12/29 ハコダテヤマノボレ1229

E5松本から上野まで夜行バスに乗り、未明の上野公園を散策。人少ないし思い切ってパンダ郵便ポストの下を覗いてみるが、暗くて良く分からないや。アメ横を歩いて御徒町駅から山手線に乗り、東京駅で一旦改札外へ。モバイルSuica特急券で入場という形を取る。新幹線ホームは早朝から帰省ラッシュの賑わい。特にJR東日本側はE2系、E3系、E4系、E5系、E6系、E7系、W7系と多彩な車両が並ぶ(が、翌日の車両故障による大混乱でそれが仇になったようだ)。

北海道への一番列車「はやぶさ1号」は窓側席が取れなかったので見送り、次発47号に乗車。E5系10両編成。欲を言えば内装に遊び心があるH5系に乗りたかったが、時間が合わず断念。「臨時列車のため車内販売はありません」とのアナウンスに、慌ててホーム売店で間食を買っておく。車内は自動販売機すら無いうえE6系を併結せず切り離しによる停車時間も無いので、下手すりゃ脱水症状を起こすぞ。ともかく東京〜大宮間は初乗車なので、まずそこから楽しみ。110km/hというのんびり走行だけど、左手に富士山が見えるのね。

Imabetsuうとうとしている間に車窓は東北の雪景色。大寒波で日本海側や空路は運休や遅延が相次いでいるらしいが、こちらは320km/hでぶっ飛ばしている。イヤホンで聴くBGMは青葉城恋唄や北上夜曲、そしてモーターマン東北新幹線が良く似合う。盛岡を過ぎても満席だった車内は、八戸、八甲田トンネルを抜けた新青森でだいぶ空いてきた。いよいよ運行がJR北海道にバトンタッチされ、北海道新幹線の区間に入る。右手には陸奥湾。事前にDVDで予習していたし親切なアナウンスもあるが、車内からはなかなか現在地の把握が難しい。青函トンネル内は140km/h制限で、新青森までじっと座ってた身には正直だるい。デッキまで歩き回って身体をほぐす。トンネルを抜けると、これぞ北海道の冬景色。思い出したように260km/h運転を再開し、東京から4時間17分かけて新函館北斗駅に到着。この先の工事も始まっているようだが、札幌開通までJR北海道は存続しているだろうか。

5tower別に買った切符で快速函館ライナーに乗り、五稜郭駅で下車。ここから五稜郭を目指して歩き始める。お天気雪で風もあるので、傘じゃなくてニット帽とサングラスを持ってくれば良かった。少し北側に寄り道し、ラッキーピエロ美原店で昼食。観光地を外したので待たずに座れた。チャイニーズバーガーとラキポテうめぇ。さらにアニメイトにも寄るが、お目当てのゾンビアニメ「フランチェスカ」グッズはもう取り扱っていなかった。開発元が潰れちゃったらしく、来るのが遅かった…。フランシュシュグッズを買うには時期尚早で、無駄足だったか。まぁ亀田川沿いの散歩道が良い感じだったから良しとする。やがて独特の角度を持つ、雪で真っ白な堀に着く。裏門橋で城内へ渡り奉行所を経て、初めての五稜郭タワーへ。これぞ夢にまで見た魔法陣。やはり長野県の五稜郭とは格が違う…。

市電に乗り函館駅前をスルーして大町駅で下車。坂を登って船見児童遊園へ。ラブライブ!サンシャイン!!の重要な聖地だが、雪だるまは無かった。つーか北海道の雪はだるまを作りづらいずら。旧函館区公会堂は工事中。観光案内所でロケ地マップを貰い、茶房菊泉(きくいずみ)に入店。まず「ラブライブの方ですか?」と聞かれ、いろいろ説明してくれる。理亞ちゃんの部屋で温かいとうふ白玉ぜんざいを頂きまったり。缶バッチも買っちゃおう。

Oldrouteリトルデーモン必訪の聖ヨハネ教会を見て、函館山ロープウェイ山麓駅へ。一旦ホテルに荷物を置きに行く予定だったけど、もう夕暮れなので登ってしまおう。だが昨日今日とだいぶ食べ過ぎているので、登りだけでも自分の足で行く。4年前の夏に歩いた登山道だし、冬も通行可能であることは検索済み。誰とも行き交わないが適度に踏み跡があり、「天は我々を見放した!」なんて叫ぶことなく山頂駅に到達した。登山道からだとまず「穴場」側に出るのが良い。ダイヤやルビィといった宝石のように美しい夜景である。さすがに風が冷たいので耳あてをしつつメインデッキに行くと、お盆休みの地獄絵図ほどではないが人がわんさかで、待たないと写真も撮れない。

Night下りは無理せずロープウェイ、と思ったら30分待ちとのアナウンス。そんなにじっとしてたら遭難しちまうわ。歩いていたほうが被害が少ない。ハンドライトを頼りに登山道を走って下りる。25分で無事山麓駅まで下山。さらに八幡坂を下りて、金森赤レンガ倉庫などを散策して函館朝市へ。夜でも営業している道下商店で海鮮丼を頂く。今夜の宿代より高価だが、北海道に来たらやっぱこれだな。

函館での歩行距離20kmくらいで、A-GATEホテルのカプセルルームへ。ウェルカムドリンクバーやうまい棒食べ放題など独特のサービスが嬉しい。お風呂に入って寝る。気になるのは明日以降のタイトな乗り継ぎ。

8/17-18 日南去ってまた一難

147いっぺん突風でテントごと吹っ飛ばされそうになったが、涼しかったぶん今迄で一番良く眠れた。オリオン座が昇る未明、さいはての駅、枕崎で輪行。もうサイクリングなんてしない。指宿枕崎線の2両編成気動車に乗り込む。始めは3人だった乗客も、進むにつれ指宿高の生徒で賑やかになってくる。開聞岳にさよならを。

鹿児島中央駅で18きっぷにスタンプを押して貰い、日豊本線への電車に乗り換える。車窓には、我が胸の萌ゆる思いに比べれば煙はうすし桜島山。ハロ(円形の虹)が出てる。うとうとしてる間に宮崎県に入り、宮崎駅で日南線への快速に乗り換える。単行気動車で始めは混み合うが、進むにつれがらがらに。

Halo車窓には鬼の洗濯板、そして今回の旅で初めて自転車旅行をしている人を見かける。九州一周かな? また鹿児島県に入り、さいはての駅、志布志で降りる。これで三角線と合わせて3つの盲腸線を制覇し、鉄道好きご満悦。さてフェリーターミナルまでの1.6kmを輪行袋を担いで歩くか、いちいち組み立ててまた輪行するか、と思案していたらどうやら路線バスがある。「志布志港入口」行きと「志布志港」行きで到着場所が全然違うのが紛らわしいが、無事楽して移動完了。そういえば鹿児島土産がまだだった。売店のかるかんにまっしぐら。

さんふらわあ きりしま。まもなく新造艦と入れ替わる旧式だし錆も目立つが、立派な艦容にテンションが上がる。乗船から出航までの間ずっと「さんふらわあさんふらわあ、太陽に守られて行こう〜♪」と洗脳BGMが流されてるので、あーあ、もうみんな口ずさんじゃってるよ。夕方6時、手を振り合いながら岸を離れていく。ボーーーーーーー!! 今生の別れを思い起こさせるような汽笛が、胸にズシンと響く。九州にもさよならを。

Sbsport夕食はバイキング形式。ここで野菜不足を解消するはずがつい、肉肉魚肉肉揚げ物! ぶっちゃけありえない量を取ってしまった。なんとか完食したと思ったら、良く見るとデザートバイキングもあるし。もう別腹別腹。これから吠える40度、狂う50度、絶叫する60度…ってわけじゃないけど、瀬戸内航路に比べれば結構揺れるよ? まぁまだ大丈夫だろう。ロビーでくつろいでいると絵本コーナーに銀河鉄道の夜を発見。藤城清治影絵の素敵なやつだし、読みふける。

繁忙期の雑魚寝クラスは地獄なので、早めに寝台クラスを取っといて良かった。志布志発なのは、元々宮崎県の秘境や大隅半島を走ろうと考えていた名残である。そちらもいずれ…。

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Osaka海岸線の灯りは四国だろうか。やがて東の水平線に朝日が昇る。紀伊水道から紀淡海峡を抜けるフェリー。眩しい島々、そしてミナミやキタのビル群が近付く。また、こんな旅がしたいなあ!

しかし悪天候の影響で入港は1時間遅れになるという。そんなに揺れたかなあ、熟睡していて気付かなかった。やよい軒高槻店で朝食を頂いてる場合では無くなったし、次の予定も危ない。大阪南港で下船次第シャトルバス、さらに急いでトレードセンター前駅からニュートラム、地下鉄中央線、JR環状線、京都線と乗り継ぐ。

Muko新しくない方の快速に乗り、京都府の向日町駅で途中下車。しばらく歩くと神社の敷地に向日市天文館がある。向日と聞いて宮崎県にあると勘違いしていたくらい知らない土地だが、プラネタリウム版planetarianの夏バージョンがここで本邦初公開されている。内容はアニメの投影機修理シーンがばっさりカットされているなど、初見の人には唐突そうな進行だが、劇中の投影シーン再現はプラネタリウムでしか得られない体験だ。館内に職員手作りの「ゆめみの花束」が供えてあるなど、この施設なりの作品愛も多分に感じられた。これで郡山×2や豊橋と合わせて春夏秋冬バージョン揃ったことになる。でももっと、細々とで良いから全国で星の人の系譜を繋いで欲しい。

予定は全て完了。あとは松本駅で輪行を解いて帰宅するだけ。溜まった新聞にざっと目を通してみるが、情報を遮断していた間、大きなニュースといえばイタリア橋がフォーリンダウンしたことくらい。自室でネット漬け、外出先でも背中を丸めてスマホをいじくる日常が帰ってくる。当面は暑き旅の七日間を振り返りながら、ブログにまとめていこう。そして、先の事など考えるものか。

8/12-13 今すぐミスミー

Nakatsu「ぼーっとしている時間が一番の贅沢なんだよ」…古い友人の言葉だ。今年の夏休みも輪行して遠くへ旅に出る。ケータイ・スマホの類は持たないから、本当にぼーっとしているしかない。うとうとと大事なことを思い出しては、ふと気づくと忘れている。そんなことを繰り返して、松本駅から岡山駅まで来た。鈍行は一旦打ち切り、山陽新幹線に乗換える。青春18きっぷだけで九州上陸するのはキツいのと、どうせ今は豪雨災害で不通箇所が多いのと、東京発の「のぞみ」はこの辺りで地獄の混雑が解消されるからである。

小倉駅からまた鈍行で日豊本線。海沿いに大分県に入った所の中津駅で下車、自転車を組み立てる。からあげが名物らしいがもう飲食店は居酒屋しか開いてないし、スーパーの惣菜でいいや。いちおう福沢諭吉旧居や黒田官兵衛ゆかりの合元寺(ごうがんじ)赤壁を見て、中津城近くでゲリラキャンプ。

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Yabakei明くる朝、早速蒸し暑い。山国川に沿って南下し、スゴイデカイジャスコを過ぎるとメイプル耶馬サイクリングロードに入る。耶馬溪鉄道の遺構も残る、走り易くて楽しい道だ。青の洞門にも寄り道。パスタソースではない。このへんは昔走ったっけ。

サイクリングターミナルとやらには、屋外にトイレと自販機くらいはあって欲しかった。ここから県道28号でさらに南へ登って行く。耶馬溪には本耶馬渓、奥耶馬渓、裏耶馬渓、深耶馬渓、椎屋耶馬溪とあって、ここはシン・ヤバケイ。「一目八景」は紅葉は素晴らしいだろうが、夏場は深くもない谷底から岩場を見上げるだけって感じだ。

Mori標高480mの峠トンネルを抜けると、玖珠町の市街地に入る。まもなく豊後森機関庫が見えてきてテンションアップ。ラブライブサンシャインの聖地で、もう頭の中はHAPPY PARTY TRAINが流れまくり。まるであやとりの箒のような線形の転車台と車庫で、ガラス窓の割れっぷりが廃墟チックで激萌えである。まだ朝方なせいか、聖地巡礼の同業者等は見かけなかった。

さてどっちへ走っても魅惑的な観光スポットが目白押しだが、ここから汽車に乗って旅立つのが良い。輪行して、豊後森(ぶんごもり)駅10時発の久大本線に間に合わせる。日田〜光岡(てるおか)間は豪雨災害から先月復旧したばかりで、バラストが真新しくここだけ乗り心地が良い。

Nishiko久留米駅で鹿児島本線の電車に乗り換え、さらに南へ。8分遅れを解消せんとする回復運転がエキサイティング。熊本駅で無事に三角線の気動車に乗り換え、島原湾の向こうに雲仙普賢岳を眺めながら最果ての駅、宇城市の三角(みすみ)に14時半到着。教会風の駅舎、あと謎ピラミッドがある。それにしても暑い。日の高い時間を鉄道でやり過ごしたのは正解だった。

せっかくだからワールドヘリテージな世界遺産、三角西港に寄り道する。まぁ写真を撮るくらいだが。いよいよ天草五橋に取り掛かり、まず天門橋で上天草市の大矢野島に入る。買い出しでスーパーに寄ると、BGMにWATER BLUE NEW WORLDのインストが流れてて、ラブライバーにっこり。天草四郎の像は同じポォズで写真を撮り、大矢野橋を渡った永浦島ではシオマネキが見られるらしいので海岸に下りてみる。この浜ではなかったようでシオマネキとは別種だが、先を急いでいることを忘れてしばし蟹とたわむる。

5bridgeあちこちにサイクルラックを設置してあるのだが、続く中の橋、前島橋、松島橋…どれも自転車では渡りづらい設計なのが勿体無い。上島の天草市に入り、道の駅有明あたりで今日のラン終了。走行合計94km。米を炊いてレトルトカレーを流し込み、併設の温泉「さざ波の湯」に入る。休憩室のテレビで天気予報を見ると、今日三角で37.7℃を記録するなど熊本県各地で史上最高を更新。明日も同様の暑さが続くとのことで、サイクリングは命懸けの特攻になりそうだ。

はるか島原半島の海岸に横一線の灯り。空には夏の大三角からさそり座に向かって天の川。すっかり遅くなった、寝よう。

5/19-20 夢にもこゆる草軽・横軽の道

昨年10月の草津温泉フォトロゲイニングに3時間の部でチーム優勝し、宿泊券をゲットしていた。そのため、当時の4人が再び草津に集まることになる。

Kara須坂から自転車で…というルートが火山規制により使えないため、軽井沢からジョギングで向かうことにした。1月にも中軽井沢駅から行っているが今回は軽井沢駅からという、より草軽電鉄の廃線ルートに近いものとなる。9時過ぎに出発し、旧三笠ホテルを過ぎると白糸ハイランドウェイ。これは徒歩・自転車禁止なので、信濃路自然歩道の登りに入る。公共交通機関を応援したい気持ちはやまやまだが、これはバスなんか使ったら勿体無いだろうってくらい気持ちのよいトレイルだ。寒気が入って涼しいおかげもある。竜返しの滝を経て白糸の滝に至ると、ここだけ人がわんさか居て場違いな感じ。

Kiku峰の茶屋でトレイルは終わり、脚も終わる。あとは長野県から群馬県に入り国道146号、地獄のロードをひたすら北上する旅。昼食休憩は北軽井沢セーブオンで。「銀のニーナ」の聖地らしい。前回に比べ雪がなくて走り易いはずなのに、下り坂でもキロ6分ペースが苦しい。最近のトレーニング不足と、病み上がりという不調もある。吾妻川を渡り国道292号で最後の登り。こんなに長かったっけ? すっかり歩くようなスピードとなり、約束の15時半を少し過ぎてようやく草津温泉にゴールした。距離46km、積算標高差1,150m。

泊まる旅館は菊水荘。ゆるキャラの「きくちゃん」かわいい。とりあえず湯畑に繰り出すと、「エロイカジャパン」というヴィンテージ自転車のイベントでパーツ等の物販が出ている。私のランドナーに付けるにもヴィンテージ過ぎる。宿の温泉に入り美味しい夕食を頂き、酒は少々。また温泉に入ってバタンキュー。

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Long明けて日曜。5時半前に湯畑の様子を見に行くと、エロイカジャパンのロングクラス(168km3,400mUP)が出走する時間だ。それを見送り、外湯の白嶺の湯へ。熱いけど体を慣らせば浸かれるレベル。7時にはミドルクラス(105km2,100mUP)が出走。普段床の間に飾られているであろう自転車が、この日だけは大活躍するとあって「エロいよ!エロいよ!」とテンション高い。面白いのが、ヘルメットはもちろん被って良いのだけど、基本はカスクということ。外国人参加者はキャップのみも多く、晴天無帽の方も。スチールバイクが公道で攻めの走りをする訳でなし、メットを被る被らないってのは、先鋭化したカーボンロード乗りが挨拶を返す返さないって違いが一番大きいと思う。この後スタートするチャレンジクラス(39km900mUP)を含め、参加者は300人余りとのこと。

Nozori宿の朝食を頂き、仲間のクルマでドライブへ。北へだいぶ登った所が野反湖。関東で唯一、中央分水嶺より日本海側なんだっけ。青い空、新緑の山々、青い湖面の別天地。軽く遊歩道を散策して、良いアクティブレストになったか。まるでフルマラソン翌日のように、脚がめちゃくちゃ筋肉痛なんだ。道の駅八ッ場でダムカレーを食い、不動大橋からダム湖に沈む谷の光景を眺める。この物悲しさ、夕張っぽくて素晴らしい。渋川駅まで送ってもらって別れる。

Ogi帰路は電車で高崎経由、信越本線の横川駅へ。懐かしい車両の展示が意外に豊富な鉄道文化むらを見て、おぎのや本店の釜めしを食うとバスの時間。鉄道が廃止された「横軽」間を結ぶものだが、めがね橋等のある旧国道18号ではなく碓氷バイパス経由ってのが味気ない。乗客は私を含め4人で、なるほど鉄道の復活は無理ぽ。軽井沢駅からはまた普通に電車で、松本に帰る。激しい運動が伴う週末はこれで一段落かな。まず体調を治さないと。

1/28-29 草軽軽便ジョギング

本白根山噴火による周辺規制強化の報に接し、5月に須坂あるいは山ノ内からチャリで草津温泉に向かう予定だったルートの代替を考える。…いや、今スグ行きたくなった。

Manzanboという訳で、日曜の始発電車に乗って中軽井沢駅に到着。国道146号をジョギングで、北へ行こうランララン。膝の痛みが心配でスロウにスタート、どうやら大丈夫そうね。登るにつれ、間近に浅間山が雄大。朝までの大寒波は徐々に緩んでくるが、標高1410m、峰の茶屋付近はさすがにかじかむ。群馬県に入ると溶岩台地の緩い下り。車道は除雪されてるが、歩道は無かったり雪に埋もれてたり。若干心苦しいが、走りづらくはない。

Kitakaru北軽井沢のセーブオンで軽食休憩とし、さらに草軽電気鉄道の旧駅舎を見物。名前の通り草津と軽井沢を結んでいた軽便鉄道で、どこかのおっちゃんが乗ったことあるって自慢してたの、心底羨ましかった。今日はボクが草軽電鉄だ! 向かう先には本白根山、特に噴煙などの異常は見られない。左手には毛無峠のU字地形が雪化粧で輝く。

急な下りを経て吾妻川を渡り、大津からの国道292号は最後の力を振り絞るように一歩一歩登る。鞍部を過ぎ、温泉街に入るとようやく顔がほころぶ。5時間40分でほぼフルマラソンの距離を走破し、湯畑に到着。標高差は480m+570mってとこ。辺りはそこそこ賑わっているが、これでも報道の影響で少ないのかしら。

Yubatake宿のチェックインまで時間があるし、グランデフューメのジェラート・ラスク食べ放題! ごめん、たっぷり5杯も頂いちゃった。せっかく走ったのにね。宿は閑静な北はずれのhotel takaで、内湯で汗を流し部屋に戻ると、もう布団に吸い込まれそう。でももうちょっと何かしなきゃ。お腹が落ち着くのを待って、タオルを持って外出。観光客ウエルカムな三つの外湯の一つ、熱めの地蔵湯に入る。

行列で有名な「静」も今夜は閑古鳥。ジューシーな焼き鳥を頂いてライトアップの湯畑をぷらぷらしてると、もう明日死ぬんじゃないかってくらい満たされてくる。さらにヌルめの千代の湯にも入って、セーブオンで夜食と朝食を買って宿に戻る。おやすみ。

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Shiro月曜日。たまたま噴火騒動前に用もなく有休を申請してあったので、仕事は休み。宿の温泉に入ってから街に繰り出す。白旗の湯は凄く熱い湯船と、物凄く熱い湯船。湯巡りの締めには丁度良く、これであらゆる病は治ったに違いない。宿をチェックアウトし、白根神社に火山活動の早期沈静化を願う。山びこの揚げまんじゅう等を食べ歩きつつバスターミナルへ。ゆもみちゃんまんじゅうを買って、さよなら草津温泉、また来るよ。軽井沢への帰路は高原を行く草軽交通の急行バス。やっぱ乗り物は楽だわ。

Mikasaバスは長野県に入り峰の茶屋で左折し、白糸ハイランドウェイへ。ここは原則としてチャリや徒歩は禁止されている。三笠での降車は私一人。旧三笠ホテルってのを見学したかったんだ。調度品は超ド豪華だが、現代のビジホの方が便利だよなぁとか考えてしまう。広さと豪華さを競い合うような超高級別荘地を歩き抜け、旧軽井沢ではスロウスタートの聖地巡礼がてら、毎度のようにミカドコーヒーのモカソフトを食べる。コーヒーラスクも買って行こう。平日だし、聞こえてくる言葉は外国語ばかりの街。

Karusta軽井沢駅前の草軽電鉄デキ12機関車の展示も今見ると感慨深い。さらに国鉄の旧駅舎がしなの鉄道によって再び活用され始めており、構内にミニSL?など楽しそうなものを作っている。あとは電車で松本に帰る。

今月は旅ジョギングが充実していたものの、そのぶん金を使い過ぎたし来月は節約しなきゃ。流行りの冬キャンプなら可能だろうか?

2018/1/1-4 一富士二映画三箱根

元日は山奥の牛伏寺までジョギング往復27kmだけして、これが初詣になる。二日も寝正月で、近所の田溝池ジョグ13kmだけ。

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Rotary三日、青春18きっぷ消化のため仕方なく中央東線で東京方面に下る。元々は立川で映画だけ観てトンボ帰りするつもりだったが、せっかくだから多摩モノレールの未乗区間(甲州街道以南)を制覇したい。日野からあかね色の列車めがけて1.5km小走りし、わくわく乗車。さらに調べてみたら多摩ニュータウン駅の近くから「耳をすませば」の聖地が続いているので、ジョギングで巡礼することにする。雫の団地ってここにあったんだ。ロータリーをぐるぐるして、金比羅神社では柄にもなく御神籤を引く。うわあい、大吉だー…。

Irohaいろは坂を下り、なんかいけ好かないイメージの聖蹟桜ヶ丘駅前を通過。太陽サンサンだが多摩川を渡る風が強い。府中で親戚の墓参りもしつつ、立川駅まで14km走行。例によって立川マシマシのマシライスライスマシとヤサイを食って、熱血パワー充填。シネマシティで新作の極爆上映を観る。ガルパンはいいぞ。

旅の構想がどんどん膨らみ、急遽、本厚木にカプセルホテルを取っておいた。相模線の厚木駅で下車。いわゆる偽厚木で、本当の厚木まで結構歩く。サクサク行きましょ。

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Yumoto四日、本厚木から小田原駅までオバQに乗る。今日はここからジョギング開始。そう、箱根駅伝の山登り区間を走ってみたくなったのだ。未明の小田原城を見てからコースイン、やがて日が昇り、風祭の小田原中継所(去年からここ)を通過。今日はボクが箱根のラブライバーだ。さすがの国道1号で交通量が多く、小田急(東急)系と西武系のバスも頻繁に行き交う。今でも箱根山戦争してるのかしら?

Ashinoko

函嶺洞門、ヘアピンカーブ、登山鉄道の踏切、小涌園…数々の名場面を自分の目と脚で体感しながらガンガンズンズングイグイ上昇。連日の疲れで推進力は失われていくし、気温マイナス6℃表示にビビる。標高874mが最高地点で、あとは芦ノ湖へ駆け下りろ。富士も映え、なんと風光明媚な。風祭から箱根町港フィニッシュまで駅伝選手なら1時間15分前後のところ、ひょこひょこ寄り道してたとは言え3時間弱掛かった。小田原駅からの走行距離は26km。

Byuoやっぱり箱根峠を越えてさらに駆け下りる余力は無いずら。路線バスに頼って三島駅まで下り、18きっぷ最後の一回を使用。沼津駅で途中下車し、港まで2km小走りして丸勘の海鮮丼を頂く。やっと沼津らしいものが食えた。びゅうお水門を渡って駅に戻り、ディッパーダンのクレープで身体を労う。のっぽパンを頬張りつつ身延線経由で松本に帰還。

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初詣だの映画だの箱根だの、随分と正月らしい正月だったじゃないか。さて今年のレーススケジュールは、四月に長野マラソン・・・それだけ。とは言え断絶する勇気もないので、ぽちぽち何か入れていこう。

12/27-30 HAPPY PLANETARIUM TRAIN

Serval水曜、青春18きっぷで豊橋へ向かう。魅惑の飯田線は時間が掛かり過ぎるので中央西線名古屋(金山)回りになる。二川駅で下車し、とりあえず豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」に入場。トレーニングのつもりはないが、時折吹雪く寒さゆえ園内は小走りでの移動になる。夜行性動物舎内の暗い所にサーバルのステルちゃんが居る。ブームの頃はヒトが殺到したであろう痕跡もあるが、今は落ち着いている。かつて私のアダ名だったマンドリルなど、普段見慣れない多くの動物を観察出来て良かった。

Pandora自然史博物館や温室植物園も興味津々だが、そろそろ時間。豊橋市視聴覚教育センターに移動する。今まで春と秋に郡山でしか上映されなかったプラネタリウム版planetarianが、冬バージョンでやって来た。投影機「パンドラさん」の映す星空も凛として美しく、生解説、解説番組に続いていよいよプラネタリアン。25分に短縮されたものだが、38分のフル版よりも分かりやすい好編集で、メイン客層の子供にもある程度伝わったのでは。パンドラさんとの共演も見事だった。

東海道線をさらに東へ、浜松駅でも途中下車。planetarianの舞台だが今回は聖地巡礼に来た訳でなく、評判の「さわかやハンバーグ」を夕食にする。確かに旨い、口いっぱいにしっかり肉の味。清水駅近くのビジネスホテルに素泊りする。

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223木曜、清水港で伊豆ドリームパス「富士見路ルート」を買い駿河湾フェリーに乗船。海上県道を渡るこの旅情、テンション上がるにゃー! 穏やかな快晴で、右に三保の松原、左にどーんと富士山が絶景である。土肥港から都合よく岬を巡ってくれるバスはないもので、内陸を行く路線バスで、車窓右手に狩野ドームを見つつ修善寺駅へ。Aqoursヘッドマークのハリボテ機関車やHAPPY PARTY TRAINラッピング電車など、一気にラブライブ!サンシャイン!!成分が濃くなって来る。伊豆箱根鉄道を伊豆長岡駅で下車。

Katsuraジョギングを開始するが荷物が重いしかなりゆっくりで。「トレーニングはより自由な旅を実現する為のもの」という建前がある以上、旅ジョグはマラソン大会なんかより重要な実践の場となる。みかん園から坂が本格化し、登山道を経て汗だくになって標高452mの葛城山に登頂する。アニメに倣って星座早見盤を持って来たが劇中とは違い、頭を雲の上に出した富士山や南アルプス、駿河湾などの見晴らしに恵まれる。

ロープウェイで下りるなどせず、さらに内浦へ向かってトレイルを行く。発端丈山からの下りがキツく、重要なキービジュアルがあると言えども、よほど敬虔な巡礼者でないとここまで来ないと思われる。へとへとになって三の浦観光案内所まで降り切り、曜ちゃんのスノードームが見られてラッキー。

Para三津シーパラダイスでジョギング終了。フェリー内で買っておいた割引券で入場する。クラゲの水槽はずっと眺めていたい癒しの空間。一通りおさんぽして、アシカ等のショーをのんびり楽しむ。すっかり身体が冷えちゃったな。土産を買って退場。松月で菓子を買い食いし、ラッピングバスに乗ると車内アナウンスもキャラ仕様で嬉しい。長岡温泉の公衆浴場であつ湯とぬる湯にたっぷり浸かる。

伊豆長岡駅から旧ラッピング電車で三島まで、あとは東海道線1駅で沼津駅に到着。前回の巡礼で行きそびれてたコラボカフェで夕食とし、のっぽパンを求めてリコ通りのイシバシプラザへ。ここもキャラのラッピング探しが楽しめる仕掛けで、だいぶ歩き回った。駅近くのビジネスホテル泊。

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Kano金曜はバイキング朝食をドカ食いして街を少し巡礼したら、大勢の18きっぱーと共に西へ向かうのみ。大阪の親戚宅へお年玉を渡しに行くミッションをこなし、土曜に18きっぷで松本に帰る。もともと豊橋プラネタリウム程度の予定が、だいぶ拡大した旅だった。でも例えば素通りしてしまった土肥温泉など、まだまだ行きたい場所がある。またお金と休みが確保出来たら、サイクリングで行きたいものだ。

11/23-25 プラネタリ途中下車の旅

Vina_2木曜、JRの切符で松本から八王子へ。横浜線、相模線を乗り継ぎ海老名に降り立つ。ららぽーとは松本ジャスコみたいなショッピングモール。ビアードパパのシュークリームでも食っとけ。駅の反対側、ビナウォークは空間的に面白い。さらにダイエーや元サティもあるし再開発ガンガン進んでるし、海老名ってスゴイ。ビナウォークに戻るとたまたまプリキュアショーが始まり、劇やダンスをしている。興味無い振りして通り過ぎるが、前期ED「ぴょんぴょ〜ん」の所で危うく体が跳ねそうになった。恥ずかしいから心だけにする。^

とにかく体力〜と続けたいがもう疲れた。サティで親子丼を食べながらうだうだして、映画の時間。『ヤマノススメ おもいでプレゼント』は30分ほど。ひなたとあおいどっちがどっちか忘れてたくらいだが、ささやかなプレゼントという感じだ。

続けて、映画館での視聴は自己最多3回目となる『planetarian〜星の人〜』リバイバル上映。THXのスクリーン7「エビナナ」は流石の重低音だが、本当に雨の廃墟にいるような臨場感は幕張のウルティラが一枚上手だった。何れにせよ悲しさと嬉しさが畳み掛けて迎えるエンディング…ちょっと無理してでも観に来て本当に良かった。これが、最後になるだろうか。

茅ヶ崎で東海道線に乗り継ぎ横浜西口のカプセルホテル、グランパークに泊まる。

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Yoko_2金曜、未明のジョギング。最近は肋骨が壊れているので慎重に汽車道、桜木町、みなとみらいを周る。朝食バイキングは別料金なので利用者は少ないが、下手なビジホを軽く凌駕する内容で、つい3周。シャワーを浴びて、上野東京ラインの列車に乗り込む。はじめはラッシュの一員となるが、徐々にガラガラになる。

Washi_2時間がけっこう余りそうなので、 ぶらり途中下車することにした。久喜から東武線に一駅だけ乗ると鷲宮。木崎湖や大洗などと共に有名なアニメ聖地である鷲宮神社は、平日午前で同業者こそ少ないが境内の散歩は楽しい。らきすたと言ってもこなたとつかさどっちがどっちか忘れてたくらいだが。

東鷲宮まで歩いてまた東北線に乗り、黒磯でも途中下車して街を探索。古い建物が所々に残るし、黒磯神社は足のカミサマなんだとか。めっちゃ速くなりますように。目的地の福島県郡山に到着しまたビアードパパ食って、ヨドバシでスマホグッズを買い揃えて来月のAQUOS SENSE lite着弾に備える。発売前の機種だが、もう専用のケースやフィルムが置いてあって助かった。

Koori_2さて地上高世界一のプラネタリウム、スペースパーク宇宙劇場。ここの『planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜プラネタリウム特別版』にまた来てしまった。途中の星空解説シーンが秋バージョンになり、しかもプロジェクタではなく光学式投影機スーパーヘリオスが見事なシンクロで使われる。ゆめみ心地の、こんな平和が続けられると良いのに。

駅のフードコートでローストビーフ丼を食って、街はずれのセントラルホテルに泊まる。

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Tsuru_2土曜、シンプルながらバランス良いホテル朝食を摂り小雨の郡山を発つ。磐越西線の車窓はやがて雪景色となり、猪苗代は積雪深60cmとか。突然の冬にダイヤも乱れ気味。会津若松で途中下車し少し離れた鶴ヶ城へ歩くが、べちゃ雪が悩ましい。城の風情はあるけれど。予定の列車がウヤになってしまったので、とりあえず駅前でソースカツ丼を食っとく。

Genrai_2

次の列車で、SLと行き違いつつ喜多方にも降り立つ。ラーメンなんて年に2,3杯しか食わなくなったけど、やっぱりここではね。駅近くの、元祖という源来軒でいいや。最初と最後がいい感じ。ちょっとだけ蔵の街も探索して、また磐越西線へ。

旅先では五感で土地を吸収するのが大事だからスマホいじりは最小限だが、新津まで来ればもういいや。タブレットでブログテキスト打ちながら信越線、えちごトキめき鉄道、しなの鉄道、篠ノ井線で夜遅く松本まで、ぐるっと鉄道一周を終えた。松本も光害や排ガス汚染は相当なものだが、標高が低い街に比べれば桁違いに星が多く輝く。

一つの作品にいつまで振り回されてるんだよと思うが、予定を詰め込まず余裕を持って方々ぶらぶら出来たのも含めて、充実した旅だった。きっかけは何でも良いのだ。予備日の日曜は安静にして、早く体を治したい。

8/15 人間甲子園、夢幻の如くなり

テントを叩く雨音。すぐそこにある鷹取駅から輪行でいいやと思いパッキングしたところで止んだので、もうちょっとだけ自転車で走ろう。神戸の街を東へ、国道28→2→43号と進む。また断続的に降りかかる雨。今日の高校野球、8時からは宮沢賢治のふるさと岩手県代表という注目試合。相手は長野県だったかな。甲子園球場の前がワイワイ賑わっていて「これは開催されるぞ!」とテンション最高潮になったのも束の間、本日の試合中止を告げるアナウンスを耳にする。

Koushi様々な理不尽を克服し勝ち抜いてきた球児たち、胸躍る吹奏楽のヒッティングマーチ、いつ打球がこっちへ飛んでくるか分からない緊張感、アルプススタンドの大歓声、ピッチピチのチアガール・・・全部消えちゃった。一生に一度は甲子園で高校野球を観たかった。まだ死ぬわけにはいかないのだ。

昨日までの4日間、夕立ひとつなく晴天猛暑に恵まれていたのが奇跡的だったんだ。もう一日粘る気力体力そして米も無いし、放心状態でJR東海道線の甲子園口に到着、ここまでにする。ラッシュアワーを過ぎ快適な18きっぷ旅、尼崎から乗った新快速は草津止まりだったが、深い眠りに落ちて車掌に起こされる有り様。効きすぎのクーラーに気をつけながら米原、大垣と繋ぐ。豊橋行きの新快速に乗ってのんほいパークに行こうかと少し考えたが、やはり名古屋で中央西線に乗り換える。

泣いて許しを請うことさえ出来ない現実に、それでも帰りたいってほど、旅は充実していた。自宅で自棄ファンタを煽り続けるという選択肢もあったが、冷蔵庫を空にすることで追い込み、出発して良かった。しかしもうボロボロ過ぎるフロントバッグ、輪行袋、コンロ等々、何とかして再び旅立つ日は来るのだろうか。

雨のおかげで諏訪湖花火行きの客数は恐れていたほどでもなく、無事松本に到着。スマホやインターネッツがある自宅に戻る。これと言って重要な連絡事はなく、そこに私が生きていることの証明も無い。お盆休みの残り一日はテントや洗濯物干しにあてよう。そしてしばらく、瀬戸内海かぶれになって情報収集するのだ。

8/11 一に伊勢志摩二に紀州、三四がなくても山陽路

お盆休み恒例の自転車キャンプツーリング。今年は男鹿半島・岩手山・早池峰山あたりが有力候補だったが、とうほくちほーは天気予報が雨マーク。じゃあ紀伊または瀬戸内あたりってことで、両方の地図を持って西へ18きっぷ輪行の旅を開始した。中央西線の列車内で時刻表を含め三冊と睨めっこし、伊勢志摩に決定。ローカル盲腸線の名松線に乗ったり紀伊半島一番の名所「渡鹿野島」を巡ったりしたら、フェリーで豊橋に渡ってのんほいパークでけものフレンズだ!

ところが名古屋駅で関西本線ホームに移動したら、まさかのポイント故障で運行停止中。…やーめた。東海道本線でさらに西へ向かう。阪和線・紀勢本線を乗り継いで御坊をスタートとし、プラネタリウムに寄りつつ高野山を目指してみよう。

ところが乗り換えの大阪駅は乗降が激しく、輪行袋の扱いがためらわれた。そのまま乗り過ごしてしまう。山陽本線の姫路、相生、岡山で乗り継ぎ、四国に渡って丸亀城や祖谷渓を巡ろう。

ところが乗り換えの岡山駅は乗降が激しく(略)。単に、自分で物事を決めるという大人として当たり前のことが出来ない状態に陥っているのだ。いっそこのまま、どこまでも西へ揺られたい。しかし自炊の時間を確保しないと、持参した米を減らせない。それだけはキチンとしたい。

Miharaという訳で瀬戸の日が暮れるころ、広島県の三原駅に降り立ち自転車を組み立てる。やっさ祭りとやらで駅周辺は賑わいすぎ、少し外れにある公園を見つけてテントを設営する。山に囲まれた松本より空が広く、さそり座が大きく見える。行き当たりばったり、極めてアバウトな旅の方向性がようやく決まりそうだ。

最大の目的は「自分の時の流れを取り戻す」ことだから、今回はスマホを自宅に置いて完全にネットを遮断した。そう、この開放感! 私はこれを知る最後の世代なのかも知れないな。

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