昼前にジョギングに出る。春の里山色がまるで絵画のようで、風は爽やかとしか言いようがない。せっかくのGW、テントを持って新緑狩りに出掛けるべきだったかと思うが、こうやって走ってるだけでもまぁいいか。ピクニックで賑わう芥子坊主公園まで標高差300mアップし、田溝池、岡田新道を下りる11.5kmを走行。
給水だけして、続けてチャリで岡田旧道を登って行く。何かデカい虫が鼻の頭に強く打ち付け、とても痛かったので戦意喪失しかけたが、気を取り直して稲倉峠をアタック。災害復旧が済んでおり走り易い道だ。峠を旧四賀村側に下り、大口沢経由で帰宅。チャリでの積算標高差は600m。
自分なりのスポーツをたっぷりした後は、セミプロ野球“北信越BCリーグ”を友人と観戦しに行く。いつもジョギング中に横を通ってばっかりの浅間の松本市野球場に初めて入場。信濃グランセローズのホームゲームなので県歌「信濃の国」の大合唱で試合が始まる。これを歌えない奴はモグリというわけだ。
しかし試合はおよそ試合になっておらず、富山サンダーバーズに滅多打ちにされる。おとなしさが取り柄の長野県民もラッキーセブンにようやく応援が盛り上がり、チームは2点を返した。寒いのでそこで帰る。結果は4対24だったらしい。戦力面でも運営面でも今後の課題は大きそうだ。強くなって帰ってこいよ。
ヒルクライムレースでちょくちょくお会いするG蕃さんが泊まりに来ていて、ツールド美ヶ原のコースを一緒に試走することになった。とはいえ私はまだぜんぜん脚が出来ておらず、2〜3レベルは低い。コースの案内をすれど息絶え絶えの私を、待っててもらう形で登り続ける。悪化中の腰痛が火ダルマとなり後半は脚も終わるが、どうにか立ち止まらずに1時間37分余でゴールまで完走できた。一人で登っていればあと5分は遅かっただろう。誰かと並走するのはとても効果的なトレーニングだと実感した。ポジショニングなどいろいろアドバイスももらって助かった。
ここからさらに、レース日にはなかなか登る気にならない美ヶ原山頂へ軽く登山。まだ脚がマラソン向けのままなので、歩くのは楽だった。山頂から見渡す広大な高原は草色になっておらず牛の放牧も始まってないけれど、絶好の天気でどの方角にも信州の雪山を遠望。美ヶ原の醍醐味である。
下りはさぞ寒い思いをするのかと覚悟していたが、予想外の陽気で大丈夫だった。GW中ゆえまだ続々と自転車も登ってくる。下山後の浅間温泉は格別。
雷鳴でアパートが揺れるほどの雨が過ぎ去り、空気が冷え込んでいる。下山用の手袋を持って、チャリで浅間の激坂を登りに行く。また雨がぽつぽつと来たので引き返そうかと思ったが、今日鏡で見た自分の顔は、ただでさえ丸い顔がさらに丸くなっていた。近頃食事量の割に運動不足なんだ。
この坂を力強く漕げるようになるにはあと何回ここに来れば良いのだろう。空模様を気にしながら美鈴湖まで。あとは美ヶ原温泉方面に下山するため「もりの国」までちょっとの登り。そこで一気に雲行きが悪くなり、雨が…いや違う、霰が降ってきた。やばい! 雷に身の危険を晒すほど嫌いなことはない。急いで逃げ下りる。激しくなるばかりの霰が顔面に叩き付け、とても痛い。これは丸くしてしまったことへの罰なのか。
里へ下りる頃には穏やかに晴れているから不思議だ。ともかく無事帰宅。
腰痛がにわかに悪化していて億劫だが、今年初めてチャリで美鈴湖へ登る。もちろん激坂ルートで。ゆっくり漕いでるつもりでも、呼吸が一杯になって額の汗が容赦なく眼球を襲う。マラソンとはほとんど別のスポーツなのだと痛感する。一方心配だったフロントギアは噛んでくれてるようだ。
「明けましておめでとう」。美鈴湖にそう挨拶してさらに登っていくと、気分だけはだんだんノッてくる。ペダルを力を込めて踏むと自転車は少し斜め前に登る。それをバカバカと繰り返す。これこそ坂馬鹿の醍醐味だ。しかし脚がまだ出来ていないし、せっかくの休日といえど家から700mUPの第2チェックポイントまでで今日はおしまい。浅間温泉街から55分かかったが、これを40分に縮めたい。まぁまだ慌てるような段階じゃないな。
下りはやっぱり冷える。いらねー。帰宅して市議選の投票を済ませ、昼食の買い物がてら本屋に寄ってみると「ヒルクライムバイブル」が目に止まった。立ち読んでみると、本格的にヒルクライムを楽しむための、というかお金の掛かる話ばかり載っている。自転車やパーツのスペックとか、プロテインがどうのとか。貧乏人の私には雲の上の内容だ。一万円程度の靴だけあればアマのトップレベルとほぼ同条件で戦えるマラソンと違って、自転車という物はピュアオーディオ級にお金が掛かる。そんな連中をドノーマルのツーリング仕様車でバッタバッタと倒すという悪趣味な愉しみもあって今まで続けて来たが、それにも限界を感じつつある。今後、どうヒルクライムと向き合うべきか。
いや、他人との比較じゃないだろ。登ることが好きで、常に己に克つ気概が大切ではないか。“好奇心と向上心を失ったら人間じゃない”…これが自分に課している信念だ。それを実践する舞台がツールド美ヶ原なのである。
疲れたので昼寝をしてから、再び出掛ける。先日買ったジーンズよりワンサイズ細い、胴回り73cmのスラックスを買った。これだとギリギリで、満腹に食うこともままならない。きっとこれからの季節、痩せるから大丈夫……とりあえず安物で冒険だ。さっそく帰りにコンビニでスナック菓子を買ってしまったが。だめじゃん。
安曇野市の職場から松本市の自宅への帰路として、普段は蟻ヶ崎沖をチャリで回頭する“海ルート”を使うが、大口沢の谷筋を縫って六助池に至る“山ルート”もある。山と言っても標高差200mのチンケな名も無き峠で、1不動=250mUPの基準にも満たないからあまりトレーニングをしたという気にはなれないが、仕事帰りだとそれなりに足応えがある。少しでも登坂脚力を復活させたいため、今月から金曜または土曜には山ルートで帰ることにした。というわけで今日で3回目である。その週の体力をこれで使い果たす。
どうやら天気も体調も上々。チャリで安曇野横断13kmを走り、三郷アップルマラソンの会場に到着。受付の横にナンバーカード抽選番号が掲示されている。自分の番号が無い訳が無い。この自信はどこから来るのか、見事に新聞そばをゲット。新聞にくるまれて販売されてる蕎麦だ。食べ物が一番有り難いね。
ウォーミングアップ時にスピードを出すとシンスプリントの痛みが気になるが、ともかくハーフマラソンのスタートを切れた。どう転んでも、転ばない限りは去年より早いタイムが出るだろう。ゆえに目標は唯一つ「1時間30分切り」。しかし去年の反省どころか余計に前半飛ばしてしまい、後半の登りでどんどん足が重くなる。このままズリズリペースが落ちるとアウトだ。1時間30分を切るってことはただごとじゃねえんだ・・・。そう一時は諦めかけるが、去年のような「マリアナの七面鳥撃ち」状態にはならず、前の選手を追えている。
終盤のごついダウンアップもどうにか耐え切り、1時間29分35秒、ギリギリにFINISHのゲートをくぐれた。満足のガッツポーズ。とたんに右膝が痛み、左足は豆だらけでどう歩いていいのやら。無茶しやがって。完走賞のりんご2個が嬉しい。
帰路は大会パンフのクーポン券で安曇野ワイナリーのソフトクリームを頂く。ワインの試飲コーナーは…飲酒運転しちゃいけないよね。山ぶどうのリキュールがうまい。太陽サンサンのもと、ビートルズがBGMにかかっていると時の流れを忘れる。でもチャリで帰らねばなるまい。膝がやばいが、やや遠回りして17.5km。
これで三郷アップルマラソン20回の歴史は閉じ、私の一通りの大会参加も一旦終了である(つくばマラソンはエントリーしなかった、すまん>HA氏)。
思い返すのは気が早いが、今年はとにかく楽しかった。特にしまなみ海道の旅は思い出すだけで涙が出る。つらければつらいほど強烈に記憶に残る。今日の出来事もそのひとつになるのだろう。
本日を以て、むらよし裏日記の「原則毎日更新」は解除する。最近は廃人化著しく休載日もあったし、また明日も明後日も書くかも知れないが、2〜3日毎ペースにもっていきたい。
チャリで浅間の激坂へ。足を鍛えるというより、呼吸器系の最終チェック。ペースをいじりながら、400mアップの美鈴湖まで。
帰り際、番場池近くに大正山(たいしょうざん)の登山口がある。数年前の大火で禿げ山と化しており、Google Earthでプレイスマークが出るようなメジャー(?)な山でもあって興味はあったのだが、いつでも登れるしと思っていつも通り過ぎていた。
というわけで登ってみる。一部砂っぽくて滑りやすかったが、概ね緩い坂で10分ほど歩いて頂上に着いた。浅間大火3億円被害の総本山ということで、そのことを示す碑がいくつか建っている。代償にほぼ360度遮る物が無く、下界方面の眺望は見飽きた景色だが、美ヶ原や鉢伏山方面の折り重なる山並みは独特で素晴らしかった。
ツールド美ヶ原以来、美ヶ原に登ってない気がする。なんちゃって“ホームグラウンド”なのに。というわけでチャリで登りに行く。呼吸や心臓を追い込むような走り方はしていないが、それでも足がパンパンになりいかにも力弱い。マラソンと自転車ヒルクライムじゃ使う筋肉が全然違う。そのことを改めて認識する。
それでも標高が上がるにつれマッキッキに染まってゆく黄葉はゴキゲンだ。「赤や黄色の色様々に〜♪」と、日本人なら自然と口ずさむだろう。しかし武石峠から上は霧に覆われた。それはそれで、独特の風情があって良い。
レースだと1時間30分を切るような道を、多少の荷物があったとはいえ1時間50分もかけて天狗の路地駐車場に到着した。今の精一杯だ。日が傾いているので山頂登山はせず引き返す。下り坂の冷えること冷えること!
今日は土曜日なのでそれなりに自転車と行き交うかと期待していたが、すれ違ったのは1台だけだった。みんな乗鞍の登り納めに行っているのかな。
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