10/13 梅になをえし大森を 急げや日蓮の道すぐに

Start祝日の月曜。常磐線列車の最果て品川駅で京浜東北線に乗り換えもう2駅、大森駅で下車する。南へちょっと歩けば大田文化の森、東京下町フォトロゲ5の会場である。同主催者による草加ロゲの優勝者インタビューで是非来るように言われたから来たが、春と秋では走力に雲泥の差があり期待には添えない。5時間の部の男子ソロで強豪の名が二つあり、彼らに準じる成績なら御の字である。3時間ウォーク&ライドなど様々な部門で二百名を越える参加者、わんさか賑わってる。

受付を済ませたらチェックポイント一覧は見て良くて、おおよその範囲も判る。品川区の戸越銀座あたりが北西、大田区の羽田第3ターミナルあたりが南東となかなか広大である。スタート30分前に地図オープン。運河だらけの東半分は歩行者が通行できる道が限られ、ピストンコースを強いるCPが多い。効率が悪いからと言ってそれらを全部カットしてしまうと、肝心の得点源がなくなるからいずれかは取らないといけない。実に面白いプランニングだ。

5,6,7月の月間走行距離が30km前後、8,9月が100km前後という現状を踏まえ、5時間で走れるのは45km程度であることを念頭に大まかなルートを考えた。南半分がほぼ一本道のCP配置である一方、北半分はバリエーションが豊富そうなので、まずは南からだ。スタート10分前には5階から庭に移動しなければいけないので、ちょっと作戦タイムは短い。あれ、「(コンビニ・スーパー以外で)煎餅を買うと50p」ってどうしよう。愛知県からI神さんY本さんが来ており挨拶できたが、3時間の部なので帰りには会えない。10時半スタート、曇りで走り易い。

3tmnl実は先月、アニメ(宇宙人ムームー,ざつ旅)の聖地巡礼と称して北品川~大森~六郷土手〜羽田空港の予習ランをしている。通る道は違えど、方向感覚はばっちり掴めている。さて前方に、物凄い勢いで走る若いライバルが居る。調子に乗らせると手が付けられなくなるやつだ。走力は圧倒的に違えど、各CPにはなぜか私が先着している。これを何度も何度も繰り返して、相手の心を折ってしまう。やがて背後にも見えなくなった。(※普通にロゲイニングしているだけです)

羽田空港には用もないのに何度も訪れているが、3タミは初めて。へぇこうなってたのか。大きなキャリーケースを引く外国人が多くて、建物内はほぼ走れない。ランオンリー部門なので乗り物禁止だが、ここではエスカレーターやエレベーターの使用はやむを得ないだろう。意外と他の参加者の姿も多く、やはりウォーク&ライド部門向けのCPだった。ぼくも鉄道乗りたい。

Hamabe風光明媚な浜辺公園をへて下町を離れ、平和島、昭和島、そして大井埠頭へ。広い車道や鉄道基地はあるけど生活の気配は一切無い地帯に、どうにか歩道が繋がっている。コンテナターミナル付近の信号が何分待てども変わらず、壊れているのか??? 居合わせた参加者と「もう良いよね」って諦めて渡ろうとする頃やっと変わるが、ちょっと不運だった。

買ったばかりのGPSランニングウォッチで、走行ペースがリアルタイムで分かるようになったのは便利だ。けどそれで足が速くなる訳でなし。作戦時の指測が甘かったせいもあり、予定よりだいぶ遅れている。JR線の踏切待ちもやたら長い。適宜CPをカットしつつ、大井町の再開発を横目に戸越銀座へ。残り1時間を切り、頭も脚も回らなくなって止まってしまうシーンが増えてきた。

幸運にも和菓子屋を見つけ、諦めかけていた煎餅50pをゲット。代わりにもう1つCPをカットして最後の池上本門寺へ。ここは予習しておらず、丘に立つ境内がどうなっているのか手探りとなった。やっと抜ける頃には頭パルプンテで軽くロスト…リロケートした所でもう時間が足りない。取れるはずの近場CPをカットして、攣りそうな脚を騙し騙しスタート地点へ急ぐが・・・・・・。

Route会場前の信号に引っかかってしまった。そんな事は当然織り込んでおくべきだったろう。結局5時間制限を15秒オーバーしてフィニッシュするのだった。走行距離は44.3kmで目標未達だし、何よりヨセで脚が止まっていたのがマズかった。けど、今の時期としては上出来だったんじゃないかと、妙に清々しい。

男子ソロ及び総合優勝はYさん。タラレバを言えば私の遅刻がなければ順位は入れ替わっていたが、それにしても意外に僅差だった。彼には彼の事情が沢山あって、よりミスが少なかった方が勝ったという話。もう一人の優勝候補Kさんは欠席らしかった。地区ごとにガラリと雰囲気が変わるフィールドで、ロゲイニングの楽しさを拡げようという気概に満ちた良きイベントであった。さて葛飾区に帰ろう。怒涛の三週連闘が終わり、しばらくは力を貯めたい。

→Facebookアルバム: 東京下町フォトロゲ5 大田・品川2025(全通過証明写真ほか)

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むらよしギムナシオン(参戦記・旅行記サイト)にはGWの奥会津自転車キャンプツーリングをアップ

10/4-5 定峰はどうだいら

土曜午後、メトロ北綾瀬駅から明治神宮前を経由し、埼玉の最果て東武線小川町駅まで輪行。アテにしていた食堂は休業中で、仕方なくスーパーで惣菜を買う。小川町は八百幸発祥の地、ただのヤオコーにも特別感があるんだ。去年宿泊客が自分だけだった旅館ふじのやは、イベント公式サイトで紹介されてたせいか今年はもう一人いるようだ。

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Lycoris日曜早朝、まだ濡れている路面に気を使いつつ西へ6km。彼岸花が見頃の東秩父村ふれあい広場が、第3回定峰峠ヒルクライムの会場である。ゼッケンは左脇に付ける指示となり、ウェアを一旦脱がなくても着たまま装着可能となった。豊富な参加賞も良い。頂上行きワゴン車に下山用荷物を預け、付近で軽くウォーミングアップしておく。ちょっと筋肉痛が残っているのが気掛かり。やや寒いのでアームウォーマーを持ってきておいて良かった。

募集開始から数日で280名の定員が埋まったと云う。その殆どが県内のチームメイトと思われ、ぼっち参加は痛ウェアで来ている数名と僕だけではないか。さて開会式で村長や議員が挨拶する。「今年はゴール地点が堂平天文台に変わり、スタート地点も変わります」・・・え!?スタート地点も変わるなんて文言、公式サイトにあったっけ? ホームのタイムスケジュールには去年と同じ橋場交差点付近と書いてあったけど(要項やコースマップのデータまで精読してなかった私も悪い)。

Rina式後、速やかにスタート地点へ5kmほど移動する。なるほど今年は光官寺前がスタート地点で、つまり去年より900m先であった。当イベントは富士ヒルめいたステッカー式で、45分以内がブロンズとされる。今の自分では非常に厳しい目標で、だからこそ挑戦し甲斐があると思っていたのだが、ここからなら余裕じゃね? 俄に目標を失い、楽しく完走しましょうねってことになった。

・・・それにしても大勢の参加者はどこで油を売っていたのか、集合が全然間に合っていない。おまけにゼッケンの装着位置もてんでんばらばらで、スタッフによるゼッケンチェックの混乱に拍車をかける。チェックなんかせんでもスタート順毎のプラカードでも立てておいて参加者の自主性に任せれば良かったし、来年はそうするでしょ。

Startだいぶ手遅れになった頃、我らが500番台のゼッケンチェックが始まる。私はさっさと通過して、後ろが支えてはいけないと思ってスタートラインに付ける。だがそれは計測マットだったようで、下がるように言われる。他のレースイベントならマットの手前にラインを引いておくもんだよ。ともかく第5グループの選手が全然揃わないまま非情にも号砲が掛かる。計測はネット式だから遅れてスタートしてもタイムに影響は無いとは言え、マススタートの緊張感こそが有料レースイベントの醍醐味だと思う訳で、あまりのgdgdぶりに苦笑いしながら進むしかない。小径自転車カラクルSが火を吹くぜ!とばかりに最初の100mだけ先頭の景色を見る。

スタートグループは申込時に入力したPWR値で決められている。…パワー値?ナニソレ?と思って未入力だったので、初心者の扱いとなった。同じ境遇ながら実は強い数名が物凄い勢いで抜いていったが、あとは前グループの脱落者を淡々と抜いていくだけの孤独なレースとなる。ガーミンのGPSランニングウォッチを買ったばかりで、初めてレースで使っているけど、とりあえずラップを取るだけだ。

ShiroどなたかがSNSにアップしていたラップの目安を気にしつつ、白石車庫10'30"。ここからヒルクライムらしい道となり、たまに日が射すとちょっと暑いかも。とにかく集中集中! 脳内BGMはひみつのふふふ。ミニベロを1台見掛けたが、あとは全部ロードバイクだ。初参加だった去年と比べると、現在位置がなんとなく分かる。要所要所の応援も暖かく、大会名由来の定峰峠通過が27'43"。もうブロンズとやらは安全圏だろう。

ここからも登りが続き、しかもだんだん斜度がキツくなる。去年ずいぶんへろへろになったと感じたものだが、これだけキツけりゃ仕方ない。その時のゴールを少し過ぎた白石峠通過が37'15"。いよいよここから、全てを出し尽くせ! だが平坦になる所は濡れたグレーチングが恐ろしく、小径車ではブレーキを多用せざるを得なかった。抜いたバックマーカーに抜き返され、そのまま逃げられてしまう。

Dodaira精一杯のスパートをしてフィニッシュ、手元の時計で43'32"、正式には1〜2秒短くなるだろう。ああ、気持ちよかった! 計測チップを外して貰って、とりあえず堂平山876mの山頂へ。天文台が映えるビュースポットだが、曇って何も見えない。一旦ゴールに戻ってギャラリーしてからもう一度山頂に行くと青空が出てきて、西側に秩父の絶景を眺める。来た甲斐があった。

さてフィニッシュした選手でわいわいわいわいごった返すゴールエリアへ。サービスの豚汁が旨い。まもなく全員がフィニッシュするが、集計まで時間が掛かるのでじゃんけん大会が始まる。これは良いサービス。賞品は小径車やランドナーには役に立たない物ばかりで気後れするけど、まぁ参加するよね。

Certifi去年は下山後だった完走証の発行をここで行う。ゼッケンを見せて、受け取って「43分51秒」・・・・・・あれ。悪い予感はしていたけど、号砲前に計測マットに近づいた時がスタートと判定されてたみたいで、20秒ほど「損」している。たかが20秒じゃ大して順位も変わらんし、どうせ半分より下ずら。でも正確なリザルトを出せなかった悔しさがふつふつと込み上げる。ああ分かってくれとは言わないが、そんなに俺が悪いのか。ここまで薄々感じていた疎外感が堰を切る。

こんなビターエンドじゃいけない。慌てて出店のマンゴープリンを買い食いして口の中を甘くするし、ヤマノススメウェアの人が「私もカラクルS持っているんですよ」と話し掛けてくれたりもした。でももはや、やんややんやと表彰式まで眺めていく気分にはなれない。早期下山組に紛れてそそくさとリーブするのだった。

Ogawa道の駅東秩父で食事と土産の買い出しをし、小川町駅で輪行。往路とは趣向を変えてJR八高線・川越線・東北線を経由し、尾久駅で輪行を解き葛飾に帰る。定峰峠ヒルクライム公式サイト曰く「地元の方々で作り上げる手作り感あふれるアットホームな雰囲気」…確かに大勢に薦めたい、素晴らしくエネルギッシュなイベントだし、貧乏くじを引くのは僕だけで良いわ(表彰式でもなんかあったらしいけど)。こんな長文を書くくらいにはでっかい経験値を得た。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に4月のかすみがうらマラソンをアップ。今年のタイムレースはどうもパッとしない。もう自転車からランニングに切り替えて、来年に向け早めに準備しよう。

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10/9追記

手元の時計より20秒遅い記録、というのは私だけでなく全員のよう。スタート前に計測マットに近付いたのは関係なかったし、順位変動も無いのは一安心。ただあんな気持ちになったのは何だったんだ。あと希望のステッカーを貰えなかった人もいるはずで、公式の声明を待っているところ。

9/28 スタート関宿 稼ぎは五霞よ バスの境でとどめさす

Castle東武線のさいはて南栗橋の一つ手前、幸手駅で下車する。小径自転車カラクルSの輪行を解きマップ台を取り付けて準備完了。東に10km走れば利根川と江戸川の分流点に関宿城博物館が見えてくる。にこにこ水辺公園が野田アウトドアスポーツフェスタの会場で、スカイスポーツやカヌーの体験も出来るようだ。雨の心配はなく良好なコンディション。

「川のまちチャリロゲ」は無料ながら参加者は30人ほどと、前回2年前の半分。場所が辺鄙過ぎるんでないかい。地図は本格的なもので、1/25000縮尺A3サイズが「野田関宿」「五霞町」「境町」の各ステージで計3枚ある。チェックポイントは43ヶ所+境町自動運転バスの合計44。写真例通りに撮れば良い。

Lycorisせっかく得点が割り振られているのだけれど、概ね机上予習通りのフィールド…全部回れるだろ。終盤で南風に乗るため、右回りの作戦を立てて蛍光ペンを引く。今回はヘルメットが必須となり、安全面の説明もしっかり行われ10時半スタート。まず関宿閘門を西に渡って五霞町エリアからだ。たぶん上位を争う人はいないけど、チェックポイントを特定する→写真を撮る→次へ向かう、の一連の動作を極力クイックモーションで行い、走行ペースも速めを意識する。もちろん100%の安全が前提だ。

五霞町は利根川の南側でありながら茨城県で、かつては下総国葛飾郡だった。現代は多数の工場誘致に成功し裕福と聞く。権現堂川を西端とし、ちょうど1時間でエリア全CPをコンプ。ここから次の境町エリアへは国道4号バイパス新利根川橋を渡る。車道を走りたいが自転車禁止、歩道通行となった。

Jump茨城県境町も元気な町で、自動運転バスが無料運行されている。時刻表はルール書にリンクQRコードがあり、スタート前に調べておいた。意外と便数は多いが、自分が中心街を探索する正午前後は運転なし。おそらく道の駅さかいに居るだろうと行ってみると、数人の観光客にカメラを向けられる可愛らしいバスの姿が。無事50点ゲット。珈琲四季というCPからは脳内BGMがAiScreamになる。シキチャーン!

ジャンプ台建設現場CPは田園地帯に突如現れる巨大構造物! 山形県の某タワーマンションめいたインパクトがある。付近の猿島郡は「さしま茶」の産地とのことで、今度買いに来よう。最高得点85点CPの八龍神塚古墳で境町エリアをコンプしたところで、残り1時間半を切る。ここから向かい風となる、切ないCP空白地帯が頑張り所だ。

数年前まで有料だった下総利根大橋を歩道通行し、野田市に帰ってきた。最南端CPにして前回メイン会場の関宿滑空場まで来れば、後は追い風に乗って残りのCPを全て回収するだけ。サイクルロゲはストップ&ゴーが多くて、もう膝が痛い痛い。結局制限4時間に対し13分残してフィニッシュするのだった。意外に時間が掛かったな…。走行距離は72kmほど。

Routepr競技中の補給はインゼリーで済ませていて買い物をしなかった。代わりに?ここのキッチンカーで豪遊しよう。時間がさほど無くて、ホットサンドとレモネードがせいぜいだが。間もなく閉会式兼表彰式。二位に倍以上の点差を付けて圧勝、賞状と副賞を頂く。レクリエーションイベントなのにKYで申し訳ないが、もし自分がプランナーの立場であるなら、一人でも本気を出してくれた人が居るって嬉しい事だと思うんだ。

帰りも東武線。西新井駅で話し掛けてきたおっちゃんにカラクルの宣伝をして、葛飾区に無事帰宅。自分なりに精一杯やったから、GPSランニングウォッチ買っちゃおうね。

→Facebookアルバム: 川のまちチャリロゲ2025(通過全CP写真ほか)

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)には3月の「おせんべ草加フォトロゲ6with八潮・三郷」をアップ。今年、勝ち星だけは多い。

8/30-9/1 乗鞍の 涙を集めて遅し 千曲川

Maime土曜の昼。特急あずさで松本に到着すると、以前は駅の券売機で買えていた乗鞍までのアルピコ電車&バス往復券の扱いが終了している事に気付く。不便になったが、JRがマージンをボリ過ぎていたなら仕方ない。とりあえず現金で電車きっぷを買い、新島々駅で改めてバス往復券をカードで買う。

標高1,450m。乗鞍ヒルクライムの受付会場である観光センターでバスを降り、小径自転車カラクルSの輪行を解く。さすがに下界の蒸し暑さは無い。同宿のK原さんに会い「まいめの池」まで同行して貰う。広大な高原に来たぞ感が素晴らしい景勝地だ。

Milky宿に着くと、カラクルの製造元(テックワン社)のH行さんが自転車を診てくれた。特に後部のヒンジが緩んできているらしい。折り畳み自転車なんてそんなもんだろうと放置していたが、だいぶ脚力をロスしているかも知れない。とりあえず工具が無いし、明日はこのまま走ろう…。

夕食と温泉入浴後、屋外に出ると期待通り満天の星空。まだ上弦の月が沈み切っていないものの、少し目を慣らせば天の川がしっかり見えてくる。アレガ、デネブ、アルタイル、ベガ…などと解説を始めちゃったり、今夜はちょっとだけ星の人。

酒は舐める程度で就寝とする。

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日曜の朝。自分のスタート時刻は後の方なので、仲間をあらかた見送ってまたゆっくりしてから宿を出る。標高差170mと程よいウォーミングアップで会場に着くと、筑大サイクリング部同期のM屋君に会う。毎年居る筈なのになかなか会えなかったんだ。互いの近況報告もそこそこに、準備を進めねばなるまい。

Start7時45分から一般男子Eクラスがスタート。ここ数年のリザルトが1:27'前後だし、今回も1:30'を切れれば良いという緩い目標を立てていたが、直近の不動峠やヤビツ峠のタイムから、それすらも非常に困難であるようだ。序盤から油断は出来ない。山頂までスッキリ見える晴天なれども、少し暑いわ。ボトルの塩水、足りるかしら。

第1チェックポイント三本滝で24'07"。ここまで頑張った甲斐あってさほど遅れていないが、もう踏めなくなった。竈門炭治郎ウェアの人が抜きざまに「美ヶ原にも居ましたよね!」と声を掛けてくれる。彼ともっと中盤まで競い合えたものだが、今日は全く付いて行けない。中だるみにも甚だしいが、ペースを下げて組み直すしかない。こんな状況でも数名のライバルが決定して抜きつ抜かれつ、レースとしては楽しいものだ。

冷泉小屋から先、やはりつづら折りのカーブがワンセット多く感じる。第2CP位ヶ原山荘で1:03'17"・・・。ペースの落ち方を計算すると、もう絶対無理じゃねーかと絶望する。残り5kmから踏み込んで残り4kmまでのラップ4分半ほど。お、全然大丈夫じゃんと希望の光が見える。が、容赦のない急坂続きでギアを1速まで落とすシーンが多くなり、残り3kmまでのラップ6分ほど。また絶望のどん底に叩き落される。

ほらこんな素晴らしい景色の中を、、、なんでこんな苦しい走りをしているのか。もう1秒たりとも落とせない。「ミニベロがんばれー」という声が何処かから聞こえる。よっしゃ頑張るよと心の中だけで返す。5分半くらいのラップを刻んで、残り1kmで残り4分半ほど(記憶は曖昧)。もうギア2速縛りで、重くても痛くても踏み込め! 残り300mで残り1分切った!?ああああ。

Finish幸いゴール渋滞は無く、奇跡の末脚大爆発を信じて全ての力を出し切った。標高2,716mのフィニッシュ地点を通り過ぎ、少しだけ進んだところでもう駄目だと崩れ落ちる。フィニッシュ1秒後くらいに止めたウォッチを確認すると「1時間30分03秒15」…ウカツ!! おそらく公式記録でも目標は達成できていないであろう。体力精神力を使い果たした上に、この落胆。ようやくとぼとぼとゴール後待機エリアに向かう。

先にフィニッシュしていたH多さんは1:20'01"! 近年私の背中を脅かすI川さんは1:33'台。どこがどう苦しかったとか、そういう談義に花が咲く。H谷川さんやK島さんがさほど間を置かずフィニッシュして来たように感じるのは、私が遅くなったのと彼らが速くなったからか。

MaouK原さんもフィニッシュ。昨日「一緒に富士見岳を登山しようぜ」と話していたが、だいぶガスって来て槍穂が隠れたし…いや私の気力不足で、すぐ裏の魔王岳に変更して貰う。ここでもゴールエリアより一段上の山岳風景が楽しめるんだ。アニメ「mono」の聖地である。

K野さんらの集団下山に加わり、大雪渓前で待機していると「位ヶ原山荘までで棄権する」と話していたW田さんが諦めずフィニッシュを目指して登ってきて、W田さんコールが発生している。「何が嫌だって、そういうのが嫌なんだよ」とも話していたのは、ダチョウ倶楽部めいた“振り”だったようだ。今回は寒い思いをする事無く、涼しい風が名残惜しくスタート会場に下山する。記録証を発行すると、1時間30分02秒221。

宿に戻り温泉入浴と昼食を済ますと、もうバスの時刻だ。今夏を以て営業を終了する寿家さん、そして同宿メンバーの幹事であるM輪さんにろくに挨拶出来ず、うしろ髪ひかれ隊思いで宿を後にする。もう暑いなか観光センターまで荷物を背負って登り直すのは苦行だが、輪行専用の新島々直行バスに乗る為には仕方ない。

Kameなぎさトレインで松本駅に到着。今回はここで特急あずさ、ではない。篠ノ井線の長野方面に乗り姨捨駅で下車、輪行を解く。ズウゥゥン!ズウゥゥン!って何の音かと思ったら、千曲川対岸の山に雷が落ちているのが見える。ここでタイムスリップしてたまるか。棚田を横目に急いで坂を降り、戸倉上山田温泉の亀清旅館さんにチェックイン。

シアトル出身のタイラーさんが若旦那を務める事で有名な宿だが、休前日でなければ一人でも泊まれるし、案外リーズナブル。和室の奥のテーブルと椅子のあるスペース(広縁)を指差し「はいここっ、ここ好きっ!」と、ざつ旅めいたハイテンション。上品で驚きのある料理が次々運ばれてくる夕食、手作り感のある露天風呂を堪能し、やっと大の字になって疲れ切った心身を休めさせる。

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Dousoという訳で月曜は有休だ。朝風呂と朝食を頂き、今日はアニメTurkey!の聖地巡礼をするのが良かろう。昨年のチクマサイクリングクエスト4スイーツラリーの折には定休日だったので初訪となる名月堂さんは、登場人物の家という設定。栗道楽を土産に買っていく。佐良志奈神社、武水別神社をお参りし、ボウリング地蔵(道祖神)や市役所内のTurkey!祭壇を回るともう昼食の時間。いつものCafe自転車屋さん、あいててよかった。

暑いけどさすが信州カラッっとしている。ここで暮らしたい。篠ノ井のアピナボウル外観まで見て屋代駅に戻り輪行。ここでもTurkey!オマケ付きの土産を買って行く。しなの鉄道に乗って中軽井沢駅で途中下車し、駅併設の図書館に入る。本当は丸一日入り浸りたかったけど仕方ないね。短時間なりに軽井沢町の歴史についてなるべく学習しておく。ここでサイクルロゲイニングのプランナーを務める可能性があるとかないとか。

Cityあとは新幹線で東京に下るだけ。無事帰宅が何よりだし旅先で良いこともたくさんあったけど、釣瓶めいて落ちていく脚力についてもしっかり考えないといけない。…まず自転車のネジ締めよ?

そして来年の乗鞍に挑戦できるかは、同宿メンバー「乗鞍同盟」が次に世話になる宿のキャパ次第になろう。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に3月の葛飾ハーフマラソンをアップ。当時と体重体脂肪は変わってないんだけどなー。

7/18-19 わたし博覧坊

Sludge三列独立シートでも夜行バスはしんどく、もう体力の半分を消耗した。有休を取った金曜の朝、梅田の牛丼屋で朝食を摂り、通勤ラッシュのJR線に乗って桜島線の安治川口で下車。夢洲(ゆめしま)へ徒歩で向かうにはここが最寄り駅となる。通行可能な橋が限られるため北側にぐるっと回り込む8kmのルートとなるが、淀川河口部の広々とした風景や、常吉大橋からはパビリオンめいた市営のスラッジ処理施設が眺められる。アルフィーのフラワーレボリューション(大阪花博のテーマ)を口ずさみながら夢舞大橋を渡ると、いよいよ大屋根リングも間近に東ゲートに到着した。もう脚が棒のようなのだけれど。待機列がサウナのようなのだけれど。

と言う訳で10時予定の5分前にセキュリティチェックを通過して、大阪・関西万博への入場を果たす。夏休み直前の平日…今日が比較的空いている最後のチャンスと思った。まずは最大目的のクウェート館にとんとんと突進するが、もう並ぶことすら出来ない状況じゃねーか。様子を見ながら周辺の中国、カタール、アラブ首長国連邦、ベトナムとこなすがよく覚えていない。唯一予約が取れていた三菱未来館も映像を観るだけの展示だ。北欧館も何だったっけ?

Kuwait幾度もクウェートの前を行き来して、コツが分かった。待機列形成の許可が出るタイミングで近くに居れば良い。それも禁止されているが、皆同じ事を考えてそれとなく居るのだ。合図と共にフラッシュモブめいて殺到、サツバツ! ようやく並ぶ事が出来て1時間弱で入館となる。ちょっと遊べたり嗅いだり出来る展示が幾つもあり、最後に目玉の楕円形プラネタリウム! と言うか寝っ転がって観るドームシアター、ありがとうございました。

ようやくクウェートの呪縛から解放されて、他のエリアに行動範囲を広げる。一雨降ったお陰で猛暑がずいぶん緩和され助かる。何となく並んだハンガリーも随分待たされたが、素敵な歌謡ショーが観られた。コモンB館はミクロネシア連邦の沈船模型が目を引く。(ここはハワイだ)カンボジアで本日目標の10館達成、残りの時間は散歩で良い。西の端まで行ってみたり土産を買ったりして、大屋根リングの周回に入る。虹が出たあと、日没。

Water買ったフードはミャクミャクめいたチュロスとコーヒーフロート程度。夕食は持参のカロリーメイトでいいや。夜の水上ショーはリング上から楽しむ。このポジションだと直後のドローンショーが間近だ。最後にトルコに寄ってゲート退出。スタッフが赤と青のペンライトを振って見送ってくれるのが、名残惜しい気分にさせる。帰りはさすがに地下鉄の夢洲駅を使うわ。タイミングをずらしたので全然混んでない。古市の親戚宅に泊まる。

おそらく万博来訪客の大半が年パス所有の関西人であり、パビリオンの人気も定まっている。行きにくい場所ほど高得点になるロゲイニングめいて、待ち時間の長さに比例して満足度が高くなる。故にどう立ち回ろうがトータルでは大差ない、そう考えれば気楽だろう。待ち時間にスマホで当日予約トライするのも良いが、電池を消耗するばかりで私は全敗だった。パビリオン一つ一つの印象は薄くても(人による)、全体の多国籍な雰囲気は他では得られない。今日は入場前にさんざんデバフを掛けつつ、何とか夜まで楽しめた。体力とは大会で好成績を出す為でなく、こういう日の為にあるものだ。

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Haseとは言え土曜朝は、ジョギング予定だったのに身体が動かず断念。昼になって親戚2名を連れて近鉄線を乗り継ぎ、16年振りに奈良の長谷寺へ。真言宗豊山派の総本山にして国宝であるが、駅から谷の向こうまでそれなりに歩くし、こうも暑いとインバウンド含めて参拝客はまばらだ。信心は無いのだけれどまぁ良い所なので、時々は訪れたい。喫茶店で一休み後に別れて、名古屋経由で東京に下る。

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むらよしギムナシオン(旅行記サイト)に2月の「夜行フェリーとDMVと室戸岬と寝台特急」をアップロード。まだ五ヶ月しか経ってないのにはるか昔に感じる。

6/28-29 ツールド出し尽くしヶ原

Tshirt土曜昼、新宿駅前で配布しているTurkey!アニメの紙団扇を貰ってから、特急あずさで松本に上る。小径自転車カラクルSを展開して、浅間温泉のツールド美ヶ原受付会場へ。H岡さんがうろうろしている。来年は参加しような!?

スタッフが着ている大会Tシャツのデザインが気に入って、参加18回目にして初めて購入してみた。ホテルのチェックイン時刻までまだ時間があるし、どうしよう。プラネタリウムには間に合わないし…と美ヶ原温泉方面へぶらぶら。そうだ、カフェピラータのミートソースが食べたい。今日は脚を使わない予定だったが仕方ない、林道湯ノ原線をゆっくりゆっくり、標高差450mを登って美鈴湖へ。無事ミートソースにありつくのだった。

夕食後、街へ下りて東横インへ。自転車を畳むのが面倒で駐車場に放置していたが、気が変わって部屋に持ち込む。折り畳み自転車なんだから。

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Start日曜。一般男子E(46〜50歳)のスタート時刻は8:05〜なので、バイキング朝食もしっかり食べていける。・・・食べ過ぎたかも。貴重品以外のレースに不要な荷物はフロントに預け、スタート会場へ。会うのは乗鞍同宿のT橋さんくらい。配布アミノバイタルの青・赤をその場で頂き、行列の後方からゆっくりとスタートを切る。ネットタイム方式とは言え、周囲にライバルは多い方が良い。

温泉街を抜ける前から苦しいのだが。激坂に入ると、もっと軽いギアが必要だ!と後悔しつつ、蛇行は避ける。激坂終了ヘアピンまで8'55"、もう暑い。ここから呼吸を整えたいが、それもなかなか上手く行かない。練習と言えば先週末にゆっくりと長野原草津口〜毛無峠を走ったくらいで、呼吸を追い込むような事はしていないのだ。

Takeshi20分くらいでピラータ前を通過するよ、って昨日宣言していたが無理だった。第1チェックポイント22'55"。Pretty PANDAの2台や竈門炭治郎ウェアをライバルとしつつ、淡々と美ヶ原スカイラインを登っていく。乗鞍同宿のK島さんに声を掛けつつ第2CPが42’43”。こりゃ目標の1:30'どころか1:35'も無理っぽいぞ。ボトルの塩水だけじゃ足りなそうなので、ここで給水を受けておく。なぜか脳内にはずっとツキマカセが流れている。

林道は下の方から徐々に綺麗な再舗装が進んでいるけど、まだの所はガタガタだ。中間地点56'05"、中だるみするなよ。ストップ坂を経ていよいよ脚に力が入らなくなってくるのは、明らかに練習不足だ。腰痛が比較的穏やかなのは救いだが、食べ過ぎが祟って常に吐きそうなのは困る。3CP1:20'07"。まだだ、まだ終わらんよ。

腰痛坂を経て「思い出の丘」から、いよいよハイスピードバトル区間。こんな絶景の美ヶ原は何年ぶりかしら? 小さく歓声を上げつつも、レース的に小径車は分が悪い。去年は濃霧なので地の利で無双できたのだが、今回は下りで踏めない不利が大きく次々抜かれる。最後の登りで何とか一人抜き返し、最後の右カーブ「死ね坂」で呼吸を倍にする捨て身アタック! 下山待ちの行列がどよめいていたように感じた。

Fin結局もう一人は抜き返せずにフィニッシュ、手元の時計で1時間36分01秒(公式記録同じ)。しまった。

ぜーぜーぜーぜー! これがツールド美ヶ原だ。これが最高に気持ち良いんだ。他のレースじゃこんなスパートは掛けられないのだ。すぐに、先にフィニッシュしていた乗鞍同宿のI川さんが出迎えてくれた。彼は年々私との差が縮まり、今回はチェーン脱落のロスがありながら1:38'台とのこと。いよいよ抜かれたも同然ではないか。むらよしは倒れたままなのか?

配布アミノバイタル金とバナナを頂き、ゴールエリア観戦へ。これだけ晴れると写真も映えるし、寒くならないからいつまでも居られる。つーか下山したくない。間もなくK島さんもフィニッシュ、初参加だが「これはまた走りたい!」とのこと。T橋さんもフィニッシュして、名残惜しく下山待機列へ。

下山はずいぶん待たされてからようやく順番が来る。まぁ時間は大丈夫。登り返しでばらけるので、写真を撮るのも良いだろう。3CPまで下ってまた長い待機となる。先の下山集団で救急車沙汰が発生してしまったらしい。これだけ運営が安全な下山に知恵を絞っているのに、どうして…。舗装の悪化もあるだろうな。

Pirataカフェピラータのスープがまだあって良かった。一応ウインドブレーカーを着ているがもう暑いので脱ぐ。スタート会場まで無事下山し、記録証と菓子と水を貰う。締めにきのこスープを頂いてイベント終了。表彰式までは見ていけない。応援に着ている乗鞍同宿のK野さんに挨拶してリーブ。

ホテルの預け荷物を回収して、駅前通り「菊の湯」でさっぱり。駅ビルのGAKUチョコソフトを食ってあずさに乗り込む。車内で半分くらい寝てりゃ新宿着。昼食抜きだったのに胃が全く動かず、夕食も食えそうにない。体調面が敗因の一つだったかも知れない。次の乗鞍ヒルクライムこそ、記録の下落に歯止めを掛けたい。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に去年11月のサイクルロゲイニングin川口をアップロード。ディフェンディングチャンピオンとして今年も参加すべきだが、日程は10/4。翌10/5は絶対リベンジしたい定峰峠ヒルクライムだし、カフェピラータが育てたけろんフェスティバルも外せない。どれか一つだ。

6/14-15 都留都留走らずペース亀亀

3touge土曜日の午前10時半、富士急行線の三つ峠駅に降り立つ。雲行きは怪しいが、来てしまったからには仕方がないし、僕はヤマノススメ聖地巡礼がしたいんだ。西に向けて登山開始。ざっくり筑波山の1.3倍となる標高差1,170mは、北アルプス合戦尾根に準じるボリュームがある。始めは小走りするくらい元気だった。進むほどに霧雨模様となり、上だけ合羽を着ておく。

神鈴の滝を経て達磨石から本格的な登山道、キツイ。こんな天気にも関わらず往来する人々がいる。こんな天気にも関わらずロッククライミングしてる人々もいる。すっかりヘロヘロになって2時間40分、三ツ峠山頂に到達した。標高1,785m、何も見えね〜。

Shimoいちおう三ツ峠コンプのため御巣鷹山と木無山に寄って、南へ霜山の尾根を下りていく。これは膝にも優しい快走路! すっかり堪能して天上山、そして富士山パノラマロープウェイ富士見台駅まで。せっかくだから乗って行こう。こんな天気にも関わらず外国人で賑やなゴンドラ内から、ようやく河口湖が見えてくる。

傘を差しつつちょっと北へぐるりと歩き、河口湖大橋を経て民宿旅館永和に到着。リーズナブルで飯が旨い。サイクリング部の同期4人「チーム重戦車」が久々に揃った。

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Motosaka日曜、雨は上がりみるみる気温が上昇していく。富士急行線の都留文科大学駅で下車し、大学の二号館へ。教育系の好か、ここのサイクリング部は筑波大サイクリング部と以前交流があった事を思い出す。今日は「都留ロゲイニング2025」。3時間の部と5時間の部合わせて90名近く、DNSチームは無いと言う。10時15分スタート。

ナビ&ペーサーはH詰、作戦はO戸、そして今回はカメラマンをH瀬に任せたので、私は只の会計でしかない。鉄道利用可ルールであるものの上手い活用法が見つからず、脚力だけで比較的平坦な所を一周するスタンダードな戦略となったようだ。私は提出用とは無関係な写真を撮りながら走るが、昨日の疲れが祟って脚が上がらず、何でもない所で躓いた。α6700が傷だらけになるし、また肋骨にヒビが入るし。まぁ走る分には支障ないから良いか。

Route水場のチェックポイントが実際有り難い。こりゃ熱中症が出るチームもあるんでないかい。後半は登り勾配となり、休憩や歩きが多くなる。ちょっと山をススメてみるが、やはり無理はしない方針。終盤に大学の裏を回る際、オフトレイルに入っていくのを面白がって放っておいたらロストしてピンチになった。崖をよじ登って道路に復帰。これぞロゲイニングって感じがする。

無事3時間以内に帰着、走行15.5km。部門7チームの中で一位となった。ガチなチームは五時間クラスだしな。これでチーム重戦車は5戦全て入賞をキープしているが、そこはあまり拘らないようにしたい。楽しく回れて無事是名馬が良い。二位・三位チームの方が屈強そうなんだけど、解析するに鉄道利用と山岳アタックで時間を食いすぎた印象だ。

遅い昼食は、うどん・ちゃんこ店「両国」。どこかつくばの富士泉を彷彿とさせる店内で、唐揚げうどんが意外と旨い。長生きしたけりゃ、つるつる飲まずに良く噛め噛め。駅前で土産を買って終了、ようやく窓に富士山が見え隠れする電車内で、眠りながら帰途につく。

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→Facebookアルバム: 都留ロゲイニング2025(前日の三ツ峠登山と合わせた様子写真)

5/17-18 レッスンギタレロ

Program土曜昼、バスタ新宿へ。松本-新宿間で高速バスを使うのは何年ぶりだろう。このところ頻繁に行き来しているので、何とか交通費を浮かそうと必死である。輪行を伴わなければバスも悪くない。松本駅前で路線バスに乗り継ぎ、浅間温泉からは激坂を歩いて美鈴湖畔、カフェピラータへ。

今夜は掛布雅弥(もとみ)ギターコンサート。去年11月にも東京で聴いたが、やはり70過ぎとは思えぬパワフルさと、繊細さもある。それに調子も良さそうだ。魔笛変奏曲などいつかは弾いてみたい曲が格好良いし、コユンババは不可思議の極み。

客は満員。前後の歓談などがやがやした空間が逃げ出したいくらい苦手な自分であるが、ここなら話しかけてくれる人もいて安心感。安曇野市ほりでーゆ〜温泉の近くにある、ギター職人中野さんの共同別荘にゲスト宿泊させて頂く。

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Otane日曜朝はしばらく時間があるので、二十年ぶりくらい?に「おたねの水・御種神社」を探索してみる。安曇野市マウンテンバイクコースや須砂渡憩いの森オートキャンプ場の先にある林道を進むと標識があり、下に降りると真新しい鳥居と、湧水の祠がある。ちゃんと管理されているんだな。

しかし以前メインルートだったはずの、下の県道と行き来する道が廃道の藪漕ぎ。強引に下りていくと小野沢を渡る橋も流失している。裸足になって渡渉を決行、まぁ無事渡れた。ちょっとした冒険を終え、ほりでーゆ〜温泉で一休み。

掛布先生によるレッスンは11時から。そのためクラシックギターを持参してきてある。これまでほぼ独学だったため、相当癖クセであることを指摘されるのかと思ったら、そこは自然で良いと。ただ音の繋ぎ方や指のポジション移動方法など、目から鱗の指摘も多くあっという間の2時間だった。これをきっかけに万年初心者を脱却できたらと思う。

昼食カレーを頂いた後、時間があれば他の方のレッスンを聴講することも可能だが、私は家が遠い。Y山さんにクルマで豊科駅まで送って貰い、土産を買って特急あずさで東京に戻る。これで怒涛の遠征続きは一段落。気力と金を貯め直そう。

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むらよしギムナシオンに去年10月の大弛峠ツーリング・チクマサイクリングクエスト4・信州朝日村サイクルロゲイニング記をアップ。あの時期も怒涛だった。

5/9-11 ぼんちのみち

金曜、有休を取って中央本線を乗り継ぐ。久々に特急券をポンせずに普通列車での旅。大昔に買った麻雀教本を読み返す時間が確保出来れば良い。夕刻の穂高駅に到着し、小径車カラクルSの輪行を解かずパークホテルにチェックイン。明日のコース確認がてら少し散策するが、ぽつぽつ降り始めた。天気が心配だ。

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Start土曜、信州サイクルロゲイニング2025_安曇野Stageのスタッフとして穂高支所に集合する。安曇野は5回目を数え、私がコースプランナーを担当し続けている。これまでは盆地の地形に合わせて縦長サイズの地図を提供して来たが、去年の優勝者にパーフェクトを達成された事もあり、満を持して横長のフィールドとした。要するに西山(安曇野市MTBコースなど)と東山(長峰山など)の両方がある山岳ステージとしたのだ。もちろん大半のコントロールは平地なので初心者も安心。

参加者は60名近くを集めたが、人数の伸びとしては踊り場か。とにかく今日は来て頂いた方々に快適なイベントを提供しよう、と言っても拙い競技説明をしたらプランナーの仕事はほぼ終了。主催者が公式カメラマンを雇ってあるし、競技が始まったら写真撮影の練習がてらぶらぶらするだけである。山岳ステージが土砂降りだったら目も当てられないが、どうにか回復して路面はドライとなった。

Wasabi午後には晴れて、代わりに南風が強くなった。かくして五時間の競技終了。無事故が何よりだし、多くの方が割と山岳の方も頑張ってくれたようである。また4人(組)による総合トップ争いがめちゃくちゃ熱く、ゲーム性では想像以上に成功していたかも知れない。イベントを通じて、皆さんの目が輝いていたのも印象的。ロゲ全般に言える事だが、能動性の高い競技である事が流行の妨げにもなっている。こんなにキラキラしているんだって、どこで叫べば良いのかしら。

解散後、強風のため松本へは自走せず大糸線を利用。Suicaエリアが穂高駅まで拡大したのは実際便利な。北松本駅で輪行を解き、浅間温泉から激坂を登って美鈴湖へ。カフェピラータさんで雑魚寝をさせて頂く。代わりに(?)常連の一部で流行っているという麻雀に付き合う。牌に触るなんてここ二十年は無かったし、コンピュータでやってた訳でもない。だから慌てて付け焼き刃をしたのだが…。やはり慣れなくてノーテン立直や少牌をやらかすし牌勢が掴める筈もなく、4半荘を打って全部マイナスに終わった。リベンジが必要だ。27時就寝。

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Bessho日曜、絶好のサイクリング日和。武石峠は越えられないから三才山トンネルを抜けて軽井沢を目指すのだが、スポークが折れて心も折れた。鹿教湯温泉を散策して入浴、さらに別所温泉も散策して入浴する。上田電鉄としなの鉄道を輪行で乗り継ぎ、軽井沢駅で下車。ここから横川への下り坂だけなんて、なんたるズク無しか! まぁこうやって小刻みに輪行できるのが小径折畳自転車の存在意義よ。

車輪が酷く振れているので慎重に、でも荻野屋ドライブインの営業時間があるからと気持ち急いで走っていると、力餅で有名な玉屋さんがある。ここで良い、力餅とソースカツ丼を頂く。個人店で早い安い旨い優しい、また来るよ。横川駅から輪行で東京に下る。まずは寝不足解消を目指すが、サイクルロゲの反省もしなくちゃな。

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→Facebookアルバム: 信州サイクルロゲイニング2025_安曇野Stage(地図やコントロール写真など)

4/30-5/2 会津バンゲリングベイ

50riGW中の平日が職場の休工となり、その三日間をツーリングに充てる事にした。今年も行き先は「アニメで観たから」というざつなもの。とりあえず東武鉄道の北端である新藤原駅でランドナーの輪行を解き、会津西街道を北に向かって走り始める。五十里ダム湖の新緑に包まれつつ道の駅でダムカレーを食えば、もう帰ってもいいよと思うくらい満足する。この旅、どうなっちゃうのか。

初日は昼からの走行で80kmを進む必要があるため、時間が押している。山王峠は無理して通行止の旧道に突っ込むような事はせず、大人しくトンネルで抜けて栃木県から福島県に入る。すぐに西へ折れて、中山峠の新道アップダウン。なかなかの高度感で道端の残雪が多く、もう寒いのだが、そばソフトは食ってく。

Hisakawa沼田街道を北上して伊南(いな)地区の久川ふれあい広場キャンプ場に到着、700円。久川城跡は九年前に訪れているからスルーでいいや。テントを設営してから食料品店へ買い出しに行ったら、閉店ギリギリ時間で危なかった。先日に(また)肋骨を負傷してしまい、今度こそ自炊用具持参をと意気込んでいたのを諦めて、夕食朝食は全て買い食いとなる。もう一つアテにしていた温泉は定休日、ありゃ。

夜、星空はなかなかのもの。三脚すら持ってこなかったのは残念。

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Tagokura二日目の朝、あまりの寒さに手がかじかみ、テントの撤収作業がつらい。重ね着をして走り出し、ホットの缶コーヒーで生き返る。伊南川の川霧を見ながら北上を続ける。只見町に入り、寄り道めいて只見ダム、そして田子倉ダムへ。このあたりの素晴らしさは筆舌に尽くし難い。さらに奥地には奥只見湖や尾瀬ヶ原があると云う、まさに深山幽谷!

西へ新潟方面に抜ける道は通行止らしい。ダム展示館では今回の旅で唯一の自転車旅行の方(シルクテンション)に会い、情報交換をする。只見駅前に戻ると、二十三年前に泊まった只見荘が懐かしい。新しい観光施設でマトン丼を食っていく。只見川沿いに下り、マッターホルンめいた蒲生岳などいちいち風光明媚だ。

Numazawa金山町に入っても炭酸水の湧き水スポットが二箇所あったり、濁り湯の掛け流し湯倉温泉に入ったり…と五感に畳み掛ける情報量が膨大だ。今回の旅は非日常感を高めるためスマホを家に置いて来たが、どのみちそんな物に齧り付く暇はないのだ。

スキー場の坂をひいこら越えて、二重カルデラの内側へ。本日走行100kmほどで沼沢湖畔キャンプ場に到着。料金は昨晩の倍で自炊無しで使うには高価いが、湖畔というロケーションは格別と言える。もう少し首都圏に近ければ盛況なのだろうけど、客は10組に満たない。時間的に湖一周トレッキングは諦め、夕食の前後に散歩などする。星景撮影は、もう月齢が三日なのと、施設の街灯も明るくて不向きかな。

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鳥のさえずりで起きる最終日の朝、暖かくて助かるが天気は下り坂の予報。郡山までは進めないかも知れない。カルデラを離脱し、三島町の第一只見川橋梁ビュースポットでありきたりな鉄道写真を撮る。APS-Cの15mm単焦点しか持って来ておらず、望遠ズームレンズも持ってくるべきだったと少し後悔する。

Fukuman柳津町は福満虚空蔵尊(ふくまんこくぞうそん)の門前町との事で、せっかくだから寄ってみる。何でも赤べこ伝説発祥の地であり、堂内の天井に飾られた絵画も凄い。粟饅頭の名店がいくつも軒を連ねるなど、実は会津観光の特異点めいた街だった。いなばや菓子店でお土産を買っておこう(広告をやたら見かけるのは小池菓子舗)。

奥会津とサヨナラして会津盆地に入る。強烈な向い風だし、東の方で雨が降っているのが丸わかりで、もう心が折れた。郡山は諦めて、代わりに若松をがっつり観光しよう。お前、いつも諦めてばっかだな。会津坂下(ばんげ)駅前では春日八郎の像が、ボタンを押すと歌う。赤いランプの終列車。

Haguroという訳で鶴ヶ城を散策していると、平日なので小学生グループがたくさん、観光客に聞き込み調査をするフィールドワーク中だ。「会津に来たきっかけは何ですか?」ワイ「えっと…アニメで観たから…」。流石に深夜アニメは知らなさそう。その『ざつ旅』の聖地である東山温泉を訪ねると、1225段を登るという羽黒山湯上神社がある。俺が挑戦せずに誰がする?と思ったらオタクが一人先行して行った。段数を数えながら追うが、追い付かないし数も間違えたわ。往復を終えるとすっかり膝が笑う。

幕末の歴史には疎いが、飯盛山も寄る。さざえ堂のぐるぐる登るやつ、やりたかったんだよね。すっかり本降りの雨、白虎隊自刃の地にて我が旅も終焉を迎える。走行70kmに満たないまま会津若松駅で輪行し、磐越西線と東北新幹線で帰宅。三日間でデジタルデトックス的には物足りないが、想像外に濃厚な旅で、実際すっきりした。残りのGWは自宅で出来る事をしよう。

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→Facebookアルバム: 2025GW奥会津(44枚)

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