« 2010年3月 | メイン | 2010年5月 »

4/11 オンバシラーV

松本からチャリで塩尻峠を越え、下諏訪町へ。七年に一度の大祭、御柱祭(おんばしら)のハイライト「木落し」の最終日である。昼過ぎに着いて、当然のごとく観覧出来るポジションは得られなかったが、この人ごみだけでも見たかった。七年後に来られるか分からないし。
本日二本目の木落しが済み、実に重そうな御柱がミシミシと道路を引きずられて行く。次の最後の一本までの間に、もう少し良いポジションを得た。ここからならチラ見できそうである。ただ、恒例なんだろうけど時間通りには進まない。曳き網が外れるアクシデントで人間雪崩が発生し、観衆は湧いたが担架で運ばれる人も。ますます進行は遅れる。
Kiotoshi 兎にも角にもようやく木落しが決行され、一瞬のドラマを目とデジカメに焼き付けることが出来た。ケガ人が救急車で運ばれるのもお約束。終わってから木落し坂の上に立ってみたが、なるほどこれは怖い距離100m、最大斜度35度(パーセントじゃない)。諏訪の人って凄いんだなと思う。満足満足、このタイミングで雨が降ってきた。カッパを着て塩尻峠を戻り帰宅。

Kiotoshiue

4/10 どんな色がすき ういろ

昼食に大須ういろを食い、クルマで信州スカイパークへ。南からの強風が悩ましいが、一周9kmのサイクリングロードを左回りにジョギングする。もう長野マラソン8日前。とりあえず4分30秒/kmペースを目指すが、遅れに遅れたトレーニングスケジュール、やはり脚が速く走ることに慣れていない。だんだん向い風区間で抗えなくなり、ペースは崩れる。途中でパワージェルを服用したしスタミナ的にはあと一周可能だったが、無理に追い込んで故障してもおもしくないと思い、3周(27km)でクールダウンを入れつつ終わりにする。本番でのサブスリーは、ちょっと無理。

スカイパークの桜並木は、今日の陽気で一気に開花へ向かっているようだった。鉢伏山の雪形もだいぶ溶けてしまった。

4/9 いちご一会

18きっぷがあと1回分余っているので、輪行して神奈川県にでも…と考えていたが、豪快に寝過ごしてしまった。とりあえず空荷で名古屋方面へ行こう。そこからどうしようかな…。BGMに加藤和彦とか聴きながら、時刻表と相談する。あまり遠くへ行くのはよそう。
JR鶴舞駅で下車し徒歩1時間。登ろろろろろろ♪霊峰、喫茶マウンテンに到着した。前回の遭難に思う所があって「もう登らない」と決めていたのに、来ちゃった。最近イチゴを使った料理を食べたくて仕方なかったんだ。
Ichigospa という訳でソフトコーヒーと期間限定の甘口イチゴスパをオーダーする。店内では中京テレビのクルーが撮影の準備をおっぱじめた。タレントが来るって?知ってる人かな。つボイノリオだったら狂喜するが。

いちご味の麺や大量のクリームは甘いけど、苺やキウイの酸味もあってスルスルと単独登頂に成功。くつろいでいるとやって来たのは、知ってるも何も加藤晴彦・森久美子・柴田理恵・徳光和夫の4名。常連代表さんを除けば一番近い席にいた私も、台本無しでいくつか言葉を交わす。
Sasotte
Float 収録の模様を最後まで眺めていたくて、コーヒーフロートを追加オーダー。フロートなのに浮いてない。大量のアイスがグラスからはみ出す程に乗っかっていて、これは相当マウンテン。それでも無事に縦走制覇。
収録も完了し、タレントさん達は丁寧に挨拶して退出、私も精算する。商売の神のごとき存在である店主と話せたのも大きい。ちなみに放送は5月2日、PSというローカルグルメ番組の「誘っていいとも!」というコーナーらしい。正直かなり観たいのだが、残念ながら松本じゃダメだし名古屋圏に連絡のつく友人もいないような。

余計に食べてしまった分、地下鉄を使う予定だったのを徒歩に代えて、大須観音を参拝する。大須ういろを買って、ここから列車に間に合わせるべく駆け足でJR名古屋駅へ。マウンテンから2時間の道のり。

良い事ばかりではない。急ぎ過ぎて、胸ポケットの最新型iPod nanoと虎の子の高音質イヤホンER-6iを落としてしまった。どこか他人事のような気分だが、アドレス帳を同期させていたなら「どうでもいい」では済まないな…。駅には届いていなかったようで、どうか警察には届いていますように。

4/8 天日を喰らう

海沿いの暖かい所をツーリングしてきた身に、松本の高原的な空気はひんやり冷たい。旅の疲れと花粉症のぶり返しで、ついダラっとしてしまう。せめてテントや寝袋を天日に乾かしつつ、長らくサボっていたジョギングに出る。顔ばかり日焼けする。田溝池〜浅間温泉の12.5kmを、キロ5分程度がやっと。
ツーリングを経ると毎度のことだが、体重が1.4kg増えている。ただし体脂肪率は1%下がっているので、普段使わない腕に少し筋肉が付いてしまったのかも知れない。十日後のマラソンにはあまり好ましくないかも。

4/6 三江ベリマッチ

4/6 三江ベリマッチ
島根県江津駅602発の三江線単行気動車は、学生1マニア2プラス私の計4人を乗せて、朝霧立つ江の川を遡ってゆく。これに乗り遅れると次に三次まで行けるのは9時間後という垂涎の超閑散路線。途中の流動で最大20人くらいにはなるが。しばしば自転車より遅い速度制限を受けつつ、広島県三次駅に到着した。

またしばらく乗り継ぎの時間があるので、街を小走り気味に散策することにした。人形店の多い通りを抜け、尾関山は桜が見頃。太歳神社で厄除けのお守りでも買っておこうか。

福塩線も閑散路線。木製の枕木に揺られ、ついうとうとする。もうJR西日本のキハ120系には乗り飽きたよ。福山駅からは新幹線こだま運用の500系で姫路までワープし、あとは18きっぷでいいや。

やがて立っているのも辛いほど困憊してくる。今持てる体力を使い切った、良い旅だった。24時前に松本到着予定。

4/5 You know 温泉津?

4/5 You know 温泉津?
平田市から島根半島北西の海岸へ。十六島(うっぷるい)漁港越しには、昨日走ったあたりの稜線にたくさんの風力発電所が並ぶ。道はまた鄙びた漁村を繋ぐ。観光地よりも旅だ。

高尾ゆうゆうラインをぎゅうぎゅう越えて、日御碕灯台へ。石造りとしては東洋一だとか。断崖にうみねこがなく。土産屋はまだ仕度中だし、日御碕神社だけ寄って出雲大社へ移動。本殿は建て替え中で仮殿に参拝となる。どうせなら伝説の高層社殿を復元してよ。

くにびき海岸道路で山陰道に繋ぎ西南へ。三瓶山を垣間見る大田市で昼食後、晴れて暑くなる中やってきました、日本一マイナーな(?)世界遺産、石見銀山。古い町並みをチャリで自由にぶらぶらして、ハイライトの龍源寺間歩(まぶ)という坑道を見学。ゲロマブなコどころかガヤガヤうるさい観光客もおらず、静かにかつての重労働を偲ぶ。

ここから西へ抜ける銀山街道は、降路坂(ごうろざか)という山道になる。重い銀を運んでいたくらいだから余裕、と思っていたのが大間違い。人気のない登山道を必死で押し上げる羽目になる。担ぎも入る。腕力をガンガン消耗してゆき、少し登っては肩で息をし、の繰り返しだ。アームストロングさんなら豪腕だからこんな峠は余裕かも…。戻るも地獄だし、終わらない坂は無いと自分に言い聞かせて行こう。これこそワールドヘリテージな世界遺産の体感に他ならないのだから。

こんな達成感のある峠は久々。だが下りもキツい。倒木の難所は、たまたま近くを測量に来ていた人に手伝って貰う。車道に出てガッツポーズ、しかしさらにまたキツい“遊歩道”に入る。仕舞いにはパンクする。

暗くなる前ギリギリに街道の終末、温泉津の温泉街に着いた。ここの薬師湯は泉質評価がオール5らしい。まるで進研ゼミみたいだ。確かにこれは良い湯で、湯冷めもしない。

ナイトランとなり、真っ暗な国道9号をダイナモを焚いて江津市まで進む。腕も脚もプルプル震えている。もう開いてるスーパーは無い。あ、モスバーガーだ、ここでいいや。あとはまた適当な緑地でテント泊し、帰りの始発を待とう。

4/4 今すぐシジミー

4/4 今すぐシジミー
境水道大橋を渡り島根半島へ。東の先端、美保関灯台から岬めぐりは始まる。朝は冷え込んでいたが、暖かくなってきた。天気も良いが、大山はほんのうっすら、隠岐の島までは確認できない。

法田峠で半島の北側に抜け、フェリーターミナルのメテオセンターを経て隕石落下地点へ。さすがに直撃した民家は建て替わっているようだが、石碑に手をかざせばメテオパワーによって多少の事では諦めない脚力が付くであろう。今日は気合いのレーパンレーシャツだし。

しかし海沿いはアップダウンが多いし、また良い景色の度に停車して写真を撮っていては、評定速度が下がる一方である。追い風ながら予定時刻よりどんどん遅れていく。ハンガーノック予防にカロメ半箱を食べておく。

島根チェリーロードは海崖の桜並木。今の時期は一方通行でクルマも多いが、チャリは自由だ。途中のイベント広場で花嫁寿司とかじめ汁を買い食い。ツーリング中の慢性塩分不足に汁物は有難い。

北岸を離れ松江市街に入る。朝ドラ『だんだん』のロケ地地帯。宍道湖畔はしじみの貝殻が沢山だ。松江城には人がわんさか。土産屋でしじみ汁を頂き、これで簡単には諦めない脚力が付いただろう。

ファミスタっぽい名前の映画『レールウェイズ』ロケ地の一畑電車と並走しつつ、時間的に一畑薬師は諦めて、それでも平田市の北岸へヒイコラ向かう。またカロメ半箱補給。やってきました映画『白い船』のロケ地、塩津小学校と塩津漁港である。モニュメントもあって巡礼者を満足させる。肝心の白い船である九越フェリー航路「レインボーラブ・ベル」は既に廃止され、もう沖合に現れることはないのだろう。

問題はここから。南へ抜ける県道が未通で、何とか越えられないかと集落の急坂を登ってゆく。畑の中の階段路を押し上げ、ガレた歩道も押し上げて行き、ついに突破。

もう日が暮れるし、体力気力も尽きた。日御碕や出雲大社は諦めて明日に回そう。平田市街に向かいスーパーで買い食いし、『割烹温泉ゆらり』で入浴。22時で終了し、近くの公園でテント泊。サイクリングは明日まで。

4/3 気まぐれシゲルロード

4/3 気まぐれシゲルロード
4/3 気まぐれシゲルロード
鳥取県の伯備線江尾駅で駅寝を成功させ、奥大山を仰ぎ見つつチャリで鍵掛峠へ登る。しかし気まぐれな山の天候が悪化し雨霰。雪のようになってしまった。こっちからの大山を見るのが最優先事項だから、今日明日の予定を潰してでも回復を待たなければならない。退屈しのぎに何もせず、軒下で寒さを堪え待ち続ける。峠への到達は正午になった。おお、同じ絶壁景観でも三城牧場からの美ヶ原とは違う、険しくも巨大な山塊である。

もっと完璧に晴れないかとまた往生際悪く待ち続け、すっかり遅くなった。このあと大山寺へは寄ったが他の名所はパスし、境港市へ急行する。激坂マニアの間で話題の江島大橋だけは往復しておき、境港駅前に到着。無数の妖怪像が並ぶ夕暮れの水木しげるロードを流す。良い意味で日本一妖しい街だ。鬼太郎や目玉おやじ、べとべとさん等を見て満足。港の入浴施設で汗を流し、適当な緑地で野営する。今回は自炊用具を持ってきておらず、食事は全て買い食いとなる半端なキャンプツーリングだ。

4/2 ホームの中央で止まれと叫んだ馬鹿者

佐用駅
鶴山公園(津山城)
輪行自転車を載せた列車がおもむろに動き出す。眠くてぼうっと、缶コーヒーを買っているところ…。慌てて大きく手を振り「乗せて下さーい!」と叫ぶ。列車は急停止し、開けて貰えた。運転士さん有難う。乗客の皆さんごめんなさい。姫路駅を出発したJR姫新線での粗相であった。

18きっぷの旅は気動車乗り継ぎとなり、夕方の岡山県津山駅に到着。列車待ち合わせ時間を多く取れたので、まず駅の裏手を小走りで散策する。転車台という物を見るのが目的だったが、基地をよく見ると行先に糸魚川と書かれたキハ52が居る。つい先日まで大糸線で活躍していた車両が、こんな随分遠い場所で眠っているなんて意外だった。

続いて高台の津山城跡へ。桜の名所となっており、まだ三から五分咲きほどだが、見晴らしの良さと石垣も相まって見事の一言だった。某友人があそこら辺の高校に通っていたはずだ。

いつしか暗くなり『男はつらいよ』や『あぐり』のロケ地までは廻り切れず、姫新線の旅は続く。

つぶやき

最近の投稿動画

相互ブックマーク

勝手ブックマーク

更新ブログ

他の所有アカウント

Powered by Six Apart
Member since 05/2005