8/7 地獄への階段

8/7 地獄への階段
朝5時半、須川温泉からの登山道を歩き始める。4kmなら30分で行ける、とタカをくくってたら90分かかった。登山競走のノリで計算すると大幅に狂うな。ともかく標高1627m、栗駒山の頂きに到着。南北に中央分水嶺が連なり、岩手・宮城・秋田3県の境界をなすこの山は、まさに奥羽山脈のド真ん中である。下山も別ルートで90分。

チャリを出撃させ、秋田県側を栗駒道路から降りてゆく。噴湯あがる小安峡を過ぎ、こまち湯っくりロードで登りに入る。沼が点在する木地山高原を過ぎ、もうひと登りすると泥湯。まさに秘湯の趣だ。さらに続く激坂には「有毒ガス発生中、立ち止まらないで下さい」という標識が。草津にもあったが、呼吸苦しいのにどうしろと。

やってきました川原毛地獄。昨日はパラダイスだったのに、今日は日本三大地獄の一つに来てしまった。観光客は少なく、より荒涼とした白い山。ここの階段とガレ石の遊歩道を押して降りて行かなくてはならないのが、まさに地獄の苦行? 島根の降露坂ほどじゃないな。

下からの道路の駐車場まで降りてチャリを置き、さらに遊歩道を降りると川原毛大湯滝。滝壺が温泉となっている、本州のカムイワッカ! レーパンのまま入って滝に打たれてみると、うおっ酸っぱい! 駐車場では秋田名物ババヘラを売っている。一本買ってこ。

集落まで下りて、やっとケータイの圏外を脱出。昨日分のブログを送信する。コンビニで遅い昼食をとり、院内駅を見て西への国道108号を登る。途中に院内銀山遺跡があるので寄り道。岩見銀山は世界遺産にもなってるくらいだし、ここも結構な遺跡なのでは? と思ったら人っ子一人居ない…理由が判った。夥しい虻がスクランブルで襲ってくるのだ。何とか数枚の写真を撮って逃げ帰る。

松ノ木トンネルまでに体力を使い果たした。道の駅鳥海郷に「テントを張って下さい」と言わんばかりの広い芝地があるので、ここまでにする。隣のスーパーへ買い出しに行くと、またパンしかねぇ。

8/6 マインマイン

8/6 マインマイン
3年前に廃止されたくりはら田園鉄道の遺構を巡る旅。若柳駅こそ動態車輌など色々保存されているか、線路は踏切毎に分断されてるし、駅舎どころかホームすら撤去された駅が多い。勇姿を見たかったなぁ、乗りたかったなぁ。

道草を食いながら、最果てが細倉マインパーク前駅。近くの『東京タワー オカンとなんたら』ロケセット地で時間を潰すと、いよいよマインパークの開園時間である。15年前の合宿で近くを通りながらスルーしたのが悔やまれた。廃線の影響でもう虫の息なんじゃないかと、心配で居ても立ってもいられなくなって、来ちゃった。門番のマイン坊やに恐れおののきつつ坑道に入ると、外の猛暑と打って変わって、たちまち汗がドン冷えに。ボタンを押すとうごめく坑夫。前後に他客がいないから、立ち止まって耳をすませば水の滴る音だけだ。

寒さをこらえながら歴史ゾーンが終わると、宇宙が創生される。ホソキュリアンの受胎空間は強烈。謎の神社、謎の壁画、謎の骨、謎の地殻変動。ホソキュリアンが物質文明に鳴らす警鐘とは? 最後は森の精となり、トンネルから排出される。やっとあったまる〜。お、アグネス・チャンや地方局「てれまさむね」のサインがある。てれますねぇ。昼には早いが併設食堂で日替りトンカツ定食600円を注文。さくさくだしトコロテンも付く。パートのおばちゃんたちが明るいし、案外ここは元気なのかも知れない。さぁ全国一千万のパラダイス・ハンターたちよ、細倉マインパークにカモンカモン!

鉄路にさよならをし、うねる台地のアップダウンを北へ進むと岩手県に入る。霜後の滝を経由し厳美渓に至る頃には、あまりの暑さで朦朧。スポーツドリンク2本と持参の梅チューブで意識を取り戻す。

ここから西へ栗駒山を目指す。アイスクリーム屋でダブルを食い、夕食と朝食を買い出しに最後のスーパーへ。…ろくなもん無い。残ってる菓子パンを漁るしか。まぁよくある話。登りは本番へ。

震災復旧工事をあちこちでしている。そんなニュース、記憶にあるようなないような。うわっ橋が落ちている。これは覚えているぞ、2年くらい前だ。この道が再開通したのはつい最近っぽい。にしても予想以上に長い峠道。一雨降った後らしく多少涼しいが、シャツは汗でびしょびしょ。心が折れて予備食の大福を食いつつ18時過ぎ、やっと峠の須川温泉に到着した。

話し掛けてきた従業員の方がとても気さくで、テントの有利な立て場所等いろいろ情報をくれた。露天風呂は広く、ライトアップされた奇岩と夏の星座を独り占めしながら疲れを癒す。白い強酸性の湯で溶かし尽くして。標高は1100mくらいで、テント内も涼しくて良い。

(峠一帯はケータイ圏外なため、翌日人里に降りてからこの日記を送信)

8/2 おたねネタを

おたねの水 午後、チャリで松本から豊科カントリークラブのアップダウンを経由して安曇野を横断する。須砂渡の谷に入り、ほりでーゆ〜温泉の手前を左折。程なく“おたねの水”の案内があり、丸太橋を渡って細い沢沿いを歩き登ること300m、小さな祠に水が湧いている。よくこんな辺鄙なところに、昔の人は水を求めたものだ。「この水を味噌かきに使うと味噌はちがうことがないし」云々と書かれてあるが、意味が良く解らない。有り難くゴクゴク飲んで、チャリに戻る。

もう少し進んで舗装路を真っ直ぐ行きたくなる所を、左に谷を戻るようなダートに入る。林道大野沢線のはずだが、何の標識もないのでこれで良かったっけ?と不安になる。ガレてホイルスピンするので何度も足を付いてしまった。熊除けのつもりで暑苦しく歌いながら、東峠(ひがしとうげ)に到達。あとは三郷スカイラインの舗装路を展望台まで登ればおしまい。眺めはガスっているが、そんなに降るようには見えなかった。

帰路、梓川を渡って松本市に入るなりハンパない土砂降りに遭う。ポーチの中まで水浸しになりそうなので、ケータイをビニールの中に避難させる。やっぱ防水のが欲しいなぁ。あとは大粒のシャワーを気持良く浴びながら、川になった道路を遡って帰宅。

7/30 グリス童話

Club 一週間で少しずつ走力が回復している感じ。8月末の乗鞍ヒルクライムは「運が良かったら出る」くらいのつもりじゃないと生活がいいかげんやばいぞ、と思ってたけど、なんだかんだで工面しそうな自分。今年はまだ自己ベストを更新したレースがないから、乗鞍で何とかしないと。バテている場合ではない。
今日はチャリで三才山から美鈴湖に重めのギアで登り、そこからは軽く第2チェックポイントまで。実際、呼吸器系の回復は遅れている。

MacBookのファン異音対策 ところでMacBookのファンが異音を起こす度に、開腹してファン軸をグリスアップしていたんだけど面倒臭い。という訳でグリスを替えることにした。スポーツ用品店に行くと同じような値段で数種類あるが、量は要らないので一番少ない『レスポグリース』ってやつにした。どうやら本格的な自転車趣味の人が秒単位でタイムを縮める為に使っている高級品らしい。長期間の使用でも乾燥しないとのことなので、これで夏を乗り切れると嬉しい。余りはランドナーに使っても・・・違いが判らない気がする。

7/27 崖の上の望所

Nkymsunset ずっと酸欠のような体調が続く。なんで先週の金曜日に限って体が動いたんだろう。夕方になって、チャリで崖ノ湯まで登る。高ボッチとかは諦めて、ここにあるはずのアルプス展望台というのを探しに来たのだが…。歩いて熊を警戒しながら山中を彷徨えど、展望所らしき場所は見当たらない。登って行くと謎の東屋と「2」とか「3」とか書かれた目印、逆に降りていくと謎の植林地と墓地。探し方が悪いのか、今はもう無いのか。まぁいいや、アルプスなんてどこからでも見えるし。黄色い夕日に包まれて帰途につく。

先日の富士登山競走・山頂コースで撮った写真や映像をまとめた動画をアップした。意識朦朧としてて撮影が下手だったし、BGMはiLife付属サウンドの使い回しだけど、それくらいユルく作った方が却って観やすいのかも知れない。
あのレースは下山用の体力を残しておかなくちゃいけないから、ゴールまでに全力を出し切らなかったことは恥じることではない。けど心に引っかかる。初経験で余分な荷物も多かったし。来年は記録重視で?・・・いろいろ難しいだろうなぁ。
ニコニコ動画:/ ̄\第63回富士登山競走・山頂コース※360p
zoome:/ ̄\第63回富士登山競走・山頂コース※480p

7/25 観測より間食

3jiromirror 富士登山競走は空気が薄くて頭ばっかり辛かったぶん、脚への負担は少なかった。フルマラソン等と比べると、筋肉痛がそんなに深刻じゃない。という訳で今日はチャリ。まだ美ヶ原の上の方までは登れる気がしないので、桜清水坂を三城牧場までにする。最近ずっとチャリをサボっていたし全然ペースを作れないが、インナー2速で頑張る。タイムアタック区間38分41秒…遅い。
一昨日は体脂肪率が15.2%と観測史上最低を記録したが、今日はもう18%までリバウンドしている。それでもまだお腹がすいて仕方がないんだよなぁ。

7/6 ゼッケンや 兵どもが夢の跡

脚よりも肺を休めたいこの頃。肺のアイシングなんてあるのかなぁ。という訳で美ヶ原温泉からの湯ノ原林道をゆるゆるとチャリで漕ぎ登る。もりの国まで450mアップして、やっぱり物足りなくて美鈴湖から第2CPまで300mアップを追加。道端にはツールド美ヶ原のゼッケンナンバーシールが落ちている。この区間だけで1、2、3、いっぱーい。一応参加者の一人として拾うべきかとも思ったが、下る頃には忘れていた。まあいいや僕は善人じゃない。

7/4 嵐になる

ツールド美ヶ原チャリ載映像の手振れ解析や編集の下準備エンコードが終わってから、根詰めて動画編集とBGM作成を同時進行させた。特にBGMは、相変わらずGarageBandの使い方がよく判らないというか学んでないながら、弄ってると色んな音がするのが面白くて深みにハマる。Macの価値の1/5くらいはこのソフトにあるんじゃないかと。そんなわけでここ数日は寝る時間が普段の半分だ。折しも親戚から大量の和菓子の試食が届き、ものすごい勢いで糖分を摂取している。病気になるよ。

最後のエンコードをMacに任せている間、あづみ野自転車道で堀金までジョギング往復する。20km以上の距離は4月の長野マラソン以来で、スタミナ不足を感じる。それでもラストは松本トンネル料金所横のつづら折れを登り、坂道耐性のアップを図る。26.5km走行。

という訳で丸一週間かかってやっとツールド美ヶ原5倍速動画をアップ。念願のステレオ化。編集を終えて思ったのは、「やっぱりツールド美ヶ原は最高!」ってことかな。
ニコニコ動画:【自転車載】ツールド美ヶ原2010(5倍速)※360p
zoome:【自転車載】ツールド美ヶ原2010(5倍速)※480p

ここで不可解な選曲の釈明。

パンツァーリート(ドイツ戦車隊の歌)
自分はいつも「チーム重戦車」でチーム名登録をしている。重戦車とはティーガーIやティーガーIIのこと。曲の出だしにアドバンスド大戦略のジングルっぽい音を入れたが、この曲が使われているのは同シリーズのアドバンスドワールドウォーの方。短い曲なので音色を変えながら間を持たせている。他の3曲が爽やか系なのに、この曲だけ妙に暑苦しい。
風になる
日本人なら誰でも知ってる、自転車ヒルクライムを高らかに歌い上げた曲。もっともレース中はあまり陽が当たらなくて焦った。メインはチップチューンっぽい音色だが、いきなりデンデケデケデケが入ったりするのが青春だ。ノリノリアレンジで、CP1〜CP2の短い区間で終わってしまうのが惜しい。
ハイランド・ラディ(高地の若者)
元はバグパイプの短い曲。ずっとコードが変わらないのを良いことに、昨年の試走編動画に使用したのと同じカントリー風サンプリング音源を入れたりと、フリーダムなアレンジでCP2〜CP3の長い間を持たせ、馬鹿者はさらなる高地へ進む。アドバンスド大戦略で遊んだ人ならスピットファイアの群れが目に浮かぶだろうか。
空も飛べるはず
ドラマ「白線流し」の主題歌として、ロケ地の松本市にもゆかり深い曲。聴くだけで何だか胸がいたむ。BGMとしてはアップテンポにしたが、あとで原曲をしっとり聴きたい。レース中晴れてさえいれば、空も飛べたはずなのに。

6/30 三郷スカイアクセス

ずぶ濡れのまま放ったらかしにしていたチャリをようやく整備して、今日は安曇野を渡り三郷スカイラインを登る。10年くらい前に一度走って以来で殆ど記憶がない。キツ過ぎず緩くもなく楽しい坂で、ゆっくりのつもりがだんだん本気になる。麓の信号から30分で東峠。そこから稜線上の道となりラストは急坂。15分余で終点の展望台に到着した。
三郷スカイライン展望台より 前回は熊鈴も持たずに鍋冠山まで登山したが、今はそんな無敵ではないしここまででいいや。とにかく展望台からの景色がすごく良い。向こうの美ヶ原や南アルプスは雲っているものの、手前の安曇野南部と筑摩野を見下ろす距離感が絶好である。しばし眺めを堪能してからピストンで引き返す。道は狭いが、もっと頻繁に来ても良いと思った。

6/27 稜線上のありゃ〜

ポツポツ雨だが少し陽も射している朝、会場へ向かう。あ、ボトル忘れた。慌てて自宅に引き返して、ゴール行きバスへの荷物預けはギリギリになった。それを済ませてしまえば余裕は十分、ジョギングをしたりkinottyさんに初めてお会いしたりして、自クラスの8時号砲を待つ。

Gekisaka 今年もロードレーサーに混じってランドナーで参戦するツールド美ヶ原。落ち着いたスタートのつもりでも、やはり本番となると激坂は速い。けれど、その後どうもギア比が少し弱気で、去年との差がチェックポイント毎に30秒ずつ開いていくことになる。同時スタート人数が今年は110名ずつと少なめで、ライバル車をなかなか見つけることができない。それでも止みかけの雨の中、中盤以降は順位を落とすことなく稜線上のハイスピードバトル区間へ。
Highspeed 雨強く霧は濃く風も荒れている。間が悪くてトレインを組めず、また下り坂では安全の為、と言うより恐怖でブレーキが掛かる。結局ゴールタイムは1時間23分30秒と、去年のベストより1'51"遅れてしまった。

あんまり悔しくなくて、全体的な走りの充実感になぜかホッとしている。もっと残念がれよ自分。ハッスルHKさんはこの悪条件の中で記録を伸ばしたとのこと。ゴール付近は風が冷たく、王ヶ頭登山をする気は起こらず、あまり体が冷えないうちに早めの下山へ。途中から路面が乾き暖かくなるが、油断は禁物。
Tonjiru スタート会場まで戻ると、今年は豚汁サービスがある。冷えた体にとても美味しいし、おかわり自由ときたもんだ。3杯失敬。

一旦自宅に戻ってシャワーと昼食を済ませ、会場での表彰式・抽選会へ。iPadを当てる気満々だったが、何も無し。しょうがない、参加賞として市内博物館のタダ券があるからせいぜい使うか。直行でアルプス公園まで登り、近年リニューアルした山と自然博物館を観ていく。数年ぶりにキャンプ登山やってみたくなるなぁ。夕食は近所のラーメン屋で。

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