通勤通学の日常が行き交う朝、自転車の旅は西へ続く。昨日の半分の距離でいいし、のんびりだらだらと。あ、気球が飛んでいる。あっちの方へ行こう。でも近くまで来たらもう着陸してしぼんじゃった。
そのうち武雄温泉。朱塗りの蓬莱門をくぐり、元湯に入る。ぬる湯とあつ湯交互につかるのが気持ち良い。ごはんやで塩気の多い焼きちゃんぽんを食べて行く。
さらに進んで有田。巨人のキャッチャーじゃない。陶器屋がずーっと軒を連ねていて、一軒寄ってくだけでも美術館のように時間が潰れる。柄の良い有田焼は高いなぁ。手が出ないのでジャンクの湯呑みだけ買っておく。
国道35号線で長崎県に入った。これで「自転車で走った道」は海路なしでも北海道沖縄を除く45都府県が繋がった。まぁどうでもいいか。佐世保市街に入り、まずは佐世保バーガーだ。ビッグマンという店でベーコンたっぷり、ワイルドな満足感。
駅前のホテルに荷物を置いてから、海上自衛隊史料館セイルタワーへ急行。日本海軍の興亡や海上自衛隊の活動をたくさんの模型や貴重な史料で紹介していて、これはもえる。半日かけてみっちり勉強したいところだ。しかし悲しいかな閉館までまた30分しかない。急いで目に焼き付け退出する。
さらにアメリカ海軍基地や巨大造船所の脇を抜け、標高191m石岳展望台へヒルクライム。ここから南九十九島の眺めは映画ラスト・サムライでも紹介されたらしい、日本を代表する風景のひとつ。ちょうど夕日が沈む時刻、言葉にならない美しさだ。対照的に東側は軍艦や市街地が望める。
港も寄ってから駅前に戻り、今度は歩いてアーケード街へ。お腹がすいてきた。馬鹿の一つ覚えでまた佐世保バーガーだ。山本という店。強めにトーストした大きめのバンズに見た目でパティが負けてるが、じつは分厚くて、和牛をうたうだけあって旨い。こんだけ食えば大満足。
佐世保中央駅からはMR松浦鉄道で佐世保駅に戻る。たった一駅区間だけの、ミニミニ大興奮の乗車体験。気動車だけど乗り心地は良かった。
チャリは輪行袋に詰めておく。明日はJRで帰るだけ。
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