11/5 幸福の黄色い林道

美ヶ原が冬に閉ざされてしまう前に、チャリンコで登りに行こう。というわけで薄曇りのもと、まずは桜清水の激坂へ。もう28x28Tのインナーローまで落としている。もう1、2段軽いギアが欲しくなる絶望的な絶壁が続くが、ここばかりは足をつくわけにはいかない。
Ochiai 三城牧場まで来てしまえば、あとは黄葉のアザレアラインやビーナスラインを、写真を撮りながらのんびりアップダウン。この扉峠ルートは最後に、落合大橋からキツ目のつづら折りを登らなければならないのが重い。ふりさけみれば八ヶ岳の肩に、頭を雲の上に出した富士山。

終点の山本小屋でチャリを降り、美ヶ原ピーク群のひとつ牛伏山1990mに寄る。そういえばここ数年スルーしていた山だが、東信・北信方面の眺めが格別である。
暖かい秋が昨日に続く今日だが、この標高で風を浴び続けるとさすがに冷える。小屋前のベンチで風をしのげるので、そこで弁当を食う。普段職場に持って行くのと同様の、ご飯に肉野菜炒めを乗っけただけのシンプルなもの。

Sanjiroview 美ヶ原台上の砂利道は一般車両通行禁止。おそらく自転車もその範囲に入るから、おとなしく押して歩く。歩きのスピードで広大な風景を堪能できるのは良いが、どうしても時間を食う。王ヶ頭2034mを経て、天狗の露地まで75分。
ぽつぽつ雨に急かされつつツールド美ヶ原のコースを降りてゆく。標高が下がるほど林道は黄色に包まれる。数年前の大規模記念植樹も確実に赤い彩りを加えている。人肉館前を経て帰宅。里にも雨が降り出していて、慌てて洗濯物を片付けた。

夜もまだ雨が残るが、11月はなるべく毎日ジョギングしようキャンペーン続行中につき、岡田方面へ5kmだけ走行。少し体が軽く感じた。

11/3 輪るハンドルステム

ずいぶん前にチェーンの替えを買っておきながら、その存在を忘れたまま夏のヒルクライム戦線が終わってしまった。明らかにフニャフニャなので、今日ようやく交換。今までIGチェーンだったのをHGチェーンにしてみたが、どう変わるだろう。まだ試乗していない。

Handlestem 同時に、輪行の妨げになっている「ハンドルステムのボルトが回らない問題」に再チャレンジ。ジャフメイトの工具特集にあった写真がヒントになった。六角穴がダメなら外側から回せばいいじゃない。というわけでステム側を思い切って鉄ヤスリで削ってみる。ボルトが露出してきたところで二面幅を作り、モンキーレンチで祈りを込め
グギャ!
鈍い音を立てて、長い眠りから覚めた。やった!回ったよ!これで自転車五大機能「登る、止まる、曲がる、光る、輪行する」が久々に揃った。ステムはさすがにこのままじゃマズイので買い換えよう。…いやここで貧乏性が発動か。グラム単位の軽量化は基本だし?

せっかくの休日に、トレーニングは美ヶ原温泉へのゆっくりジョギング9.4kmのみ。今しばらくは距離やスピードよりも、なるべく毎日走る習慣を取り戻すことからやり直そう。iPod nanoの新ファームのおかげで音楽を聴きながら走るのが楽しくなったし。

10/23 音声へ行こう

午前中、薄川ランニングコースへジョギングに出る。第一発電所から少し進むと宮原神社があり、そこでひとつ丘側の道を引き返す。花畑やリンゴ畑を前景に、雲が晴れゆく常念山脈が映える。カメラ持ってくりゃ良かったな、せいぜい目に焼き付けておこう。

午後は自転車で…と思ったが眠ってしまった。最近の休みは殆ど引き篭って、乗鞍5倍速の動画を作っていたんだ。いつもチャリ載動画を作る時は「第三者的にコースを紹介する」というスタンスだったが、今回は趣向を変えてとうとう「我」を出し、1:20'切りへの挑戦をテーマにしている。
さらに字幕解説だけでなく、それを音声合成ソフト「ゆっくろいど」で読み上げることにした。自動変換でもそこそこ聞き取れるが、全て自分好みに調教したいもの。作り始めてみたら止まらなくなり、音声ファイル数は実に168を数えた。同数の字幕オブジェクトと合わせてiMovieの処理限界を越えた為、前後に分けて編集した後で統合する手間が加わった。中間生成ファイルが増えたぶん画質は劣化している。視聴者に突っ込むスキを与えないまましゃべりっぱなしなのもマズかったが、それでもしゃべり足りない。まるで話し相手に飢えた老人の如きである。
ともかくこれで今年のヒルクライム動画作成は完了。他にやり溜めていることにやっと取り掛かれる。

ニコニコ動画:【自転車載】乗鞍1:20切りへの挑戦(5倍速)

ニコ動のサブカル色を嫌う人向けに(?)、同じ5倍速ながら音声解説・BGM無し、字幕も最小限のバージョンをYouTubeにアップしておいた。
YouTube:第26回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍(5倍速)2011

10/21 Common Shoes

一昨日スカイパークをジョギングしたあとに体を冷やし過ぎ、体調を崩していた。今日ほぼ回復。バカの俺が風邪を引くわけにはいかない。

アディゼロCS7を明日に履きおろしするつもりだったが、予報は雨。だったら今夜走ってしまえと出撃する。既にポツポツ降り始めているが、これくらいならまぁいいや。やはり柔らかいが瞬発力には欠けるシューズである。ところでCSって何の略なんだろう。地中海性気候か、野球の敗者復活戦か、顧客満足か?
浅間温泉の飲泉所まで走り、調子が良いのでさらに美ヶ原温泉にも足を延ばす。と言っても計11.8km。

10/16 走らなかった距離も裏切らない

雨上がり独特の、奥行きのある雲が晴れゆく朝。松本からJR大糸線の115系3両編成に乗って信濃大町で降り、シャトルマイクロバスで運動公園入り。Adizerocs7 シューズ安売りの出店で、アディダスの26.5cmなら何でもいいから、と思って掴んだのが柔らかめのアディゼロCS7だった。ここ半年は硬めのMANA5一足だったし劣化してきているから、これでジョギングに幅が出るはず。

今日はその使い古しMANA5をそのまま決戦用に持ってきている。自転車用レーシャツにゼッケンを付けて着替えている時から「今日は暑い」と感じた。暑さにやられた先月の八ヶ岳縄文ハーフを思い出し、不安になる。
それにしてもスタートまで時間が少なく、慌ただしい。あとで調べたら以前より時間が早まっていた。ともかくウォーミングアップは荷物預かり所との往復だけで、8時50分の号砲を迎える。

2年前にこの大会のハーフで出た時は、スタートから先頭を追って常に順位を把握しつつの展開だった。でもここのフルは5年振りで、中団からゆっくり動き出す。ぬかるみが残る競技場の砂がシューズに入ってくるが、まぁ何とかなるだろう。運動公園を出ても、まだちょっと渋滞につかまりつつ走る。何しろフルマラソン自体1年半ぶりで、感覚がつかめない。前半はゆっくり行こう。

そう心に決めていたはずなのに、体は言うことを聞かなかった。8kmまでの下り坂をサブスリーペースでかっ飛ばし、登り返しも脚が温まってきているので「まだまだ余裕」とハイペース。そろそろキロ5分近くに落ちてきたかな、ってところでジョグノート仲間のuさんに前を引いてもらい、まだまだ元気。記録への欲が出ていた。

中間地点の原汲橋(げんゆばし)を渡って、下り坂もまずまず。しかしコース唯一の平坦地帯に入ってから、パワーダウンが始まった。みずほ像を右手に見て木崎湖畔を折り返し、30kmから登りに入る。これに耐える練習を全くやっていなかった。がんがん抜かれているのだから、明らかに自分のペースがおかしい。一週間前に「3:18台で完走する」という夢を見たのだが、その夢が遠のいてゆく。

原汲橋まで戻ったらあとは下るだけ。逆襲に転じようとした、その時電流走る。・・・あ、脚が攣りそう。給水所でこまめにポカリを飲んでいた筈だが、この暑さで失われた塩分を補充するには不十分だったか。それ以前に、ただの練習不足だろ。しかも減量に失敗し、昨夜の計測で体脂肪率20.3%とマラソンを走る体ではなかった。その負担に脚が耐え切れなかった。
時々道脇にストップして身悶えしている人を見掛けるが、自分もそうなる寸前。ペースも順位も大きく落ちるが、安全に完走することに専念するしかない残り7km。

残り3kmでもうダメかと思ったが、キロ6分ペースで何とか持ちこたえている。運動公園が見えてきた。このつらい状況においても、自分はマラソンを楽しめているか。これも経験のうち。スパートとか無理だけど、何とか完走だけはしたい。

Jiikashima 結果、3時間29分12秒でフィニッシュ。ゴールしたから脚を攣っても良いってわけじゃなく、しばらくは慎重に動く。ああ、これがフルマラソンの洗礼ってやつなんだなぁ。自分の三大失速レースの枠が全て埋まった。
とにかくレース直後で食欲が無いながらも、食べ放題のリンゴやお漬物をいっぱい頂く。クエン酸やら何やら大事だもんね。あと蕎麦や冷奴のサービスもあって、栄養補給はバッチリだ。

お陰でまともに歩けるようになった。会場を写真を撮りながら一回りして、シャトルバスで駅へ。電車に揺られているうち眠ってしまった。クルマで来てたら事故ってたな。いつの間に127系2両編成は登山客や観光客で混雑していた。

これで今年のレース予定は全て終了。去年同様、低調な結果が多かった。来年は2月の青梅マラソン(30km)からだけど、今できることは結果を受け止めることだけ。

10/9 加速度センサーで距離を稼ぐど

原因不明の体調不良から回復し、もう三連休の一日が潰れちゃったし今日も大したことは出来ないけど、せめて薄川へジョギングに行く。どんな体調でも食欲だけは衰えないのでますます体が重くなり、フルマラソン本番一週間前と言うになかなかスピードが出せない。結局平均5分/kmを少し切る程度で、疲れた。

今回はiPod nano(6th)のファームウェアが新しくなってから初使用。歩数計用だった内蔵加速度センサーで距離まで計測できるようになっていて、16.95kmと出た。「これまでで最長のワークアウトでした」とか日本語でしゃべってくれる。ジョギングシミュレーターによる手計測だと16.62km。途中で信号待ちの足踏み等があったことを考えれば、案外正確でびっくりした。基本のフリー走行モードのほか、目標の距離や時間、カロリーを決めてワークアウトを開始することも出来るみたいで、これにも音声の案内が付くのだろう。それらを試してみるだけで、あと数回は楽しめそうである。

10/4 三温四寒

4500m 昨日は苗場山登山の疲れをあまり感じていなかったのに、今日になって筋肉痛が発生した。おそらく苦手な下山時のものだろう。という訳でそれをほぐすため、夕刻の信州スカイパークへジョギングしに行く。冷え込む季節となり、長袖シャツを着ているものの素手が寒い。そしてすぐ暗くなる。秋分の日を過ぎると来年の春分の日が待ち遠しくなるわ。

始めはキロ8分のスローペースから徐々にスピードアップ・・・できない。まぁいいや、この推進力をほとんど感じない状態で走り続けるのが一番好きなのだ。滑走路の下を潜る松本空港トンネルを二度使い、8の字型のルートを作って10.7km走行。こうするだけでも印象が変わって面白い。

9/25 乗鞍イーストウエストサイドストーリー

一昨日の筋肉痛がしぶとく残る脚に鞭打つように、速めペースでのジョギングで久々の薄川へ。夕方の雨がわずかに残るもさほど気にはならない。往路は登り坂、復路は下り坂となる川沿いは楽しく、珍しくフォームなんぞを意識して走ってみる。もう少しピッチを上げられないかな。16.7kmを平均4'45"/kmで帰宅。

8月末に撮った全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の自転車載映像について、とりあえず等倍速編をユーチューブにアップした。自分探しのニーズがあるかも知れないので、通過時刻などのテロップを打ってある。去年まで使っていたマウントの方がブレがマイルドだった気がするし、今後も改良を重ねなくては。

それと、7月に岐阜県側で行われた乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの5倍速編もニコニコ動画にアップ。やっぱり100MB制限は画質面でちょっとキツいかな。BGM作成は何とか2曲を間に合わせた。
こうして三連休はあまり連休の意味なく終わりぬ。

→ユーチューブ:第26回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍(等倍速)2011
→ニコニコ動画:【自転車載】第8回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム(5倍速)

9/23 善光寺への全行程

今月は手首を傷めていて、通勤以外では自転車に乗れない。せっかく発生した三連休だが、風を感じながらの遠出はジョギングに限られる。仕方ない、走ろう。

朝8時出発、自宅近くの萩町信号から善光寺街道に乗って北へ進む。北国(ほっこく)西脇往還などの別名があり、塩尻・松本と長野を最短で結んでいる古道だ。その代わり峠の山道をいくつも越えなければならないが。詳しい案内は国交省「信州の街道探訪」ページにHTML及びPDFがある。
岡田宿を抜けると最初の刈谷原峠1012m。仇坂とも云われる難関で、肌寒い日でも暑くなる。でもやっぱり下りは汗が冷えて寒い。晴れてはいるけれど北風が強いんだ。

Iwaido 旧四賀村の会田宿を経て、次は立峠への登りに差し掛かる。「善光寺近道」の道標に誘われて岩井堂観音へ道を逸れると、とても見晴らしの良い岩場に出た。これは穴場! 話し好きのおばちゃんが来ていて時間を食ったが、ずっとまったりしていたい所だ。
岩の上から適当に尾根を進むと峠道に合流、林道を離れ遊歩登山道に入る。なかなかこれはキツい。無理せず歩こう。立峠997mからは聖山を望むことが出来る。目指すはあの山の向こう、先はまだまだ長い。筑北村への下りは石畳になっていて、昔ながらの風情はあるが走りにくい。

小さな中ノ峠を越えて西条駅、坂北駅を過ぎ青柳宿。傾斜道沿いに並ぶ民家の石垣下に水路が流れる仕組みが面白い。岩を手彫りで通した大切通し、小切通しが続き、麻績宿に至る。ここでパンを買い食い。距離はまだ半分だがアップダウンで相当時間も食っている。でも帰らないよ。

Ichirizuka たまにポツポツ降る雨を気にしつつ、国道と何度も交差する遊歩道を登って聖湖畔の猿ヶ馬場峠962mへ。ここから千曲市へ下る遊歩道が最終難関。しかもめっちゃぬかるんでいる。靴が、靴がぁ~!

人里に下りれば熊鈴はお役御免、あとは距離が長いだけだ。ここまでの道中でしつこいくらい旧街道や中部北陸自然歩道の案内があったが、ぱったりなくなる。稲荷山宿を抜け、長野市の篠ノ井追分で北国街道と合流。親鸞の碑をみて丹波嶋宿から犀川の濁流を渡り、もう一息。脚や心臓に負担を感じつつも、まだ走れている。

少し涙が滲んだ気がする。山門前でゴールとして時計を止めた。スタートから9時間半が経過し17時半到着。本堂で静かに手を合わせる。このために61km走って来たんだ。

Obasute 長野電鉄改札前の駅そば「しなの」でスペシャルそばを食らい、JR篠ノ井線で松本へ帰る。もう真っ暗、姨捨駅からの夜景がキレイ。と同時に「明るいうちに走り切って良かった」と思う。ともかくこれで、スタミナ面はだいぶ拡張できたんではないだろうか。

9/18 万水川によろうず

今週は蛍光灯を点けたまま布団も敷かずに眠ってしまうことが多くなり、睡眠時間は充分でも質が著しく悪い。そんな今一つの体調を引きずりつつ、ロングジョギングに出る。空や水の青さ、山の緑、何もかもが彩度を上げた写真のように鮮やかだ。

100whiteflower 自宅から田溝池まで上がり、大口沢〜光橋と降りて安曇野入り。凄惨な車道の渋滞を横目に、犀川土手の砂利道を走る。あ、ジェイソンさんの工房を発見。大王わさび農場はやっと駐車場に停められた人達で大盛況、「おひさま」の百白花ロケセットもまだ残っている。

もう少し北のあづみ野自転車道の始点まで穂高川を遡る予定だったが、湧水を集めて早い万水川(よろずいがわ)を南へ遡ることにした。しばらく向かい風が気持ち良い木陰が続き、やがて日差しをモロに受ける広々とした景色の中を行く。相変わらず砂利道が多い。

Haisuiro あづみ野自転車道と交差する所で万水川はあづみ野排水路と名を変え、さらに遡る。川の水は完全に枯れてしまった。自分も枯れてきたのでコンビニでちょっと休憩。
三郷サラダ市近くまで進むと、あづみ野排水路は人工的なコンクリート壁で唐突に終わる。上流右岸側へシフトした黒沢川の水は豊富だが、今の時期は全て別の堰へ流出させているようだ。

あとはまっすぐ松本に帰り、走行距離38km。少々足は痛くとも、足取りは最後までしっかりしていたし、かつての持久力を少し取り戻せた気分。しかし気を良くして発泡酒(コンビニの懸賞)を飲んだら苦しくて何も出来なくなった。まぁ明日も休みだから気は楽だ。

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