえ、報われる思い。

優勝候補のWさんが少し遅刻し、トップスコアは私のギター仲間であるYさんに決定。前の美鈴湖サイクルオリエンで愛知県からお越し頂いたFDG代表の超人Tさんに次ぐ成績だった強豪で、今回も決戦用タイヤやオリジナルマップホルダーを用意するなど、真剣に勝ちを狙っていただけはある。私からロゲイニングのコツなど一般論を話すことはあったが、もちろんプランナーとしての情報は一切伝えていない。お互い気を使った所だ。

つつがなくイベントは終了。おもてなしの心に足りない部分があったなど反省点も多々。今日の経験が次に繋がるだろうか。この日、松本は最高気温34.3℃を記録。

その他、プランナーとして思いの丈はフェイスブックのアルバム形式でまとめた。

→Facebookアルバム: 信州空の道サイクルロゲイニング2021

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土曜、18きっぷで愛知県の高蔵寺へ。列車内のクーラーがキツいぞ、人類ホビロン。愛知環状鉄道に乗り換え、(万博)八草〜新豊田間は初乗車となる。こういうのが一番嬉しい。

Planetという訳で再びやってきたトヨタの地。とよた科学体験館の入口体温計で38.9℃と出てビビる。炎天下を歩いたからな。ほどなく冷めて、プラネタリウムのチケットを確保しておく。番組によっては満席になる人気館だからね。昼食後、時間潰しに名鉄三河線豊田市〜猿投間を電車で往復する。2両編成はS字カーブを描いて猿投駅へ。跨線橋からは猿投山の眺望。この暑さで登るのは無謀と思うが、明日のテレインに含まれるだろうか。

豊田市駅に戻ってもまだ時間はあるので、ジャスコシネマのあるKiTARAへ。大小のフィギュアが並ぶガチャコーナーが凄い。ラブライブスーパースターのガチャだけ引いておく。松坂屋はあと69日と表示されている。これだけ立派なデパートが閉店…残念である。とよた科学体験館に戻って一休みし、いよいよプラネタリウムの時間。さすが広いドーム、コニカミノルタのインフィニウムさんもなかなかの表現力で美しいスタァライトを描く。配信番組はヒーリングアース。響けユーフォニアムの滝先生などを演じる櫻井孝宏ボイスが、眠らせに来る。危なかったー。

パークサイドホテルにチェックイン。部屋の窓からプラネタリウムのドームが見下ろせるのは素晴らしい。

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日曜、ホテルの朝食をしっかり採って、おいでんバスに乗り込む。スマホ弄りはせず、このあたりの地形に目を慣らしておく。私たちはもう舞台の上。戦いは始まっているってことだ。棒の手広場前のひとつ手前、猿投神社前で下車し、朝のうちに落ち着いて参拝しておく。

Gateやって来ました「フィールドディスカバリーゲーム in さなげ」。専用アプリを用いたロゲイニング形式のイベントに、3時間の部と5時間の部合わせて300名以上が集まっている。私はFDGシリーズ第1戦に勝利しポイントトップであるだけに、ライバルをがっかりさせるような恥ずかしい戦いは出来ない。もちろん5時間でのエントリーだ。

で現状はというと、176kmウルトラオリエンで燃え尽き&足底の怪我で長期休養し走力リセット→トレーニング再開するも膝が痛くて走れない→30分、1時間、2時間と少しずつ走れるようになりかけたところ派手に転んで肋骨にヒビ→やっと深呼吸が出来るくらいに回復するも体重は例年夏の2kg増し←イマココ。

ろくに走れる脚ではないが、持ち前の暑さ耐性と読図力でどこまで上位を狙えるだろうか。既にかなり暑い9時30分、一斉にスタートを切る。テレインに猿投山はなく予想より南寄り。手のひら2つ分では収まらないワイドなテレイン、今回も半分くらいはカットする必要がある。ヨセで回収しづらい北東側から入るのがセオリーで、強そうな人はみんなこっち。現状唯一のライバルであるFチームさんがどんどん先を行き、とうとう視界から消えてしまった。もうだめだ。脳内はずっとワイルドスクリーンバロックという曲が流れている。戦う覚悟を鼓舞する歌だ。「歌って踊って奪い合いましょう♪」

Showa昭和の森に向かって、ある尾根から下りる道を行こうとしたら激ヤブ。プランナーが調査をした時は通れても、夏場はあっという間にこうなるのはロゲあるある。何というワイルドなテレイン。蜘蛛の巣だらけになりながら強引に下りるが、大幅なタイムロス。脚と腕が切り傷だらけで痛い。うろたえるな! 展望台からの風景は今日一番の絶景となった。南東に向かう道が立入禁止で、そっちはごっそり諦めて西へ向かう。後にして思えば幸運だった。

三河御船駅跡など、鉄道好きには嬉しいスポットも盛りだくさん。「みふね」と聞くとラブライバー的には三船栞子さまを連想する。歌って踊って奪い合いましょう〜(ちょっと違う)。トヨタ紡織工場前では相互フォローなIさんYさんのチームとスライド。実力近い者同士で組めるのは羨ましい。

それにしても暑い。自分に限って熱中症の心配は無いが、湿度が高いのか愛知式の暑さは正気を保つのが難しい。あの多治見に近いのだからそりゃ暑いわな。ランパック専用のフラスクを持ってくるのを忘れて、給水は背中に積んだペットボトルをいちいち取り出して行っている。ぼちぼち尽きたので購入しよう。自販機から生まれたてのドリンクは冷たくて美味いなあ。この日、豊田市は最高気温33.6℃を記録。

Mifune最西端エリアであのFチームが追いついて来て物凄い勢いでまた引き離していく。走力の差は如何ともし難い。欲張って大遅刻でもしない限りダントツで優勝するだろう。前回遅刻されているだけに、そこは抜かりないはずだ。私も中央の高得点は諦めてそろそろフィニッシュに直進しないといけない。ずっと登り勾配になることも計算に入れて、ギリギリか。

道沿いのスポットだけ回収しよう。19番、なんか写真例と撮った写真違くないか。でもまに、まに、まに、まにまにまに間に合わない!と焦っているので再確認を怠ってしまう。こうして3分弱残してフィニッシュ、すぐ日陰で休みたいところ、集計作業が辛い。一ヶ所写真送信エラーで加算されてない所は申し立てで認めてもらったが、19番がNGになっている。ああやっぱりね。こういうヒッカケが多いのが今回のプランナーの特色らしい。それでも何とか男子1位の座は確保したが…。

やはりFチームさんがダントツのトップスコアで、表彰式の順番が先になった男子勢の何と不甲斐ないことか。だが男子2位のKさんは富士登山競走の持ちタイムで言えば私より1時間近く速いスーパー超人。ロゲ慣れしたら怖い存在になるだろう。

Map_2シリーズ戦ポイントもFチームさんに逆点を許した。今日はあまり読図に問題は無く、走力というキラめきが足りなかった。差はまだ僅か。次は取り返してやるぞと、彼らが登壇する感想戦を見上げながら闘志に火を付けるのだった。FDG代表のTさんに挨拶して会場を離れる。帰りのバスは時刻の都合上、1kmほど小走りした上中山バス停から。やたら重い副賞を抱えつつ乗り継ぎがタイトで、ゆっくり食事もできぬまま猿投・豊田を離れる。また来るよ。

という訳でこのままフェードアウトという訳にはいかず、今年度はFDG愛知シリーズがイベント参加の軸になりそうである。元々そんなにたくさんやるつもりはないので、長野県内は既にエントリーした伊那ヒルクライムレースと乗鞍ヒルクライムを除き難しいかも。あと一とつくらい何とかしたい。

→Facebookアルバム: フィールドディスカバリーゲーム in さなげ2021(イベントの様子や通過証明写真など)

7/17-18 初オリエンに熱中しよう

Alcp一番暑い時間帯に走ることこそ暑熱順化の効果がある、と言ったら過激だろうか。土曜の正午ごろ自宅をジョギングで出発し、アルプス公園へ。ネイチャリングフェスタというファミリー向けのお祭りが開催中で、私の目的は一つ「地図読み探検ゲーム、オリエンテーリングをやってみよう!」。見知ったスタッフさんに上級コース(1900m)の地図を渡され「中村君なら説明要らないね、15分くらいで帰ってこれるね」と。いやロゲはともかく、こういうタイムトライアル形式のオリエンなんてやったことないんだけど…。

たぶん地図の下にある空欄に改札パンチみたいなのを順番に入れていくのだろう。タイム計測はセルフなので、時計を撮っておもむろにスタート。先週転倒して痛めた肋骨がひびくので、激しい運動は出来ない状態だ。それにしてものっけから別の尾根に登ってしまう大ミス。勝手知ったるアルプス公園で何で!?…やはり暑さで頭ぼーっとしている。まずコンパスを読みなさい。3つめの藪尾根でも蜘蛛の巣だらけになりながら右往左往の大迷い。後半はやれやれ走りで、結局24分19秒も掛かっちった。初オリエン、ほろ苦デビューであるが楽しかった。

その後は浅間温泉から美鈴湖に向かい、カフェピラータで遅い昼食。下山はもりの国から桜ヶ丘へ向かうトレイルを走る。しまった今日は熊鈴を忘れちゃった。でもいつも通ってる道だからヘーキヘーキ。そう思いつつ中間の謎祠手前、右手でガサゴソ!あっ動物!? 20mほど先、藪でもない所で背中を向けて逃げる物体は猿でもカモシカでもない、紛れもなく熊の成獣だ。もしかして俺、九死に一生を得た? 熊が居て当たり前の山域だけど、ここ数日は学生の大会で騒がしい自転車競技場と野球場に挟まれたこの場所にまさか出没するとは。油断せず備えなくてはいけない。とりあえず今日は口笛を吹きながら下りよう…。

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Kiyo日曜は木曽方面に出掛ける予定だったが、暑さにやられちゃったか昨夜から胃が動かず、立ち歩くこともままならない。昼まで体力回復を待ち、また暑い正午ごろ出撃。36℃予報のもと、チャリで山形村を目指す程度にする。大池地区の清水古道入口から、林道堂ヶ入線をアタック。距離4.3kmで460mアップする平均11%、筑摩野でも指折りの「長い激坂」だ。やはりこの体調ではバテバテで、清水寺前まで31分41秒の凡タイム。来月の伊那ヒルクライムレースに向けてもうちょっと脚力を付けたい。

さて直近の予定は、7/23(金)に信州空の道サイクルロゲイニング。これはプランナーとしての参加で既に入稿したのでもう頑張ることはないが、爽やかな晴天を願う。翌日は豊田市にチェックイン、日曜にFDGin猿投というロゲイニングがある。FDG第1戦は勝利したがフロック? 今回は惨敗してフェードアウトするか、次戦以降もヒールとして君臨できるのか、これは頑張り次第。攻めの姿勢が大事、願わくば猛暑になれ!

むらよしギムナシオン(参戦記)ページには2年前の知多半島ロゲイニングin東海市をアップ。これでやっと2019年の分を書き終えた。2020年は大半のイベントが中止だったので書くことは少ないはず。一気に今年分に追い付きたい。

6/26-27 勝手にツールド美ヶ原2021

Mochiウルトラオリエンテーリングによる足の痛みが引いて、トレーニングを再開。しかし長期のサボりがたたって今度は膝がすぐに痛む。ランニングも自転車も中途半端なまま、ツールド美ヶ原の週末を迎えた。もっとも大会そのものは中止、それでも集まる人々のために会場でアミノバイタル等の配布を行なっている。

土曜、乗鞍仲間6人が集結してスタート。去年はだべりながらゆっくり走ったが、今回は2年ぶりのタイムアタックとする。キャリアを外した軽量装備でなるべく本気で漕ぐ。・・・ペース配分は悪くないが、チェックポイント毎に脚力の弱体化が如実に現れる。最近換装したクランク(シマノバイオペースという逆楕円かつ175mm長の珍品)が合ってない可能性もあるが、それ以前の問題だろう。

Takeshiフィニッシュタイムは1:34'19"、全盛期より10分以上遅い結果となった。これがレースだったら唖然としてしまうところだが、走り自体はとても気持ち良いもので、やっぱり僕は自転車が、ヒルクライムが好きなんだと思う。今日はやたら電動アシストの高級機材を見かけるが、あれどうなんだろうね。

全員無事にフィニッシュし、無事に下山。ピラータに案内できたら良いのだけど、「千石」のデカ盛りにチャレンジするのが恒例となっているから仕方ない。山賊焼定食、去年よりは余裕で完食できた。その胃袋が問題なのだ。

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Hokora日曜、コンビニで市民タイムスという新聞を買ってくる。昨日いろいろ取材を受けていて、ばっちり写真が載っていた。これは嬉しい!(→WEB版

今日はジョギングで桜ヶ丘トレイル経由、カフェピラータへ。昨日のツールドフランスの話題でもちきりである。長居して、下山は雨につき舗装路で。

急激に増加している体重を止める術はあるのか。来月から頑張ろう。

5/23 プランナーズハイ

Mapcp先週痛めた右足底も自転車を漕げるくらいには回復したので、浅間温泉の激坂を登る。標高1000m、今日はカフェピラータで行う「美鈴湖サイクルオリエン」の主催者として、受付から集計まで業務をこなすのだ。

ロゲイニングに何度も参加していると、自分でもプランニングしてみたくなる。またピラータには以前「”美鈴湖”がぴーくす」という、周囲の坂を全部登ろうというイベントがあった。それらをベースに素案を持ち込んで話し合い、改良して誕生したのがこれである。参加者は主に「松ぽた」方面から募って頂くとして、いきなりスコアオリエンテーリング(ロゲイニング)とか言われても何をしてよいか分からないだろうから、地図・写真例一覧は事前公開とした。いちおう色覚特性にも配慮して作製したつもり。印刷以外にもデジタル時計を買うなど若干コストは掛かっているが、参加は無料とした(松ぽたのカレンダーを無料で貰ってるし…)。

Info一週間前のウルトラオリエンテーリングよりよっぽど今日の天気予報に気を揉んでいたが、爽やかな晴天に恵まれた。ワクチン業務等で仕方なくキャンセルもあったが、最小催行人数3を大きく上回る方が集まり、松ぽた様様である。車種はロード、MTB、Eバイク、そしてランニングと様々。サプライズとして愛知県からTさんが急遽駆けつけてくれた。また通りすがりの人を強引に?誘って計10名が出走。個人的には十分だが、お店への貢献を考えるともう少し集めたかったかも。そして、受付で待っているのは案外ヒマである。

自転車イベントで一番怖いのが、誰かが事故るんじゃないかということ。特に疲れてくるとリスクは飛躍的に高まるので、制限時間は中途半端ながら2時間30分とした。遅刻やメカトラがありつつも無事みんな帰ってきてくれた。「順位付けはしない」とは言ったがやはり上位戦線は気になるもの。何と愛知県のTさんがトップスコアを叩き出した。土地カンがないのに凄い読図力である。彼の主催する知多ロゲイニングin東海市、FDGinみよしで私が優勝しているので、その意趣返しを果たしたという訳だ。

Marker余った地図に各々のルートをマーキングして頂き、これで感想戦にも花が咲いたようだ。イベントはアフター重点な。地図が事前公開だったのでそうなると予想していたが、高得点者は似たルートになりがち。誰も激坂ルートを通ってないのはプランナーとして敗北ポイントである。北のほう、小日向集落の湧水を穴場として紹介できたのは勝利。意外に多くの方から「面白かった、またやろう!」と言って頂いたのは嬉しい限り。地図読みスポーツはきっとまだまだ面白くなる。

「ウルトラオリエンテーリング・元善光寺-善光寺」176km完走、「美鈴湖サイクルオリエン」企画成功と、二週連続で人生最大級の経験を得た。この高揚感が過ぎれば元のしがない求職者に戻る訳で、落差がありすぎる。旅に出たいわ。

今回のイベントの様子を、短い動画にまとめてみる。先週の自分褒美でMac miniを6年ぶりに買い替え、Apple M1チップのパワーで編集作業はすこぶる快適になった。しかしゆっくりボイスを細かく調整できるアプリが動かず、そこだけ旧機を使っている。→ニコニコ動画: 美鈴湖サイクルオリエン2021

また、今更ながらむらよしギムナシオンページに「サイクリングin乗鞍2019」「松本マラソン2019」の参戦記(詳細版)をアップ。今年も参加予定、走れるといいな。

3/26-27 伊那谷のバラード

Ento金曜の朝、松本から南へジョギングスタート。中央分水嶺である善知鳥峠を越えれば、あとは下り基調だ。シューズはニンジャめいたハンゾーU、ウルトラ向けを謳うクッションモデル。膝の負担を感じるのが早い気がするが、そのうち気にならなくなる。

伊北インター付近から西へ少し登り、いくつかの円筒分水を見る。まだ水を通す時期ではないようで枯れている。走行ルートはジョグで通ったことがないという理由で伊那西部広域農道を選択したが、歩道が少なくてやや心苦しい。

Alps過去に二度ほど飯田を目指してジョギングし、途中の駒ヶ根で力尽きていた。今回はまだまだ行けるぞと、国道153号の旧道にルートチェンジして進む。ハイウェイみたいな造りのバイパス程ではないだろうが、歩道もあって快適かな。田切駅に寄ると「アニメ聖地巡礼発祥の地」碑がある。諸事情で?作品名は書かれてないが、暗号で分かるようになっている。「究極超人あ~る」まだ観てないや。

国道がバイパスと合流して、中川村坂戸峡からはまた歩道が未整備気味となる。単に飯田へ向かう目的なら、天竜川の東に渡った方が良いかも知れない。「これ旧街道かな?」と思って細い道を進んだら妙なところに迷い込むし。少々距離が延びるぶんには問題ない。途中の食事はコンビニ2回、持参のカロメ1回。

Mazda暗くなって元善光寺に到着。もう誰も居ないし、ちゃんとしたお参りはまた明日。もう少し進んで、飯田市街地の満津田食堂で時計を止める。三段目スモトリ「満津田」の写真がドーンと飾られている、地元民で賑わうボリュミーな店だ。時節柄時短営業の折、間に合って良かった。102km走った後だと相当胃が弱っていて、上トンカツ定食を完食できるか焦ったが、美味しいので何とかなった。

走行時間は小休止を入れて12時間34分。終盤にペースを落とさないことが目標だったが、やはり身体じゅうが言う事を聞かなくなって少し緩んでしまう。先月の甲府行き101kmに比べれば、少しだけ余裕あるかな。

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Kabu土曜、ホテルオオハシ飯田で迎えた朝。楽天予約可能かつ長野県民割が効くのがここだった。このクラスのビジホにしてはえらい豪勢なバイキングでびっくり。この私が全種類取り尽くせなかったほど。今日も良い天気で、せっかくだから少しジョギングしていく。まーず心肺にエンジンが掛からないのでゆっくり南へ登る。飯田山本ICから東へ。

この辺鄙な山奥に伊那谷道中というテーマパークがあった。テレビCMが頻繁に放送されていたので、長野県民なら誰でも知っているだろう。ケフィア騒動のあおりで潰れてしまい、その後どうなったのか気になるところ。駐車場入口から立入禁止で、無理せず遠くからゲートを眺めるにとどめる。建物はあらかた残っているようだ。

Mihoこんなダークツーリズムが動機だったが、峠を越えてからの三穂地区は南アルプスをも望む見晴らしが良く、思わぬ旅のハイライトになる。所々に山桜が咲き、まるで桃源郷のよう。実際の生活は大変だろうけど。天竜峡駅までで20kmのジョギングを終了し、吊り橋への遊歩道をぐるっと散策する。次の機会があれば高速道路橋を利用した「そらさんぽ天龍峡」まで足を伸ばしたい。18きっぷで飯田線に乗り帰途につく。

もう脚も心肺も終わっているが、下山村駅で途中下車。飯田線がΩカーブを描く所をランニングでショートカットし、同じ列車に追い付くというエクストリームスポーツ「下山ダッシュ」を敢行する(これも究極超人あ~るを元ネタの一つとする)。キツい登り坂だし信号待ちもあるし、列車は回復運転て急いでいる。伊那上郷駅が見えてきた所で踏切が鳴り出し焦ったが2km走行13分半、ぎりぎり間に合った。

Butai次の元善光寺駅で再度途中下車。元善光寺の戒壇巡り(無料)をやって、寺務所で足腰健康守を授かる。これでウルトラオリエンテーリングは大丈夫だ。隣りの麻績神社にもお参りし、舞台桜と石塚桜を見ていく。趣の異なる二本の巨大なシダレザクラ、見事・凄いという言葉が似合う。昨日ライトアップされているのを遠目にしたけど、これだったんだ。

危うく次の電車に乗り遅れるところだった。辰野からわざわざ小野を経由するなど、昨日のルートを振り返りつつ帰宅。

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日曜、身体に故障がないか確かめる目的で自転車に乗り、御射春宮ルートで美鈴湖ピラータへ。長い登りではないが、つい心肺を追い込むスイッチが入る。今の自分にはこれが必要だったんだ。店で頂いた碧志摩メグおみくじによれば今年は大吉。偶然を大切に。

2/13-14 ピザ爆食 ヒザ爆使

Jonen寝坊スタートの土曜、ジョギングで豊科カントリークラブの方へ登る。上ノ山付近からの常念岳を写真に撮りたくなった、ただそれだけの寄り道をしたくて。新旧2本の田沢橋を眼下に、奥へ続く街並みと常念岳が美しい。

芥子坊主山を経由して美鈴湖畔カフェピラータさんへ急ぐがやや遅刻。年一度?のピザをいっぱい焼く日だ。暖炉の上で焼く一風変わったピザ。帰りもジョギングなので腹を200パーセント満たすほどは爆食せずも大満足。調子良く美ヶ原温泉や松本城を経由して、走行33km。

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日曜もちょっと寝坊したが、まだ十分に早朝。松本城からのサイクリングという形で、明科池田ルートで大町へ。市街地を抜けてようやく積雪地帯らしくなってくるが、路面に雪が無いまま爺ガ岳スキー場に到着した。42kmを2時間10分…、マラソン選手に負けとるがな。山名は爺ヶ岳だがスキー場名は爺ガ岳、という表記ゆれに注意。

Cyc先々週のあさひプライム同様、レンタルスキーセットを借りて滑り始める。午前リフト券は13時まで使えるから3時間は遊べそう。眺望は後立山連峰こそ見えないが、松本平を北から見おろせるのは新鮮かも。下の方は初級者向けのだだっ広いゲレンデ。リフトで一番上まで行っても中級者向けの、キツ過ぎない斜度。今は練習あるのみの自分にはうってつけである。冬にしては猛暑の今日だが、雪質は悪くないと感じる。

View

11時に休憩がてら、早めのランチ。食堂が三つあって、パウダーパフさんの溶岩釜焼きピザを選択する。これも美味しい。食後はひたすら滑るのみ。ミニジャンプ台などのアトラクションや謎抜け道で飽きないし、コースバリエーションを一通り試したあたりで時間いっぱい。滑り足りないくらいが丁度良いか、また来ようね。

大町温泉郷「薬師の湯」でまた十分に休憩し、帰りも自走サイクリング。南行きの北アルプスパノラマロードは快走だが、後半は向かい風。久々にサイクリングでヘロヘロになりつつ帰宅した。

前日には東日本で震度6強の地震が発生、レジャーなんて不謹慎という考えもあったが、被害の無い所では経済を回すことが結果的に復興を早める。ましてスキー場はどこも苦しい。私だって貧乏なりに明るい空気を作ることは可能。「自粛」は使いようによって悪魔の言葉になるのだ。

1/31 チャリで(滑りに)来た

Prime1前日のうちに1月のジョギング距離350kmを確定させておき、日曜は自転車で朝日村に向かう。今日こそ「自転車でスキー場に行って滑って来る」を実現するのだ。暑い格好をしているのでスピードは出さずゆっくり、あさひプライムスキー場に正午到着。経営が危ぶまれているとの報道だったが、村のファミリー層によってそこそこの賑い。遠方から客を呼ぶような所ではないので、疫病騒ぎによるダメージは少ないのかも知れない。

さて自分は何せ約20年ぶりのスキーだし、まずレンタルとかの勝手が分からない。3時間の予定でリフト券と、適当に初心者用のスキーを借り、軽く転ぶ練習などしてから第一リフトに乗り込む。初級コースは非常に緩い斜度で、プルークの必要も無いほど。3周ほど慣らす。

Prime2せっかくなので「ゲレ食」も頂こう。野菜カレーがリーズナブルだ。食後いよいよ第二リフトへ。しまった、途中下車すれば中級コースなのか。いきなり山頂の上級コースに来てしまった。はるか東には美ヶ原や鉢伏山、蓼科山などが見える。28度…上級と呼ぶには緩い斜度でも自分には凄くコワイ。何度も転びながら、4周目のチャレンジでようやく転ばずに滑り切れるようになった。

だいぶ昔の感覚を取り戻してスピードも楽しめるようになる頃、時間いっぱい。特に前半の慣れないうちは変な力の掛け方をしていたので、酷く疲れた。さあ自転車で帰ろう、って時に鍵が無い。うそ…だろ…。取り敢えずインフォの方に聞くが届いてない。小さなスキー場とは言え、失くした鍵を探すには広すぎる。とにかく目を皿にしながら歩いて登るしかない。

Bic半分を過ぎた頃レスキューの方に止められ「私たちが探すから、リフトの側道を降りて下さい」と指示される。今日は家に帰れない、と顔面を真っ青にしつつ麓に下りたその場所で、雪面にキラリ輝くものが。あった! そういえばここで転ぶ練習をしたっけ。レスキューさんの神指示で奇跡的に助かった。彼が降りてくるのを待って平謝りですよ。今後貴重品はどう転んでも落ちない所に収めよう。

という訳で九死に一生を得つつチャリで帰宅。翌日は有休だが身体バキバキ、どうせ動けないので動画作成に根詰める。角度・ホワイトバランスなどいい加減な録画だったので補正に苦労しつつ、シンプルに仕上がった。→ニコニコ動画: サイクリング&スキー あさひプライム

10/25-26 ゆけ ゆく先は蓼科だ

3mine日曜朝、松本からチャリで東へ向かう。激坂トレーニング目的でもキツい桜清水坂が、ツーリングだとさらにエグい。不覚にも一度足を付き、先行きに不安を残す。三城牧場からよもぎこば林道を経て、扉峠からいよいよビーナスラインに入る。いつも北の美ヶ原に向かう所だが、今回は南へ。八ヶ岳を背景にどこまでも山が広がり連なる景観が最高に素晴らしい。

和田峠で一旦北東に降りる。トンネル料金所脇の黒曜水は大量のボトルに汲み続けるジジババ達に占領されてるが、勿論割り込ませて貰える。なるほどこの水は美味しい。名無しの峠を越えブランシュたかやまスキー場を経て、利休庵へ。ここで食べていくと決めたからには、混雑していても待つ。所望した韃靼そばは現在扱っていないが、新そばとそば粉天ぷらが旨かったので満足。

Suzuranずいぶん足止めを食っちまったが、疲れていたので必要な休息だったろう。大門峠でビーナスラインに復帰。プリキュアのバナーが眩しい白樺リゾートでカリンソフトを頂きヒーリングッバイ、東へもうひと登り。女神湖への寄り道は時間がないので割愛し、スズラン峠1760mを越える。女の神展望台からの八ヶ岳は雄大。南西へ林間の別荘地を下りて行き、蓼科温泉共同浴場に入る。ピッとやる検温がエラーになるほどに冷え切った身体を、源泉掛け流しの湯で温める。

Tate夕暮れに紅葉の蓼科湖を散歩で一周し、もう少し下りた所のヴィラB&Bホテルにチェックイン。本来は日帰りで甲府に行く予定だったが、長野県民が茅野市内に泊まると三千円引きになる「ちの割」を思い出して、どうせなら利用することにしたんだ。上諏訪さえスッ飛ばす速達型の特急あずさでも全列車停車するほどインバウンドで賑わっていた茅野市、今が苦しいんだろうな。さらにGoToトラベルとの併用でタダ同然になってしまう。まだ枠が余っていて、一人でも利用し易い宿がここだった。

夜に星空観察を試みるが、案外市街地に近いうえ月も出ているので期待したほどではない。写真を撮れば、くじら座の変光星ミラが写るところがちょっとレア。

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Ohtaki有休の月曜、地野菜たっぷりの和朝食が美味しい。この宿にステイしたくなる気持ちを抑え、絶好天の2日目スタート。せっかく蓼科に来たんだからもうちょっと名所を巡って行こう。メルヘン街道を登って…これ結構登るなあ…横谷渓谷の遊歩道を下りて王滝へ。名前の通り立派な滝だし、展望台からの黄葉はまた絶景。

もう少し登って別荘地を抜け、湯みち街道を下りると只ならぬ雰囲気。ここは御射鹿池(みしゃかいけ)。ありふれた溜池だけど、東山魁夷の絵に出てきたとかで有名らしい。月曜午前にも関わらず駐車場待ちの車列が発生するほどの賑わいで、週末には阿鼻叫喚地獄と化すであろう。どんな宗教を信仰するよりも、みんな自転車に乗れば、あらゆる精神的苦痛から解放されて幸せになれるのにね。乗り方にもよるか。

Kinsei南へ、毎度のエコーラインではなく一本上の鉢巻道路を走ってみる。頑張って美濃戸口まで登ればあとは下り基調。信玄棒道と平行し歴史を感じさせる道だが、八ヶ岳が間近に見られるわけではない。のどかな原村や富士見町を抜け山梨県に入り、小淵沢駅の山賊そばを昼食とする。七里岩ラインから清里ラインに移り、韮崎の金精軒(きんせいけん)で信玄餅等を購入。宿で貰ったGoToクーポンはここで使う。

松本からジョギングして来た時の苦しさを思い出す道で、甲府市内に入る。富士アイス朝日店でじまんやきを頂き、武田神社前からの愛宕スカイラインが最後のヒルクライム。こうして三度目の山梨県立科学館に到着。ここのプラネタリウムで平日オンリーのplanetarian秋バージョンを観るのが目的の旅だった。前半の星空解説は、光学式投影機カイセイさんの美しい描写力が活きる。ただし変光星ミラは現在の明るさを反映してないな。

Yama甲府駅から輪行で松本に帰宅。昨日76km2180mUP、今日100km1420mUPという精一杯なボリュームのサイクリングだった。さあ信玄餅の食べ比べだ。

9/21-22 ジャイシで遭いましょう

四連休の3日目、それも10時半になってようやくチャリで出撃、南へ向かう。一泊なのでサイドバッグこそないが、一応自炊用具を積んだフルキャンプ装備である。ルビィ誕でラブライバーが集う塩尻市の旬菜花さんでおやきを買い昼食とする。シャインマスカットがごろごろ入ったぶどうおやきが新しい。

Otama国道19号が木曽路に入る直前の桜沢で県道254号に入る。狭いけどキツくはない道が辰野町に入り、心地良い走りで標高1072mの牛首峠に到達。お玉ヶ池ハイキングコースの案内板があり、距離1km、標高差200mと結構歩くようだが急ぐ旅でもないので寄り道してみよう。もちろん熊鈴を鳴らしつつ、ハイカーひとりとすれ違う程度でお玉ヶ池へ。窪地にちょろちょろと湧く不思議な泉だ。何か御利益はあるかな?

峠は中央分水嶺で、太平洋側に下りるとすぐ飯沼の集落。祖母の生家は、この家だろうか。国道153号を南下してすぐまた西へ、県道201号の谷に入る。はぜかけの稲と蕎麦の花が眩しい。横川ダムを経て15時半に蛇石(じゃいし)キャンプ場に到着。自宅から中途半端な距離ゆえなかなか目的地になりえず、初めて来た。利用は無料だが、来ているのはほぼ地元ナンバーという穴場中の穴場。携帯の電波はかろうじて届き、ツイッター等で各地のキャンプ場から大混雑の阿鼻叫喚が伝えられる。ここはまだ余裕がある感じ。欠点は、水道に「この水は飲めません」と書いてあること。たぶん川の水だ。

Jaishiその蛇石というのが国の天然記念物で、川底に露出した褐色の岩脈に石英の縞模様が加わり長さ数十メートルの大蛇に見えるというもの。大小二脈ある。この奇観を宮沢賢治に見せたらどんな物語を書くだろう。魚が見当たらないほど澄んだ水だが、釣りをしている人がいる。

横川ダムへぷらぷらと散歩してキャンプ場へ戻る途中、擁壁の上に黒い物体が。どうせまた岩を熊と見間違えているのだろう。しかし、もぞもぞと動いている。あのラブリィな丸い耳は紛れも無く熊だ。しまった熊鈴を鳴らしていなかったんだ。今まで山で熊なんか見たことないぞと豪語していたのに、ついに遭ってしまった! 成獣ではないが、思わず数歩後退する。ここを通らないとキャンプ場に戻れないし困ったなぁ。そこに一台の自動車が通りかかって、熊が怯んだように見えた。親熊の気配は無いし、今のうちに通過しちゃえ(→動画ツイート)。こうして事なきを得たが、明日この山域を出るまで気は抜けない。

夜は星空撮影、そのためのキャンプと言って良い。しかし雲が多い。雲間に、こと座の平行四辺形が解るくらいに空は暗いのに。もう一時間待ってみようとふて寝して、そのまま面倒くさくなって就寝。

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Masumi翌朝、口笛で警戒しつつ無事に山域脱出。辰野駅前から有賀(あるが)峠に登る。ここも初めてだが、特に展望は無い。諏訪市の宮坂醸造「セラ真澄」で小瓶のKUROとKAYAを買い、旅の土産とする。辰野や諏訪はサイクルスタンドのある店が多くて助かるわ。

下諏訪町の富士アイスでじまん焼き3種を買い食いし、足りないので岡谷市の富士アイスでもじまん焼き2種を買い食い。なるほど店によってバランスは異なるが、激安で素晴らしい。塩尻峠を越えて14時前には松本市に帰宅し、プチキャンプツーリング終了。今年の初キャンプであった。

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