12/1 さよなら、グロ

マルショウのパンを買い食いしながら、徒歩で南松本の映画館へ向かう。上映時間が迫って最後は駆け足になったけれど。
お目当ての映画はイングロリアス・バスターズ。映画嫌いの私が年に二作も観るなんて珍しいが、タランティーノ監督作品をリアルタイムで観られる機会って貴重な気がしたからだ。今日の日付を知らずに行ったら、月初ということでファーストデー価格1000円だったのは嬉しい誤算。館内は十数人。ドイツ人がコテンパンにされる内容を日本人が観て楽しめるのかという疑問はあったが、細かい事はどうでも良い。案外シリアスなものの敵も味方も大マヌケで、終わってみれば気分爽快。やたら腹が減ったのですぐに牛丼屋へ駆け込んだ。
アドバンスド大戦略のグロリアス・デイというBGMを脳内再生しつつ帰宅。歩数は17284だった。

8/12 奇々こいこい

Lights8 昨年12月にオープンした南松本のシネマライツ8に初めて行ってみた。映画館は4年振りという私のお目当ては『サマーウォーズ』。信州上田の風景をアニメ化したってだけでも興味を引くし、友人の薦めや日に日に高まるネット上の評判、最後には特報のエフゲニー・オネーギンが背中を押した。昨日『時かけ』のテレビ放映があった今日であるが、客席の埋まりは七割くらい。
前半は信州ネタが畳み掛け、館内のざわつきがくすぐったい。後半はメタモルフォーゼに謎の感動。総じて2時間の密度が濃く、脳内デフレーション状態の私でも正規料金1,800円が高いとは思わなかった。

暗くなってからジョギングに出撃。考え事しか出来ないジョグ中は、余韻の整理に最適である。世界を救うチャンスをことごとくパーにしておきながら咎められない大家族の面々の、馬鹿っぷりが後から沸々と可笑しいのだ。
いつの間に田溝池から浅間飲泉、そして野球場。ああここ映画に出てきたね。さらに美ヶ原温泉まで回って16.5km走行。昔は四人家族でよく花札をして遊んだものだ。一瞬だけ映る松本市街地の風景はどこだったのだろう。

4/9 レーザーブルブル絶好調

期末セールの時期を過ぎ、何とか物欲を押さえ込んだと安堵したのも束の間、四月に入ってむしろ値下がりしたものがある。ポチッとな。やっちまった…。そんなことに大枚はたいている場合か!
というわけでブルーレイディスクレコーダーが届いた。あまり映画なんて観る趣味はないのに、なぜ買っちゃったんだろう? 愚かな物欲だ。とにかく早く設置をしたいところだが、その前に旧レコーダーに撮り溜めた番組の消化と、DVD-Rへの避難を行う。購入して一年少々、焼き機能を使うのは初めてだが、デジタル放送を録画するのにDVDはあまりに容量が少ない、レガシーメディアと化したことをこの期に及んで実感した。
Bw750 旧機は放っとけば確実に地デジ難民と化しそうな姉の家に叩き送ることにし、やっとブルレイ機の設置である。紙筒でできた小さいテレビ台に収めるには、奥行きの短いパナソニック製しか選択肢が無かった。またディスプレイにはテレビチューナーが付いてないので、レコーダーがシングルチューナーだとやはり心もとない。ダブルチューナーのBW750に決定。ディスプレイとはHDMIで接続し、フルHD表示は出来ないが1680×945ドット表示となり繊細さは充分だろう。
初めてのBDソフトは、普通はダークナイトや秒速5センチメートルあたりが定番なのだろうが、何となく「スカイ・クロラ」を購入。押井守には愛知万博であんだけがっかりさせられたことを私は忘れてしまったのだろうか。でも観なくちゃいけないような気がしたのだ。ジョギングなどの時間の都合で二夜に分けて視聴する。
映像は、高画質に驚くというより「あたりまえ」がそこにある感じ。DVD-Videoはボヤけ過ぎだし地デジは圧縮ノイズが目立ち過ぎる。右上に変なロゴがあるし。そういったストレスが完全に取り払われた。音質もひずみないね。
映画の内容については、ネット上での評判の悪さを承知した上で観た訳だが、現時点ではやはり愛知万博の押井パビリオンのがっかり感に似ている。わけわかんねぇ。青空が美しくBGVとしては申し分ないので、それ目当てで何度か流しているうちに何かが解ってくるのかも知れない。

4/13 津軽丸ひろこ

ジョギングしようと玄関を出たところで、ちょうど友人が遊びにきた。まぁこんなこともあるさ。
何かDVDを借りに行こうとも思っていたので、レンタル屋に出向く。戦艦大和の話題がてら「連合艦隊」を選択。太平洋戦争の歴史は何かと覚えているし、去年映画館で観た「男たちの大和」との共通点も多いので、ストーリーにどうとか思うよりもプラモデル的な特撮シーンが印象になってしまった。当時(1981年)の技術でももうちょっと工夫の余地があったのではないかと。あまり関係ないけど今日のタンカー沈没映像は迫力あったな。

暗くなる頃、改めてジョギングに出る。でもまだ走るのが怖い。左足をかばってると右がおかしくなるし。6.5kmコースを回って帰る。どのみち、今さらバタバタと距離を稼ぐ時期ではない。

もう一本、「セーラー服と機関銃」のDVDを観る。これも1981年作品。先週借りた「時をかける少女」と対で観るもののようだし、主題歌(夢の途中)が気になっていた。流行り廃りのアイドル映画だと軽く思っていたが、構図に妙に凝ってるし、何気にハードで重い。

それにしても一日に2本も観てしまうと、私のトロい処理能力の脳みそでは消化不良を起こしてしまう。よっぽど軽い娯楽映画でない限りは。名作なんてクソクラエだ(只今混乱中)。

4/4 検索をかける少年

休む予定だったが、明日は雨(クロマティ)との報に接し、今日中にジョギングに出ておくことにした。美ヶ原温泉往復の9kmコース。この辺は松本盆地の東端にあたるが、はるか西端の波田町付近で物凄い砂埃が上がっているのが見えた。まぁ春の風物詩なわけだが、それが強風に乗ってこちらまで襲いかかってこようとしている。ジョギングペースでは逃げようがないので「せいぜい帰ったら良くうがいをしよう」くらいの気持ちで走ってたが、わずかに雨が降る空気に押し戻されたのか、結局砂埃はやって来なかった。

さて、いつまでも「鬼畜」に脳内占領されてる訳にもいかない。こんなこともあろうかと、スカッと爽やか系の映画も借りておいた。原田知世の「時をかける少女」。尾道三部作+新三部作はいずれ全部観ておきたいしね。パロディの「お湯をかける少女」も大流行していたけど、映画の方は未見だった。映像は大林監督マジック炸裂で、iPodのシルエットCMの元ネタはこれなんじゃないかと思った程だ。
しかしどこかで観たことがあるようなストーリー…。既視感? デジャビュ? いや何度も映像化されてる作品なので、安倍なつみ版でも観たことがあるのだろう。覚えてないが。

見終わった後に作品名で検索をかけるのがちょっと寂しい楽しみなんだけど、これ、今年の夏にまた映画でやるなんて知らなんだ。

4/2 松本成長

雨が止むのを待ちながら作戦会ギ、もといクラギを弾いたり、掃除でもしながら過ごす。先月はあろうことかギターを一回も触っていなかったので、今月から練習を習慣にしてしまおうと思う。そのうち空は雷模様となり、パソコンを念のためバッテリー駆動にする。やがて暗くなってしまった。
このまま外出しないのもなんだし、なにかDVDでも借りようとレンタル屋に行く。でも今日は少し煮詰まっていて、映画という気分じゃない。諦めて帰ろうとしたその時、一つのタイトルが目に止まった。

鬼畜

これだ。小2の頃だったか姉と二人で、テレビでやっているのを観た。オルゴールから流れるテーマ曲は、深く静かに心に刻まれ残っている。
そんな懐かしいメロディに「うわぁー」と思いながら観る。今の精神状態にマッチし過ぎたのか“感動”という意味では今ひとつだったが(←あんたそれでも人間か)、それにしても子供が観て耐えられる内容ではない。親が子に食べさせるパンに青酸カリをかけるシーンがあったので、しばらくパンを食べるのが怖くなったっけ。東京タワーや新幹線を素直に喜べなくなったっけ。ガッチャマンのテーマが哀しく聴こえるようになったっけ。
しかしそんなやばいものを観ても子供は成長するものだ。

1/25 白い夜行

岡田旧道経由で田溝池に登る10.5kmコースをジョギング。慎重にゆっくり走る。現状ではこれくらいが、足の間接を痛めずに走りきれる限界かも知れない。少しずつまた強くしていきたい。

昨日借りた映画の2本目「白い船」を観る。こういうのはフェリーかぶれを起こしてる今のうちに観るに限る。内容は島根の小学生たちが沖を通る憧れのフェリー「れいんぼう らぶ」に乗ってワーイ、だけなのだが、11歳の頃だったか「さんふらわあ7」に乗った時に嬉しくて楽しくてしょうがなかったことを思い出す。フェリーは永遠の少年のロマンだよな。
映像はとりわけ美しく、引きの絵が多くて満喫できる。秘密基地なんてのにも心くすぐられる。しかし当該航路(博多⇔直江津)もまた、風前の灯なのである。モーダルシフトって期待してたほど浸透してないんだな。旅に関して言えば、世の中どんどんつまんなくなってくじゃん。それは、自由に旅程を決められなくなっていくからだ。

1/24 いけいけ夕張

昨日体を冷やし過ぎたせいか、今日はちっとも動かない。単に怠け癖とも言う。どうせゴロゴロするならと、DVD映画を2つ借りてきた。まずは「幸福の黄色いハンカチ」を観る。こういうのは北海道かぶれを起こしてる今のうちに観るに限る。前にもテレビ放映で観たことはあるけど、覚えているのは「草野球のキャッチャー」の小話くらいだった。三人旅の珍道中、過去の純愛、そしてかの有名な、黄色いハンカチはためくラストシーン。いいねえ。ストーリーはそれだけだけど。風前の灯のような炭坑住宅に咲く儚くも確かな幸せに、ホロッとくるのであった。
何つーか、炭坑って男のロマンだよね。そりゃ炭坑労働はろくでもないけど、六本木ヒルズよりはよっぽどロマンがある。それは、相手にしてるものが全然違うからだ。

北海道へ旅に出たいなぁ。面白いかどうか分からないけど。

12月19日 神様は年少兵

朝イチ(といっても10時)の映画館へ『男たちの大和/YAMATO』を観に行く。あんま映画なんて趣味はないし、この作品も無関心なまま時が過ぎ去りそうなものだが、尾道を観光した時(このページ右のフォトアルバム参照)に実物大ロケセットに寄った勢いで特別前売券を買ってしまったものだから、しょうがない。でも初期評判は上々のようだし、楽しみに観る。
・・・泣けた。単に戦争憎し、平和万歳ではなく、すっかり忘れられてしまった大切なことが、メッセージに込められている。本当に日本人の心からそれが失われれば、また一気に戦争へと向かう。(私はいずれ戦争が起こることを前提に生きているが。) 朝日新聞社が一枚噛んでいるから、アンチウヨな方でも安心して観られるだろう。戦闘シーンについても「船一隻沈めるのにそんなに火力がいるのか!」と恐ろしくなった。映画の聖地巡礼がてら、また尾道を歩きたくなったよ。

余韻に浸りつつ、ランチを求めて街を徘徊する。ビルを見上げてみても、この街に大和の艦橋ほどの大きさを誇る建築物はない。一周したのち『野麦』という蕎麦屋に入った。週末なら行列ができる松本一の人気店だが、今日は季節柄もあってか、3つしかないテーブルに一組いただけだった。大盛1,300円を注文。ざるそばが大きな丸いざるに乗って出てくる。明らかに工業的に作られたものとは一線を画す舌触りが面白い。そしてたいてい2口以降はどうでもよくなるのに、ここのは最後の一口まで“蕎麦の味”を楽しませてくれる。シャキッとした気分で店を出る事ができた。

Kurosawadec (写真はアパートのベランダより、何となく撮った。)

12月13日 なんちゃって〜攻殻カクカク

先月から、ふとしたキッカケで『攻殻機動隊S.A.C.』なるテレビアニメのDVDを、レンタルで観始めた。去年、主題曲のアランフェスに惹かれて映画館で観た『イノセンス』があまりに難解で困ったので、それまで興味すらなかった攻殻シリーズが気になっていたのだ。
テレビ版は、退廃的な雰囲気を醸す映画版と比べれば明るい活劇と言えるが、それでもやはり禅問答を含む情報量が多くて、文学だの哲学だのに疎い私にはなかなかついて行けない。それでも、全てを達観したような登場人物たちに比べて、自分はなんてアマちゃんなんだろう、ということは分かった。心と体を切り離して考えるようになるのは、視聴者共通の現象だろうか。そして、こういった作品を仕上げる才能のチームワークには戦慄を覚える。
ようやく2ndシリーズまでの全52話を見終わって、改めてイノセンスを観てみた。・・・まだ分からん。

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