チャリで浅間の激坂を登りに行く。まだ力一杯漕げるほど体力が回復していないのでゆっくり。美鈴湖までの予定だったが、まるで憑き物が取れたかのように体が軽く感じる。それに黄葉の中を進むのが気持ちいいので、渋池を越えて“第二チェックポイント”まで700mアップした。サイクリングには絶好の季節なんだな。他にも何人か登ってくるし、クロカンスキーの練習も見掛ける。
体が軽くなったのなら体重を知りたい。それだけのために、クルマを出して温泉へ行く。ほりでーゆ〜の回数券があと一回分残っていた。計ってみたら、月初と変化無かった…。かろうじて60kg未満をキープ。タンパク質や甘い物を食いまくりたい気分だったが、我慢するか…。
チャリンコで大町へ向かうつもりでいたら、途中の安曇野スイス村というドライブインで農工商のお祭り“第1回 輝け! 安曇野フェスタ”をやっていた。そういえば今日は土曜日だったっけ。せっかくだから寄ってみると、丁度2時間後に旧穂高町が生んだアルパスター上松美香のミニコンサートがあるらしい(兄の上松範康の方が知名度は上か?)。聴くことが出来ればラッキーだが、それまでに大町から帰って来られるだろうか。
ひどい向かい風の中、とりあえず大町方面へ急ぐ。しかしお天気雨は北上するほどに大粒になり、前方の山沿いは真っ白いカーテンのようになっている。わざわざ雨に濡れに行くよりかは、スター上松だろう。というわけで、松川村に入った所で引き返す。
安曇野フェスタ会場まで戻り、キューの声でテレビの公開生放送が始まる。さぁステージに登るはスター・・・嘉門達夫!?
ポカーン。
いや懐かしいな。私が高校生の頃によく予備校のCMに出ていた人だ。得意のコミックソング弾き語りを2つも生で聴けて良かった。
アルパ演奏は裏のホールにて。すぐに行き来できるのでこちらも聴き逃すことはなく。生上松は6年ぶりに見るが、その間いろいろあっただろうに、天性のメルヘンぶりは相変わらずで何だかホッとした。
生放送だからもちろんカメラクルーもせわしく動いていたり、タイムキーパーや音響関係その他もろもろの人が、テレビに映らない所でミスの許されない仕事をしている。プロとプロのガチンコ現場って凄いなぁと思う。私はかれこれ3週間ほどテレビ受像機の電源を入れてないのだが、決してテレビを馬鹿にしてはいけないと、こういう時は痛感する。
そんなこんなで今日チャリで走ったのは55kmぐらいかな。
昼は何かを探して街をチャリンコで徘徊。夕方になって浅間の激坂経由、美鈴湖へ登りに行く。暗峠の件がトラウマ(←大袈裟)になってるのか、脱チェンが怖くて思いっきり踏み込めない。いずれにせよ6月の全盛期のような脚力は今は昔で、まぁのんびり登ろうや。
もう日が沈む時間だが、美鈴湖の周りをジョギング開始。あまりにも9月分の達成が250kmギリギリだと、草野球のキャッチャーかなと考え過ぎたのだ。湖周の半分ほどは細い土の遊歩道なのが楽しい。3周まわってワン!
計6.5km走行。だいぶ暗くなって、チャリでおっかなびっくり人肉館前を下りてゆく。
ジョギングの距離稼ぎは一段落ついたことだし、久々にチャリンコに乗ろう。しまなみ海道で大量の潮風を浴びておきながら、今日まで注油すらしてなかった。見たところ錆びてなくて良かったけど。
しかし平地を漕いでいるだけで、脹脛(ふくらはぎ)がキリキリ痛む。未だにツーリングの疲れが取れていないのか、それとも最近のジョギングによるものなのかは判らない。しかも山に近づくにつれ雨が強くなってくるから心が折れそうだ。でも「ここまで走ったのが勿体ない」という守りの心理が働いて、浅間の激坂に突入。これを登るのは2ヶ月ぶりだな。
足の調子をみながら一番軽いギアで登っていく。一番急な場所をインベタで走ってもフロントギアの歯飛びはおこらなかったから、まだ大阪の暗峠よりは緩いと言えるだろう。
400mアップの美鈴湖までで終了。小雨に濡れつつ帰宅する。
ブログサービスのディスクスペースが無料コースの50MB制限いっぱいになってきたので、一年以上前の画像はサムネルだけ残して捨てにかかる。リンクのタグまで消すとなると手動になるので、かなり面倒臭いな。
無事に朝を迎えた者だけが拝める、海の向こうから橙色の来光。尾道は日の出だ。 昨夜は寝る直前になってテントを張ろうとしたら、浜は満潮で水没していた。後回しにしといてよかった。
朝食後7時には出撃して、向島右回りを始める。昨日の疲れは残るが、映画ロケ地の坂道や岩子島など、自転車ならではの機動力を活かして巡る。
自転車では非推奨とされる尾道大橋も、正しい車道走行に慣れてる人なら問題ないだろう。最後の海を越えて、ついに本州到着! 一つの旅が終わった。
尾道に来るのは3回目。最初は何の冠詞もなくチャリで通り過ぎ、2回目は去年、何となく途中下車したら面白かった。YAMATOも居たし。今回はすっかりロケ地巡りとなる。
有名な「ふたり」の事故現場を探すが、大林監督の意向でわざと迷うように作られたロケ地マップのお陰で、坂だらけの路地を駆けずり回るハメに。それはそれで楽しいし、見付けた時の喜びもひとしお? 顔が緩んでしょうがない。
「転校生」の御袖天満宮も外せない。ああ、この階段だこの階段だ。是非オミクジを引きたかったが、財布に百円玉がなかった。不覚。
他にもロケ地マップや何かのプリントアウトファイルを持って徘徊してる人が多いのはさすが尾道。続いて艮神社や大林監督の出身校土堂小学校など。細い生活坂道をつたって右往左往する。
いよいよ時間がない。ホントは渡船に乗るなどしてもっとじっくり巡礼したかったが、今回の旅のメインはしまなみ海道だったと割り切るしか。 列車に乗る前に風呂に入りたいが、あるはずの銭湯がどうしても見付からない。もっとちゃんと下調べしてくりゃよかった。人に聞いても「まだ開いてる時間じゃないよ」と言うし。風呂運の悪い旅だ。
テンパる私の目に入ったのはシャワー付きのユニバーサル化粧室。そういえば一昨日会ったキャンパーが言ってた。いざという時は「ツカエル」と。
金掛かんない旅だな…。ある程度サッパリできて、急いで輪行、山陽本線に乗り込む。18きっぷ最後の一回だ。
オレ、何やってんだろう。予定通り中央西線の終電へ乗り継ぎ、やがて松本に帰り着くだろう。
朝、公園を散歩するとかつて泊まったテントウ虫型の遊具を発見。しかし公園の様相は変わったように思う。
夜の雨は出発までには止み、広域農道を北へ、ゴーゴー今治。トンネルを抜けると、日の光りを受けて輝く横一文字の三連“来島海峡大橋”が! そう、私がサイクリング部現役の頃はまだ供用されてなくて、いつか必ず走りに来ようと心に誓っていた「しまなみ海道」をついにゆくのだ。さあ、僕の住む島へ帰ろう。
糸山サイクリングターミナルで各橋の通行料がわりになるサイクリングチケットを購入し、いざ吊り橋へ。天気は爽やかに晴れて、ゆく手を遮るもの、ナシ! しかし要所要所で写真を撮ってしまうからなかなか進まない。とにかく素晴らしい。サイクリストはこれに憧れずして何に憧れようか。見上げれば白い巨大な塔。見下ろせば青い海。横を眺めれば多島美を極め、進むは前方の橋梁群。しまなみ海道の旅はいきなりクライマックスだ。
激しい潮流の伯方・大島大橋を渡ると伯方の塩ソフトクリーム。後味にほんのり残る。
世界一の斜張橋、多田羅大橋も美しい。橋脚の鳴き竜現象が面白い。生口島の瀬戸田港は尾道三部作のロケ地で懐かしい感じがする。ロケ地巡りはもう始まった。
因島はポルノの聖地?なかなかの街じゃん。銭湯が休みで困ったが。 南回りにしたらアップダウンがきつい。本因坊秀策の墓を参り終わる頃には、にちぼつ。もう少し頑張って向島に渡る。
今夜は有料でもいいや、とマリンユースセンターに辿り着いたら、3000円と言われた。ポア。
キャンプ難民化したが、干汐海水浴場の浜に張れるかしら…。
輪行でさらに西へ。車窓から明石海峡大橋を眺めると、人類って何でも出来るんだな、って気になる。
列車は瀬戸大橋を渡り、坂出で長めの待ち合わせ。商店街をうろついて、讃岐うどんを食べる。また、新聞の号外を拾う。
観音寺でも少々の待ち合わせ。大林映画の聖地だ。デンデケデケデケ。しかし今日は聖地巡礼に来たわけじゃない。
夕方、愛媛県の伊予西条に到着。ここで輪行を解き走り始める。降り続けた雨は止んでくれた。間もなく小松中央公園。さぁキャンプだ。そのためにテント等を満載したフル装備で来ているのだ。
入口近くの屋根場に先客が一人いた。「ここ、良さそうですね。」ご一緒させて貰う。その人はお遍路の最中とのこと。
夕食のおかずは惣菜で済ませたが、米は自分で炊く。まあまあ。公園近くの温泉は定休日とのことで、西条方面に戻って石鎚温泉に入る。輪行疲れに丁度いい。
早朝、松本駅でチャリを分解・袋詰め。すなわち輪行をする。近くで学生3人もやっている。さすが現役は作業はやっ。私の完敗だ。
輪行で列車に乗るのは4年ぶりだろうか。青春18きっぷが余っているので、中央西線の鈍行を乗り継ぐ。溜まりに溜まったPodcastを消化するのに最適の機会だ。中京圏で聴取するなら「つボイ楽耳王」がよく似合う。
大阪府柏原で降り、古市の親戚の所に荷物を預けてから、生駒山系に向かう。
「暗峠(くらがりとうげ)」。 おそらく車道国道では日本最狂の斜度を誇り、ここを自転車で足を付かずに登り切れれば、えーと、その何だ、坂馬鹿of坂馬鹿と言えるだろう。まさに西の聖地!
近鉄線のガード向かい、一方通行の路地から激坂が始まる。国道だけど…。いかなりギアはインナーロー、心拍数はぐんぐん上がる。行けるか?
しかしチェーンが歯飛び気味だ。おかしいなあ。住宅地を抜け、公園地帯でさらに坂は壁になる。凶悪な溝を越えた所でついに脱チェン! ここでチャレンジが尽きてしまうことが俄かに信じられず、あっという間に2m後退。慌ててブレーキをかけ、派手に転倒した。
「ちっくしょぉぉぉおお!!」
歯飛びの原因は、フロントギアの磨耗にあった。普段掛けないほどの負荷に耐えられなくなったのだ。気を取り直してまた登り始めるものの、走る(すべる)、見事に(転ぶ)。何度やっても同じこと。
私の完敗だ。暗峠自体は裏側からなら越えたことがあるので、今から歩いて行ってもしょうがあんめえ。「いつかリベンジを」と心に誓い、引き返す。下り坂も凶悪なんだけど。
転倒の衝撃でトゥストラップがブッチ切れていた。帰路に自転車屋巡りをするがなかなか売ってない。しかしここが最後と思った店で3種類も置いてあった。 「ランドナー、スポルティーフに Zefal christophe本皮ストラップ」と書いてある。君に決定。着け心地も一味違うぜ。
今夜は親戚宅に泊まる。
じっとしているだけでも汗が吹き出るような暑い日よ、もう一度。毎年涼しくなると考える。季節の変わり目、せめて風邪をひかないよう気を付けよう。
ツールド美ヶ原の後は一週間以上チャリに乗らない事が多いが、今回の乗鞍ヒルクライム後はたった2日のブランクで早くも復活させる気になった。やはり滅茶苦茶キツいのは美ヶ原の方だということだろう。
と言っても人肉館経由美鈴湖の400mアップのみ。ついに浅間の激坂が通行止解除になっているのを見つけ、下りはそちらへ行ってみる。一部路肩が崩落している以外に7月豪雨の爪痕らしきは見当たらなかった。ともかくこれからは激坂を攻め放題。待ちに待ったぜ?
来月のカレンダーを作ったが、また上手くまとまらん。
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