7/28 みぃ。天生レ
朝7時半に松本をクルマで出発し、国道158号をひたすら西へ向かう。長いトンネルが次々と続くと軽い寝不足と相まって、生涯最後の記憶がこのトンネル内の景色でもいいんじゃないか、という不思議な気持ちになる。いかんいかん、今日は目的地まで行って帰ってこなきゃ。
マイカーでは初めて安房(あぼう)トンネルを利用し岐阜県入り。一大観光地の飛騨高山をスルーしてさらに西へ向かう。いくつかの小さな峠を越えて御母衣ダムなどに寄り道。正午にようやく白川郷に到着した。隣りの県なのに何と遠いことか。道の駅にクルマを停め、ここから距離はあるが歩いて行くことにする。城山遊歩道の入口を見つけたのでそこを登って行くと・・・。
来ました合掌造り集落の大展望! 独特の家屋が弧状に並ぶ様は、なるほどユネスコの首を縦に振らせただけはある。圧巻。昔サイクリング部の合宿で訪れたことはあるんだけど、改めて関心を持って来てみると感動も一入だ。ここから集落に下りて思い思いに歩き回ったり、民家の中を見学したりする。あくまで全て住民が実際に生活しているから、家屋内を観光客が歩き回っている中で普通におばさんが編み物をしていたりするし。
ただ、あまりに観光地化していることが世界遺産としては問題なのだとか。そこにのこのことマイカーでやって来るなんてあまり良いことではなかったな。
3時間余たっぷり歩き回り道の駅まで戻ってきた。ここからの帰り道は、まず国道360号の天生(あもう)峠を越える。ミ・アモーレ。狭く険しく落石によって通行止になることも多いという、いわゆる酷道だ。覚悟はしていたが確かにこの道は恐ろしい。既に運転疲れをしているのでスリルを楽しむどころじゃないし、エンジン温度もかなり上がった。峠の前後はゆるやかになるが、そこからの下りもまた長く急峻で、ごっそり精神力を持っていかれた感じ。
さらに国道41号の数河峠を越えて旧神岡町に入り、奥飛騨温泉口駅跡に寄ってみた。なんだあれ? 何とレールの上を左右二台のMTBで走る「ガッタン・ゴー」なる乗り物が引き込まれているではないか。神岡鉄道が廃止になって町民は悲しみに暮れているのかと思いきや、こんな楽しそうなことをしていたなんて。もう本日の最終便が終わっているしツレもいないが、ぜひ一度は体験してみたいぞ。遊園地の偽物じゃなくて本物の線路だからな。
国道471号を登って行くと奥飛騨温泉郷。栃尾温泉荒神の湯に入り、心身を落ち着かせる。去年もこの湯に入ったがあまりに熱くて楽しめなかったので、今回はリベンジ。ぬるめになっていて助かった。
安房トンネルから国道158号に復帰。ミ・アボーレ。330kmの山道を走り切り、すっかり暗くなったころ松本に無事帰宅した。白川郷日帰り往復ドライブってのは無理あった。塩尻市の玄蕃祭りを見に行く予定だったけど断念。
ただしジョギングには出ておく。岡田地区の祭りで花火が上がっているので、ちょうどそれに向かって走って行く形になった。どんどん見上げる角度が高くなり、ついには真上一面に火花の雫が。肩の横まで燃えカスが舞い降りて来る光景に、しばし上を向いたまま立ち尽くす。
いきおい六助池まで走り、岡田旧道を戻って9.5km走行。今月100kmの目標はこれで突破である。そういえば今週からこのページ右のジョグ記録パーツが新しくなって、いろいろクリック出来る場所が増えた。「JogNoteって何?」をクリックするとiPhoneライクな挙動をするのがちょっと嬉しい。
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