4/23-24 いい雨だな 水が空から ぽたりと眼鏡に

Nire土曜、特急あずさで長野県の松本へ。小径車カラクルSの輪行を解き、安曇野へ走る。きたる5/8に開催する信州サイクルロゲイニング2022_安曇野Stageのプランニングはほぼ完了しているのだが、一部写真の撮り直しなど再確認を要した。これで大丈夫。記憶を消して自分が参加したいくらい、憎ったらしい地図が出来上がる。

美ヶ原林道の冬期通行止が解除されたので、美鈴湖までヒルクライム。カラクルでの激坂はさすがにキツく、腰と膝が破壊される寸前だった。カフェピラータでゆっくり休み、駅前に降りて飯田屋ホテルに泊まる。

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Kobo日曜、イベントは昼前からなので案外ヒマ。チャリで弘法山に登り、今までにないくらいゆっくり、薄曇りの松本市を見渡す。3ヶ月前まで、本当によく駆けずり回っていたフィールドだ…。

ここを我が街だと思うのは、今日限りにしよう。

やって来ました「松本いい湯だなロゲイニング」、時節柄何度も延期を重ね、ようやくの開催となっている。かつてのピザ配達仕事やその後のジョギング趣味で、市街地のあらゆる小路を知り尽くしているつもり。地の利は一番有るし、走力減衰カーブが気になる年齢、最後の勝てるチャンスかも知れない。

Start正午に松本城をスタートし、3時間の旅が始まる。全32コントロールで、パーフェクト者が出るような糞ロゲにならないよう配慮されている。しかし自分でも9割がた取れるであろう狭い地図の場合、戦略より戦術の要素が大きい。高度な柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処する(要するに行き当たりばったり)。敢えて奇策を言えば、雨は降らないだろうから久々に地図を袋から出して裸で持つ事にしたくらい。美しいオリエンテーリングマップ仕様なので、ビニール越しなんて勿体ない、よりダイレクトに読んでやろうと思ったんだ。しかし、予報に反してぽつぽつと降り出す。どうやら顔料で印刷してあるので、まぁいいや。

Tosenjiつい旧住所のアパート前を通ったりしつつ浅間温泉へ向かうが、速い人にあっという間に抜かれたりする。先週マラソンの疲れが抜けておらず、開始1時間でもう脚がぱんぱん。後が怖いので、御殿山展望台への山道はカットする。雨はいつか止むとの希望虚しく本降りになり、地図の印刷は大丈夫でも紙がぼろぼろになってきた。まぁ無くても頭に入ってるから、写真例一覧さえ無事なら無問題ラ。いや、せっかくの美しい地図を申し訳ない。

終盤はいい湯だなロゲらしく銭湯巡りの様相。だが時間不足で、もう2ヵ所カットを余儀なくする。かつての走力さえあれば…と思うが今の力は出し尽くし、3分ちょっと余して大手公民館にフィニッシュ。コントロール数29/32、得点2199/2400で結果を待つ。走行距離30km余。

Route勝手にライバル視させてもらってるFチームさんやBさんには勝ってるっぽかったから、入賞してるのではと期待した。しかし男子ソロの部でトップ3が異様に強く、4位に終る。ここで勝てないってのは悔しい。もうずっとむらよしは倒れたままだ。

副賞も無いので、アルピコプラザで新ばし飴を土産に買いつつ輪行。駅で同じあずさに乗る優勝者Tさんに会ったので聞いてみたら、戦略面では今回やはり私と同様にフォークめいたもの。そして年15回はロゲに参加されているとか。経験は大事。

一方の私は、今日を以て予定イベントを全て消化。サイクルロゲ安曇野のプランナーとして多分顔を出すだろう以外は、何もないゼロベース。転職して半年経ち有休を貰えるまでは面かぶりクロール…と思ったけど、今しか出来ない事もあるからな。とりあえず乗鞍ヒルクライムくらいはエントリーしようか。

→Facebookアルバム: 松本いい湯だなロゲイニング2022(得点証明となる全通過コントロールの写真ほか)

3/19-21 三国の四方を走るべし

Station生活や職場の変化と、昨夜の急な冷え込みに身体が反応しているのか、土曜の朝からちょっと熱っぽい。とはいえ怠さは無いしすこぶる元気だ、大丈夫。東京から新幹線ひかり号で豊橋下車、名鉄を乗り継いで愛知県豊田市に降り立つ。パークサイドホテルにチェックインし、小径自転車カラクルSを輪行状態のまま持ち込む。ここに泊まるのはこの一年で4度目、夕食も毎度台湾ケンさんのニラレバ定食な気がする。

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Oiden日曜は体調良好、バイキング朝食が旨い。カラクルなら路線バス輪行もこっそり問題なく、北へ30分余、終点の藤岡支所で下車する。あれしまった、乗り継ぎのコミュニティバスも存在したのか。私が情弱だったのだが、欲を言えば大会プログラム等で交通案内があると良い。いくらマイカー信仰の総本山たる愛知県とは言え、現地に至る公共交通機関が無いからと参加を諦めた人もいるんじゃないかな。場合によっては(去年の朝日村ロゲにあったような)参加者用シャトルバスがあれば…というのは贅沢を言い過ぎだろうか。

そのちっちゃいバスにはイベント参加者らしきが2人乗ってる。まあいいやチャリで追いかけよう…って距離4km、標高差150mの結構なヒルクライム! 汗だくになりつつ、受付にギリギリ間に合った。他の145人はクルマで来ていると思われる。

Fureaiフィールドディスカバリーゲームの最終戦はチャンピオンシップと銘打って、ここ藤岡地区でいつもより1時間長い6時間ロゲイニング形式で行われる。初戦こそ総合優勝したものの、最近は辛うじて表彰台にすがり付くような不甲斐ない結果が続いている。今度こそ過程ではなく結果を求めたい。ごちゃごちゃ言い訳無用!

配布された地図は予想通りの範囲で、小原地区も少し入る。まるで平地のない山間部だがルートのバリエーションは豊富で、面白いテレインだ。やはり三国山(三河・尾張・美濃の境)は行きたいし、登るなら道不明瞭な南側からと決めていた。その前に折平山エリアを攻めるとして、右回りで手のひら三つぶんの行動範囲で戦略を立てる。

Mikuni9時30分スタート、始まりの刹那から天狗像がなかなか見つからずタイムロスが発生する。高い所で風を受けると少し寒いが、マスク無しで森を走れる喜びが大きい。ヒトはこうして免疫力を維持する生物。都市部に居るとなかなか出来ないことだ。

次はいよいよ三国山。地図にある道はやっばり無いし、代わりの尾根筋もやがて踏み跡がなくなる。それでも急斜面をハイハイしていれば頂上まで着いてしまうのが、登り坂の利点だ。展望台から四方の絶景もそこそこに下山、有利なショートカット小路を発見しつつ人里へ。時間の読めない山岳を前半のうちに終わらせるという、自分にしてはスタンダードな作戦だった。

Routeただ、想定より時間が掛かっている事に対して、当然なすべき戦略変更が柔軟でなかった。元の作戦に固執して中途半端にカットし「👺判断が遅い!」と後悔を繰り返す。まるで得点が伸びないのだ。また前半のうちに脚が終わっており、競技というよりジョギングペースに落ちている。脳内にはずっと「時間が止まれば〜いいのになって思うよ♪」なんて歌がふにゃふにゃ流れている。時間は止まらない。終盤、藤岡支所からの登り坂は身に覚えがあるのでしっかり走り、制限6分前にフィニッシュ。走行距離ざっと47km、標高差1500m。

結果は男子3位、男女混合2チームにも敗れ総合5位に終わった。例年より3kg太っている重身で良く踏み止まったとも言えるが、目方で男が売れるならこんな苦労もしない。年間全7戦中6戦に出場してシリーズ男子二位にも、顔で笑って腹で泣く。確かに思うのは、ポイントランキングに一喜一憂の一年間が最高に楽しかったってこと。

毎度お馴染みのY本さんや、去年のウルトラオリエンテーリングで序盤だけ競ったY越さんと話せたのは幸い。運営さんから次シリーズの優待券を頂いたけど当面は生活がばたばたしそうだし、スポット参戦の形になると思う。その時、上位陣を脅かす存在になれるよう成長して帰って来たい。

Gifuさてここからも本番。松本に向かうとして、豊田市街地まで戻ったら交通費がバカにならない。チャリで三国山近くの峠を越えるヒルクライム250mUPを敢行する。疲労困憊、なかなかしんどい。奮闘努力の甲斐もなく、今日も涙の日が落ちる。笠原鉄道の廃線跡サイクリングロードを見付けつつ、岐阜県の多治見駅で輪行。特急しなの号に乗り長野県の松本駅で下車、駅前の飯田屋ホテルに輪行自転車ごとチェックインする。松本在住時代はイイダヤ軒のかき揚げそばをよく食べに来ていたが、併設のホテル利用は初めてだ。

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Alps月曜は春分の日。ホテルに荷物をあらかた預け、チャリで安曇野を回る。GW最終日に行われる信州サイクルロゲイニング2022_安曇野Stageの地図は、プランナーの脳内ではほぼ完成している。だが一部写真が用意できていない場所等があり、今日は最終調査に来た。道の駅堀金で常念天丼を食べ、ホテルに戻って輪行、特急あずさ号で東京に下る。良い地図が出来上がりそうである。

とりあえず、正直疲れた。ブログ等の更新は次の週末にゆっくりやろう。

→Facebookアルバム: フィールドディスカバリーゲーム in 藤岡 2022(得点証明となる全通過スポットの写真ほか)

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また、去年5月のウルトラオリエンテーリング・元善光寺-善光寺(176kmソロ)参戦記をむらよしギムナシオン臨時サイトにアップ。長くて御免。

2/25-27 どんなことが起こるのかな 期待のカラクルS

Ara金曜、葛飾区の北端から江戸川区の中ほどまで10kmちょっとのジョギング。そこに自転車店サイクルステーションハヤシさんがある。「カラクルSを下さい!」。テック・ワン社の猛虎参號さんが営業していて乗鞍仲間にも広まっており、ずっと気になっていたモデルである。どちらかと言えばやや軽量なスポーツ仕様が欲しかったが、在庫切れなので標準仕様(税込145,200円)でいいや。生産が追いついてないと聞いていたし、あるだけラッキー。店頭に赤と白の完成車があり、赤を選択。Cf気候の国に住んでいるからにはまずしっかりした泥除け装備が最優先事項なので、その場で取り付けて貰う。加えて専用の輪行袋と適当なボトルケージを購入し、リアキャリアは取り寄せとなった。折り畳みのコツなどを親切に教えて頂いたし、ジョギングで来たので乗って帰れる!

FoldさてこのカラクルSは、小径車とかミニベロとかフォールディングバイクとか言われるものであり、つまりタイヤ径が小さくて折り畳みが可能な自転車である。普段乗っているランドナーに比べるとやはり直進安定性は欠けるので最初は戸惑うが、すぐに慣れた。意外にスポーティな走りをするもので、電動ママチャリなんかよりよっぽど速い。それでいて、ロードバイクだと遠慮してしまう歩道通行も許されてしまうような可愛さがある(あくまで例外です)。都内自転車乗りの鬼門である環七総武陸橋も、簡単に歩道階段を…いや期待したほど持ち易くはない。

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Tannhau土曜、さっそく輪行だ。「慣れれば10秒」という謳い文句のようには行かないが、30秒もあれば折り畳みが完了する。この畳んだ姿が非常にコンパクトで無駄がないという機能美こそが、カラクルSを選んだ最大の理由である。一緒にクラシックギターも担いでいるが、このギターケースとサイズ感は大差ない。ランドナーだとギターと一緒に列車旅ってのは、かなり無理に近いだろう。常磐線、山手線を経て中央本線の特急あずさで松本へ。ああ、懐かしい…。

Alpsもちろん組み立ても工具要らずですぐ完了。ランドナーだと何だかんだ30分掛かることもあるが、カラクルSだと3分でもう走り出せる。東横インにギターだけ預けてから安曇野へ、5/8に開催するサイクルロゲイニングの地図作成に必要な調査を詰めていく。つまり1分でも惜しい訳だ。走行性能的にも、小径車としては大きめの20インチタイヤが頼もしい。つーかこれより小さいとやってられない。

ホテルに戻って、また折り畳んで部屋に持ち込むのも良いが、そこまではしなかった。

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Jinniku日曜はギターを持って出撃。まだキャリアが無いので、バックパックに重ねてギターケースを背負う形なのがちょっとキツい。浅間温泉から神宮寺の坂を美鈴湖へ登っていく。この「輪行してギター背負って走る」というのが、カラクルSで一番やりたかったことなのだ。ギアはフロント50の1段、リア11-32の9段で、過不足は感じない。

サイクルカフェピラータで、室内楽サロンに参加する。と言ってもあまり練習をしてきておらず、ここで今まで弾かせて頂いた曲のやり直しばかりになってしまう。ショパンの雨だれ、宵待草、城ヶ島の雨…。今後も時々行われそうだし、次は新曲を用意したい。東京への帰りも特急あずさを利用。あ、輪行袋の中にヘルメットも一緒に収まるのね。

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Pirataという訳で、私のやりたいことを叶えてくれているカラクルS。何かしらダメ出しをしようにも、四世代目にあたり製造技術も十分に枯れている為か、全体的にしっかりした作りで悪いところが見当たらない。もちろん小径車に過度の期待はしないのが前提であるが。敢えて言えばヘッドマークのシールが弱くてすぐ外れること(もう別のシール貼ったわ)、取扱説明書が誤字やレイアウト崩れなど雑であること(従業員の家族とかにDTPに強い人いないかな?)、ネット上の噂ではキャリアを付けると専用輪行袋に入らない?可能性があること、そもそも輪行袋が華奢なことか(転がして移動する用に底が抜ける機能付きだが、泥除けがあると無理だし無駄)。つまり本体設計と金属加工技術だけ優れた、典型的な日本の工場らしさを感じる。トータルでの顧客満足を目指すならまだまだ伸び代はあるはずだ。

などと、つい偉そうなことを書いてしまった。かく言う私も次の職場が決まったので、いろいろ叩かれながらやっていきたいと思う。通勤には引き続きランドナーを使うが、カラクルSも貴重なバックアップとなるのだ。

11/13-15 むらづみ裏日記

Senmi土曜、松本から輪行し岐阜県の瑞浪駅へ。サイクリングで南へ小一時間、世界一の茶つぼやら美濃焼こま犬やらを経て軽く峠を越えると愛知県豊田市の小原(おばら)地区に入る。秋にも咲く四季桜が紅葉と競演するさまは、この世の物とは思えないほど美しい…と云うが、まだ咲き始めと言ったところ。自転車ならではの機動性を生かしつつ寺などを回る。謎の田んぼアートはクルマだと気付かないかも。

Afrec折しも、小原交流館でアニメ「シキザクラ」のファンミーティングなるイベントが始まる時間だ。一応Nアニメで継続視聴している注目の作品。出店のケバブを食ってから入場してみる。スタッフや声優によるトーク、そして公開生アフレコが圧巻だ。東京一極集中のアニメーション業界に風穴を開けようと必死のプロジェクト、応援したい。だが物販は大行列で、また今度な。

すっかり日が傾いて来た。名鉄三河線の遺構などを見つつ、市街地に着く頃には暗くなり、常宿のパークサイドホテルにチェックインする。

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Start日曜、チャリ30分余りでフィールドディスカバリーゲーム in 三河上郷の会場へ。すっかり馴染みの「アプリを使ったロゲイニング」でeスポーツを謳うようにもなっているFDGだが、前回欠場したためシリーズポイント戦争いからは脱落している。今回は元々9月のイベントだったが疫病騒ぎで延期になったもの。男子の強豪はOMMとやらに行ったとのことだが、最大のライバルFチーム(男女混合)は健在。勝つのは難しい。

地図とスポット一覧をオープンして作戦タイム。意外と東側の山岳がたくさん入っており、極端に高得点が散りばめられている。自ずと前半にそれらを回り、後半は西側の平地エリアで調整する作戦となる。9時30分に一斉スタート。三時間の部もあるが、もちろん五時間の部で出走している。やはりFチームもほぼ同じ作戦のようで、スポット毎の見付けづらさ等で位置関係が前後するデッドヒートが続く。

Tenjin道端に棄てられたミッフィーが可哀想。何とか先行しつつ裏側から村積山(むらづみやま)257mに登頂。スポットの引っ掛け問題もクリアして、展望台に寄る余裕もなく下山。岡崎自然体験の森を目指す…が、トレイル入口が二手に分かれている。空に見えるはずの送電線もなく、疑心暗鬼に陥り行ったり来たり。後にして思えば正解の道に入っていたのに「ここは違う」と思い込んで、無駄に右往左往してしまった。行き違ったFチームが正解の方へ向かっている間、私は「どこここ、なんで!?」と絶望していた。

コンパスを便りに何とかリロケートして、必死に追うも後の祭り。おまけに岩津城跡でも意外と奥にある石碑がなかなか発見できず、土塁上をぐるぐるして万事休す。どこか1ヶ所多く取ってきたと思われるFチームが、西の平地エリアで背後に迫る。ああ、走力でも負けてるな…。西北の津島神社でとうとう追い付かれるが、勝利磐石の横綱相撲という事か、そのままフィニッシュに向かったようだ。

Route私はせめて一矢報いたい。強引に円型分水枡を取りに行き、さらにもう一ヵ所…は無理だ。こんな長距離を走るのは7月のFDGin猿投以来だし、へばってスピードの出せない脚で必死にもがく。「最後に僅かでも近道を」と行った道が行き止まりで、用水路沿いの狭い藪を強硬突破。アプリ操作に手間取ったら間に合わないというタイミングだったが4時間59分50秒、制限10秒前に無事フィニッシュした。多くの時間帯で前か後ろにFチームが見えているという異例のロゲとなったが(プランニングにもう一捻り欲しい)、その緊張感がぎりぎりセーフに繋がったとも言える。走行距離47.6km、標高差積算520m(推定)。

すぐアプリ上で勝敗が判る。やはり、負けたのだ。違いは南東の高得点スポット。私は仮に順調だったとしてもそこを取りに行く発想はなかった。臨機応変でいいや(要するに行き当たりばったり)というフォーク作戦では、後半の距離をきっちり計算して「行ける」と判断出来たチームに、戦略面でも戦術面でも勝ち目はなかったのである。1672対1644、この28点差には大きな実力差があった。

Komedaなお、やはり男子カテゴリは他に目立った成績なし。ちょっと男子ぃ~? よくお話しするIさんYさんのチームはしっかり山を取りに行って混合二位をゲットしている。私もカテゴリ別なら優勝で、気分は悪くない。心身ぼろぼろだったなら家路を急ぐ予定だったが、着替えはもう一泊分ある。出店の唐揚げ丼を食いつつ激安ビジホを急遽予約。せっかく愛知に来ているんだから、もうひとつやりたい事がある。

もうジョギングは無理だが、サイクリング巡航は可能。本業(趣味)が自転車旅行だからな。やたら重い優勝賞品をフロントバッグに詰め込んで、ちょっとだけキャノンボール気分で国道1号を名古屋熱田まで走る。途中コメダでピスタチオシロノワールを食いつつ、エクセルインにチェックイン。「おクルマですか?」と聞かれ自転車ですと答えると「部屋まで自転車を入れても良いですよ」とのこと。これは嬉しい!

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Manten月曜、さすがに全身疲労で寝苦しかったが、ホテルの朝食で元気いっぱい。のんびりと熱田神宮の社叢を散歩してから、名古屋駅を通り過ぎてすぐ、オープンして間もないノリタケジャスコに到着する。なんだこのお洒落な外観は! テナントも一風変わっていて、悔しいけどここはジャスコじゃなくてイオンモールって言うべきなのかも知れない。とりあえずタコスを食っとく。

お目当てはコニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA。LEDドームシステムという中国の最新技術が日本初上陸とのことで、早いうちに自分の目で確かめたかったのだ。開演前のデモ映像でもプロジェクタ式とは一線を画するくっきりとした明暗性能が分かる。平日の昼にも関わらず席はだいぶ埋まり、岡田麿里脚本「Dog Star 君と見上げる冬の星座たち」が始まる。

Jokoji明る過ぎるが故の課題もあるようだ。その強烈な発光が逆にドーム全体を照らしてしまい、暗い部分が浮いて画素配列が目立つ。それに、星空シミュレータとしては最新の光学式投影機にシャープさでわずかに及ばない。番組はマリー脚本的な生臭さは控えめで意外に良かった。帰ったら星の勉強をし直そうと思うくらいだ。

チャリに戻り、信号だらけの名古屋市街を何とか東へ抜ける。中央本線の快速がいつも通過する定光寺、古虎渓あたりはどんな感じなのか、一度走ってみたかったんだ。しかし紅葉には早く、狭いトラック街道は非常に走りづらい。ジョギングで通るよりはマシか。岐阜県に入り多治見市役所と冨士アイスじまんやきに寄って、多治見駅から輪行で帰る。三日間、良き旅路だった。

すぐ三週間後にFDGin蒲郡がある。今回の反省点を十二分に活かせば、負けが確定した訳じゃない。

→Facebookアルバム: フィールドディスカバリーゲーム in 三河上郷2021(全獲得スポットの写真など)

11/3,6,7 大町でおお間違えた

Start祝日の水曜、JR大糸線で松本から北大町駅へ。ここで降りたロゲ参加者は私だけか。と言う訳でやって来ましたOMACHIロゲイニング2021。時節柄、より人を分散させるためにカテゴリ別の時間差スタートとなっている。ソロは11時から、3時間の競技が始まる。ちなみに自分のジョギング練習量は十月で220kmとピークの半分。

アスリート2名が先行し、最初の信号で置いていかれる。もうだめだ。さて、与えられた作戦タイムがスタート10分前からと短く、その中で戦略を決めた。市街地東側の丘は終盤の調整には使えないので、まずそこから。霊松寺の紅葉にボーッと見惚れて、いきなりミスったぞ。

Iyari北へ行こうランララン。信濃木崎駅は「おねてぃ」の聖地だけあって取りたいコントロールだが、ここは冷静にカット。熊鈴を付けて山に入る。鉄塔巡視路の激しいアップダウンにスッ転ぶし、迷いかけてコンパスで修正するなど。これがKTプランナーの厳しさだなぁ。視界が開けた場所からは木崎湖も俯瞰し絶景! こんな一期一会の景色に逢えただけでも今日参加した価値がある。

湖畔でもう時間半分が経過し、西部戦線へ。極端に遠い最高点はハナから諦めている。鹿島大橋の袂でガサガサッ! こんな所で熊か? カモシカでした。こんな感じであちこちで、競技とは無関係な写真を撮りまくってしまう。「ロゲ=旅」という楽しみ方をしているからだ。

Route走力不足を感じ、高得点なアルプス搗精工場もカット。市街地のコントロールを取り尽くしてやるぞとなだれ込むが、終盤の時間経過は想像以上に早い。結局だいぶ残して制限2分前にフィニッシュするのだった。獲得20/30コントロール、1459/2000点。

致命的なミスは無いし力を出せたから、もしかして上位に食い込んでいるかも? と集計用紙を持って行った所で、居合わせたBさんに負けていることが判明。さらに上が二人は居ると言う。ああ、入賞できたらメトロノームウオッチを買う予定だったのに、今回は断念。時節柄、表彰式は無くて後でWEB発表となる。Iさんとか帰っちゃったし、やっぱ寂しいな。そこまで分散させないと観光協会等との調整が付かないから仕方なかったんだろうな。私もぼちぼち、信濃大町駅へ歩く。半端な時刻で食堂はやってないし、松電ストアでパン買い食いしてから電車で帰ろう。

リザルトは男子ソロ18名中で五位、総合でも47チーム・ソロ中で同順位。上位7名くらいまでは僅差にも見えるが、みなてんでばらばらなルート取りなのにきっちり実力通りの順位が出る。これがKTプランナー地図作成の真骨頂なのだろう。一位の人は実業団レベルのスーパーランナー、二位の人は身の丈に合った戦略が奏功している。私は自己採点で戦略90点、戦術70点、走力50点とする。

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3jiro土曜は自転車。そろそろ自分の自転車シーズンは終了でランニングに切り替える時期(この切替が面倒臭い)。最後にツールド美ヶ原のコースを登っておく。ゆっくり、紅葉の写真を撮りながらだけど。ゴールの自然センターで綿あめのやつ買おうかと思ったら、もう今シーズンの営業は終了している。

サイクルラックに自転車を駐め、歩いて王ヶ鼻へ。アルプスの山々と松本市街地の俯瞰、これも見納め。あと三城牧場の俯瞰がまた、秋に染まって美しい。さらに歩いて王ヶ頭へ。やっぱりここは、みんなみ観てもらいたい景色だ。自然センターに戻り、ダウン等を着込んで無事下山。

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Seseragi日曜、また電車で信濃大町駅へ。もっと早い時間に来れば芸術祭を回るのも良かったんだけど、寝坊した。一番行きたいプラネタリウムは長いこと休映中。やはりロゲイニングの反省ランと称して、取り逃したコントロールを回る。せせらぎの気持ち良い平地のトレイルや、大町マラソンで懐かしい源汲(げんゆう)橋など。アルプス搗精工場はぜひ見学したかったが、さすがに日曜は稼働しておらず。

こうして落ち着いて再走してみると、競技の時は読み違えていた部分などを発見できて、また良い経験値となる。次は…勝ちたい。

→Facebookアルバム: OMACHIロゲイニング2021(全通過コントロールの写真など)

また先週末の信州サイクルロゲイニング2021_安曇野Stageについて、試走と前日のキャンプ、当日の様子をまとめた動画をニコニコにアップした。数多い自転車動画の中でも特異なテーマだと思う。これでロゲにばたばたした日々もようやく一段落。と思ったら次は来週、FDG三河上郷だ。

10/30-31 アルプスあづみのサイクルロゲイニング 略してAACR(嘘)

Upotsu土曜の昼過ぎ、チャリで松本市から安曇野市へ。10月も末になって、今年初めてのキャンプ装備だ。一泊なのでサイドバッグまでは付けないが。明日のロゲでコントロール(目標物)になっている道の駅堀金のドラえもん像が万が一にも撤去されてないことを確認しつつ、穂高の少し北へ。かじかの里公園、ここをキャンプ地とする。近年人気が高いが、もう満杯で断られる、なんて事はなく一安心。

テントを設営して米だけうるかしておき、空荷のチャリで東の明科へ、安曇野ジオロゲイニングの様子を見に行く。5時間の部もあるが、3時間の部の表彰式だけ見てリーブ。今度は西の山麓へ行き、しゃくなげの湯で温泉に入る。リニューアルされてからは初めて利用する。混み過ぎと言うほどではないが、一時期に比べてだいぶ賑わいを戻したと思われる。

Kajikaジャスコ(ビッグ)で食材を買い、暗くなってキャンプ場に戻る。久々にガソリンコンロで炊く米はまあまあ、だが麻婆豆腐の素で絡めた魚肉ソーセージは不味い。この料理下手、どうにかならないか。

食後はお楽しみの星空観察。排ガスと光害まみれの松本に比べれば澄んだ空が期待されるが、雲が出てきてしまった。まあいい、早く寝よう。夜10時を過ぎても騒いでるクソ客は管理人が注意してくれる。

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日曜、朝焼けが良い感じ。温め直したご飯とパックキムチを朝食とし撤収。穂高の碌山公園研成ホールにスタッフ7時集合、これに間に合わせる。自宅で寝ていたら大寝坊だったかも知れなくて、そのためのキャンプだった。昨日のジオロゲから引き続きスタッフをしてる方々はより大変だろう。

Start信州サイクルロゲイニング2021_安曇野Stage」、ここ数ヶ月はこれだけのために生きていた、と言ったら過言だけど、プランナーとして練りに練った「地図」と「コントロール説明図」を提供。何重もの安全対策を施しつつ出し惜しみはせず、とっておきに溢れた作図になっている。参加者数は試行大会の前回並み、20人ちょっとを何とか揃えた。まだビジネスとしては成り立っていないし、このタネに芽が出るのかは不透明。ともかく、来てくださった方々には最大限の楽しみを供給したい。

スタート前の競技説明も担当する。私が参加者なら「くどい!」と思う部分でもあり、やれ左側通行しましょうとか歩道通行のルールなんかは釈迦に説法、スゴイシツレイなので省略する。「猿が急に飛び出してくることもあります」とは前方に集中しろということを分かりやすく言ったつもりだ。9時に全員スタート、大丈夫かな…。心配だけどすることもないので、競技の写真撮影という名目で私もぶらぶら出掛ける。曇り空ながらアルプスの山々が見えて悪くない景色。結局あまり他の参加者と行き合うことは無かった。

Mapcont昼12時までを制限時間とする。「もっと長時間の競技を」という案もあるが、実感として2時間半を過ぎるとヘロヘロになってくるし、安全面から3時間が限度と考える。大幅な遅刻者はおらず、全員無事に帰還。この点は本当に助かった。男子のトップ争いもプランナーの想定を上回るレベルで白熱。「楽しかった」「走り始めたら本気になった」などの声も聞かれ、イベントとして一定の成功は収めたようだ。

スタッフ一同、会場を撤収し安曇野餃子館で締め。とぼとぼと自宅までペダルを漕ぎ、旅を終わらせる。選挙は期日前投票で済ませてある。さて好評の一方で、人によってルールの認識に差がありすぎて公平性が保たれずストレスになるとの意見も複数あり。「あいつは一時停止を守らない」など、あらゆる自転車イベントで必ずそういう不満を散見するし、まして順位をつける競技となると非常に難しい問題。日本各地でもまだごく一部でしかサイクルロゲイニングが行われていない理由を痛感するし、諸問題をどう解決しているのか聞きたいところだ。

Finishこのピンチはチャンスなのか、それとも芽が枯れてしまうのか? 次回もプランナーを担当する内約はあるけど、主催の未来図さんとしては慎重にならざるを得ず、話が進むのかどうか当面は未定だ。私見として、ちゃんとご飯を食べて車道左側通行をしていれば事故の加害者になることはまず無いし、適度なカオスさは自転車最大の魅力とも思っている。遵法主義者たちがあまりにルールをがちがちにした結果自転車乗りが激減し、文化的・環境的損失を被るという本末転倒をやらかした国家もあると聞く。

脚力や機材性能の違いが戦力の決定的差ではない、地図読みの戦略・戦略が結果を大きく左右する。そんな知的スポーツを、乗り慣れた自転車で楽しめる。何と素晴らしいことではないか。

→Facebookアルバム: 信州サイクルロゲイニング2021_安曇野Stage(全コントロール解説など)

9/12 勝手に志賀高原ユルクライム

21009/12から渋峠ホテルにて「日本国道最高地点到達証明書ろんぐらいだぁすとーりーず!Ver.」が発行されるという。それに、毎年一回は毛無峠参りをしているので今年もそろそろ行きたい。という訳で輪行で長野方面へ。さらに長野電鉄終点の湯田中駅まで電車を利用する。チャリを組み立て9時40分スタート、他のサイクリストと抜きつ抜かれつしながら国道292号「志賀草津道路」を登っていく。

晴れの予報だったが薄曇りが続く。おかげで脚の調子は良く「一度抜いた人に抜き返されたくない」という悪い意地が張って、途中休憩することもなく志賀高原を抜けていく。補給も走りながらパンをかじるかたち。だが標高差1,550mのボリュームは甘くない。腰や膝に相当キているし、熊の湯を過ぎるといよいよ脚にも力が入らなくなる。これはレースじゃなし、所々停まって写真を撮っても良いだろう。はるか北アルプスまではっきり見通せる空気だ。

Shibu正午前に渋峠ホテル到着。7年ぶりだな。カワイイ証明書300円と、ホットチョコレート500円も頼んで一息入れる。限定2000部に対しシリアル187番と、なかなかの勢いで売れている。本来は今日が志賀高原ヒルクライム大会で、はるかに大盛況だった筈だが2年連続で中止とのこと。最高地点2,172mの碑は撮影の順番待ちなので、僕はいいや。居合わせた人は上田から自走で来て、脚が余れば菅平経由で帰ると言う。頑張れ。

草津方面の展望も絶好で、名残惜しく国道を右折する。万座温泉のダウンアップを経て、毛無峠に到着。クルマが多すぎて、名物の群馬県標識の前まで駐車場と化しているのが残念。トイレもないのにすっかりドライブ観光地じゃねーか。ごく少数の旧小串鉱山慰霊関係者を除けば酔狂な人しか来ないのに、ピストンの県道が改良工事されてるし。ともかく、かつて遭難しかけたあの谷に向かって手を合わせる。

Kenashi高山、須坂へ下りてからもうひと登り、「湯っ蔵んど」という温泉施設で入浴していく。目当てのオンセン牛乳パン…はやっぱ売り切れか。ジェラートでいいや。長野駅まで走ってラン終了、輪行で松本へ帰る。明日は例のお注射なのにこんな運動してて大丈夫か?

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むらよしギムナシオンWebページに信州長和ロゲイニング参戦記をアップ。ようやく2020年の分を書き始めたという遅筆。大敗の反省は生きているか?

8/28-29 犯罪扱いのヒルクライム

Kotobuki例年の八月最終土曜と同様に、チャリで松本市街地から乗鞍高原へ向かう。トンネル街道に入って国道158号から県道84号に分かれると、交通量がえらい少なくなる。今年もまた、乗鞍ヒルクライムという自転車イベントは中止になってしまった。私は予約のキャンセルが出来ないという弱気で融通の効かない性格ゆえ毎度世話になっている寿家さんに泊まるが、かつて30人以上で賑わった同宿のメンバーは3人に激減している。この末法の世にあって他の2人は隠密行動ということで、私も松本市内のポタリングを独りでやっているという建前だ。

夜は、期待通りの澄んだ星空となる。少し目が慣れれば、いて座の南斗六星から夏の大三角を経てカシオペア座まで続く天の川もはっきり見える。月の出が21時半なので、撮影はそれまでが勝負。大口径レンズのカメラが欲しいなぁ。無数の星々を眺めながら様々な空想をする時間ももっと欲しい。地球がどれだけ多くの奇蹟と薄いバリアで護られていて、それを一瞬でぶっ壊そうとする人類。そんなこと。

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Sekkei日曜も朝から絶好の晴天。大会は中止になったけれどもスタッフさんがアミノバイタルなどを配布して、サイクリストをもてなしている。ありがたく頂きスタート。レースじゃないので始めちょろちょろ、やがてエンジンが掛かってきてペースが合う人とデッドヒート。位ヶ原からはまたゆっくりと、絶景を写真に収めながら登る。1:45'ほどで標高2,716mにフィニッシュ。少し休憩してから富士見岳も歩いて登る。素晴らしい突き抜け感。山頂は観光客が多くてちょっと「密」かなと思うのだけど、強風が吹いているのでリスクは無い。

Fujimiスタート地点に戻り、わずかばかりの支援として大会記念Tシャツを購入。というか各地のマラソン参加賞Tシャツが近年の中止続きで、軒並み寿命を迎えつつあるから仕方ないね。神経がすり減るトンネル街道を復路も無事通り抜け、道の駅風穴の里でソフトクリームを頂きつつ、まだ暑い松本市街地に帰宅。ああ、今度こそ夏が終わるのか。

8/7-8 夏汗に 嬉しからずや 高烏谷山

Utou土曜の午後にチャリで、松本から善知鳥峠を越え伊那市へ。高遠城下に入ると少し雨が降り、暑さが和らぐ。ヒルクライムに対応するためランドナーのフロントキャリアを外して来たが、荷物をザックに背負ったので腰が痛い。到着してから外せば良かったな。

みすゞ食堂でカツカレーを食い、さくらの湯でサッパリ。友人H邸に、彼の愉快な仲間たちと共に泊めさせてもらう。

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台風が危ぶまれた日曜だが、天気は回復傾向。霧雨もほぼ上がり、チャリで伊那ヒルクライムレースの会場へ。まずスタート地点に寄ると「自走で来たの!?クルマじゃないと賞品持って帰れないよ!」とスタッフに怒られる。私は自転車に乗るために自転車に乗っているんだし、クルマなんて面倒臭いわ(半年前に捨てた)。一方で「高校を卒業したらチャリなんか乗らない」という長野県民の常識も知ってはいる。

まぁ仮に米10kgくらい当たっても何とかなるでしょ、と思いつつ少し離れた受付会場へ。うわぁ確かにケース入りビールなど凄そうな賞品が盛りだくさん、極め付けは子供の背丈ほどもある鉢植えとか。一般参加賞だけでもTシャツ、1リットルりんごジュース瓶、煮豆瓶などエントリーフィー2000円を軽く超えそうな内容。何でそこまで頑張るのか。あらゆるイベントが中止になる世情にあって、恐らく地元のお祭りの代替として開催されているのだと思う。初開催で運営は見るからにグダグダだが、それを克服し改善していく過程がコミュニティの維持に不可欠なのだ。

Start荷物預けは頂上行きとか無く、受付会場のスタッフ車に入れておく形となる。利用者は私だけ? さてスタート会場に戻ろうとすると、数年使っていたトゥストラップがブッちぎれる。しまった、引き足が使えなくなる。ゼッケン留め安全ピンの下二つを使って応急手当てするが、嫌な予感しかしない。参加者が縦一列に並ぶ。長野県民限定で100名の枠は募集開始2時間40分で埋まったという。ほぼロードバイクだが、私の前後に限ってそれ以外の小径車、クロスバイク、ママチャリが並ぶ。

参加者は二週間前からレース五日後まで体温報告義務あり。また密を避けるため15秒毎の時間差スタートとなる。ニコ動ジャージでお揃いだったかも知れない?某氏がDNSとのことで、ゼッケン17番の私は16番目にスタートを切る。さぁ待ちに待った2年ぶりの自転車ヒルクライムレース、全力で駆け抜けよう! 半年間チャリ通勤をしてないので脚力は落ちていたが、ここ二週間の特訓でだいぶ持ち直したんだ。余裕があるうちは新山地区民の応援になるべく手を振り返す。

序盤平坦のあと、中盤からはなかなかの急坂。道もだいぶ狭くなり、ディレイラー操作が多くなる。慎重にやってるつもりだが、とうとうフロントでチェーンが内側に落ちてしまう。迂闊! すぐに直してリスタートするが、また落ちて今度はチェーンが食い込んでしまう。あたふたあたふた。正常に走れるようになるまで、1分以上のロスとなった。致命的…。

Finishだが上位を争う立場でもなし、残りの距離を最大限頑張るしかない。先にスタートしたライバルを一人ずつ捉え直しながら新山峠に至る。コースは最終盤、右の尾根道に入る。互いのスパートでなかなか追い付けなかった小径車を何とかパスし、呼吸をマックスの二倍にして精一杯もがく。そこにだいぶ後のスタートから追い付いて来たロードバイクが並びかける。「よっしゃゴールスプリント受けて立つぜ」そのときふしぎなことがおこった! 限界だったはずなのにさらにグンと加速したのだ。そのまま形だけは先行してフィニッシュ。もちろん大敗だけど。

6.5km540mUPのコースを、手元の時計でタイム33'06"。脱チェントラブルが悔やまれるが、それも含めての実力なのだろう。いやあ楽しかった! 呼吸を整えながら、止まることなく狭い林道で下山していく。が、せっかく高烏谷山(たかずやさん)に来たんだから高烏谷山に行こうぜ。左に分岐する砂利ダート0.8km50mUPへ寄り道する。最後は担ぎも入り、高烏谷神社奥宮に手を合わせる。

Takazuya「わー!」思わず声が出る。標高1331mの展望所から西一面に、伊那谷と中央アルプスの大パノラマ。あの陣馬形山に準じる絶景である。木曽駒ヶ岳の山頂などは夏らしい雲に隠れているが、それも丁度良いと感じる。晴れて良かった。やはりヒルクライムで一番のご褒美は高所からの景色だと思うのだ。他の参加者も何人か来るだろうと思っていたが、来たのはハイカー1組だけ。何で? ぼくさみしいよ。

無数に洗い越しのある下山路を慎重に通行し、受付会場に帰還。かき氷などを頂きつつやがて閉会式、優勝者は23分台とのこと。また、30分を切って当たり前のH君たちに敵うはずもないわ。無事、妙な賞品が当たることもなくイベントは終了。(現時点の暫定リザルトにスタート時刻のズレが計算されておらず、私の場合15秒速いタイムになっているのが気になる。)

高遠で食事のあと帰途に就く。いちおう輪行袋を積んで来たが、その作業もだるそう。のんびり自走で、矢彦・小野神社をお参りしつつ善知鳥峠を越える。こうして、今年はもう夏が終わったような気分だ。

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ICレコーダーが作動してないなど一部問題はあったが、映像は概ね撮影に成功していたので、いつもの5倍速編集。それにいつものゆっくり独白スタイルでニコニコ動画にアップした。

→ニコニコ動画: 【5倍速】伊那ヒルクライムレース #イナヒル

7/23-25 灼熱のレヴュー “ワイ(ル)ドテレイーーーンバトル” 走って迷って奪い合いましょう。

金曜祝日、チャリを駆って信州スカイパーク南端へ。朝7時集合、もう汗だくに暑い。「信州空の道サイクルロゲイニング」…ここらで地形図を使う本格的なサイクルロゲイニングは初めてではないだろうか。そのプランナーとしてスタッフ参加できることは光栄である。イベント名も私の発案で、信州スカイロードを単に和訳しただけ。

Sky株式会社未来図さんが運営するサイクルロゲとしても初めてとのことで、今回は試行として30名のこっそり募集。結局20名ちょっとのエントリーとなったが、猛暑の時期、表彰もないのによくこれだけ興味を持ってくれたと思う。神奈川県などの遠方からの参加もあり、エントリー者は全員集合。なかなかない事だ。私はサイクリング用のウェアにヘルメットとグローブも付けた「正装」でプランナーとしての挨拶を行う。ランナーがサイクルロゲも作っちゃいましたではなく、自転車乗りの自転車乗りによる自転車乗りの為のロゲであることをアピールしている、つもり。

9時にスタートすると、残されたスタッフは暇。私はちょっとテレインの見回りに出掛ける。現時点で「ぼくがかんがえた さいきょうのサイクルロゲイニング」…皆楽しんでくれているだろうか。暑いけど、自転車は風を受けるぶんランニングより快適だ。にしても曇り予報だったのに何という夏晴れか。もし雨だったら相当数のDNSが見込まれ試行大会どころじゃなくなってたので、本当に幸運だ。

Park12時までにフィニッシュ、のはずが半数近く帰ってこない。サイクルロゲ自体珍しいので、距離感覚が難しいだろうか。途中棄権の連絡があった方を除き、まもなく全員帰還。事故や熱中症による救急車沙汰が無かったのが何より助かる。「楽しかった〜」との声が多く聞こえ、報われる思い。

優勝候補のWさんが少し遅刻し、トップスコアは私のギター仲間であるYさんに決定。前の美鈴湖サイクルオリエンで愛知県からお越し頂いたFDG代表の超人Tさんに次ぐ成績だった強豪で、今回も決戦用タイヤやオリジナルマップホルダーを用意するなど、真剣に勝ちを狙っていただけはある。私からロゲイニングのコツなど一般論を話すことはあったが、もちろんプランナーとしての情報は一切伝えていない。お互い気を使った所だ。

つつがなくイベントは終了。おもてなしの心に足りない部分があったなど反省点も多々。今日の経験が次に繋がるだろうか。この日、松本は最高気温34.3℃を記録。

その他、プランナーとして思いの丈はフェイスブックのアルバム形式でまとめた。

→Facebookアルバム: 信州空の道サイクルロゲイニング2021

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土曜、18きっぷで愛知県の高蔵寺へ。列車内のクーラーがキツいぞ、人類ホビロン。愛知環状鉄道に乗り換え、(万博)八草〜新豊田間は初乗車となる。こういうのが一番嬉しい。

Planetという訳で再びやってきたトヨタの地。とよた科学体験館の入口体温計で38.9℃と出てビビる。炎天下を歩いたからな。ほどなく冷めて、プラネタリウムのチケットを確保しておく。番組によっては満席になる人気館だからね。昼食後、時間潰しに名鉄三河線豊田市〜猿投間を電車で往復する。2両編成はS字カーブを描いて猿投駅へ。跨線橋からは猿投山の眺望。この暑さで登るのは無謀と思うが、明日のテレインに含まれるだろうか。

豊田市駅に戻ってもまだ時間はあるので、ジャスコシネマのあるKiTARAへ。大小のフィギュアが並ぶガチャコーナーが凄い。ラブライブスーパースターのガチャだけ引いておく。松坂屋はあと69日と表示されている。これだけ立派なデパートが閉店…残念である。とよた科学体験館に戻って一休みし、いよいよプラネタリウムの時間。さすが広いドーム、コニカミノルタのインフィニウムさんもなかなかの表現力で美しいスタァライトを描く。配信番組はヒーリングアース。響けユーフォニアムの滝先生などを演じる櫻井孝宏ボイスが、眠らせに来る。危なかったー。

パークサイドホテルにチェックイン。部屋の窓からプラネタリウムのドームが見下ろせるのは素晴らしい。

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日曜、ホテルの朝食をしっかり採って、おいでんバスに乗り込む。スマホ弄りはせず、このあたりの地形に目を慣らしておく。私たちはもう舞台の上。戦いは始まっているってことだ。棒の手広場前のひとつ手前、猿投神社前で下車し、朝のうちに落ち着いて参拝しておく。

Gateやって来ました「フィールドディスカバリーゲーム in さなげ」。専用アプリを用いたロゲイニング形式のイベントに、3時間の部と5時間の部合わせて300名以上が集まっている。私はFDGシリーズ第1戦に勝利しポイントトップであるだけに、ライバルをがっかりさせるような恥ずかしい戦いは出来ない。もちろん5時間でのエントリーだ。

で現状はというと、176kmウルトラオリエンで燃え尽き&足底の怪我で長期休養し走力リセット→トレーニング再開するも膝が痛くて走れない→30分、1時間、2時間と少しずつ走れるようになりかけたところ派手に転んで肋骨にヒビ→やっと深呼吸が出来るくらいに回復するも体重は例年夏の2kg増し←イマココ。

ろくに走れる脚ではないが、持ち前の暑さ耐性と読図力でどこまで上位を狙えるだろうか。既にかなり暑い9時30分、一斉にスタートを切る。テレインに猿投山はなく予想より南寄り。手のひら2つ分では収まらないワイドなテレイン、今回も半分くらいはカットする必要がある。ヨセで回収しづらい北東側から入るのがセオリーで、強そうな人はみんなこっち。現状唯一のライバルであるFチームさんがどんどん先を行き、とうとう視界から消えてしまった。もうだめだ。脳内はずっとワイルドスクリーンバロックという曲が流れている。戦う覚悟を鼓舞する歌だ。「歌って踊って奪い合いましょう♪」

Showa昭和の森に向かって、ある尾根から下りる道を行こうとしたら激ヤブ。プランナーが調査をした時は通れても、夏場はあっという間にこうなるのはロゲあるある。何というワイルドなテレイン。蜘蛛の巣だらけになりながら強引に下りるが、大幅なタイムロス。脚と腕が切り傷だらけで痛い。うろたえるな! 展望台からの風景は今日一番の絶景となった。南東に向かう道が立入禁止で、そっちはごっそり諦めて西へ向かう。後にして思えば幸運だった。

三河御船駅跡など、鉄道好きには嬉しいスポットも盛りだくさん。「みふね」と聞くとラブライバー的には三船栞子さまを連想する。歌って踊って奪い合いましょう〜(ちょっと違う)。トヨタ紡織工場前では相互フォローなIさんYさんのチームとスライド。実力近い者同士で組めるのは羨ましい。

それにしても暑い。自分に限って熱中症の心配は無いが、湿度が高いのか愛知式の暑さは正気を保つのが難しい。あの多治見に近いのだからそりゃ暑いわな。ランパック専用のフラスクを持ってくるのを忘れて、給水は背中に積んだペットボトルをいちいち取り出して行っている。ぼちぼち尽きたので購入しよう。自販機から生まれたてのドリンクは冷たくて美味いなあ。この日、豊田市は最高気温33.6℃を記録。

Mifune最西端エリアであのFチームが追いついて来て物凄い勢いでまた引き離していく。走力の差は如何ともし難い。欲張って大遅刻でもしない限りダントツで優勝するだろう。前回遅刻されているだけに、そこは抜かりないはずだ。私も中央の高得点は諦めてそろそろフィニッシュに直進しないといけない。ずっと登り勾配になることも計算に入れて、ギリギリか。

道沿いのスポットだけ回収しよう。19番、なんか写真例と撮った写真違くないか。でもまに、まに、まに、まにまにまに間に合わない!と焦っているので再確認を怠ってしまう。こうして3分弱残してフィニッシュ、すぐ日陰で休みたいところ、集計作業が辛い。一ヶ所写真送信エラーで加算されてない所は申し立てで認めてもらったが、19番がNGになっている。ああやっぱりね。こういうヒッカケが多いのが今回のプランナーの特色らしい。それでも何とか男子1位の座は確保したが…。

やはりFチームさんがダントツのトップスコアで、表彰式の順番が先になった男子勢の何と不甲斐ないことか。だが男子2位のKさんは富士登山競走の持ちタイムで言えば私より1時間近く速いスーパー超人。ロゲ慣れしたら怖い存在になるだろう。

Map_2シリーズ戦ポイントもFチームさんに逆点を許した。今日はあまり読図に問題は無く、走力というキラめきが足りなかった。差はまだ僅か。次は取り返してやるぞと、彼らが登壇する感想戦を見上げながら闘志に火を付けるのだった。FDG代表のTさんに挨拶して会場を離れる。帰りのバスは時刻の都合上、1kmほど小走りした上中山バス停から。やたら重い副賞を抱えつつ乗り継ぎがタイトで、ゆっくり食事もできぬまま猿投・豊田を離れる。また来るよ。

という訳でこのままフェードアウトという訳にはいかず、今年度はFDG愛知シリーズがイベント参加の軸になりそうである。元々そんなにたくさんやるつもりはないので、長野県内は既にエントリーした伊那ヒルクライムレースと乗鞍ヒルクライムを除き難しいかも。あと一とつくらい何とかしたい。

→Facebookアルバム: フィールドディスカバリーゲーム in さなげ2021(イベントの様子や通過証明写真など)

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