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1/21 荒野の結氷

雪の予報だったのに、薄日すら差す天気。松本はこうでなくっちゃ。洗濯物を外に干して、ジョギングに出る。
冬の間は走れないと思ってた田溝池コースにチャレンジ。池は全面結氷しているものの、路上はほとんど凍結残りがなく、ドライで走り易かった。先月の雪続きが異常だったんだな。今日も寒いことには変わりないが。
ヘッドホンから流れる曲目に気分をコロコロ変えながら、距離12.5km・アップ150mを久々にこなせたが、ヒザが痛くなった。最近ずっとサプリメントを止めていたせいだな。

晩飯作るの面倒くさくて、コンビニで済ます。おでん頼むの生まれて初めてだから緊張したぞ。

1/20 チンボツ大百科

寝不足気味だった旅の疲れはとっくに抜けてるが、今冬の予定を全て消化してしまった後の虚しさに押され、以前にも増した怠けっぷりである。具体的にはWikipediaの海に沈んだ。そういえば実家に居た頃も百科事典で一日を過ごすことが多かった。しかし記憶力が悪いため博識にはなれず、むしろ永遠の世間知らずである。
夕方になりせいぜい美ヶ原温泉方面にジョギングに出るが、寒さに身が持たなくなり、往復9kmほどでまとめてしまう。凡走。まぁ、今日あまり走らなかった分は明日・・・は雪か。犬のように駆け回れるだろうか。

1/19 マーケットは生きる扉

いくつかの頼まれ事を溜め込んでいたので、あわてて根詰める。安請け合いなら任せとけ。それは普段人に頼りにされてない反動かも知れないが。
9日振りにクルマを動かしてそれらを納品した後は、いよいよ生かされる理由もなくなる、帰り道。しょうがないから爆音でカーオーディオをかけ、爆声で歌う。そしてスーパーマーケットへ納豆を買いに行くのだ。生きるために。

1/18 あらこんな所にホウレン草

Oumigawa 午前中には長岡市を出発し、もう暫しの鉄路の旅。青春18きっぷは使い切ってしまったので、門前仲町の某氏に貰ったJR割引券を効かして安くしている。新潟県も北海道に負けない雪景色だ。
長野−松本間だけ特別急行でワープして、ようやく積雪のない、見慣れた土地に帰ってきた。いやここが帰る場所なのかは疑問だが、何だかんだと自分なりには快適な住空間をこしらえてある。そして見上げる北アルプスや美ヶ原。

玄関には溜まった新聞。冷蔵庫の卵や野菜類はまだ腐ってなくて助かった。とりあえずコーヒーで一服でしょ。今夜は旅の反芻もせず、後先も考えず、ネット中毒の引き蘢りに戻る。

1/17 波の間に間に二つの山が

フェリーは客がますます少なく、4人部屋を一人で占領。気を使わなくて済む。到着するのは夕方だからと、余裕で寝坊ぶっこいてたら朝食の営業時間を過ぎてしまった。予め買っておいたコアラのマーチを食う。
Yahiko船は心配していたほどは揺れず、むしろ心地よい。海上版「岬めぐり」の様相だった北行きフェリーに比べると山形・新潟沖は特に観るものはなく、寒い甲板に出て写真を撮る必要もない。せいぜい佐渡島と弥彦山くらいだ。iPodを聴いたり風呂に入ったりしてゆっくりする。
こうしてほぼ定刻通りに直江津港に接岸。冬の北海道旅行は無事帰還をもって終了とする。

一人旅としては蛇足になるが、列車で長岡に移動して、友人宅に泊まる。私と同型のPowerBookを買ったと言うので、様子を見るのだ。
ああ、まだ体に船の揺れが残ってるわ。

1/16 パラダイス銀河線

1/16 パラダイス銀河線

北見市と池田町を結んだ国鉄池北線。分割民営化後は第三セクターの北海道ちほく高原鉄道「ふるさと銀河線」として運行していたものの、断トツの赤字っぷりにとうとう沿線自治体が耐え切れなくなり、あと3ヵ月で廃止されることになった。

という訳で、今回の旅の最大目的はこれに乗ることである。券売機が旧千円札にしか対応してないところからして終わってるなぁと思うが、北見駅からの快速銀河号は一両編成とはいえ常時20人以上の乗客があった。もちろん計算上はそれじゃ賄えないんだろうけど、ホントに廃止しちゃうの?

陽光の反射が眩しい雪景色の中を、途中何もないまま、2時間半かけて池田駅に到着。さよなら銀河線。天国で会おうぜ。

根室本線に乗り継ぎ、青春18きっぷの旅最終日は西への帰路に入る。帯広駅では名物の豚丼を弁当にしてもらい、車内で食す。タレが利いて旨い。

新得駅からの石勝線は鈍行が存在しないため特例で特急に乗る。道東ともお別れだ。新夕張駅からは盲腸のような夕張支線を往復する。夕張市の人口は最盛期の1/10。GO!GO!…という雰囲気ではない。

結局新たな仕事などは見つからぬまま、室蘭駅に帰ってきた。本州に帰るフェリーに乗船(往復割引を効かせてある)。それなりに冬の北海道に染まることが出来て良かった。

あとは、海が荒れそうなので船酔いだけが心配だ。

1/15 シベリア超鈍行

二度寝をしてしまい、気付いたら予定列車の発車20分前。大急ぎで着替え、朝食サービスのおにぎりを一コ掴んで札幌駅へ走る。間に合ったー。
Sapporoasahi そんなわけで青春18きっぷの旅二日目は、北へ向かう学園都市線(札沼線)の気動車から始まる。折しもビルの間からは日の出が。サッポロなのにアサヒとはこれいかに。しかし市街地を抜けると、ひたすらだだっ広いばかりの石狩平野が強烈に輝いているのみ。乗客は二人だけ。ようやく「旅をしている」気分になってきた。列車は浦臼駅から先、一日3往復しかなくて希少さを増すが、5人ほど乗り込んできた。何だか安心もする。
Ishikaribashi さいはての新十津川駅で下車。ここまで内陸部に来ると、さすがに松本なんかとはレベルが違う寒さを体感出来る。天気はいいのに、歩いてるだけで耳が痛い。石狩川を渡る橋では、ファンタジーの世界のような風景にしばし足も凍る。そうだ、ここはロシアかシベリアか。
4kmほど歩いて函館本線滝川駅に連絡。駅前再開発ビルにあるそば屋で、かしわうどん230円を食べる。ラーメンよりよっぽど旨い。
Asahikawa 昼過ぎには日本最北の中核市、旭川に至る。次の列車まで時間があるが、話題の旭山動物園に寄れるほどじゃない。せいぜい歩いて街を一回りする。なかなか活気があって楽しそうだ。こんな極寒の象徴のような都市でも、人間という生き物は頑張って社会を形成している。

大雪山系を遥かに、石北本線特別快速きたみ号は道東へ行く。寝不足でうとうとしているうちに、外は真っ暗になった。点在する電灯だけがスクロールする。ぼくらは実際には地べたを這っているわけだけど、もしあの灯りが恒星の数々で、汽車は闇を抜けてアンドロメダに向かっているとしたら・・・。いやもう、ここまで遠くに来てしまえばどっちでも同じことだ。
Kitami 北見駅に到着し、今日も東横インにチェックイン。夕食は「らしい」店が見つからず、デパート6Fの中華食堂にした。高い所から北見の街を見下ろせることに価値があった。

1/14 北斗の券

未明にホテルをチェックアウトし、新雪が深く積もった室蘭駅へ。さあ残り3回分の青春18きっぷの旅の始まりだ、と思ったら始発はあっけなく運休。次の列車に乗れはしたが、予定していた襟裳岬方面へは乗り継ぎが出来なくなってしまった。まぁ北海道まで来て温泉に入らないのも勿体ないし、副案としていた“登別”で途中下車する。脳内では恨めしそうに「岬めぐり」の歌がパワープレイされてるが、乗車したバスは登別温泉行き。どうせ襟裳の冬は何もない冬なんだろ…(それを言うなら春か)。
Jigokudani 温泉の香り強い温泉街をぶらぶらと歩き、地獄谷に至る。雪の中、大勢の台湾人が観光に来ている。共同湯の方はまだ朝なので独り占め。いい湯だな。
バスで登別駅に戻ってみると、ポイント故障の影響で待てど暮らせど普通列車が来ない。小さな駅舎の中で足止めを食らったまま、今日の計画がどんどん縮小されていく。結局、本日の全普通列車の運休が決まり「(18きっぷでも)苫小牧まで特急に乗ってもいいよ」と言われた。さんざん待った見返りがスーパー北斗7号か。アタッ!
せいぜい新千歳空港に寄って、ターミナルビルを冷やかす。夕方には札幌に到着し、東横インというビジネスホテルにチェックイン。荷物が重いからホッとするわ。

Tokeidai あとはカメラだけ持って夜の街に繰り出す。何たってここは北の大都市札幌、ワクワクしちゃってしょうがない。するとそこには時計台が。まさに日本三大ガッカリの筆頭格、今日も程よくガッカリするのであった。
寒いっちゃ寒いが、手袋なしでも大丈夫な程度。雪祭りの準備をしている大通公園からテレビ塔のライトアップを見上げて、さらに歩けばススキノだ。猛烈に腹が減って来たので何はなくともラーメン。ラーメン横町でコーンバターラーメンを食すが、ちょっと味濃いかな…。
食欲は満たしたことだし、さらに奥地へと歩く。街は碁盤目に整然としているのに、見上げれば路地裏に来たようなネオン。やっぱり客引きにつきまとわれる。そういう現象も期待半分だったけど、実際遭うと困るものだ。単騎で遊ぶ甲斐性なんてないから、今夜はあくまで写真撮影なの。ごめんね。
地下街も無駄に徘徊してからホテルに戻って、LANケーブルを借りる。よせばいいのにノートパソコン(PowerBook15インチ)を背負って来てるのだ。デジカメのストレージとして役に立ってるが、やはり旅先でも自分のパソコンでブロードバンドできるってのは便利だ。東横インはプロバイダにDCNを使っているので、このブログとも相性抜群?

1/13 ソクリョウヤマノボレ0113

1/13 ソクリョウヤマノボレ0113

船外を見ると、男鹿半島上を朝日が昇っていた。幸運にも日本海は穏やかだが、揺れに合わせて常に体を油断させるようにしないと、船酔いの恐れがある。

津軽半島が見えれば「ご覧あれが竜飛みさき北の外れ」と指をさし、函館山が見えれば「キャラメル拾ったら箱ダケ」もとい「はるばる来たぜ鮭茶漬け」と歌い、本州最北端大間崎が見えれば「マグロを釣るなら北山辰夫」と詠む。寒いのに喜々としてデッキで写真撮りまくってるのは自分だけだ。元々客少ないし。

ちっとも退屈しないまま出航から16時間半、フェリーは大きな吊橋をくぐり、夕刻の鉄の街・室蘭に接岸。天候は曇り。雪質が良くて歩き易いのはさすが北海道だ。そのまま予約しておいた室蘭プリンスホテルにチェックイン。将軍様が女性社員を食べに来るあのプリンスホテルとは別資本らしい。

もう暗くなってしまったが、標高200mの測量山に登山開始。直登の山道は雪に阻まれ、山を巻く車道を歩く。人家も街灯もない暗い道だと、体力より精神力を消費する。ジェイソンが襲って来るかも知れない。ビクビクしながら山頂に到着したが、ヒトケはないし雪は深いし、とっとと夜景だけ撮ってずらかる。空気が澄んでいるから噴火湾の向こうの明かりまではっきり見えるんだけど。

下山して、適当な食堂を求めて寂れた街を徘徊するも、猛烈に腹が減ったので、ホテルに戻りディナーバイキングにする。これでもか。これでもか。

そして、まだ、体が揺れている。

1/12 オシャレフェリー・らぶ&べる

1/12 オシャレフェリー・らぶ&べる

積雪のため長らく運休中だった信越線の長野−直江津間が運行再開されたとの報に接し、思い付く限りの荷物をリュックに詰め込んで家を出る。天気晴朗なれども車窓の雪の壁は高し。 直江津駅から凍結路面をよちよちと1時間歩き、余りのヒトケのなさに拉致られるんじゃないかと不安になりながら、プレハブのようなフェリーターミナルに至る。九州・北海道航路の「ニューれいんぼう らぶ」と「ニューれいんぼう べる」が接岸している。 そう、いつまで経っても羽越線が復旧しないので、船で北海道を目指すのだ。果たして冬の日本海航路やいかに。まぁ大舟にのったつもりで…。

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