10/12-14 塩山塩尻塩不足

Oodarumi秋晴れ予報の三連休、まず土曜は特急あずさを山梨県の塩山駅で下車する。小径自転車カラクルSの輪行を解いて9時過ぎサイクリングスタート、北へ行こうランララン。恵林寺前のコンビニで買い出しして、山梨市牧丘町のクリスタルラインに入る。早くも心が折れそうな急坂が続き、強そうなロードバイクが追い抜いて行く。

標高差1100mを登ると琴川ダム湖。普通のヒルクライムルートなら試合終了だが、ここはまだ半分ちょっと。一休みして川上牧丘林道に入り、さらに先を急ぐ。残り距離表示があるのは助かるが、あと1kmって所でいよいよエネルギーが枯渇し腕がじんじんに痺れまくる。立ちゴケの恐怖と闘いながら、峠の路駐群が見えて来た。塩山駅から四時間弱、小さくガッツポーズして大弛峠に到達し、すぐに補給食を貪る。標高2365mは日本一高い車道峠なんだそうな。

Yume暗い雲が被りつつあるけど、徒歩15分と云う「夢の庭園」は見ておきたい。一気に標高差2000mを登って来たのが良く分かる絶景がスゴイ級。自転車乗りとして他ではなかなか味わえない感覚だ。下り階段で攣りかける脚を引き摺りつつ峠へ戻るとありゃ、お天気雨が降って来た。合羽を装備する。

ここからが最難関! 長野県側に下りる道はガレガレの未舗装路。ここぞとばかりにオフロードのオートバイたちは元気だが、なぜか押し歩きで登って来るロードバイク一台、私もライディングを諦めて押し歩くシーンが多い。下るほどにかろうじて乗れるようになるのだが、腕力がすぐに悲鳴を上げる。休み休み、一体どこまで続くのか。

Dirtようやく舗装路に出て、ぶっ飛ばす。川上村のナナーズで一休みしたいという予定もぶっ飛ばして、信濃川上駅1555発ハイブリッドトレインに何とか間に合わせた。輪行で佐久市に向かう。これがカラクルS標準仕様の機動力だ!と言いたいが、折り畳み自転車に掛けて良い負荷ではなかったと思う。タイト過ぎる計画もそろそろ身体が付いて行かない。

滑津駅で降りて、麺匠佐蔵で安養寺ラーメンを頂く。この全身疲労困憊では何を食っても美味い。安養寺みそ最高、ツマヨウジ助かる。中込のホテルナカジマで一泊。

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日曜、朝食を摂らず北へ行こうランララン。夏待ちの聖地「あの道」を走ってみるが、浅間山は雲の中。小諸駅から戸倉駅まで輪行する。

Mori上山田の千曲観光局で500円の参加費を払い、サコッシュを受け取る。チクマサイクリングクエスト4、今年はスイーツスタンプラリー形式で実施中だ。早速回りたいが、近くにある店は10時からの営業が多く、空腹のまま長めの作戦タイムとなる。

サコッシュ提示で特典を受けつつラパンエレガントでジェラートを、フロスタでフローズンヨーグルトを頂く。かめ乃湯入浴券が付いているので温泉も堪能、これだけでほぼ元が取れちゃうね。

北上しつつメリメロカフェでカラメルバナナチーズケーキとコーヒー、地図が読めず迷ってミミでカヌレとアイスティー、杏花堂で杏アイスを頂く。もうだいぶ血糖値が上がっている気がするので、歴史公園に自転車を置いて森将軍塚古墳と有明山将軍塚古墳を散歩。すっかり良い天気、来て良かった。

Meliちゅら雲でアフォガードを、主催店であるカフェ自転車屋で洋梨タルトと紅茶を頂く。聞けば全16店を達成した参加者もそれなりにいるのだとか。私はその半分で良い。最後に栄泉堂で杏プリン等を買い、棚田をひいこら登って姨捨駅の待合室で頂く。

どの店も優しい接客、味わい深い工夫を凝らしたスイーツで、すっかり千曲市スイーツ博士になった気分だ。好みで言えばメリメロさん、甘さ控えめで苦味が旨かった。ただ二箇所押すべきスタンプを片方忘れたのが心残り。あとスイーツラリーをやるならマイ塩を持参しないと、深刻な塩分不足に陥るとの知見を得た。

南の塩尻駅まで輪行、ビズホテルに宿泊。彗星は…見えないか。

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Gate何の日だっけ、祝日の月曜。朝日村の朝日が眩しい。信州朝日村サイクルロゲイニング2024に、安曇野ステージより多い参加者が集まっている。サイクルロゲが徐々にだが軌道に乗っていることがまず嬉しい。コンビニでカラムーチョを飲むように貪って、塩分不足はようやく解消。松本ぽたりんぐクラブのM重さんとNaviTabiアプリのテストコースを回れば準備万端? 今回自分は順位の付かないエンジョイクラスで一般参加、作戦なんて臨機応変でいいや。ツーリングの荷物も全部背負ったまま。人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し…。

10時30分に一斉スタート。それからカメラのレンズ交換作業をするし、のっけから大迷いしている有り様。みんなどこかへ行っちゃったが、慌てず風景写真を撮り回る。果樹園や信州の山々がもう有り難き幸せなのだ。だいたい一昨日の疲れが癒えてる訳がないし、急ぐべからず。

Yatsuフィールドは朝日村域は少なく、山形村・松本市・塩尻市に広く跨っている。コントロールはプランナーの百戦錬磨なセンスが面白い。さて一番離れた辺りで昼食を摂ろうとしたらちょっと遅くなった。のまどさんでたこ焼きを食べたかったがもう終わったと言う。向かいの蕎麦屋も、近くのパン屋も同じ返事。すっかり意気消沈して、もうちょっと進んでやっぱり空腹がキツいので、昨日のスイーツの余りを口にする。

気が付けばあと一時間。写真を撮るにも飽きて、もう頑張るしか無い。限られた時間でいかに高得点を目指すかに全力集中している時が、ロゲイニングで一番輝く刹那。結局五時間制限を目一杯使って帰還するのだった。もちろん得点は上位勢に及ぶべくもない。安全教育を重ねて来たここのシリーズで事故などの問題はなく、和やかに閉会。次回の松川村ステージは別予定を立ててしまい、参加出来ない。後で地図だけ見せて貰おう…。

塩尻駅まで戻り、特急あずさで東京に下る。イベント続きだった怒涛の三週間、最後の三連休も怒涛だった。回復できるのかこれ。

→Facebookアルバム: 大弛峠越え&チクマサイクリングクエスト4&信州朝日村サイクルロゲイニング2024

10/5-6 東が秩父で西峠

Sakado東京と上州を結ぶ東武東上線にあって、池袋発の電車が到達できる限界がさいたま県比企郡小川町。ここから先は群馬県、そう誰もが認める地の果てである。ところが、急に思い立って坂戸で一旦下車。支線の越生線に乗り換えてみたくなったのだ。そこそこの客数を乗せた四両編成は単線を進み、終点の越生に到着。寂れているように見えるが、わざわざ支線が存在するくらい昔は権威ある地方都市だったのだろう。

ってか午後には止むはずだった雨がしつこく降り続いている。少し後悔しながら小径自転車カラクルSを組み、北へ慎重に走る。明日のレースに向けて泥除けを外してきてしまったが、湿潤気候の日本において、つくづくそれは欠陥状態である。夕闇の小川町に到着する頃にはすっかり背中が泥だらけ。予定していた外食は断念し、小川町が創業地であると云うヤオコーでの買い食いとなる。

宿はふじのや旅館。土木作業員向けなのか、土曜は他に客がいない。部屋はリフォームしてあるし鍵もちゃんと掛かる。楽天トラベルとかには登録されておらず電話予約だったが、まずまずの穴場と言えよう。細かい事を気にしなければ。

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Fureai日曜の未明、雨は止んだか。宿を出てウエットな路面を、西の山間へ6km移動。秩父市とはさらに西方の峠で隔てられているし、流域的に比企郡であっても良さそうなものだが「秩父郡東秩父村」。かつての秩父は武蔵西部の大都会で、周囲への影響力が強かった。そんな歴史の名残を感じさせる、さいたま県唯一の村である。ふれあい広場駐車場に続々と自転車乗りが集まる。

定峰峠ヒルクライム。一昨年のプレ大会を経て昨年から本開催となっており、龍勢ヒルクライム亡き今さいたま県唯一のヒルクライムイベントだ。日程が箱根ヒルクライムと被っているにも関わらず、募集定員250名は埋まったという。それだけ武蔵国民に愛されている山域と言えようか。私も今年に入って度々奥武蔵グリーンラインをツーリングしており、その流れでエントリーした。

Startゴール地点行きの荷物を預けてしまうとちょっと肌寒い。アームウォーマーくらいは付けておけば良かった。開会式のあと、槻川沿いに4km上流のスタート地点まで移動。まとまって行くのかと思えば各自ばらばら。自由なのは良いけど、県道分岐に立哨ひとり要るんでないかい。橋場信号付近から25名ずつ号砲を受け、自分も7:34にスタートを切る。

あっという間に上位勢は前方へ消え、斜度が緩いうちはなるべくペースの合う集団に付いていく。それもだんだん人数が減っていく。コースはなんかの手違いで昨年より短縮されたとのことで約11.8km、570mUP。いずれにせよボリュームは美ヶ原や乗鞍の半分以下だ。自転車や身体に腕時計以外の計器は付けておらずペースは毎度カン任せだが、短いコースなりに消耗の激しいペダリングを心掛ける。

Finishいっとき陽が射したように感じられたが、また暗い曇天に戻る。後半ペースアップを図るライバルに着いて行けない。秩父盆地との境である定峰峠を左折して奥武蔵グリーンラインに入り、さらに登りが続く。今回は白石峠がゴールとのことだが、あとどれくらいあるんだっけ? 残り距離表示なんて気の利いたものはなく、次のカーブを曲がれば・・・と頑張ってしまう。背後からまたライバルが迫る。

これがなかなか辿り着かず、すっかりへろへろになってしまった。最後の右カーブでようやくフィニッシュ! ゼェゼェ肺がぶっ壊れそうだ。そのぶん達成感も大きい気がする。落ち着くまでだいぶ時間を掛けてから振る舞いの豚汁を頂いて、カラクルcozにゆるキャン△ウェアな方に挨拶。私のカラクルSに「ちくわ」の小さなステッカーが貼ってあるの、良く気が付いたな。

Doudaira晴れるどころかまた霧雨が降っている。けれどもう少し先、堂平山まで足を伸ばしたい。天文台が見えてくるとテンション爆上げだが、標高876mの山頂からは真っ白な景色しか見えない。これは再走確定だ。白石峠に戻って預け荷物を受け取り、着込んで下山開始を待つ。寒いけど、今年の美ヶ原や乗鞍ほどの地獄じゃない。それにしても今年参加のヒルクライムは全部天候に恵まれなかった。

無事下山し、表彰式を見届ける。大会運営は行き当たりばったりに見えてしっかり進行している。エキップアサダさんの統率力によるものだろうか。完走証を受け取ると38分51秒。富士ヒルめいたランク分けがあり、ゴールド・シルバーにはまるで届かないブロンズステッカー。男子40〜49歳の部で74名中41位と、半分より下位に落ちてしまった。ぶざまだお。という訳で来年の明確な目標が出来た。まずは痩せなくちゃね。道の駅でラーメンや餃子を食ったり土産を買ったり和紙資料館などを見学したのち、曼珠沙華咲き乱れる東秩父村を後にする。

小川町駅前のおからドーナツはおからだから実質ゼロカロリーな。東武東上線とJR武蔵野線を乗り継ぎ、実質千葉県の葛飾区に帰る。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に今年4月の松本城ロゲイニングをアップ。またあれくらい走れるようになるだろうか。

9/28-29 ギター大好き中野さん

Hall土曜の昼、松本駅に降り立つ。接続の良い大糸線が無いから徒歩で2駅分、島内のハーモニーホールへ。カフェピラータに集うクラシックギターサークルが、またしても大ホールを貸切利用している。イベント名も「中野潤国際ギターコンクール」と壮大だ。すなわち、松本市在住のギター製作家中野潤(ファニート)さんにフランスの作曲家ジャンマリーレーモンさんが贈ったJUANITO, EL GUITARRERO。この神聖なる課題曲に対してスゴイ・シツレイにならないよう、皆恐ろしいほど練習を重ねてきている。

客席はギタリスト阿部将弘さん他カフェ常連客の一部という感じだが、退屈させてはいけない。各自個性のある演奏をされているので杞憂だったが、私なりにも楽しませたい。ステージに出て見渡したら、向こうの壁に「楽しめ!」って書かれている事をイメージして始める。これにより、緊張はもちろん「僕が一番、ギターを上手く弾けるんだ」みたいな邪念も封じる。ミスは出るけどテンポや音量、音色の変化、ノイズ低減に至るまで分かる範囲で追求する、豊かな表現が出来たのではないか。

Solo自由曲は自作曲であることが条件。学生時代にショボいのを一つ作って以来で、困ったものだ。課題曲最優先で後回しになったが、思い付きのモチーフを膨らませて何とか期限ギリギリ形にした。曲名は「朝になく」・・・って半端な住宅地で毎朝鳴いてるキジバトじゃねーか。音楽というものは聴くだけでなく演奏、作曲の三位一体で楽しむもの…だが拙者には音楽というものが判らん。

私の次でトリを飾るのはブラジルなどで活躍する今村つばささん。異次元かつ国際的。中野さんが優秀者を選考するという話だったが全員金賞とされた。ガチなコンクールで稀によくある「該当者なし」とは違うんか。何よりここからの感想戦が本日のメインイベントである・・・が、私は寝冷えによる免疫暴走で喉を潰している。無念だが、明日には治る。

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Niimura日曜、快方に向かっているがまだ声が出ない。入浴施設の瑞祥でゆっくりして、上高地線の電車に乗って新村駅の様子を見に行くなど、贅沢な時間の使い方をしたのち特急で東京に下る。燃え尽きたぜ。

むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に今年3月のかつしかふれあいRUNフェスタ(ハーフ)をアップ。来年分の区民先行エントリーが始まっている。

8/24-25 暑さ寒さも乗鞍から

土曜、臨時E257系あずさで松本に上り、アルピコ交通の往復券を買って電車とバスを乗り継ぐ。稲核付近の車窓に若い熊を一頭見た。乗鞍高原観光センターで下車、標高1460mは期待したほど涼しくない。小径自転車カラクルSの輪行を解き、乗鞍ヒルクライムの受付と荷物預けを済ませる。さすが乗鞍はツールド美ヶ原よりずっと賑やかで出店もたくさんある。昔ほどでは、とは言うけれど。

Roadここから付近を散策しつつ番所地区にある宿に降りて行く訳だけど、断続的に通り雨があるのであまり遠回りはしたくない。案内地図を見ると六兵池くらいなら寄れそうだ。誰も利用しないのにシッカリ整備されているサイクリングロードを進み、池を一周。池と言うより草地だが、まだまだ知らない乗鞍があった。

定宿の寿家に到着。チーム乗鞍連盟の元気な面々が二十名集まっている。久々に少し酒を飲む。

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日曜、実はメンバーの半分しかレースに出場しないと言う状況。年齢的に仕方ないのかな。私もここ一週間続いた腹痛でDNSも覚悟していたが、当日ようやく治った。さらに二ヶ月前の美ヶ原直前に腰を痛めてから、レースに向けたトレーニングらしいことも出来ていない。まぁ毎年そんなもんだよ。

Startスタート会場まで登って、間もなくゼッケン6000番台のスタート。「俺が一番楽しむんだ!」…脚力や呼吸との折り合いを探りつつ、序盤の緩い坂をライバルたちと競い合う。今年から乗鞍連盟ウェアをチーム員がみな着ているので、すぐに発見して声を掛け易いのは良い。第一チェックポイント23'42"、去年より7秒速いぞ。

でも苦しいなあ。今日も断続的に降雨があり涼しく、タイムアタックには好条件のはず。だが中間地点以降、ライバルに置いて行かれるシーンが多くなった。九十九折りはいつものようにインコースを攻めるのだけど、ちょっと無理をしているように感じる。第二CP1:01’36”、逆に去年より22秒遅くなり、自己ワーストペース。しまった中弛みした!

いよいよ脚が売り切れている位ヶ原ハイマツ帯。こんな状況だからこそ、諦めが付かず楽しめてはいる。力押しよりケイデンスを意識すると調子が上がる、気がする。乗鞍岳剣ヶ峰は雲に隠れ、大雪渓の残雪はどんなものか、それすら確認出来ず。残り1kmでスパートを試みるもすぐに呼吸が売り切れ万事休す……いや、まだ終わらんよ。ボルテージ最高潮でもがくだけもがく。

Tatamiハンドルを投げるように標高2716mフィニッシュ。これが全力を出し切った後に観る畳平の絶景だ。すぐに路肩で記念撮影中のI川さんと合流。以前ならレース中に追いつけていた筈なのに、彼の方ばかり年々速くなっている。タイムで逆転されないようにするのも今後のモチベーションになりそうだ。

ゴールエリアで預け荷物を受け取り急いで着込むのだが、そのタイミングでまた雨がザーッと降ってしまい十分に乾けなかった。以降ぶるぶるぶるぶる、やっぱり晴れて欲しかったー。かじかんだ手指で補給食を摂り、少し生気を取り戻す。チーム全員の合流を待てず、下山待機列に加わる。ちょうどチーム幹事のM輪さんがフィニッシュするシーンを見届けて、後はスタート会場まで一目散。ブレーキシューをだいぶ消耗する。

Cert完走証を受け取るとタイム1:27'03"。終盤盛り返したものの去年より10秒遅く、自己ワーストはギリギリ回避。要するにカラクルSで出場し始めたここ三年間は誤差程度の違いしか無い。シンシュウエナジーなどの振る舞いを受け取り、寿家に急行して温泉にとんとんと突進。やっと指がまともに動くわ。

昼食後、後ろ髪引かれつつ宿を離れスタート会場まで登り返し。バス輪行に間に合わせると、同志の者十二名。全国的な運転士不足の折り、新島々駅直行の臨時便を出してくれているのが有り難い。それにしても、とんでもない深山幽谷に道路を通したものだ、と車窓を眺めて思う。松本のクリエでケーキセットを頂き、E353系あずさで東京に下る。車内はとても寒いけど、関東平野はまだまだ暑い。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に去年12月のフィールドディスカバリーゲームin知多をアップロード。今は足首痛のためランニング系のイベントはエントリーも見合わせているが、そろそろトレーニングを再開したい。

8/3-4 ガタガタ言うなよ これが山形

Station土曜。バカに余っているJR東日本ポイントを消化すべく、何度か目の「どこかにビューーン!」利用。指定された行き先は山形新幹線赤湯駅となった。今年デビューしたばかりの最新鋭E8系つばさに乗れるのが嬉しい。福島でE5系やまびこと切り離され、秘境めいた板谷峠区間もなかなかスピーディーに越えていく。

せっかく南陽市赤湯に来たのだから、ラーメンくらいは食っておこう。いもせ食堂、なるほど良い雰囲気のお店に美味しいラーメンで、エネルギーと塩分補給はバッチリだ。輪行で持ってきた小径自転車カラクルSを駆り、北へ行こうランララン。国道13号の旧道を辿りつつ、上山市へ。

Sky41中心市街地を探訪する予定だったが「!?、あれは何だ」。その威容に惹かれ、東側のバイパスを進む。そう、ネットミームめいた田んぼにぽつんと建つタワーマンションはここにあったのだ。スカイタワー41、良い写真が撮れた。

道路の気温計は35℃と容赦ない。国道を右折し東へ、県道14号のヒルクライム区間に入る。標高190mから850mなら大したことはないと思っていたが、日陰の少ない尾根道が続きオーバーヒート。何度か休憩を余儀なくしつつ、爆裂火口壁に囲まれた蔵王温泉を望む樹氷橋へ。もう一息だ。

Shigi鴫の谷地沼(しぎのやちぬま)に寄ると、子供のイノシシが何匹か逃げていく。個人的には熊よりレアな存在、野生で見るのは初めてかも知れない。もう少しだけ登って、温泉街のロッヂスガノにチェックイン。一休みのち、気さくな宿主から入浴券を頂いて外湯巡りに繰り出す。やや混みの上湯、熱い下湯、湯船の下から湧く川原湯の3つを堪能した。酢川温泉神社を経て温泉街の北端あたりに、かすかに見覚えのあるエコーハウス。中学一年時のスキー教室で泊まった宿ではないか。

ロッヂスガノ併設のレストランで山形ピザを頂き、すっかり夜。意外と雲がすっきり晴れて、新月に近いお日柄で星景写真を撮るシャッターチャンスだ。チャリで鴫の谷地沼に行き、APS-Cレンズ交換式カメラα6700を空に向ける。沈みかけのさそり座から天の川が立ち上がるさまが肉眼でも分かる。しかしどこかのホテル?がサーチライトを放っており、下品に振り回してはいないのだけど、夏の大三角あたりを避けて撮影しなければならない。すなわち、星景撮影には不適であった。宿の温泉に入って就寝。

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Shira日曜。コンビニパンを朝食とし、西へ山を下りていく。悩ましい暑さが続くなかでこの涼しさがたまらない。山形市街地の南を掠め、富神山の麓からは県民の森に向かって今日も登り坂だ。脚の筋力を鍛えるとかじゃなく、いかにオーバーヒートを抑えるかが最優先事項だから、あまりヒルクライムのトレーニングにはなっていない。

伝説の礫石(つぶていし)を経て、大沼へ。ここらは他にも無数に沼があるけど、熊に逢いたくないから県道17号を離れず進む。いつの間にか登りは終わり西黒森山の西側に回れば、最上川が刻む谷の向こうに朝日連峰の山塊を望みつつの下り基調となる。風光明媚な快走路、やがて白鷹町の市街地へ。食堂が開く時間ではなく、スーパーで早めの昼食を摂る。

Aratoせっかく赤湯に来たのだから、旅に山形鉄道フラワー長井線を絡めたい。という訳で最果ての荒砥駅からフラワー!なラッピングの単行気動車に乗り込む。カーテン全閉で車内はちょっと暗い。置賜盆地の車窓風景もそこそこに、宮内駅で途中下車(完乗は21年前にやったはず)。かつてウサギの駅長で名を馳せた有人駅で、ウサギの絵をあしらったグッズを2点ほど買っておく。

いくら水をがぶ飲みしても足りない暑さに苛まれつつ、日本三熊野と云われる熊野大社へ。南陽市役所ラーメン課とコラボしているラーメン大好き小泉さんのポップがここにもある。本殿裏にはウサギが三羽隠し彫りされていると云うが、滝のような汗を流しつつ目を凝らして、見つかるのは一羽のみ。写真を拡大すればもう一羽…。

Furin自転車で少しの距離を移動し赤湯に戻ってきた。元湯が休み時間のため湯こっとで入浴。観光センターで土産を買えば、あとは帰りの新幹線に乗るだけ。E3系は秋田新幹線の運用で乗ったことはあるかな。空いているせいか冷房が効きすぎで、猛暑ながら羽織るものを持ってきておいて助かった。また暇を見つけて利用したいどこかにビューーン、一度くらいは盛岡以遠を当てたいものだ。

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むらよしギムナシオンに「せきやどチャリロゲ2023」参戦記を追加。あの時は寒かった。

7/6-14 恋のアルファ6700

α6700を買った。α6000シリーズに、ソニーの勝負ナンバーである7が付いている。

A6700サイクリングやジョギングのお供に、高級コンデジと云われたキヤノンG9Xシリーズを相当酷使して来て、昨秋とうとうセンサー周りに傷が入った。買い替えようにも、1インチセンサー程度のデジカメはスマートフォンの進化に食われて壊滅状態。市場に生きながらえていたG7Xシリーズもディスコンとなり、却ってプレミア価格となっている。仕方なく、一昔前に父用に買っておきながら殆ど使われていなかったG15をピンチヒッターとして登用して半年余。画質的にも退化しているのだから、いよいよ我慢ならなくなった。

いっそ、レンズ交換式カメラにステップアップしよう。さすがにフルサイズセンサーはシステムが大きくなり過ぎてサイクリングにも持ち出せないから、APS-Cかマイクロフォーサーズが良い。バッグからさっと取り出すために、一眼レフめいたペンタ部(上部の出っ張り)が無いシュッとしたデザインが良い。今どきmicroUSBは論外でType-Cに限る。経験上水没故障が多かったので防滴仕様が良い。

Ageha・・・それらの条件を全て満たすのはα6700しか無い。ソニーAPS-C機のフラグシップを謳うだけあって高額で、しばらく躊躇っていたが恋しくなる一方だ。かつてのセガファン、アンチソニーゆえの逆張りで株主特典クーポンを所有しており、初めてそれを活用してみようと思った。誕生月マグカップが貰える7月となり、東京銀座のソニーストアに駆け込み「これください」。高倍率ズームレンズ(18-135mm)キットに、単焦点パンケーキレンズ(20mm)とモニター保護シートくらいは付けて合計25万円ちょっと。(焦点距離は1.5倍すればフルサイズ換算となる。)

各所レビューではめちゃくちゃコンパクトなどと云われているが、とんでもなくゴツい。パンケーキを付けても総重量500gを超えるので、ジョギングには無理がありそう。レンズを交換するという体験は初めてで、素直に嬉しい。ともかく近所の水元公園デビューだ。毎朝毎夕ここを通る度に大勢のカメラ趣味人が徘徊しており、それをずっと羨望の眼差しで見ていたのだ。蓮や睡蓮が見頃で、カメラの説明書など読まないまま適当に撮り回ってみる。ぱきっとした解像感、自然なグラデーション、適度なボケ味による立体感、色滲みの無さなど、スマホ写真とは別物の画質が感じられる。

Nishino基本的にはズームレンズが便利だが、街を散歩しながら適当に撮るならパンケーキが楽。食べ物もぐっと美味しそうに写る。AI技術を使ったオートフォーカスとか最新鋭の機能はまだ良く解らない。動画性能も相当高いらしいが、ファイルサイズが心配でまだあまり撮る気がしない。ファイルサイズと言えば昔ながらのJPEG形式の他に、高画質なのに軽量であるHEIF形式で記録出来るのは素晴らしいが、Macではほぼシームレスに扱えるもののiPadでは表示に癖があり、手持ちのandroidスマホでは取り込むことさえ出来ないのが残念。RAW?…使いこなすのは相当先の話だな。

メカ的には、コンデジでズームレバーのある位置が電源スイッチとなっておりなかなか慣れないし、しかも華奢な作りで注意が必要だ。心配点はそれくらいで、握り易いグリップなど想定以上に気に入った。ソフト的には「直感的なインターフェイス」と呼ぶにはちょっと足りないが、悪くはない。そういえば防滴に拘ったわりにレンズがそうでないので、近々ソニーGシリーズの広角ズーム(10-20mm)が生えるであろう。合計すると去年のクラシックギター購入に匹敵する大散財となってしまった。

Ginza欲を言えば鳥やスポーツに適した超高倍率ズームレンズや、星景に適した広角大口径単焦点レンズなんかも…などと切りがない。一旦は3本(予定)でいろいろ試して経験を積もう。カメラ趣味は下手にのめり込むと「自分が自分の世界の主人公ではなくなる」危険がある。あくまで被写体を理解する、知への入口くらいに考えておこう。とにかくこれを持って早く旅に出たいなぁ。

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むらよしギムナシオン(参戦記)に去年11月の信州須坂ロゲイニング(3時間チーム)を追加。そうだ反省ラン行かなきゃ…。

6-29-7/1 凍るド美ヶ原

Wear土曜、特急あずさで昼過ぎの松本駅に降り立ち、小径自転車カラクルSを組む。ツールド美ヶ原の受付へ駆け付けて乗鞍仲間のIさんKさんと落ち合い、「乗鞍連盟」のサイクルウェア上下を受け取る。チーム員に関連するロゴが随所に配されており、CARACLEの文字もある。明日はこれを着て走ろう。

出店は随分少なくなった印象で、せいぜいジェラートを食べるくらい。急坂を避けて三才山集落経由で美鈴湖畔に登り、カフェピラータさんに到着。だべったりツールドフランスを観たり食事を頂いたりギターを弾かせて貰ったりして、そのまま雑魚寝。寝袋は持参してきた。

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Drum日曜。フィニッシュ地点で受け取る荷物は前日預けとなっており、当日朝は自分の出走時刻までゆっくりしてて良い。とは言えチャンピオンクラスがスタートする頃、ぼちぼち山を下りる。ここ数年は疫病騒ぎがあったり私の転居があったりで、「ここがホームコース」のつもりが5年ぶりの参戦となったツールド美ヶ原。フルコース開催では7年ぶりとなるが、それでもイベント別では自己最多17回目の出走となる。やっと帰ってきた…。

練習状況から目標タイムは1:30‘と見込んでいたが、数日前に寝返りが打てなくなるくらい腰を痛めてしまった。慣れない筋トレなんてするからいけない。痛みは引いたものの「目標は完走」に切り替えて、伸縮式ハンドルを高めに設定するなどタイムより安全衛生重点な。サービスのアミノバイタル🟥🟦を頂き、8時05分の男子46〜50歳クラススタートを迎える。

Start天候は雨の気配がする曇り。気温が低くて条件は良い。序盤の名物激坂は何とか蛇行せずに乗り切り、呼吸と折り合いをつけながら美鈴湖畔へ。沿道の熱い応援が嬉しい。1CP21’44”。ここから同時スタートのライバル数名が定まっていく流れが、昔のままで懐かしい。ただ、やはり今回は腰痛の到来が早い。頻繁に伸びをしないといけないし、長い登坂に慣れてないから出力(呼吸の荒さ)に波があってなかなか安定しないのも悩ましい。2CP40’33”。

リカンベント以外では小径車をあまり見かけないが、カラクルcozを見つけて頑張れと声を掛ける。またEバイク部門が最終スタートから異音を立ててどんどん抜いてくる中盤戦。1速より軽いギアが欲しかったのかシフトをミスってフロント脱チェンを起こし、足を付いてしまった。すぐに立て直してライバル集団に復帰する。標高が上がってくると、涼しいと言うよりちょっと寒いな。3CP1:17’22“、ボトル塩水で足りていて給水は受け取らず。

Finish腰痛坂をクリアして、思い出の丘からいよいよハイスピードバトル区間。冷たい雨が降ってくるし強い向かい風がライダーを苦しめる。二つある下り坂は小径車じゃ怖いよなーと考えていたが、この風ではどうせスピードが乗らない。それより深い霧も相まって、周囲のロードバイクの方が大幅に減速している。まさかここで小径車の方がゴボウ抜き、という奇妙な展開となった。ここはホームコース、目を瞑っても走れるわ(大袈裟)。

霧に見え隠れするレンゲツツジを横目に、最後の全力もがき…これがツールド美ヶ原だ。FINISH1:32’47”、無事に走り切れて良かった! 順位は上位1/3ほど。荒ぶった呼吸を整えながらカヴェンディッシュ(バナナ)とアミノバイタル🟨を頂き、荷物を受け取って急いで着込む。それでも時折の暴風雨が容赦なく体温を奪い、とても写真を撮り回る余裕などない。年々パワーアップして少し先にフィニッシュしていたIさんとさっさと下山待機列へ移動するが、ここでの待ち時間がやたら長く感じてしまう。集団遭難めいた光景に思わず「隊長、あの木に見覚えがあります!」…。

Pirataようやく下山の順番が来る。例年は煩わしい二ヶ所の登り返しも、脚を回せば少しは温まるのだから今回は有り難い。武石峠まで下りてしまえば風雨は止み、心配していたほどの絶叫下山にはならなかった。今年もカフェピラータさんのトマトスープ振る舞いがあり、みんなで命拾いする。スタート会場まで戻って完走証、菓子類ときのこスープを頂きイベントは終了。表彰式などは廃されたが、それでも充分にホスピタリティの高さを感じた。

Diorama・・・さて、明日は休みじゃグフフ。という訳で浅間温泉の宿を予約してあるが、チェックイン時刻まで暇だ。ホテルのロビーもいつまで居られるわけもない。時折の雨が悩ましいが中心市街地に下りて、レース参加者用の招待券で松本市立博物館に入館する。移転リニューアル後は初めてで、目玉展示の「城下町全部再現しちゃいましたジオラマ」?が素晴らしい。様々な町人のドラマまで小さく目に浮かぶようで、しかも今の見知った街並みと脳内で対比出来るから、ずーっと眺めていられる。せっかくだから他の展示がもっとジオラマと興味関心を増幅し合うような仕組みに改善できないかな。

伊東園ホテル浅間の湯にチェックイン。今日まで使える値引券があったので夕食バイキングも付けた。あまり旨くはないが、過ぎた贅沢である。お酒飲み放題も、私にはワイン一杯が精一杯。

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Obasute月曜、朝風呂とバイキング朝食を済ませてチェックアウト。安曇野の気になる店を巡る予定だったが、本降りの雨でとても走る気がしない。レース仕様のため色々外して来たが、つくづくCfa気候の日本において泥除けのない自転車は欠陥品だと思う。バス輪行で松本駅へ。

天気予報によれば、千曲市の方がマシ。篠ノ井線の長野行きに乗って姨捨駅で下車する。小雨が残っているが、自転車を組み走り出して間もなく止んでくれた。目的は、平日しか開いてないであろう千曲市役所内にある、アニメTurkey!祭壇。じっくりと制作が進んでいるようで、来年?の放送が楽しみである。

Jitensha昼食はcafe自転車屋さんで。去年のチクマサイクリングクエストでスタッフ仲間だった。諸事情で今年はロゲイニング形式ではなく、以前のスタンプラリー形式に戻すようだ。それにしても、美味しいものは美味しいな!

しなの鉄道屋代駅で輪行し、上田から新幹線で東京に下る。平日の夕刻に通勤電車は避けたくて、上野駅から自走で帰宅。昨日体が芯から凍っていたのが嘘のように、酷暑の時季である。

6/15 雷都一発

Ninomiya土曜、中野潤国際ギターコンクールに向けて?少しだけ練習をしてから小径自転車カラクルSで出撃。江戸川サイクリングロードをひたすら北へ行こうランララン。追い風に助けられて、脚がノッてくると1kmを2分ほどで巡航している。関宿から利根川を渡ると茨城県境町、三和町。そして紬で有名な結城市で昼食休憩とする。駅北口のショッピングセンターに寄ったらあと3日で完全閉店とのことで、バイパスのロードサイドに負けてしまった中心市街地の典型的な衰退っぷりが寂しい。

栃木県に入り、二宮町から鬼怒川自転車道に入る。最初は左岸(東側)、すぐに右岸に渡りあとはほぼ一直線だ。サイクリングロードとは言え路面に雑草が多く、行き交うロードバイクは並行する車道を走っている。宇都宮市に入るといよいよ見えてきた、開業一年足らずのライトレール(LRT)鬼怒川橋梁! ちょうど下り列車が渡るところ。それを追いかけるように柳田大橋を渡って線路に合流し、あっさり追い抜く。

Lightそのまま芳賀町にある終点の芳賀・高根沢工業団地駅に先着。自宅からここまで110km余を休憩時間込みで5時間半掛かった。追い風とは言えこの快走っぷりはさすがカラクルSだと思う。記念撮影と輪行のため一本見送り、次の13:54発に乗車。宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線? 芳賀・宇都宮LRT? ライトライン? やたら呼称が多いのが難だし、雷都にちなむなら雷電で良いじゃんと思う。他の数人の乗客はほぼ折り返し乗車の趣味人だが、ショッピングセンターのある「ゆいの杜」前後でどんどん一般客が乗り込んで来て、さらにはツアー客も加わり噂通りの大混雑。

だが車内にスーツケースがちょうど乗るくらいの台があり、輪行自転車をそこに置けたので迷惑にならなかった。そう、カラクルSならね。50分弱で宇都宮駅東口に到着、またチャリを組む。雷電にはいずれ近々乗りに来る予定だったが、それが今日になった理由は「村治佳織×村治奏一ギターDuoコンサート」が栃木県総合文化センターで催されるとの報に接したからだ。県庁前の出店でケバブを食い、頭から水を被るなどしてメインホールへ。

Hall「県民の日スペシャル」と銘打ったイベントに県外民がお邪魔します。間に合わなかったり当日券が売り切れてたりしたら諦めるところだが、無事にクリアで4000円。さすがに一階席は埋まってて、顔がよく見えない二階席となる。顔より指が見たいのだけれど。16時開演。

やっぱりおじちゃんおばちゃんがクラシックギターに求めてるのって禁じられた遊びとアルハンブラなんですよ。という訳で「アルハンブラの思い出」から。ただしデュオアレンジなのでソロに聴き飽きた人でも十分に楽しめる。続く「ニュー・シネマ・パラダイス」「ラプソディー・ジャパン」で聴衆の心をがっちり掴む。とにかく音の出し方ひとつひとつが多彩で丁寧で、要するに上手い。

Prog弟の奏一さんソロとなり、「荒城の月」がめちゃくちゃ格好良い。ノクターンOp.9-2は聴き慣れたタレガ編ではないのでアレッって思うがアルメイダ編はこういうものらしい。超絶技巧な「ディアンスのフォーコ」は姉の方しか知らん聴衆を真顔にさせただろう。気の遠くなるような基礎練と練習曲の果てに、こういう演奏がある。わかっちゃいるけど真似できない。

休憩時間が20分あり、体温調整のため建物の外を散歩してくる。おっと、もう姉の佳織さんソロが始まる。「薬師寺にて」「人生のメリーゴーランド」。親しみやすいトーク・選曲と、フィギュアスケートの金メダル選手を見ているかのような安定した演奏が麗しい。「サンバースト」をリアルで聴けたのも良き思い出になりそう。

最後にまたデュオ演奏となる。生音に特化したホールではないので少々増幅しており、ちょっと気になる場面もあった。それは些細なこと、ドイツの風を感じるさせるような「ブラームスOp.18b」と「バッハ目覚めよ」でクラシックの原点に立ち返る。「シューベルトのセレナーデ」「リベルタンゴ」と、飽きさせないアレンジと高度な演奏で締める。同じ姉弟でも修羅餓鬼の地を這うウチとどうしてこうも違うのかしら。

Nikkoアンコールは「カヴァティーナ」、ダブルアンコールは「禁じられた遊び」。客電が点く前に席を立って大損をこく人が多いのはいただけない。栃木県ゆかりの曲は無かったが、渡良瀬橋を演る訳にもいかないだろうからまぁ良い。ギターは小さなオーケストラ、なんてもんじゃない可能性をひしひし感じたコンサートだった。来て良かったなあ!

東武宇都宮駅で再び輪行すると、みな赤いウチワを切符代わりにパタつかせている。県民の日だから東武宇都宮線が無料になるのか。東京方面へ乗り通す自分にはたぶん関係ないだろう。車窓の妙に綺麗な夕焼けは雨が近づいているサイン。西新井駅まで乗り継いで、ぽつぽつ降り出すなか帰宅。今回は二荒山神社や餃子店に行けてないし、次は宇都宮をじっくり観光したいものだ。

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むらよしギムナシオン(参戦記)に去年9月の足立シティロゲインを追加。今は足首が完治するまでジョギングを禁止しており、マラソンやロゲイニングのエントリーも見合わせている。いずれまた、走れますように。

5/25-26 すざかにビューーン!

北陸新幹線で長野駅下車。JR東日本の「どこかにビューーン!」という行先ランダム企画を利用する形だが、週末利用の直前申込だとほぼ一番近い候補が当たる。長野はまさに狙い通りなのだ。長野電鉄特急「スノーモンキー」に乗り継げばすぐに須坂駅、標高360m。小径自転車カラクルSの輪行を解き、コンビニ補給をしつつ東へ県道「大前須坂線」の坂を登っていく。

Kenashiこの自転車で須坂側からの毛無峠ヒルクライムは初めて。高山村の山田温泉分岐からしばらくの直登がエグいけど、ゆっくり行けばなんとかなる。程よい青空のもと、絶景の毛無峠1823mに到着する。毎年の冬期通行止解除直後に、ここまで来て小串鉱山跡に向かって手を合わせている。強い北風を避ける場所で昼食とする。

県道「牧干俣線」の工事箇所は土日休工で助かる。万座峠に放置されたラブライブ人形は…、高価であったろうμ'sスーパープレミアムフィギュアが5体増えている。今すぐ抱きしめたくなるようなAqoursねそべり5体と合わせ、心が痛む。時々振り返ると四阿山(あずまやさん)がなかなかの存在感だ。

Yoshi万座温泉を経由して志賀草津高原ルートを北上、もうずっと絶景の洪水だ。日本国道最高地点2172mを経て、渋峠ホテルでホットチョコを頂くのもすっかり恒例となった。去年はここで引き返したが今年は志賀高原へ下りる。・・・寒いっ! だから坂は登りだけで良いんだよ。というかウインドブレーカも無しに下りていくロード乗り達、すっげぇなぁ。

湯田中渋温泉郷まで下りる頃にはブレーキレバーを握る手指も凍結寸前に。これはすぐに湯田中駅前温泉に飛び込まざるを得ない。みしみしみしみっ! この身体中の血管が解凍されていく感覚、久々だ。中野市街地で金沢カレーを食って、ルートイン泊。

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Mizuバイキング朝食をドカ食いしてチェックアウト。くだもの街道を南下して須坂市百々川(どどがわ)の駐車場へ。松本ぽたりんぐクラブのメンバーがもう集まっている。私が松本を去る直前くらいにメーリングリストに入れてもらったので、松ぽたイベント参加は初めてとなる。「米子(よなこ)大瀑布ツアー」。積年の課題だった場所へ、この機会にやっと行ける。

5人でだべりながら、コンビニ買い出しを入れつつ林道米子不動線を登っていく。本当にポタリングなのか? 気を抜くと置いて行かれそうなペースなんだが。この調子なら時間が足りなくなる心配は無いだろう。四阿カルデラの内部へ向かい、2時間ちょっとで標高1285mの駐車場に到着する。ここからは歩きだ。

Yonako繁忙期でもないので、地図推奨とは逆の右回りルートを取る。登りきった所の平地から、いよいよ米子大瀑布の威容が姿を表す。広大な断崖の左に権現滝、右に不動滝がともに落差80m以上! 水の一滴になったつもりでその落下を追うにもスケールがでかい。また付近は小串鉱山と並び称される米子硫黄鉱山の跡地で、謎の遺跡がいくつか残っているのも興味深い。わずかに硫化水素臭も感じる。

広場で昼食を摂り、米子不動尊奥之院は霊験あらたかめいている。それにしても同行メンバー達は動植物・地質学・産業など妙に詳しい。ぼーっと生きている自分との差が歴然で、知識欲というのは死ぬまで気が抜けないものだと痛感する。

Double駐車場から、一部登り返しがあるものの快適な下り坂サイクリング。途中でショートカットするグラベルにも挑戦する。小径車でも恐る恐るクリアー。皆は米子不動尊里堂に寄るが、私はそろそろ列車の時刻(どこかにビューーンはアバウトにしか指定できず、ちょっと早い時間になってしまった)。別れて先を急ぐ。

このタイミングだと須坂駅で電車を待つより直接長野駅まで走った方が、余裕が出来る。野辺町ラウンドアバウトを経て長野駅輪行、軽食や土産買いを済ませて北陸新幹線で東京に下る。ツールド美ヶ原に向けて脚力と機材の課題をいくつか見付けたし、久々のグループライドも充実した週末だった。→FBポスト:その他の写真

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→むらよしギムナシオン(参戦記): 乗鞍ヒルクライム2023をアップ。

5/11-12 春は名のみの南風の強さや

Mapblog穂高駅前のホテルで迎えた土曜の朝。コンビニおにぎりを朝食として、神社前の安曇野市役所穂高支所に向かう。雨天に悩まされがちだった去年と打って変わって抜けるような青空のもと、信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stageのスタッフがぼちぼち集まっている。エントリー数は70名を超え、来年には定員オーバーするのでは?と皮算用したくもなるが、まずは今日を無事乗り切ることだ。

やがて参加者も集まってきて、乗鞍連盟のKさんや松ぽたのGさんらとも挨拶。競技の得点は安曇野に散りばめたコントロール(特徴物)の写真撮影が基本だが、NaviTabiアプリによるGPS自動判定方式も選択できる。それ前提のプランニングになっているし、実際過半数の参加者が利用している。

Start私が作成した地図は今回思いっきり南寄りのフィールドとした。その代わりヒルクライムと言えるような山はなく、上位陣の得点率は上がるだろうとは思った。まず事故が起こらないことが第一、また地域の生活・物流に迷惑を掛けないようにしたい。人前で話すのは大の苦手ながら、時間の限られた競技説明の機会になるべくの補足をする。午前10時の一斉スタートを見送れば、人事は尽くした。天命を待つのみ。

さて今回は公式カメラマンHさんがいらっしゃるので、暇な自分は小径自転車カラクルSでふらふらとフィールド外へ。ファーマーズガーデンあかしなで首尾よく月路の灰焼きおやきを入手し、長峰山にヒルクライムして山頂で食べる。旨いなぁ。絶景も楽しみつつ、光城山を経て下山する。ただ無駄にふらふらしているのではない。NaviTabiにスポット登録を随時行っているのだ。

Nagamineフィールドに戻り、コントロールの一つMt.Desert Islandのアイスを競技者たちとだべりながら頂く。もう制限の5時間になるころ。会場に戻ると、間もなくOさんがパーフェクトを達成してフィニッシュしてきた。えええ!ロゲイニングの楽しさはコントロールの取捨選択にあるので、プランナーとしては悔しいと言うより申し訳ない。勿論すごいガッツは称賛するしかない。…やっぱりヒルクライムもコースに組み込むべきだったか?

NaviTabi利用者の途中経過はドラゴンレーダーめいた画面で観戦できる。途中までトップを競り合っていたIさんはメカトラ、Uさんは落車によって伸びを欠いたようだ。ロードバイクばかりが有利にならないようコースに若干のダートを入れているのだが、無理に突っ込むと怪我や機材損傷に至りかねない。地図に明記すべきだったと反省している。

Pod誰かしらのルートを辿ってみても、様々なドラマが思い描かれる。表彰対象とならないエンジョイクラスの方々にも、意外にたくさん回って頂いてた。ともかく救急車沙汰などの緊急事態はなく閉会できたのが何よりだ。太陽フレアによるGPS誤差拡大がニュースになっていたけど、それもあんまり影響は無かった。

秋のステージは他のスタッフがプランナーをやるので、私は競技者として参加できると良い。強い南風に苦心しつつ松本まで自転車を漕ぎ、小松のパンを食べて浅間温泉に宿泊。

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Takeshi日曜、伊東園ホテルの朝食バイキングをドカ食い。荷物を一部預けて、ツールド美ヶ原の試走に出る。天候は曇り気味。すっかりご無沙汰の元ホームコースだが、今の貧脚っぷりと折り畳み自転車では人車一体となるゾーンになかなか入らない。楽しいっちゃ楽しいけど、2時間をだいぶオーバーしてフィニッシュした。途中でEさんやTさんとすれ違う。どうせ後で集合する。

という訳で美鈴湖畔のカフェピラータに戻り食事とコーヒー、あとはだべる。今でも自分にとって替えの利かない溜まり場、と言ったら悪いだろうか。自転車だけでなくクラシックギター趣味の拠点でもあり、九月にはコンクールを開催するのだとか。こりゃ練習しなくちゃなぁ。

列車の時刻が迫り下山。ホテルの荷物を回収して、あずさで東京に下る。足首痛が治るまでジョギングは無期限休止中。サイクルロゲイニングのまとめが終わったら、当面は自転車とギターを頑張りたい。

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→Facebookアルバム: 信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stage(地図やコントロール詳細ほか)

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